1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 10 | 1 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 1 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | X | 7 | 15 | 1 | 0 |
勝利投手:髙橋 光成(4勝4敗0S) 敗戦投手:大竹 耕太郎(1勝2敗0S) |

◆西武は1点ビハインドで迎えた4回裏、栗山と源田の適時打などで3点を挙げ、逆転に成功する。続く5回には、栗山の犠飛と秋山の適時打で2点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・高橋光が7回2失点の好投で今季4勝目。敗れたソフトバンクは、先発・大竹が試合をつくれなかった。
◆ソフトバンク先発は大竹、西武は高橋光。ソフトバンクは2回、内野ゴロの間に先制。西武は3回、外崎の犠飛で同点。 ソフトバンクは4回、牧原の適時打で勝ち越し。その裏、西武は打者一巡の猛攻で3点。5回には4点差に突き放した。 逃げ切った西武は3連勝。先発した高橋光成が7回2失点で4勝目。5月5日以来の貯金1とした。ソフトバンクは2連敗を喫した。大竹は2敗目。
◆西武森友哉捕手が今季6度目の猛打賞で首位打者に返り咲いた。 2回から3打席連続初球打ちで3安打。5月上旬は無安打が続くスランプに陥ったが、ここ4試合で8安打と復調し、打率は3割3分3厘まで上昇した。 守備では高橋光を好リードして、チームを3連勝へ導き「打てない時期がわりと短かった。充実感は感じています」と喜んでいた。
◆西武先発の高橋光成投手が、7回7安打2失点で4勝目を挙げた。 4回までは毎回安打を許す苦しい展開で2失点を喫したが、5回から好転。3イニング連続3者凡退で救援陣に託した。「苦しい投球だったがなんとか粘り強く投げられてよかった。(5回からの)ああいう投球をもっと早くできるようにしたい」と振り返った。 沖縄での登板は初めてで、大盛り上がりのスタンドに「本当にやりやすかった。ゴーヤーチャンプルーがおいしかった」と堪能した。
◆ソフトバンク大竹耕太郎投手が今季初めて崩れ、2敗目を喫した。 ここまで7試合はすべて6回以上を投げ3失点以下に抑えていたが、今季最短5回途中で、同ワースト6失点KO。1点リードの3回に同点を許し、勝ち越した直後の4回には味方失策も絡み、3点を奪われ逆転された。5回も犠飛で追加点を取られ、さらに2死一、二塁とピンチを背負ったまま降板。プロ入りワーストの12安打を許し、毎回走者を背負う苦しい投球となった。 大竹は「映像を見ないとわからないですね。投げていて、フワフワッと、ボヤボヤッとしたまま終わった感じ。いいところは山川さんを打ち取ったシーンとか、スライダーをうまく右の内に使えた。ヒットはすごく打たれたけど、悲観することなく。次もあるんで。部屋に帰ったら切り替えて。部屋の扉を開けるまでは落ち込みます」と振り返った。
◆ソフトバンクの4番アルフレド・デスパイネ外野手が今季初の猛打賞と気を吐いた。 1回と3回の中前安打はいずれも2死から放った。8回にはヒースからこの日3本目の中前安打でチャンスを広げ、高田の適時打につなげた。工藤公康監督は「しっかり打って、つないでくれたりするとチームにとっては大きい」と評価した。 この日の3安打で打率は2割7分3厘まで上昇。5月は18試合で56打数20安打、打率3割5分7厘、8本塁打、16打点と絶好調だ。
◆西武山川穂高内野手が、連夜の沖縄凱旋(がいせん)試合で安打を放った。 この試合では、4打席連続凡退が続いていたが、8回に左前へ運ぶヒットを記録。試合前には、始球式で登場したタレントの具志堅用高から抱きつかれ「ホームランを見せてください!」と、前夜の20号3ランに続く1発をお願いされていた。山川は「ホームランを打とうと狙っていましたが、差し込まれました。球場の雰囲気はバツグンでした。この2試合、チームが勝てたことが一番よかった。楽しめました」と充実の凱旋試合を終えた。
◆ソフトバンク明石健志内野手が決勝点となる適時失策を悔やんだ。 4回、同点に追いつかれなお2死二、三塁の場面で秋山の強いゴロが二塁ベース寄りに飛んだ。土のグラウンドでイレギュラー気味の打球に、二塁明石ははじいて捕球できなかった。「(打球は)跳ねたのは跳ねたけど、勝負したいところだった。キャッチはしたかった」と振り返った。
◆ソフトバンク甲斐野央投手が12日ロッテ戦以来、10日ぶりに登板した。3点ビハインドの8回、先頭の源田を遊ゴロに打ち取ったが、続く外崎に四球。山川の左前打で、2死一、二塁で中村に適時打を許した。後続を断ち、最少失点でとどめたが、スッキリとはいかない内容だった。 甲斐野は開幕から無失点を続けていたが、3日楽天戦でプロ初失点してから3試合連続失点。前回登板でもイニング途中でマウンドに上がり、1死しか取れず2安打1四球。前の投手が出していた2人の走者を返した。 5月上旬まではセットアッパーの役割を務めていたが、不調のため最近はモイネロらが8回を投げていた。甲斐野は状態を上げることを優先し、無理に試合には投げさせることなく調整を続けていた。この日の投球を見守った倉野投手コーチは「まだ本調子とは言えない。これからどうやって上げていくかというところ。今の時点では(役割を)固定できる状態ではない」と渋い表情だった。
◆ソフトバンクは昨年に続き沖縄で連敗し、通算4連敗となった。 工藤公康監督は「たくさんのファンも来ていたので、ひとつは何とか勝ちたいと思っていたが...」と悔しがった。打線は2戦連続2ケタ安打の10安打。「あと1本というところはあるが、つないで、つないでというのが大事」と評価した。水曜日は8試合で1分け7連敗と白星がない。東浜巨、嘉弥真新也はファームでの再調整が濃厚。投手陣をテコ入れする。
◆西武の山川は故郷の那覇での試合を2連勝で終えた。成長した姿を見せて大歓声を浴び「雰囲気がすごく良くて、2試合とも勝てたことが良かった。本当に楽しめた」とうれしそうな笑みを浮かべた。 この日は本塁打こそなかったが、無安打で迎えた八回に左前打を放った。最後に意地を見せ「絶対に一本打ってやろうと思っていた」と安堵の表情だった。
◆ソフトバンクは22日の西武戦(沖縄セルラー)に3-7で敗れ、沖縄での2試合を連敗で終えた。昨年6月に球団史上初めての公式戦を戦ったこの場所は、通算4戦4敗で初勝利はお預け。工藤監督は「たくさんのファンが来てくれていたので、何とか1勝したかったですけど。昨年に続き、すみません」と苦笑いした。 四回2死二、三塁で、秋山の二ゴロが明石の目の前でイレギュラー。適時失策で決勝点を失った。指揮官は「野球はいろいろなことが起こるもの」と振り返ったが、今季は水曜日も1分けの後に7連敗と大苦戦中だ。開幕から好投が続いていた大竹も初のKO。2つの"鬼門"を突破できなかった。
◆大竹はプロ2年目で自己ワーストの12安打を浴び、五回途中6失点で2敗目を喫した。15日の対戦では6回3失点に抑えた西武打線に打ち込まれ、今季初めて6回を投げ切れず、失点も今季ワースト。「こうすればよかったというのは、投げながらはあまり分からなかった。次もある。(宿舎の)部屋に帰ってから切り替えたい」と気丈に振る舞った。
◆那覇市出身の山川は5打数1安打。四回2死満塁の好機で打席が回り、「ホームランを打ってやろう」と意気込んだが右飛に倒れた。それでも前日21日の3ランに続き、この日は八回にバットを折りながら、左前打で出塁。故郷に錦を飾り、「いい雰囲気で2試合を戦い、2試合とも勝てたことがよかった。とにかく楽しめた」と充実感たっぷりだった。
◆高橋光が7回2失点で4勝目(4敗)を挙げた。二回は内野ゴロの間に1点を失い、四回は牧原に適時二塁打を浴びたが、五回以降は立ち直った。弱気な投球で7失点した8日のロッテ戦後、辻監督に「お前の持ち味は何だ」と問われたという。この日はソフトバンク打線に対し、強気な投球で攻め続け、「インコースを投げきるテーマで、それができたと思う」と胸を張った。
◆西武は22日、ソフトバンク11回戦(沖縄セルラー)に7-3で逆転勝ちし、3連勝を飾った。「5番・捕手」でフル出場した森友哉捕手(23)が4打数3安打で打線を牽引(けんいん)。打率を・333まで上げ、リーグトップに返り咲いた。借金生活に苦しんでいた昨季王者だが、貯金を「1」とし、3位に浮上。首位・ソフトバンクとのゲーム差を2に縮めた。 ウチナーンチュ(沖縄の人)の指笛に乗せられて、森が打ちも打ったり3安打。15日ぶりに"首位打者"に返り咲いた。 「波はすごくあるけど、今回は打てない時期が短かった。初球から振ろうと思っていました」 二回1死から右前打で出塁すると、1点を追う四回先頭でもしぶとく右前へ運び、栗山の右前適時打で同点のホームを踏んだ。五回にも右翼線二塁打を放ち、栗山の左犠飛で5点目のホームイン。この日マークした3安打はいずれも初球。超積極打法でチャンスメークし、チームに17日ぶりの貯金「1」を呼び込んだ。 3、4月は打率・369、3本塁打、24打点と打ちまくり、月間MVPの有力候補に挙げられた。同期入団で仲のいい山川も打率・271、11本塁打、31打点と活躍。「どっちが月間MVPを取りますかね」と期待に胸を膨らませていたが、山川の受賞が決まると「すねていました」(山川)。後日、報道陣の前で「取りたかった~」と悔しさをあらわにした。 前日には山川が、沖縄出身選手として史上初めて沖縄開催の公式戦で本塁打を放った。次打者として活躍を目の当たりにし「持ってるなあ。実力なんだろうけど...」と刺激も受けていた。 一時・306まで落ちた打率は、直近の8試合で・448と再び上昇気流に乗っている。リーグ連覇へ、23歳の正捕手が攻守に奮闘を続ける。 (花里雄太)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
24 | 19 | 2 | 0.558 (↓0.013) | - (-) |
98 | 193 (+3) | 170 (+7) | 57 (-) | 44 (-) |
0.261 (↑0.001) | 3.340 (↓0.05) |
2 (-) |
楽天 |
23 | 20 | 1 | 0.535 (↑0.011) | 1 (↑1) |
99 | 229 (+5) | 209 (+3) | 56 (+2) | 14 (-) |
0.262 (-) | 4.510 (↑0.04) |
3 (1↑) |
西武 |
22 | 21 | 1 | 0.512 (↑0.012) | 2 (↑1) |
99 | 230 (+7) | 234 (+3) | 54 (-) | 55 (+1) |
0.256 (↑0.004) | 4.620 (↑0.04) |
4 (1↓) |
ロッテ |
21 | 21 | 1 | 0.500 (↓0.012) | 2.5 (-) |
100 | 188 (+4) | 180 (+5) | 52 (+2) | 33 (-) |
0.242 (↓0.004) | 3.750 (↓0.01) |
5 (-) |
日本ハム |
20 | 22 | 2 | 0.476 (↓0.012) | 3.5 (-) |
99 | 175 (+3) | 175 (+5) | 25 (-) | 16 (+1) |
0.251 (↓0.001) | 3.720 (-) |
6 (-) |
ORIX |
17 | 24 | 3 | 0.415 (↑0.015) | 6 (↑1) |
99 | 146 (+5) | 193 (+4) | 33 (-) | 38 (+1) |
0.223 (↓0.001) | 3.990 (-) |
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