1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 |
広島 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 4 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:ジョンソン(2勝3敗0S) 敗戦投手:上茶谷 大河(0勝3敗0S) |

◆広島は初回、松山の適時打で先制する。続く2回裏に西川の適時打で加点すると、そのまま迎えた7回には、菊池涼の適時打などでリードを広げた。投げては、先発・ジョンソンが6回無失点の好投で2勝目。敗れたDeNAは、打線が7安打無得点とつながりを欠いた。
◆広島が、1回2死走者なしから中軸3人で先制した。 2死走者なしから3番サビエル・バティスタ外野手(27)が四球を選ぶと、続く4番鈴木誠也外野手(24)は左前へのクリーンヒットで続いた。2死一、二塁となり、5番に起用された松山竜平外野手(33)が右翼前に落ちる適時打を放ち、バティスタが先制のホームを踏んだ。 先制打の松山は「打ったのはチェンジアップ。バットの先だったけど、いいところに落ちてくれました。先制点につながってよかったです」と振り返り、4月30日阪神戦以来、令和初スタメン起用にバットで応えた。
◆広島西川龍馬内野手が「1番中堅」で躍動した。1番先発は昨年8月19日DeNA戦以来2度目も、中堅は公式戦初出場。 2回に左前適時打を放つと、「エラーせんように」と臨んだ中堅守備も無難にこなした。左翼に移った8回は筒香の打球がフェンス上に乗る珍プレーもあったが、スタンドのファンの声に反応して打者走者を二塁で止めた。アシストしたファンに対し「マジ感謝です」と頭をかいた。
◆広島は1回、松山の右前適時打で先制。2回に西川の左前適時打で2点目を加えた。先発ジョンソンは3回まで無失点。 広島ジョンソンは走者を背負う回が続いたが、6回まで無失点を続けた。DeNA上茶谷は3回以降立ち直り、6回まで2失点。 広島は7回から継投に入った。一岡が7回を3者凡退。フランスア、中崎とつないで逃げ切り、勝率5割に復帰した。ジョンソンが2勝目。DeNA上茶谷が3敗目。
◆DeNAルーキー上茶谷大河投手は初勝利には届かなかったが、復調気配は示した。 12日ぶり6度目の登板。序盤は制球を気にするあまり、腕が振れずに2死からの四球や投手への四球が響いて2失点。「アバウトに。ボール球になってもいいから思い切って」と切り替え、3回以降は6回まで1安打無失点に抑え、3敗目も光明は見いだした。「次回は立ち上がりから強気で押す投球を」と心に刻んだ。
◆10試合ぶり先発出場の広島松山竜平外野手が先制打を放った。 1回2死一、二塁から右翼へ打ち上げた打球は反応が遅れたソトの前でポトリ。 今季スタメンでの初タイムリーが今季初決勝打となった。元号が令和となってからの打率は3割7分5厘。復調気配も「ラッキーとしか言えない。(凡退した)あとの2打席は反省するところがある。迷惑をかけてきた。ここからが大事」と巻き返しを誓った。
◆広島がDeNAに勝ち、勝率5割に復帰した。先発クリス・ジョンソン投手(34)が6回無失点で2勝目。 5番に入った松山竜平外野手(33)の1回の右前適時打が決勝打となった。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -いい勝ち方 緒方監督 ジョンソンが前回より、低めに力のあるボールを投げられていた。中盤ちょっと球が浮いたところでピンチを招いたけど、6回まで無失点。ナイスピッチングです。中継ぎ陣もしっかり抑えてくれた、石原もしっかりいいリードをしてくれた。 -打線組み替えが機能した 緒方監督 初回から点は取れたんでね。中押しというところでなかなか(苦しい)展開だったけど、7回のところでキクが、本当にいいバッティングをして、あの2点というのが大きかった。いい形でゲームをできたんで、また明日がんばります。
◆広島ジョンソンが穏やかな笑みを浮かべてお立ち台に上がった。DeNA打線を6回無失点に封じ、2勝目をマーク。「チームが自分を見捨てずにサポートしてくれた。それに応えたいと日々思っていた。明日は母の日。ここにいる全員の母にありがとうと言いたい。自分の妻にもありがとうと言いたい」。真っ赤に染まった本拠地のスタンドに向け、思いを語った。 苦しんできた。開幕から絶不調。投球フォームを見失い、思うようにストライクが取れなくなった。「こんなに苦しんだことはない」。映像を何度も見直し、数多くの問題点を見つけた。ステップ、左手の使い方...。「一気には直せない」。結果が出ないイライラを抑え、ひとり修正作業に向き合うしかなかった。 この日は打者26人中19人への初球がストライク。1巡目は最速150キロの直球で押し、2巡目から変化球を増やした。0封リレーを演出し、チームの0封勝ちはリーグトップの6度目。佐々岡投手コーチは「先発が踏ん張ればこういう試合になる」と話した。これで勝率5割復帰。ジョンソンも広島も本来の力強さを取り戻してきた。【村野森】
◆DeNAのネフタリ・ソト外野手は11日の広島戦(マツダ)に「3番・右翼」でスタメン出場した。 前日10日の対戦で右足のつま先あたりに自打球を当てて途中交代しており、この日も試合前の全体ウオーミングアップを回避していた。ラミレス監督は「フリー打撃を行い、状態を確認したい」と話していたが、本人もゴーサインを出したようで、右翼でノックも受けた。 ソトは両足に保護用のレガースを着用して一回に第1打席に立つと、遊撃へゴロ。全力疾走できずにアウトとなった。その裏の右翼守備では2死一、二塁で、広島・松山の詰まった飛球にチャージしきれずに右前打とし、先制点を奪われた。 昨季の本塁打王で、今季もチームトップの11本塁打を放っている大砲。打撃での"挽回"が期待される。
◆DeNAのドラフト1位新人、上茶谷は登板6試合目でも初白星をつかめなかった。一、二回に許した適時打は、ともに外野手の前に落ちる不運な当たり。尻上がりに調子を上げて6回を2点に抑えたが、援護がなく3敗目。「序盤は制球を気にして腕が振れなかった」と悔やんだ。 リフレッシュ期間を経て4月29日以来の登板だった。ラミレス監督は「クオリティースタート(6回以上で自責点3以下)にした。素晴らしい投球だった」と修正能力を高く評価。チームは借金10に逆戻りしたが、ルーキーの復調は明るい材料となった。 ラミレス監督(攻守に精彩を欠くソトに) 「基本的には使っていく方向だが、打順を変えるなど考えないといけない」
◆今季初めて1番で先発出場した広島の西川は「違和感しかない。全然気持ちよくない」と言いながら、攻守で勝利に貢献した。 見せ場は二回。本来は内野手で、中堅に就いたのは公式戦で初めてだったが、大和の大飛球を背走しながら好捕。ピンチを防ぐと、その裏に1死一、二塁で迎えた打席で上茶谷の初球の落ちる球に崩されても「飛んだところが良かった」と、左前にぽとりと落ちる適時打で貴重な追加点をもたらした。 緒方監督(ジョンソンに) 「前回より直球に良さを感じた。中盤に少し浮いたところもあったが、よく抑えてくれた」 松山(4月30日以来の先発で先制打 )「今まですごく迷惑をかけてきた。ここからチームの力になれるようにやっていきたい」
◆今季初の1番で起用された西川は、1-0の二回1死一、二塁で上茶谷から左前適時打。「(前打者が)四球だったので、積極的に打ちにいった」とうなずいた。守備ではファンのアシストもあった。中堅から左翼に移った八回、筒香の打球がフェンスのくぼみに入り見失ったが、スタンドからの声で発見。打者走者を二塁で止め「マジ感謝です」と笑った。
◆D1位・上茶谷(東洋大)は6回2失点。6度目の先発でも初勝利はならず、3敗目を喫した。一、二回に1点ずつ失い、三回から立ち直ったものの、打線の援護に恵まれなかった。「(序盤は)慎重になりすぎて(ストライクを)置きにいく感じ。自分が負けた試合は先制点を取られて、チームを勢いづけられていない」。チームは再び借金が2桁の10となった。 上茶谷についてDeNA・ラミレス監督 「一、二回を見てどうなるかと思ったが、三回からはすばらしかった」
◆不運な男が幸運の一打を放った。一回2死一、二塁。"鯉のアンパンマン"こと広島・松山竜平外野手(33)が、今季本拠地初適時打となるア~ンパ~ンチ!! 勝率5割復帰に貢献した。 「ラッキーだった。しっかり振ったので、いいところに落ちたのかな」 DeNAのD1位・上茶谷(東洋大)から放った打球は上空で失速。前日10日に右足甲に自打球を当てて脚力に不安を抱える右翼手・ソトの前に落ちた。 松山は3、4月に打率・140と低迷。失策も連発し、一塁から外野に再転向した。4月20日のDeNA戦では代打で登場したが頭部死球を受けて救急搬送。出場選手登録を外れた。先発出場は同30日の阪神戦(甲子園)以来。"令和初"の起用で鬱憤を晴らした。 投打がかみ合い、チームは今季6度目の完封勝利。借金を1日で返し、緒方監督は「初回から点が取れている」と納得顔を見せた。3月29日以来となる貯金生活へ、次もアンパンマンがヒーローになる。 (柏村翔)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
21 | 13 | 1 | 0.618 (↓0.018) | - (-) |
108 | 188 (+1) | 131 (+3) | 48 (+1) | 18 (-) |
0.271 (↓0.003) | 3.480 (↑0.02) |
2 (-) |
ヤクルト |
20 | 16 | 2 | 0.556 (↑0.013) | 2 (↑1) |
105 | 189 (+3) | 176 (+1) | 47 (+1) | 16 (-) |
0.247 (↑0.001) | 4.240 (↑0.08) |
3 (1↓) |
阪神 |
19 | 17 | 2 | 0.528 (↓0.015) | 3 (-) |
105 | 149 (+1) | 159 (+5) | 25 (-) | 22 (-) |
0.242 (↓0.001) | 3.510 (↓0.04) |
4 (-) |
広島 |
18 | 18 | 1 | 0.500 (↑0.014) | 4 (↑1) |
106 | 125 (+4) | 150 (-) | 34 (-) | 18 (-) |
0.230 (-) | 3.250 (↑0.09) |
5 (-) |
中日 |
16 | 20 | 0 | 0.444 (↑0.015) | 6 (↑1) |
107 | 132 (+5) | 137 (+1) | 25 (+1) | 24 (+1) |
0.264 (-) | 3.730 (↑0.08) |
6 (-) |
DeNA |
13 | 23 | 0 | 0.361 (↓0.01) | 9 (-) |
107 | 132 (-) | 162 (+4) | 40 (-) | 7 (-) |
0.232 (↓0.001) | 4.060 (↓0.01) |
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