オリックス(★7対11☆)西武 =リーグ戦4回戦(2019.04.27)・大阪ドーム=
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西武
203002310111701
ORIX
02002300071111
勝利投手:平井 克典(1勝0敗0S)
敗戦投手:澤田 圭佑(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(4号・3回表2ラン)
【オリックス】メネセス(4号・5回裏2ラン)

  DAZN
◆西武が乱打戦を制した。西武は2-2で迎えた3回表、森の適時打と外崎の2ランで3点を勝ち越す。その後同点とされるも、7回に山川と森の連続適時打などで3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、3番手・平井が今季初勝利。敗れたオリックスは、投手陣が振るわなかった。

◆西武多和田真三郎投手(26)が6回途中で降板した。 立ち上がりから得点圏に走者を背負う苦しい展開。2点リードの2回に2失点すると、再び援護を受け3点リードの5回には2ランを浴びた。6回、走者を出したところでマウンドを降り、5回1/3を投げ7安打5失点で終えた。 勝ち負けはつかず今季2勝目はならなかった多和田は「調子は良くなかったです。先発投手としての仕事ができませんでした。次の登板では勝てるように、これからしっかりと準備していきます」と振り返った。

◆オリックスのジョーイ・メネセス内野手(26)が5回、西武に1点差に迫る4号2ランを放った。 先頭の佐野が左翼線を破る二塁打で出塁し、続く小島の中飛で三塁へ。2死三塁で西武多和田の低めストレートを捉え、右翼スタンドに放り込んだ。「低めのストレートをしっかり捉えることができたよ。完璧だったね!」。16日日本ハム戦以来の本塁打は、自画自賛の4号になった。

◆オリックス西浦颯大外野手(19)が2回、同点に追いつく適時二塁打を放った。 先頭の中川が左翼線二塁打で出塁し、大城の死球などで1死二、三塁の絶好機。西浦は、前回12日の対戦で4打数無安打に封じ込まれた西武多和田のフォークを捉え、右中間を真っ二つに割った。「"コト"を起こすために、とにかくバットに当てることを考えていました。なんとかタイムリーになってくれてよかったです」と胸をなでおろした。

◆西武は1回、山川、森の適時打で2点を先制。オリックスは2回に西浦の適時打で追いついたが、西武が3回に3点を勝ち越した。 オリックスが5回にメネセスの4号2ランで1点差に迫り、再び3点差とされた6回に福田、佐野の適時打で追いついた。 西武は7回、山川、森、中村の適時打で3点を奪い、勝ち越し。継投で逃げ切り、3連勝を飾った。平井が今季初勝利。オリックスは連敗となった。沢田が今季初黒星。

◆オリックスは27日の西武4回戦(京セラドーム大阪)の試合後、危険球の判断基準について日本野球機構(NPB)に問い合わせを行った。2回無死二塁で大城滉二内野手が西武多和田から左肩に死球を受け、はね返った球が頭部をかすめたことによるもの。 投球が直接頭に当たった死球ではないが、西村監督は「頭部付近にいってるわけですから、頭部死球に値するのではないか」。久保球団管理部長が球団の考えをNPBに伝え、回答を待つことになった。

◆西武森友哉捕手(23)が驚異的な勝負強さで乱打戦での勝利をもたらした。取って取られて迎えた7回、山川の適時打で1点勝ち越し、なおも無死一、三塁。 カウント2-2から沢田の147キロを中前へはじき返した。球威ある直球に対し「真っすぐが(伸びて)きていたから、差されないことを意識した」。リードを2点に広げる貴重な適時打となった。 得点圏で迎えた4打席すべて、安打を記録した。その思考回路は状況によって変わる。第1打席の1死一、三塁。最悪でも進塁打が欲しい場面では「バットに当てることが第一。三振だけはダメ。バットに当たれば何かが起こる」と右方向へ運んだ。3回2死二塁の第2打席は、内にくるスライダーをフルスイング。当たり損なっても振れているから、左翼線へ飛んでいった。8回の内野安打を含め全方向に打ち分けて4安打3打点。得点圏打率は驚異の5割となった。 辻監督も「状況に応じた打撃ができる。そこが彼の素晴らしいところ。高打率につながっている」と絶賛。打率3割7分5厘で首位に立った森は「シーズン長い。まだ早いっす」と意に介さないが、チームは3連勝で借金返済。同率3位でAクラスに浮上した。【栗田成芳】

◆オリックスは合後、危険球の判断基準について日本野球機構(NPB)に問い合わせを行った。2回無死二塁で大城滉二内野手が西武多和田から左肩に死球を受け、はね返った球が頭部をかすめたことによるもの。西村徳文監督のコメント。 「頭部付近にいってるわけですから、頭部死球に値するのではないか」

◆オリックス・西浦颯大外野手(19)が27日、西武戦(京セラ)に「9番・中堅」で出場。0-2の二回1死二、三塁で右中間に同点となる2点二塁打を放った。  西武先発の多和田に対し、チームは昨季から7連敗中。苦手としている相手から得点を奪うのは、昨年8月14日の西武戦(メットライフ)の一回に6得点を挙げて以降、27イニングぶりとなった。

◆西武・外崎修汰内野手(26)が27日、オリックス4回戦(京セラ)で、1点リードの三回2死二塁から4号2ランを放った。山岡の144キロの直球を左翼席に打ち返し、富士大の1学年後輩にあたる先発の多和田を援護。「『追加点を取るぞ!』という気持ちで打席に入りました。内角の難しい球でしたが、うまく打つことができました」とコメントした。

◆オリックスは投手陣がほぼ総崩れ。打線の奮起で六回に追い付いたが、直後の七回から登板した沢田がいきなり源田にストレートの四球を与え、秋山から3連打を許して勝機が遠のいた。  先発の山岡も2-2の三回に外崎の2ランなどで3点を失い「本塁打は何とか防がないといけなかった」と反省の弁。2番手の吉田一も反撃ムードに水を差し、西村監督は「(味方が)点を取った後はきっちり抑えないといけない」と不満顔だった。 西浦(二回に2点二塁打) 「とにかくバットに当てることだけを考えていた」 メネセス(五回に4号2ラン) 「低めのストレートをしっかり捉えることができた。完璧だった」 福田(六回に2点三塁打) 「自分のできるスイングはできたので、いいところまで飛んでくれたと思う」

◆オリックスは、二回の大城の死球が多和田の危険球と判定されなかったことを受け、日本野球機構(NPB)に危険球の基準について説明を求めたことを明らかにした。  無死二塁で、多和田の球は大城の頭部方向に向かい、避けようと試みた大城の背中付近に当たった。審判員に危険球ではないかと抗議した西村監督は「球団としてしっかり確認しないといけない」と話した。

◆オリックスで22歳の佐野が光った。六回、福田が1点差に迫る2点三塁打を放った直後、野田の初球を引っ張って左前へ運んでプロ初打点を挙げた。左打席から左翼線二塁打を放った五回には次打者の中飛でタッチアップして三進。持ち前の俊足を生かし、メネセスの一発を呼び込んだ。  先発起用に応え「思い切り行こうと思った。頑張るしかない」と力強い。走塁のスペシャリストとしての期待を上回る奮闘ぶりでチームに活気を与えている。

◆今季ワーストタイの11失点と投手陣が崩れ、単独最下位に転落した。借金も今季ワーストの「5」。オリックス・西村監督は渋い表情を浮かべた。  「点を取った後ですよね。そのへんをキッチリ抑えていかないと」  西武先発の多和田は昨季から7連敗中の相手。吉田正を17試合ぶりに「4番・DH」で起用するなど打線を組み替えて5点を奪うが、投手陣が失点を重ねた。4-5の六回に吉田一が1回2失点、7-7の七回にも沢田が1死しか奪えず3失点。追いついては離され、の繰り返しだった。  また、二回の大城の死球を巡り、指揮官が猛抗議。多和田の投球は頭部付近だったため、「危険球に値するんじゃないか。球団を通して確認していかないと」と説明した。危険球の判断基準とされる頭部付近の見解について、球団側も試合後に日本野球機構に問い合わせし、回答を待つこととなった。(西垣戸理大) 先発して5回を7安打5失点だったオリックス・山岡 「打線が追いついた直後のイニング。粘らないといけませんでしたし、なんとか本塁打を防がなければいけませんでした。もっと長いイニングを投げられるようにしたかったです」

◆西武は27日、オリックス4回戦(京セラ)に11-7で勝利。3連勝で勝率を5割に戻した。4番・山川穂高内野手(27)、5番・森友哉捕手(23)の同期入団コンビ「YM砲」がそろって3本の適時打を放ち、17安打11得点の打線を牽引(けんいん)。今季3度目の2桁得点で、2003年・ダイエーのパ・リーグ記録の822を超えるシーズン833点ペースに乗せた。  同期入団の二人が快音を連発。両軍合わせて28安打の乱打戦を制した。  「チェンジアップを一発で前に飛ばせてうれしいヒットだった」  山川は七回、左前へ決勝打。一回の先制打と八回の適時二塁打を含めると3安打3打点。10本塁打と28打点でリーグトップの4番が、平成最後の3連戦の白星スタートに貢献した。  5番・森も負けじと4安打3打点。打率・375でリーグトップに立ち、出塁率・463も同1位。パ・リーグの打撃主要3部門を二人で独占し、森は「勢いに乗れたらいいですね」とうなずいた。  大阪桐蔭高卒の23歳の森がときに、富士大卒の27歳の山川にタメ口を使うほど仲が良く、野球では切磋琢磨(せっさたくま)してきた。ともに朝は得意ではないが、本拠地でナイターの際は試合開始の約6時間前、正午過ぎからグラウンドで汗を流し始める。山川について「最初は自分の方が(打撃が)上だったけれど、いつの間にか抜かれた」と話す森に対し、山川は「森はライバル」と刺激し合う間柄だ。  昨季は、シーズン792得点の球団新記録を樹立した獅子おどし打線が10年ぶりの優勝へ導いた。今季もリーグトップの134得点。シーズン833得点ペースで、2003年にダイエーが挙げたパ・リーグ記録(822得点)を上回る。  「去年も打って勝った。引き続き、次の1点を取れるように意識している」と山川が話せば、森も「次の打者に、という気持ちがいい結果につながっている」と呼応。西武が誇る最強タッグ「YM砲」がリーグ2連覇へと押し上げる。 (花里雄太) 4安打3打点の森に西武・辻監督 「山川の後ろで、チャンスで回ってくる。その中で状況に応じた打撃ができている」 5打数3安打で今季初猛打賞の西武・秋山 「遅いよね。結果が出て、チームが勝って前に進める要因になった。つなぎながら崩せたのは、後ろの2人(山川、森)が打っているから」 三回に4号2ランを放った西武・外崎 「追加点を取るぞという気持ちで打席に入った。内角の難しい球だったが、うまく打つことができた」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
1492 0.609
(↑0.018)
-
(↓0.5)
118101
(+5)
70
(+1)
31
(+1)
19
(+2)
0.252
(↑0.003)
2.470
(↑0.05)
2
(1↓)
楽天
1391 0.591
(↓0.028)
0.5
(↑0.5)
120111
(+5)
94
(+6)
25
(+3)
9
(-)
0.246
(↑0.004)
3.800
(↓0.1)
3
(1↑)
西武
11111 0.500
(↑0.024)
2.5
(↑0.5)
120134
(+11)
123
(+7)
26
(+1)
27
(+3)
0.261
(↑0.007
4.580
(↓0.11)
3
(-)
日本ハム
11112 0.500
(↓0.024)
2.5
(↓0.5)
11984
(+1)
100
(+5)
13
(+1)
8
(-)
0.238
(↓0.002)
3.920
(↓0.04)
5
(1↑)
ロッテ
9131 0.409
(↑0.028)
4.5
(↑0.5)
12088
(+6)
111
(+5)
28
(+1)
18
(+1)
0.233
(↑0.001)
4.280
(↓0.03)
6
(1↓)
ORIX
8133 0.381
(↓0.019)
5
(↓0.5)
11981
(+7)
101
(+11)
21
(+1)
26
(+2)
0.226
(↑0.003
3.880
(↓0.3)