1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | X | 3 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:田中 靖洋(1勝0敗0S) (セーブ:益田 直也(2勝1敗8S)) 敗戦投手:宮西 尚生(1勝1敗0S) 本塁打 |
◆ロッテが接戦を制した。ロッテは1点ビハインドで迎えた8回裏、角中の適時二塁打で同点とする。続く好機から4番・井上が適時打を放ち、リードを奪った。その後は、抑えの益田が三者凡退で締め、今季8
◆日本テレビの報道番組「news every.」キャスターの陣内貴美子さんが始球式を務めた。 笑顔でマウンドに上がると、そらジローからボールを受け取り投球へ。ノーバウンド始球式とはならなかったが、2バウンドで捕手を務めた藤岡のミットに収まった。陣内は「このような機会をいただいて、とてもうれしいです。バドミントンの試合より緊張しました」と笑顔を見せた。
◆日本ハムは初回に西川が先頭打者弾となる2号ソロで先制。先発上原はロッテ打線を3回まで1安打無失点に抑える滑り出し。 ロッテは5回に鈴木、清田の連打に暴投が絡み、同点とした。日本ハムは6回に平沼の適時打で再び勝ち越した。 ロッテは8回に角中の適時二塁打、井上の適時打で逆転に成功。連敗を2で止めた。日本ハムはセットアッパー宮西が崩れた。 ロッテ田中が1勝目、日本ハム宮西が1敗目。
◆日本ハムは30試合を終えて14勝14敗2分けで勝率5割。04年の北海道移転後、30試合終了時点で借金なしは8シーズンあり、最終順位は優勝が3度(日本一1度)2位と3位が2度ずつ、5位が1度。
◆高卒3年目の日本ハム郡拓也捕手が、プロ初先発で初安打。 3回の第1打席、詰まった打球は捕手前に転がる内野安打となった。不格好でも「ヒットはヒット。うれしいです」。面倒見が良く、2軍では清宮、吉田輝と大物ルーキーの教育係を務める。この日の試合前練習では、突然降り出した"氷"の粒(ひょう)に「僕、雨男なんですよね」。思い出深い一日となった。
◆日本ハムが逃げ切りに失敗した。4日のロッテ6回戦(ZOZOマリン)は、土壇場で試合をひっくり返された。6回に4年目、平沼翔太内野手(21)の右前適時打で一時は勝ち越しも、1点リードの終盤8回に百戦錬磨の宮西が乱れた。1死から2連続長打で追いつかれ、4番井上に勝ち越し打を許す。前日3日西武戦で積んだ貯金1を吐き出し、順位は2位タイのままだが、勝率は5割に逆戻りした。 若い力でもぎとった1点は、勝利に届かなかった。1-1の6回1死一、二塁。4年目の平沼が、チャンスをものにした。先発ボルシンガーの初球を捉えた。思い切り振り抜いた打球は、一時勝ち越しとなる右前適時打。プロ19試合33打席目で初打点をマークした。試合に敗れ、喜びは半減も「初安打の時よりは」と照れ笑いを浮かべ「先輩がつないでくれたチャンスだったので。タイムリーが出たことで、1つ自信になった」と前を向いた。 王柏融が離脱した打線で、若手が起爆剤と期待されている。平沼は前日プロ初のマルチ安打、この日は初打点と、レアードが抜けた三塁でアピール。この日、2年ぶりに1軍昇格した郡は「9番捕手」でスタメン出場し、3回の第1打席にプロ初安打を放った。栗山監督は「こういう状況の時は勝ち切るしかなかった。若いとかじゃない。活躍してくれると信じてやっている」と期待を込め「明日は頑張ります」と続けた。平成から令和をまたぐ10連休は終盤、5割から仕切り直しとなった。
◆令和初の先頭打者本塁打も、空砲に終わった。日本ハム西川遥輝外野手は「何でも初はうれしい。打った後に顔を上げたら(バックスクリーンではためく)こいのぼりが見えた。ラッキーとしか言いようがない」。 3回に出塁した際には、一塁への帰塁でロッテ井上と接触し右肩を抑えてもん絶。周囲をヒヤリとさせたが、直後に二盗を決めて健在をアピールした。「120キロもの体重が乗ってきたら、どうにかなるわ。脱臼しなくて良かった。明日、抹消かな。引退記者会見します」と"舌好調"だった。
◆日本ハム宮西尚生投手が今季初黒星を喫した。1点リードの8回に4番手で登板。1死三塁から角中の二塁打で同点とされ、2死二塁からは井上に勝ち越しの適時打を中前に運ばれた。 「1つのミスが命とりになる。毎回こういう場面(の登板)が多いと思うし、切り替えて、明日抑える気持ちでいきたいなと思う」と前を向いた。
◆ヒーローは上半身を脱力させていた。ロッテ井上晴哉内野手(29)は同点の8回2死二塁、打席に向かう前に井口監督から呼び止められた。「力入りすぎ」。そう言われて「いかに上半身の力を抜くかと考えて打席に入りました」。日本ハム宮西の直球をとらえると、打球はライナーで中前へ。「上半身の力が抜けていたのがいい方向につながった」。歓喜で沸く一塁側ベンチに向かって右手を強く突き立てた。 この日は小学生以下の来場者にユニホームが配布される日で、多くの家族連れが応援に駆けつけた。子どもたちの前でヒーローになった自身は「父親のような父親」になることが夢だった。子供の頃、戦隊ヒーローものをテレビで見たことがなく、すごい人といえば父親だった。暇さえあればキャッチボールやノックをしてもらったのを忘れない。「ここまで成長させてくれた人。僕の中ではヒーローです。僕はまだまだ」。求めるヒーロー像にはたどりついていない。 お立ち台では涙をこらえた。昨季のブレークで、期待を背負いながら開幕4番に座ったものの、打撃不振で2軍降格を味わうなど苦しんだ。その間、代役4番を務めた角中が「本当の4番が帰ってくるまで待ってます」と言ったのを伝え聞いた。「カクさん(角中)が待ってると言ってくれたので、それを励みに下で一生懸命頑張ってきた」と目頭を熱くさせた。温かい歓声の降り注ぐ本拠地のお立ち台は格別だった。「こういう日が続くように頑張ります」。頼もしい主砲がマリンに帰ってきた。【久永壮真】
◆日本ハム・西川遥輝外野手(27)が4日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で先発出場。一回に先制の2号ソロ本塁打を放った。 カウント2-2からボルシンガーの142キロを右翼席に新設された「ホームランラグーン」に運んだ。バックスクリーン上のポールにはこいのぼりが飾られており、「こいのぼりを狙って打ちました」とニヤリ。「捕られたかと思ったのですが、意外と飛んでくれました。初回に先制できて良かったです」とうれしそうだった。
◆日本ハム・平沼翔太内野手(21)が4日、ロッテ6回戦(ZOZOマリン)に「7番・三塁」で先発出場。1-1の六回に勝ち越しの右前適時打を放った。 同点に追いつかれた直後の六回1死一、二塁。ボルシンガーの初球140キロを右前に運んだ。勝ち越しの適時打が、4年目でうれしいプロ初打点となった。 「昨日の試合はチャンスで三振していたので、きょうは初球から積極的にいこうと思っていました。同点に追いついた後のチャンスで、どうしても1点が欲しかったので、得点に繋がって良かったです」と喜んだ。
◆ロッテの昨季、チームトップ13勝を挙げたマイク・ボルシンガー投手(31)が5日、日本ハム6回戦(ZOZOマリン)で今季5度目の先発し、6回7安打2失点。球数が113球に達し、マウンドを降りた。 「全体的には悪くなかったと思う。初回の先頭に打たれてしまったが、ホームランラグーンだったし、ちょっともったいなかった。打たれた後は引きずらないで、切り替えて投げることができた」 一回、西川に先頭打者本塁打を浴びて先制を許すと、打線が同点に追いついた直後の六回、平沼に勝ち越し打を打たれた。 3四球を与えるなど毎回走者を苦しい背負う展開のなかで粘ったが、2勝目を手にすることはできなかった。
◆ロッテは4日、日本ハム6回戦(ZOZOマリン)に3-2で逆転勝ち。連敗を2で止め、借金を2に減らした。 1点を追う八回、日本ハムの宮西に対して、1死から1番・荻野が右越え三塁打。続く角中が右翼線に落とす適時二塁打で同点に追いつき、2死から4番・井上が決勝の中前適時打を放った。 先発のボルシンガーは、毎回走者を背負いながらも6回2失点。松永、西野、田中、益田の救援陣も無失点でつなぎ、逆転勝ちを演出した。 井口監督は「4番がしっかり打ってくれないと勝てないので」と主砲をたたえ、「その前に逆転できるチャンスもあったので、そこで1点でも取れていればもっと楽になった。まだミスが走塁も含めてあるので、勝てるゲームをしっかり勝てるように」と連敗ストップにも浮かれることなく引き締めた。
◆日本ハムの宮西が逆転を許して今季初黒星を喫した。2-1の八回に登板し、1死から荻野に三塁打、角中には甘く入ったスライダーを右翼線への適時二塁打とされて追い付かれ、なお2死二塁で井上に中前適時打を浴びて勝ち越された。 宮西は「一つのミスが命取りになる。明日は抑える気持ちでやりたい」と切り替えた。栗山監督は「宮西で打たれたんだから仕方ない。そこにいくまでにもいろいろある」と中継ぎの柱をかばった。
◆ロッテの角中勝也外野手(31)が4日、日本ハム5回戦(ZOZOマリン)に「2番・左翼」で出場。1-2の八回1死三塁から、右翼線際に落ちる同点二塁打を放った。 「その前に走塁ミス(六回に二塁走者でレアードの遊直で飛び出して併殺)があったので、さすがに1点は取らないとやばいと思って打った」 百戦錬磨の日本ハム・宮西のスライダーを、3ボール1ストライクから捉えたひと振り。お立ち台では「説明すると長くなるのでやめておきます」と話した打撃の真相を語った。 「シュート系の真っすぐとスライダー、両方をケアしていた。真っすぐならあれだけ前進していたので、内野ゴロはOK、(五回1死三塁で捕邪飛に倒れた)藤岡の二の舞にならないように、内野フライだけは避ける打ち方をする。スライダーは最初から泳ごうと思って、前でさばこうと考えていた」 まさに卓越した打撃技術を持った角中だからこそなせる技ありの一打。この日2安打をマークし、通算1000安打まであと2本に迫った。
◆日本ハムの上原は走者を出しながらも5回4安打1失点で粘った。チームが逆転負けし今季初勝利は逃したが「いい感じでやりたいことができた。(捕手の)郡の配球も良くて投げやすかった」と手応えを口にした。 過去2試合は打ち込まれて敗戦投手となっていたが、見違えるような投球だった。栗山監督は「勝たせてあげたかった。結果どうこうではなく、投げている姿に感じるものがあった」と評価した。
◆ロッテの田中が今季初勝利を挙げた。1-2の八回に4番手で登板し無失点でつなぐと、その裏に味方打線が逆転し白星が転がり込んだ。 先頭打者を四球で出したが、1死二塁から捕手の田村がリードの大きかった走者をけん制で刺し、ピンチを脱した。「全て田村のおかげ。僕は何もしていない」と謙虚に話した。
◆ロッテの田村龍弘捕手(24)が1-2の八回1死二塁、もう1点もやれない状況で、好判断&送球で二塁走者を刺し、流れを一変させた。 1点ビハインドの八回、4番手の田中がマウンドに上がると、先頭の6番・渡辺が四球で出塁。続く平沼の犠打で二塁へ進み、8番・中島を打席に迎えた場面だ。 「その前に渡辺が二塁へいったときもリードが大きかったので、いこうかと思っていた」と捕手の田村。0ボール2ストライクとなり、「投手のことも考えて、外してもいいカウントになったので、1球で勝負をかけた」と外角に外れるボールを要求し、二塁へ素早いスローイング。早くかつ正確な送球で、二塁走者の渡辺は戻りきれず、ピンチを脱した。 次の1点が試合の流れを大きく左右する場面で生まれたビッグプレー。その裏に打線が逆転し、勝利につながっただけに井口監督も「試合の流れの変わるポイントだった。ああいうところで隙を突いてしっかりアウトにしてくれたのは大きかった」と絶賛した。 田村は「バッテリーにとって、ああいうプレーが一番救われる。今年は少なかったので、1つでも増えるようにやっていきたい」と力強く語った。
◆チームは勝率5割に逆戻り。4番手で登板した宮西が、逆転を許して今季初黒星を喫した。2-1の八回に登板し、1死から荻野に三塁打、角中には右翼線への適時二塁打を浴びて追い付かれ、なお2死二塁で井上に中前適時打を浴びて勝ち越された。先発の上原は5回1失点と好投したが、今季初勝利はならず。栗山監督は「前に進めていることは伝わった。勝たせてあげたかった」と唇をかんだ。 3度目の初回先頭打者本塁打に日本ハム・西川 「捕られたかと思ったが、意外と飛んだ」 今季4度目の先発で5回1失点と好投したが初勝利を逃した日本ハム・上原 「要所で狙い通りに投げられた。打者が打ちにくそうだったので、いい手応えを感じた」 六回にプロ4年目で初打点となる右前適時打を放った日本ハム・平沼 「同点に追いつかれた後のチャンスで、どうしても1点が欲しかった。得点につながってよかった」
◆4番が試合を決めた。ロッテの井上晴哉内野手(29)が、2-2とした八回、宮西から決勝の中前適時打。3万267人の大歓声を一身に浴び、今季初めて本拠地のお立ち台に上がった。 「打ったときは『よし、やったぞ!!』と。ホームでやっとこういう感じが出た。思い出すと泣きそうになる」 打席へ向かう直前、井口監督から「力が入りすぎ」と声をかけられた。上半身の力が抜け「余計なことを考えず、すっきり打席に入れた」。滑らかにヘッドが走った。 体重114キロの主砲も、家に帰ればパパの顔。時間を見つけては、4歳の息子とキャッチボールをする。「体は大きい方だけど、そんなに食べるわけではない」という愛息は投手志望。理由は「パパから三振を取りたいから」だという。こどもの日の前日に、憧れの父親が輝いた。 出遅れた4番の活躍で連敗を2で止め、借金を再び2に減らした。「こういう日が続くように、頑張っていきます」と井上。"令和の逆襲"へ、ロッテの役者がそろった。 (浜浦日向) 6回2失点のロッテ・ボルシンガー 「全体的には悪くなかった」 八回に同点の適時二塁打を放ち、通算1000安打まであと2本としたロッテ・角中 「その前に走塁ミスをしていたので、さすがに1点は取らないとやばいと思って打った」 1-2の八回に4番手で登板し、無失点で今季初勝利を挙げたロッテ・田中 「全て(1死二塁から走者をけん制で刺した)田村のおかげ。僕は何もしていない」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
18 | 11 | 2 | 0.621 (↑0.014) | - (-) |
112 | 127 (+4) | 100 (-) | 36 (-) | 30 (+3) |
0.255 (↑0.002) | 2.710 (↑0.08) |
2 (2↑) |
西武 |
14 | 14 | 1 | 0.500 (↑0.019) | 3.5 (-) |
114 | 158 (+7) | 156 (+6) | 35 (+2) | 35 (+2) |
0.254 (-) | 4.720 (↓0.01) |
2 (-) |
日本ハム |
14 | 14 | 2 | 0.500 (↓0.019) | 3.5 (↓1) |
113 | 116 (+2) | 122 (+3) | 18 (+1) | 13 (+2) |
0.247 (-) | 3.900 (↑0.02) |
2 (-) |
楽天 |
14 | 14 | 1 | 0.500 (↓0.019) | 3.5 (↓1) |
114 | 147 (+6) | 128 (+7) | 32 (-) | 10 (+1) |
0.254 (↑0.004) | 4.070 (↓0.01) |
5 (-) |
ロッテ |
13 | 15 | 1 | 0.464 (↑0.02) | 4.5 (-) |
114 | 111 (+3) | 128 (+2) | 32 (-) | 23 (+1) |
0.237 (↑0.002) | 3.950 (↑0.07) |
6 (-) |
ORIX |
11 | 16 | 3 | 0.407 (↓0.016) | 6 (↓1) |
113 | 93 (-) | 118 (+4) | 22 (-) | 30 (-) |
0.223 (↓0.003) | 3.640 (↓0.02) |
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