1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 8 | 0 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
勝利投手:堀 瑞輝(2勝0敗0S) (セーブ:秋吉 亮(0勝1敗7S)) 敗戦投手:辛島 航(3勝1敗0S) |

◆日本ハムは7回表、平沼の適時二塁打で試合の均衡を破る。続く8回には、近藤が適時打を放ちリードを広げた。投げては、先発・加藤が5回1安打無失点。その後は4人の継投で逃げ切った。敗れた楽天は、先発・辛島が7回1失点の好投を見せるも、打線が2安打と沈黙した。
◆「楽天大好き芸人」としても有名なタレントの古坂大魔王(45)が、楽天-日本ハム9回戦(東京ドーム)で始球式を行った。外角低めへショートバウンドの投球。スタンドからは歓声が沸いた。 古坂は投球後「シンカーを狙ったのですが、途中で投げる瞬間に止めようと思い真っすぐにしたら、案の定ただの遅いワンバウンドになりました。ザブングルのコメントを使うと『悔しいです』。できれば、7回にもう1回始球式ないですかね」などとコメントした。
◆日本ハム平沼翔太内野手が先発起用に応えた。0-0の7回1死二塁の場面で、あと数十センチでプロ初本塁打という右翼フェンス最上部に直撃する先制適時二塁打を放った。 栗山監督は「思いきっていくよ」と苦手の辛島対策で大幅に打線を組み替えて臨んだ試合。9番三塁に抜てきされた4年目の若武者が先制点をもたらした。
◆楽天辛島、日本ハム加藤の両先発が序盤は無失点。日本ハムは3回1死一、三塁の好機を迎えたが大田、近藤が倒れて得点ならず。 中盤も両軍の投手が踏ん張った。加藤は5回無失点。辛島は6回2死一、二塁の場面で田中賢を投ゴロに仕留めてピンチを脱した。 日本ハムは7回1三塁、平沼が右翼へ先制適時打。8回には近藤の適時打で1点を加えた。 日本ハムは継投でつなぎ、楽天打線をわずか2安打に抑え込んで快勝。2番手堀が2勝目。チームは単独2位に浮上した。 楽天辛島が1敗目。
◆楽天は相手先発が左腕加藤ということもあり2番に今江年晶内野手を起用。3番浅村、5番ウィーラー、7番ブラッシュ、8番嶋と右打者を並べたが、加藤から宮西まで4人続いた左投手から1安打もできなかった。 三塁守備で再三好プレーをみせた今江も「(加藤は)去年まで対戦していたイメージと違って、打ちにいってもボールが思ったところに来ていない感覚。自分の調子があまり良くないからかもしれないですけど」と振り返った。
◆日本ハム近藤健介外野手が貴重な追加点をたたき出した。8回無死三塁の好機で、きっちりと左前適時打を放った。 「タイシさんが打ってくれて、外野も前に出ていたので楽な気持ちで打てました」とチャンスメークした大田に感謝。「昨日の負けを引きずらないように、みんな切り替えてしっかりやれた」と勝利を喜んだ。
◆スタンドで見守る母へ、そして亡き恩師へ-。日本ハム平沼翔太内野手(21)が、プロ4年目でうれしい初V打を放った。 7回1死三塁から、右翼フェンス最上部を直撃する先制の適時二塁打。元センバツ優勝投手の一撃で、苦手にしていた楽天の辛島航投手(28)を破った。チームは2カード連続の勝ち越し。勢いに乗ったまま、18日からは、1・5差で追うソフトバンクとの首位攻防戦に臨む。一直線に伸びた打球は、右翼席まで、あと数センチだった。7回、投手戦の均衡を破るフェンス直撃の先制二塁打を放った日本ハム平沼は「もうちょっとでした。まだまだ力がないと思いました」。プロ初本塁打はお預けとなったが「次は、入れます」と、きっぱりと言い切った。 福井・敦賀気比高時代に、甲子園で大活躍した。3年時のセンバツでは、エースで4番としてチームを引っ張り、福井勢を悲願の初優勝に導いた。しかし、プロではエリートというわけではない。15年のドラフト4位。投手としてではなく、未経験の遊撃手としてだった。不慣れなポジションにミスは連発。それでも、必死に食らいついた。「今は、もう投手のことを考えることは、まったくなくなった」。投手というポジションに、未練はない。この日、8回無死で、詰まった打球に猛チャージをかけ三ゴロに仕留めた。 ハートの強さは、ピカイチだ。担当だった熊崎スカウトは、平沼の「気持ちの強さ」を買ったという。中3から書いていたという野球日記には、こう記されていた。「<1>福井(の高校)で全国制覇<2>150キロを出す<3>プロに行く」。多くを実現した根性は、プロでも芽を出し、つぼみとなり、今、ゆっくりと開き始めている。 プロ初の決勝打は、2人の恩人にささげた。1人目は試合を観戦していた母の美佳さんへ「母が見に来てくれたので、ヒーローになれて良かった。もっと、もっとヒーローになれるよう頑張ります」。そして、もう1人は少年野球時代に師事した故・小林繁氏(巨人、阪神)だ。「いろいろなことを教わったけど、ようやくここまで来られた。今日はいい報告ができる」。誰もが認めるガッツマンは、プロでも頂点だけを見つめている。【中島宙恵】 ◆日本ハム平沼プロ成績 初出場は2年目の17年4月20日オリックス戦で、代打で登場して空振り三振。初スタメンは同年10月5日西武戦「9番遊撃」だった。初安打は3年目18年6月17日ヤクルト戦の左前打で、この年は7試合出場9打数3安打。今季は5月3日西武戦で初マルチ安打、同4日ロッテ戦で初打点をマーク。 ▽日本ハム栗山監督(チームが苦手にする辛島から決勝打の平沼に)「怖がらずに、しっかり打ってくれた」
◆日本ハムのサウスポー継投が、はまった。楽天9回戦(東京ドーム)は今季5度目の完封リレーで快勝。栗山英樹監督(58)が「結果的にね」と振り返った徹底した投手起用が、最高の結果に結びついた。 楽天打線の弱点を、突いた。先発の加藤から2番手は堀。3番手は公文で4番手は宮西だった。全員の共通項は「左腕」。左投手をつぎ込んだ結果、8回まで2安打無失点と沈黙させることに成功した。「状態が、いい人に行ってもらっている」と指揮官は説明したが、個々の調子に加えて、左腕を並べる起用を後押しするデータもあった。 楽天打線は今季、不思議と左腕を打ち崩せていない。試合前まで、対右腕のチーム打率が2割8分2厘だが、対左腕は1割9分9厘だった。厚沢ベンチコーチは「毎試合そうだけど、データを見て、状況も見ながら、行ける選手を監督とも考えている」と話すように、この日は守護神の秋吉につなぐまでは、とにかくサウスポー攻めを通した。 左腕も、期待に応えた。「状態は悪くなかった」という加藤は5回を1安打無失点と完璧に抑え込み、試合の主導権を渡さなかった。8点リードを大逆転された翌日の試合だけに、栗山監督は「あれぐらい完璧に行ってくれないと、一気に行かれる可能性はあった」と左腕陣の先陣を切った加藤の好投をたたえた。 大胆な守備シフトや、ショート・スターターなどの投手起用だけではない、データ戦略も実って、2カード連続の勝ち越し。大逆転負けのショックを振り払い、18日からは1・5差で追う首位ソフトバンクとの2連戦(熊本、鹿児島)に臨む。【木下大輔】 ▽日本ハム木田投手チーフコーチ(完封リレーの投手陣に)「昨日、ああいう(8点差逆転)負け方をしている中で、みんなが気持ちを切り替えて頑張ってくれた。特に先発の加藤が頑張ってくれた」
◆日本ハム秋吉亮投手がリベンジの7セーブ目を挙げた。 2点リードの9回に登板し、相手クリーンアップを3者凡退で試合を締めた。先頭打者は、15日に同点ソロを浴びた浅村だったが二飛に仕留めた。「やり返したい気持ちはあった。今日はしっかり抑えようという気持ちだった」と前日の悔しさを糧に守護神の仕事を全うした。
◆一直線に伸びた打球は、右翼席まで、あと数センチだった。7回、投手戦の均衡を破るフェンス直撃の先制二塁打を放った日本ハム平沼翔太内野手(21)は「もうちょっとでした。まだまだ力がないと思いました」。プロ初本塁打はお預けとなったが「次は、入れます」と、言い切った。 福井・敦賀気比高時代には、甲子園で大活躍した。3年時のセンバツでは、エースで4番としてチームを引っ張り、福井勢を悲願の初優勝に導いた。15年のドラフト4位。投手としてではなく、未経験の遊撃手としてだった。不慣れなポジションにミスは連発。それでも、必死に食らいついた。「今は、もう投手のことを考えることは、まったくなくなった」。三塁を守ったこの日、8回無死一塁で、詰まった打球に猛チャージをかけ三ゴロに仕留めた。担当だった熊崎スカウトは、平沼の「気持ちの強さ」を買ったという。中3から書いていたという野球日記には、こう記されていた。「<1>福井(の高校)で全国制覇<2>150キロを出す<3>プロに行く」。多くを実現した根性は、プロでも芽を出し、つぼみとなり、ゆっくりと開き始めている。 プロ初の決勝打は、2人の恩人にささげた。1人目は試合を観戦していた母の美佳さんへ「母が見に来てくれたので、ヒーローになれて良かった。もっと、もっとヒーローになれるよう頑張ります」。そして、もう1人は少年野球時代に師事した故小林繁氏(巨人、阪神)だ。「いろいろなことを教わったけど、ようやくここまで来られた。今日はいい報告ができる」。誰もが認めるガッツマンは、プロでも頂点だけを見つめている。【中島宙恵】
◆日本ハムの加藤が5回を1安打無失点と好投した。「(狭い東京ドームで)本塁打を打たれるかもしれないが、気にせず投げたい」と話していた通り、攻めの投球で楽天打線を封じた。 今年は先発しても短いイニングで交代することが多く、5回を投げるのは初勝利を挙げた3日の西武戦に並び今季最長。味方打線の援護がなく勝ち投手の権利は手にできなかったが、試合をつくる務めは十分に果たした。
◆楽天は16日、日本ハム9回戦(東京ドーム)に0-2で完封負けした。 先発の辛島が立ち上がりから好投を続けていたが、0-0の七回1死三塁で平沼に先制の右越え適時打を浴びた。 打線は球団新の8点差逆転勝利を挙げた15日から一転。左腕4人を含む日本ハム5投手の前に散発2安打と沈黙した。 16日は年に1度だけ東京ドームで主催試合を行う「楽天スーパーナイター」。4万2256人の観客の大半は楽天ファンで、三木谷オーナーも観戦に訪れた。 7回を6安打1失点で降板した辛島は「感じはよかったです。勝ち負けは仕方ない。勝てるのがベストですけど」と打線の援護なく今季初黒星。平石監督は「毎年この1試合はファンがいっぱい入ってくれる。声援もすごい。何とかいい姿を見せたかったが、やられてしまいました」と険しい表情だった。
◆楽天は今季最少に並ぶ2安打に終わり、零敗を喫した。0-2の八回2死一、三塁で今江が空振り三振に倒れるなど、前日15日に8点差を逆転した勢いは続かなかった。 先発した辛島の7回1失点の好投を援護できなかった。今季、チームは辛島が登板した試合は全て勝利につなげていたが、7試合目で初めて敗れた。平石監督は「何とかいい姿を見せたかったが、やられてしまった」と悔しさをにじませた。 辛島(7回1失点と好投するも今季初黒星) 「調子は良かった。球種は全体的に良かった」
◆日本ハムの平沼が七回に均衡を破る適時二塁打を放った。1死三塁で辛島の初球を捉え、右翼フェンスの最上部を直撃させた。惜しくもプロ初本塁打にはならず「感触は悪くはなかったけど、まだまだ力がないな。筋トレします」と笑った。 福井・敦賀気比高では投手として選抜大会優勝を果たし、2016年にプロ入りしてからは野手に専念している。ヒーローインタビューでは「母が見に来てくれていたので、ヒーローになれて良かった」と初々しく喜んだ。
◆先発の加藤ら5投手が無失点リレー。8点のリードを奪いながら逆転負けした前日15日の雪辱を果たした。秋吉は九回を無失点に抑えて7セーブ目。15日に同点弾を浴びた浅村を二飛に仕留めるなど三者凡退に封じた右腕は、「本塁打は直球を打たれた。きょうはスライダーを待っているかなと思い、初球に投げた直球を打ってくれた」と反省を生かした。
◆わずか2安打で零封負け。球団新の8点差逆転勝利を挙げた前日15日から一転し、5投手を打ちあぐねた。この日は年に一度だけ東京ドームで主催試合を行う「楽天スーパーナイター」。観衆4万2256人の大半が楽天ファンで、三木谷オーナーも観戦に訪れた。平石監督は「何とかいい姿を見せたかったが、やられてしまいました」と大声援に勝利で応えられず、険しい表情だった。
◆あと数十センチで本塁打の大飛球だった。日本ハム・平沼翔太内野手(21)が0-0の七回1死三塁で、右翼フェンスの最上部を直撃する先制の適時二塁打。初球をたたいた一打が、貴重な決勝タイムリーになった。 「1点が遠い中、先輩がチャンスをつくってくれたので、積極的に打ちました。母が見に来てくれたので、ヒーローになれてよかったです」 審判団によるリプレー検証が行われ、判定通りに二塁打。母・美佳さん(45)が、地元の福井から応援に駆けつける中、4年目で初のヒーローインタビューを受け「まだまだ力がないな。筋トレします!」と笑顔で宣言した。 福井・敦賀気比高時代は2015年の選抜でエースとして全5試合で完投し、初優勝を達成した。16年にドラフト4位で日本ハムに入団し、内野手に転向。今季8度目の先発出場で三回には中前打を放ち、2安打1四球と存在感を発揮した。 チームは前日15日の楽天戦(楽天生命パーク)で8点のリードを奪いながら痛恨の逆転負け。21歳のバットが敗戦のショックを吹き飛ばした。 チームは貯金2で単独2位に浮上。栗山監督も「昨日、ああいう試合があって、気持ちを出して戦わなければいけなかった。平沼はしっかりバットを振ってくれた」と目を細めた。 日本ハムのスター候補は清宮、吉田輝だけではない。俊足強打の平沼が超満員の東京ドームでアピールに成功した。 (吉村大佑) ★恩師は小林繁氏「いい報告できる」 平沼は小学6年時に硬式野球チーム「オールスター福井」で、巨人と阪神で通算139勝を挙げた故・小林繁氏(2010年に57歳で死去)の指導を受けていた。小林氏がプロ野球で最後にコーチを務めたのが日本ハムだった。平沼は「ようやく、ここまで来られた。いい報告ができると思う。小林さんにはいろいろなことを教わった」と感謝した。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
22 | 17 | 2 | 0.564 (↑0.011) | - (-) |
102 | 178 (+5) | 153 (+1) | 53 (+2) | 40 (-) |
0.258 (-) | 3.270 (↑0.06) |
2 (-) |
日本ハム |
20 | 18 | 2 | 0.526 (↑0.012) | 1.5 (-) |
103 | 166 (+2) | 151 (-) | 25 (-) | 14 (-) |
0.254 (-) | 3.540 (↑0.09) |
3 (1↑) |
ロッテ |
19 | 18 | 1 | 0.514 (↑0.014) | 2 (-) |
105 | 161 (+9) | 154 (+2) | 42 (+1) | 32 (-) |
0.244 (-) | 3.640 (↑0.07) |
4 (2↓) |
楽天 |
19 | 19 | 1 | 0.500 (↓0.014) | 2.5 (↓1) |
104 | 194 (-) | 188 (+2) | 48 (-) | 12 (+1) |
0.259 (↓0.004) | 4.540 (↑0.07) |
5 (-) |
西武 |
18 | 20 | 1 | 0.474 (↓0.012) | 3.5 (↓1) |
104 | 199 (+1) | 215 (+5) | 48 (+1) | 46 (-) |
0.250 (↓0.002) | 4.830 (↓0.02) |
6 (-) |
ORIX |
15 | 21 | 3 | 0.417 (↓0.012) | 5.5 (↓1) |
104 | 127 (+2) | 164 (+9) | 30 (-) | 35 (-) |
0.225 (-) | 3.820 (↓0.05) |
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