広島(3対3)巨人 =リーグ戦8回戦(2019.05.05)・マツダスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789101112
巨人
10100000100031001
広島
2001000000003801
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【巨人】坂本 勇人(10号・3回表ソロ)
【広島】鈴木 誠也(9号・1回裏2ラン)

  DAZN
◆広島は2-2で迎えた4回裏、會澤に適時打が飛び出し、勝ち越しに成功する。対する巨人は9回、1死二塁の好機から坂本勇が起死回生の適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。その後は延長に突入するも両軍の救援陣が踏ん張り、4時間を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が、1回の第1打席で四球を選び、開幕から続けてる連続試合出塁を31試合に伸ばした。 この日は「2番遊撃」で先発。開幕から1番で出場していた吉川尚が腰痛で離脱後、4月16日の広島戦(鹿児島)から1番で出場してきたが、2番坂本勇、3番丸という開幕当初のオーダーに変更。1番には育成出身の増田大が抜てきされた。 坂本勇は丸の右前打で三塁に進み、1死満塁から亀井の中犠飛で先制のホームを踏んだ。

◆広島鈴木誠也外野手(24)が通算100号本塁打を放った。 1点を追う1回2死一塁の場面で、巨人先発山口の外角ストレートを右中間スタンドに運んだ。24歳8カ月での到達は、95年江藤の25歳0カ月を上回る球団最年少記録。「自分のスイングでしっかり捉えることができました。よく伸びてくれました」と話した。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が3回無死から10号同点ソロを放った。広島中村祐の内寄りのフォークを左中間席に放り込んだ。「早い回に追いつけて良かったです。頑張ります」とコメント。自身09年から11年連続の2ケタ本塁打をマークした。

◆巨人は1回、亀井の中犠飛で先制。その裏鈴木の9号2ランで逆転されたが、3回に坂本勇の10号ソロで同点に追いついた。 広島は4回2死三塁から会沢の中前打で1点勝ち越した。先発中村祐は4回途中2失点で降板。前半から継投に入った。 巨人は9回1死二塁から坂本勇の左翼への適時打で同点とした。3-3のまま延長戦に突入し、12回規定により引き分けた。

◆延長12回で引き分けた。巨人は2-3の9回に坂本勇の適時打で追い付いたが、11回1死二塁は逃した。広島は4回に会沢の適時打で勝ち越し逃げ切りを図ったが、抑えの中崎が同点を許し、12回1死満塁から得点できなかった。

◆巨人が広島3連戦は、得点圏打率1割1分1厘(27打数3安打)と苦しんだ。この日は5回無死一、三塁で無得点に終わるなど、9回に坂本勇人内野手の適時打が出るまで、得点圏で9打数無安打。 原辰徳監督は「お互い1点が重い3連戦でしたね」と言った。1番には育成出身内野手としてチーム史上初スタメンとなる俊足増田大輝内野手を抜てきしたが、4打席連続フライアウト。「特長というものは今日はやや生かし切れなかった」と指摘した。

◆巨人は救援6投手が無失点で粘り、引き分けに持ち込んだ。12回は1軍に昇格した田口麗斗投手が1死満塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた。 1死二塁の場面で2日連続マウンドで鼓舞した原監督は「(田口は)力のある若い投手ですから、輪の中に入ってもらって。今日はリリーフ陣もみんないい気持ちで明日を迎えられる」とたたえた。

◆広島鈴木誠也外野手(24)の放った弾丸ライナーが、右中間席に飛び込んだ。 1回に飛びだした逆転2ランは通算100号のメモリアル弾。24歳8カ月での到達は、95年江藤智の25歳0カ月を超える球団最年少だ。「ホームランを打つためにやっているわけではない。ヒットの延長。何でこんなに打てるんだろうというのが正直な気持ち」。セ・リーグでは4万9996号。延長12回引き分け後、静かに語った。 こどもの日。全国の野球少年に贈る1発だった。少年野球への持論がある。「野球を楽しんでほしい。いろんなことを言われると思うけど、聞きすぎてうまくいかなくて、やめてしまうのが一番よくない」。自らは少年時代から、とにかく野球が好きだった。求められる技量や結果のレベルが上がっても同じ。「今でも練習は楽しいし、打席に立つのも楽しい」。5月5日はこれで20打数7安打の打率3割5分、5打点、2本塁打。15年にも巨人杉内から1発を放っている。 マツダスタジアムの電光掲示板には、スタメン発表や登場に合わせ選手紹介の映像が流される。シリアスな顔で決める他の選手と違い、鈴木は変顔ではじけまくる。決めポーズもコミカルで、スタンドの笑いを誘う。勝負にはストイックだが、そうでない時は楽しく。鈴木のスタイルが、そこに表れている。 野球人口の減少が懸念される中、100号は少年たちに向けた鈴木ならではのエール。野球って楽しいんだぜ! という思いがあふれていた。【村野森】

◆広島緒方孝市監督(50)は、球団が4日巨人戦のプレーに関してセ・リーグに意見書を提出したことについて、改めて「審判は敵じゃない。今後のためにも、聞いておかなきゃならない」と話した。 4日の1回に菊池涼の走塁死の判定に抗議し、自らが退場する事態に発展した。審判団の一連の判断についての疑問を解消するため、意見書を提出していた。5日の試合終了までに回答書は届かなかった。

◆広島が巨人と延長12回の末に引き分け、勝率5割復帰は持ち越しとなった。緒方孝市監督(50)のコメントは以下の通り   緒方監督 投手も野手も全員、最後まで集中力を持って粘り強くがんばってくれた。そのひと言に尽きる。ミスが出たことに対しては反省して次につなげられるようにやっていくだけ。連戦は続く。今一番がんばりどころ。あと3試合、がんばってもらいましょう。 -中崎、フランスアが4連投 緒方監督 最悪の状況を想定して、前もっては伝えている。なるべくなら、できることなら(登板間隔を)空けたかった。まだ3試合あるんでね。ただ、全員が勝ちを求めていく中で、がんばってもらうときはがんばってもらう。

◆執念継投だ。広島は今季初の延長12回引き分けとなる中、守護神中崎翔太投手(26)セットアッパーのヘロニモ・フランスア投手(25)を4連投させる、攻めの継投を貫いた。 9回に中崎を起用。同点打を浴び延長に突入すると、12回にフランスアを投入した。昨年までは見せなかった起用法。12連戦の9戦目という踏ん張りどころで「勝負手」を解禁した。1点リードの9回、マウンドに中崎が上がった。あたりまえの光景だが、あたりまえではなかった。4日連続のマウンド。4連投は、15年9月8日中日戦から12日阪神戦まで5連投して以来、4年ぶりとなる。昨年までは「3連投」がリミット。それを解除して巨人打線に立ち向かった。 1死二塁から坂本勇に適時打を浴び、セーブは幻となった。それでも、続く丸を遊撃への併殺打に打ち取り、勝ち越しは許さなかった。守護神のプライドで、昨年までのチームメートに仕事をさせなかった。疲れがないと言えば、うそになる。「また、次がんばります」。短く話した。 攻めの継投は続いた。10回からは菊池保が2イニングを0封。援護がないまま12回を迎えると、最後にフランスアが投入された。昨年は3連投が4度あるが、4連投は初めて。坂本勇、丸、岡本を3者凡退させ「(連投は)ダイジョウブ」と振り返った。 12連勝の9戦目。前半戦の踏ん張りどころで、勝負をかけた。佐々岡投手コーチは「ザキ(中崎)にはセーブシチュエーションなら行くと言っていた。フランスアは最後の最後」と説明。「12連戦なので、ある程度無理してもらう」と話した。先制されても鈴木の2ランで逆転し、同点に追いつかれても会沢の適時打で突き放す展開。勝利を目前にして、継投を緩めるわけにいかなかった。 緒方監督は「投手も野手も全員、最後まで集中力を持って粘り強くがんばってくれた。今が一番がんばりどころ」と話した。首位に3・5ゲーム差の4位。逆転4連覇のためには、ここで踏ん張らないと苦しい。6日中日戦は中崎、フランスアを休ませる見込みで、佐々岡コーチは「あと3つ。全員でやるしかない」と力を込めた。【村野森】

◆巨人坂本勇人内野手が11年連続の2ケタ弾を日本人一番乗りで決めた。 1点を追う3回。先頭で打席に入ると、広島中村祐の落ちきらない内角フォークを捉えた。肘をたたみバットを添えると打球は左中間席前列に到達。1回に逆転された劣勢の中での10号ソロに「早い回で追いつけて良かった。まぐれですよ」。セ・リーグ4万9997号の本塁打で振り出しに戻した。 開幕から31試合目で10号到達はDeNAソトの11本に続き、日本人ではリーグトップ。ここまでチームの状況によって、2番、1番、2番と上位で打順の重要ポイントを担い、打線をけん引。9回にも1死二塁で相手守護神の中崎から左翼への同点適時打をマーク。土壇場での勝負強さ兼ね備え、開幕からの連続出塁も当たり前のように継続させている。 チームは延長12回まで戦い引き分け。総力戦で3連敗だけは逃れた。主将として個人よりもチームの勝敗を最重視。9回の同点打に「負けられない一戦だったので打ててよかった」とし「最後みんなでしっかり守れた。勝つことが一番ですけど、今日みたいな展開で負けないことも大事」と敵地での引き分けを前向きに捉えた。【為田聡史】

◆巨人が広島3連戦は得点圏打率1割1分1厘(27打数3安打)と苦しんだ。 9回に坂本勇の適時打が出るまで、得点圏で9打数無安打。原監督は「お互い1点が重い3連戦でしたね」と言った。1番には育成出身内野手としてチーム史上初スタメンとなる俊足増田大を起用したが4打席連続フライアウトに倒れた。 ここ10試合でともに打率1割台と低調なビヤヌエバ、ゲレーロの両助っ人を再調整させて、6日DeNA戦から北村と中継ぎ要員としてアダメスを昇格させる。

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が5日、広島8回戦(マツダ)に「2番・遊撃」で先発し、二回に今季10号ソロを放った。  1-2で1点を追う三回先頭、広島の右腕・中村祐がフルカウントで投じた内角低めへのフォークボールをバックスクリーン左へ運び、同点とした。「早い回に追いつけて良かった」とコメントした。  これで入団3年目の2009年から11年連続の2桁本塁打を達成。11度のシーズン2桁アーチはセの遊撃手では史上最多。歴代最多は豊田泰光(西鉄など)の13度となっている。  また、この一発で今季開幕から続く自己最長の連続試合出塁を「31」に伸ばした。

◆巨人・岡本和真内野手(22)が5日、広島8回戦(マツダ)で4月25日のヤクルト戦(神宮)以来、9試合ぶりの複数安打をマークした。  三回に中前打を放っていた主砲は、1点を追う五回無死一塁で迎えた第3打席で、左腕の中村恭の低めの直球を中前打。痛烈なライナーでこの日2本目の安打を記録し、復調の気配を漂わせた。  この一打で無死一、三塁と同点機を作ったが、続く亀井が空振り三振、ビヤヌエバが遊飛、ゲレーロが一邪飛と後続が続かなかった。

◆広島からフリーエージェント(FA)で加入した巨人・丸佳浩外野手(30)が5日、広島8回戦(マツダ)で2試合連続、今季4度目の猛打賞をマークした。  一回と三回に右前打。五回には四球を選び、七回1死での第4打席は左腕のレグナルトから、3安打目となる中前打を放った。

◆広島・鈴木誠也外野手(24)が5日、巨人戦(マツダ)の一回2死一塁から逆転9号2ランを放って通算100号を達成した。こどもの日で鯉のぼりを掲げるちびっ子鯉党でいっぱいの球場がドッと沸いた。  「自分のスイングでしっかりとらえることができました。よく伸びてくれましたね」  1点のビハインドを背負ったが、直後の一回2死からバティスタが四球で歩き、鈴木が山口の外角の直球を一閃した。ライナーが右中間席に着弾し、地鳴りのような歓声が沸き起こった。  鈴木の24歳6カ月での通算100号到達は1995年の江藤智の25歳0カ月を抜き、球団史上最年少のスピード記録となった。鯉の若き主砲が子供たちの前でカッコイイ姿をみせた。

◆巨人は5日、広島8回戦(マツダ)に延長十二回3-3で引き分けた。1点を追う九回1死二塁で坂本勇が左前適時打を放って同点とし、その後は中川、宮国、野上、そしてこの日救援として今季1軍初昇格した田口が無失点で切り抜けた。敵地での3連敗は回避したが、2017年から続く延長戦の連続勝ちなしは「13」となった。原辰徳監督の試合後の主なやりとりは以下の通り。  --投手陣が踏ん張った  「よく頑張りましたね。やっぱりお互い1点が重い3連戦でしたね。(九回に)勇人が同点に持ち込んだっていうところに意義がありますけどね」  --十二回は田口が登板  「力のある若い投手ですから、輪の中に入ってもらって。今日はリリーフ陣もね、みんないい気持ちで明日を迎えられるという部分ではね、よかったと思います」  --十一回の野上もよかった  「ああもう、一番苦しい、一番強打者のところをね、よく抑えてくれましたね(3番・バティスタ→遊ゴロ、4番・鈴木→三ゴロ、5番・西川→遊ゴロ)」  --十二回の田中広の申告敬遠の前に自らマウンドへ。意思統一を?  「そうです。あそこはもうそういうものがね、少しでも統一した状態でいかないと。疑問な点が出るというのはおかしなことですね」  --亀井が途中、一塁の守備に入った  「総動員、総動員ですね」  --育成出身の増田がプロ初スタメン  「(4打席すべて外野フライと)特徴というものは、今日はやや生かし切れなかったかな。フライボール、フライボール、フライボール...」

◆広島は抑えの中崎がリードを守れなかった。3-2の九回に4連投で登板し、先頭打者の重信に中前打を許すと、1死二塁で坂本勇に左へ適時打を浴びて追い付かれた。  緒方監督は、今季初先発した中村祐を四回途中で交代させ、早めの継投で逃げ切りを図ったが、実らなかった。勝率5割復帰は持ち越しとなり「投手も野手も、全員の選手が最後まで粘り強く頑張ってくれた」と話した。

◆巨人は救援6投手が無失点と奮闘した。同点に追い付いた九回は中川が三者凡退に抑えて13試合連続無失点で延長戦に持ち込み、延長十一回には前日4日に敗戦投手となった野上が中軸を三者凡退とした。  延長十二回は4年ぶりに救援で今季初登板した田口が1死満塁のピンチをしのいだ。宮本投手総合コーチは「立場の悪かった選手たちも息を吹き返した。投手陣にとっては本当にプラスな試合だった」と目を細めた。

◆増田大が「1番・二塁」で、育成出身内野手では球団初の先発出場を果たした。地元・徳島に住む夫人の優香さんら家族が球場に駆けつけたが、全4打席で外野フライ。俊足を生かせず「もっと自分が塁に出ないといけなかった」と唇をかんだ。近大を中退し、一度は地元でとび職に就いていた苦労人の25歳。原監督は「特長を今日はやや生かし切れなかったかな。フライボール、フライボール...」と残念がった。

◆丸が移籍後初めて2試合連続、今季4度目となる1試合3安打をマークした。再び2番・坂本勇に続く打順に戻り「勇人さんも、いいところで打ってくれていた。最後まで諦めずにやれば、いい方向にいく」と前向きに振り返った。

◆崖っぷちで踏みとどまった。今季最長の4時間22分、延長十二回の末に引き分け。原辰徳監督(60)は今季初の3連敗を阻止した選手をねぎらった。  「お互いに1点が重い3連戦でした。(九回に坂本)勇人が同点に持ち込んだところに意義がありますけどね」  敵地・マツダスタジアムで2連敗し、迎えた3戦目。2番手の田原ら救援した6投手が無失点でつなぐなど、リリーフ陣が好投した。延長十二回には、田口が2015年以来、自身2度目の救援登板。3四球(1つは敬遠)で1死満塁のピンチを招いたが、野間と菊池涼を内野ゴロに打ち取り、絶体絶命の危機をしのいだ。  主将の坂本勇も意地を見せた。1点を追う九回、守護神・中崎から左前へ同点適時打。延長戦に持ち込んだ。  三回には中越え10号ソロを放ち、プロ3年目の09年から11年連続11度目の2桁本塁打を達成。遊撃手では、豊田泰光(西鉄など)の13度に次ぐ歴代2位の記録だ。自己最多31発を放った10年のチーム40試合目を抜き、同31試合目での10号到達は自己最速。好調のバットでチームを救った。  巨人は21人(投手7人、野手14人)、広島も22人(投手7人、野手15人)が出場した総力戦。坂本勇は「最後はみんなでしっかり守れた。勝つことが一番ですけど、きょうみたいな展開で負けないことも大事」と前を向く。延長戦では13試合連続で白星がないのも事実だが、敵地の逆境に屈しない価値あるドローとなった。 (谷川直之) 延長十二回に2015年以来プロ2度目の救援で登板し、1回無失点に抑えた巨人・田口 「ファームでやってきたことを出せた部分もある。先頭打者の四球は、反省しなきゃいけないところ」

◆ちびっ子が詰めかけた右中間席へ着弾した。広島・鈴木が、こいのぼりがたなびくこどもの日に9号2ラン。節目の通算100号に到達した。  「プロに入る前は本塁打(を打つ)打者ではなかった。100本はうれしいけど、自分の打撃を続けたいです」  0-1の一回2死からバティスタが四球で歩いて、鈴木が山口の難しい外角低めの直球を一閃。24歳8カ月での通算100号到達は江藤(25歳0カ月)を抜き、球団史上最年少となった。  黄金週間ならぬ誠也週間だ。4月23日の中日戦(マツダ)からコンディション不良のため、4試合連続でスタメンを外れた。代打復帰した大型連休初日の27日のヤクルト戦(神宮)から9試合で29打数14安打と荒稼ぎ。打率・348で首位打者を快走する。1点を守る九回に守護神・中崎が救援失敗し、チームは今季初の引き分けに終わったが、緒方監督は「全員が最後まで粘り強く頑張ってくれている」と評価した。  この春、"相棒"と再会した。昨年、初めて愛知のアシックスが契約するバット工場へ行き、16年に"神ってる"でブレークした頃から愛用するバットを約1センチ短くした。オープン戦で外角球に苦労して、もとの86・5センチに戻した。慣れ親しんだ長さが一番。豪快な一発で、今季最多3万2000人を沸かせた。  「僕は本塁打打者ではない。安打を狙った延長で本塁打になればいい」と鈴木。令和初の本拠地で巨人に2勝1分けで勝ち越し、平成から続くマツダスタジアムでの連勝は「8」のまま。借金1で3位・阪神を1・5ゲーム差で追う。ちびっ子が憧れる赤ヘル戦士が、4連覇を目指してここからグングン上っていく。 (柏村翔)

◆九回に追い付き、十二回のピンチもなんとか、しのいだ。巨人はよく引き分けたといえるね。  ただ、原監督の胸中が思いやられる。「悪戦苦闘しています」。試合前に開口一番、こう言ってきた。分かる。笛吹けど選手は踊らず...だもの。  実際、この日のベンチの策には、これといったミスはなかった。  先発・山口を引っ張り、八、九回につぎ込んだリリーフの起用も、間違っていない。  攻撃でも、送らせるべきところでは送らせた。それを選手が失敗する。あるいは前半、チャンスになればなるほど、ビヤヌエバとゲレーロが力みかえって、浅いフライを打ち上げる。打線のつながりが悪く、得点力が低下するばかりだよ。  あえて挙げるとすれば、そこ。いつまで、両外国人に頼っているのかな。走者がいると一発なんて出ないんだから、ゲリラ要員として使うしかない。  そうなると-。打率は高く、一発もあり、最も頼れる坂本勇を中心に、打線を組み換えた方がいい。2番とか3番ではなく、一気に4番!  原監督にはご同情、申し上げるばかり。しばらく、やりくりが続くね。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
18121 0.600
(-)
-
(-)
112150
(+3)
114
(+3)
41
(+1)
15
(-)
0.262
(↓0.001)
3.420
(↑0.05)
2
(-)
ヤクルト
18141 0.563
(↓0.018)
1
(↓0.5)
110167
(+5)
144
(+6)
41
(+1)
13
(-)
0.250
(↓0.003)
4.090
(↓0.04)
3
(-)
阪神
17151 0.531
(↑0.015)
2
(↑0.5)
110129
(+7)
139
(+5)
24
(+1)
20
(-)
0.242
(↑0.003)
3.520
(↑0.04)
4
(-)
広島
15161 0.484
(-)
3.5
(-)
111109
(+3)
134
(+3)
29
(+1)
13
(-)
0.234
(↓0.001)
3.350
(↑0.05)
5
(-)
中日
14170 0.452
(↑0.019)
4.5
(↑0.5)
112114
(+6)
119
(+5)
23
(+1)
21
(+4)
0.268
(↑0.003)
3.780
(↓0.04)
6
(-)
DeNA
12200 0.375
(↓0.012)
7
(↓0.5)
111119
(+5)
138
(+7)
35
(-)
7
(+2)
0.232
(↑0.001)
3.790
(↓0.11)