ロッテ(★8対9☆)西武 =リーグ戦6回戦(2019.04.25)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
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ロッテ
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勝利投手:増田 達至(1勝0敗3S)
(セーブ:小川 龍也(0勝0敗1S))
敗戦投手:唐川 侑己(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】森 友哉(3号・6回表2ラン),木村 文紀(2号・9回表ソロ)
【ロッテ】中村 奨吾(6号・3回裏2ラン),荻野 貴司(1号・5回裏ソロ),井上 晴哉(1号・6回裏ソロ)

  DAZN
◆西武は7-7で迎えた9回表、木村がソロを放ちリードを奪う。直後に同点を許すも、延長10回に愛斗のプロ初安打となる適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・増田が今季初勝利。敗れたロッテは、1点を追う9回にバルガスの適時打で追いつくも、粘りきれなかった。

◆「アジャ」目覚めの1発! ロッテ井上晴哉内野手(29)が待望の1号ソロ本塁打を放った。 1点を追う6回1死、西武先発相内の5球目、外角低めのフォークボールをバックスクリーンに運んだ。「感触としては今季一番だったと思います。引き続き結果を出せるようにやっていくだけです」。 23日に1軍登録。ここ2試合の7番一塁から1つ"昇格"して6番DHで先発出場。2回の第1打席にも左前打をマークするなど、3試合連続安打。開幕から定位置だった4番復帰へ、状態は上向きだ。

◆プロ7年目の相内誠投手が7度目の先発登板も、初勝利とはならなかった。 3本塁打を浴びるながら粘投。「今日はこれまでチームに迷惑をかけてきた分、絶対に勝つという気持ちを持ってマウンドに上がった」と気持ちを高ぶらせながらも冷静に投げ6回7安打4失点で終えると、7回に山賊打線が勝ち越した。勝利投手の権利を得たが、終盤に一時同点となり、地元・千葉での凱旋(がいせん)白星が消えた。チームは延長10回の末に勝ち越し。過去6度の先発ではいずれも自身に黒星がついており「自分が先発してチームが勝ったのが初めてだったので、それがうれしかった」と、プロ初勝利を逃した悔しさよりもチームの勝利を喜んだ。

◆ロッテ中村奨吾内野手(26)が、6号2ランを放った。1点を追う3回無死一塁、西武先発相内の2球目、真ん中高め144キロ直球をはじき返した。 左翼席中段に飛び込む逆転弾にロッテファンが歓喜。6日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来、久々の1発に「少し差し込まれたけどうまく打てました」と話した。 中村奨は21日の日本ハム5回戦前の練習中に、清水コーチと衝突。病院に直行し、顔面挫傷と診断されたが、左目下を10針縫って再び球場へ。8回に代打で出場した。その後は大事を取って指名打者での出場が続いたが、この日は定位置となる二塁で先発した。

◆西武は3回、源田の適時二塁打で1点を先制。ロッテはその裏、中村奨が6号2ランを放ち、すかさず逆転した。 ロッテは5回、荻野が1号ソロ。西武は6回、山川の適時打と森の3号2ランで逆転も、ロッテが6回に井上の1号ソロで同点。 西武は同点の9回、木村の2号ソロで勝ち越し。ロッテはその裏、代打バルガスが同点適時打。延長戦に入った。 西武は延長10回、この試合最初の打席となった愛斗が適時二塁打。そのまま逃げ切り今カードを勝ち越した。西武増田1勝目、小川1セーブ、ロッテ唐川1敗目。

◆西武は25日、ロッテ6回戦(ZOZOマリン)で、源田荘亮内野手(26)が三回に先制タイムリーを放った。  二回2死一塁で打席に立ち、ロッテ先発の二木が投じた1球目に一塁走者の金子侑が二盗。源田は続く2球目をセンターへ弾き返し、西武が1-0とした。

◆ロッテの中村奨吾内野手(26)が25日、西武6回戦(ZOZOマリン)に「3番・二塁」で出場。0-1の三回に、左翼席へ飛び込む逆転の6号2ランを放った。  「打ったのはストレート。少し差し込まれたけどうまく打てた。ホームランも久しぶりだけど、ヒットも久しぶりですね。今日は勝ちます」  21日の日本ハム5回戦(ZOZOマリン)の試合前練習中に、清水将海バッテリーコーチ(44)が打ったノックの飛球を追って同コーチと衝突。習志野市内の病院で顔面挫創と診断され、左目の下を10針縫った。  現在も顔は腫れていて、患部には絆創膏を貼って出場を続けている背番号8。14打席ぶり、負傷後は初となる安打は、4月6日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来の本塁打となった。

◆ロッテの荻野貴司外野手(33)が25日、西武6回戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で出場。五回に出場11試合連続安打となる今季1号ソロを放った。  「回の先頭だったので、とにかく塁に出ようという気持ちだった。追い込まれたので粘っていこうと思った結果、うまく捉えることができた」  2-1の五回先頭、1ボール2ストライクから西武先発・相内の4球目の変化球に対してうまく回転し、左翼席へと運んだ。ちょうど1年前の昨年4月25日の楽天戦(楽天生命)以来の本塁打となった。  オープン戦では打率・059(17打数1安打)0打点の大不振で、開幕スタメンから外れた。それでも4月16日に1番に固定されると、チームもそこから4連勝。頼れるリードオフマンが好調を維持している。

◆西武は25日、ロッテ6回戦(ZOZOマリン)で、森友哉捕手(24)が六回に逆転2ランを放った。  まずは1-3の六回2死一塁。山川が左翼フェンス直撃の適時打を放つと、続く森が中越え3号2ランをマーク。六回に計3点を返して4-3と逆転した。

◆西武は25日、ロッテ6回戦(ZOZOマリン)で、入団7年目の相内誠投手(24)が今季初登板初先発。計3本塁打を浴び、6回を7安打4失点で降板した。  この日、出場選手登録されたばかりの右腕は、1-0で迎えた三回1死一塁で中村に左越え6号2ランを浴びた。プロ7年目で待望の初勝利を目指した先発マウンドだったが、痛恨の逆転弾を食らった。  五回無死では、荻野に左越え1号ソロを喫して1-3。西武が4-3と逆転した直後の六回1死では、井上に中越え1号ソロを打たれて4-4の同点に追い着かれた。  試合前には「勝つことだけしか考えていない。打線に頼らず、しっかりと抑えたい」と意気込んでいたが、今季2軍で2勝、防御率0・90の好調さを存分に発揮できなかった。

◆ロッテの井上晴哉内野手(29)が25日、西武6回戦(ZOZOマリン)に「6番・DH」で出場。3-4の六回、第3打席でバックスクリーンへの今季1号同点アーチを放った。  「打ったのはフォーク。感触としては今季一番だったと思います。同点となるホームランを打てたことはよかったですが、引き続き結果を出せるようにやっていくだけです」  昨季は自己最多の24本塁打を放ち、球団の日本人野手では2013年の井口(現監督)以来、5年ぶりとなる20本塁打に到達した。  しかし、期待が高まった今季はオープン戦から不振に陥り、開幕から4番で起用されたものの、7試合で打率・043(23打数1安打)、1打点0本塁打と大不振で、6日に出場選手登録を抹消された。  それでも2軍で結果を残し、23日の今カード初戦から1軍に復帰。オープン戦から数えて78打席目でついに今季1本目のアーチを描いた。

◆ロッテの鈴木大地内野手(29)が25日、西武6回戦(ZOZOマリン)に今季初めて「2番・一塁」で出場。6-7の八回に右中間への同点三塁打を放った。  1点を追う終盤八回2死二塁、2ストライク2ボールから西武3番手・野田の5球目のスライダーを右中間へと運んだ。  鈴木は2日前の23日の同カードでも、8-9の八回に右越えの「ホームランラグーン」に飛び込む同点ソロを放った。またしても、頼れる選手会長の勝負強さが光った。

◆ロッテのケニス・バルガス内野手(28)が25日、西武6回戦(ZOZOマリン)の九回に代打で登場し、右翼線への同点二塁打を放った。  7-8の九回2死一、三塁。代打で左打席に立った。1ボールからの2球目、西武の守護神・増田の変化球を右翼線へと運んだ。三走の三木が生還し、同点。さらにサヨナラのホームをめがけて一塁から清田が激走。本塁へヘッドスライディングで突っ込んだがタッチアウトとなり、試合は延長に突入した。  バルガスは最近5試合連続ノーヒット。23日の今カード初戦から3試合続けてスタメンを外れていた。それでも毎日、試合前に志願の早出特打を続けてきた成果を、大一番で発揮した。

◆ロッテは25日、西武6回戦(ZOZOマリン)で延長十回の末に8-9で敗れ、引き分けを挟んで3連敗。西武戦は今季6戦5敗(1分け)で、昨季から続く連敗は1993年5月3日-7月9日に喫した「9」に並んだ。  0-1の三回に中村奨の6号2ランで逆転し、五回には荻野の1号ソロで追加点を挙げた。  六回に先発・二木が山川に左越え適時打、森にバックスクリーンへの逆転2ランを浴びたが、その裏、主砲・井上の待望の今季1号が飛び出し、同点に追いついた。  しかし、七回に2番手で登板した今季11試合目の酒居が、源田に右翼線への適時二塁打を浴びるなど3点を勝ち越された。  それでもその裏、レアードの左翼線への適時打、井上の左翼線二塁打で2点を返し、八回には1死二塁のチャンスで鈴木が右中間への適時三塁打を放ち、同点に追いついた。  九回に投入した守護神・益田が、9番・木村に左翼席への勝ち越しソロを浴びたが、その裏に2死から代打・バルガスの右翼線二塁打で追いついた。  しかし、最後は延長十回に5番手・唐川が途中出場の愛斗に三塁線を破られる決勝の二塁打を許し、力尽きた。  両軍合わせて5本塁打の打ち合いに敗れたロッテの井口監督は「勝ちパターンでいって、点を取られるのであればしようがない。特に西武戦は、なんとかそれ以上に打線が点を取らないといけない」と話した。

◆ロッテの井上晴哉内野手(29)が「6番・DH」で出場。今季初本塁打に、今季初の猛打賞で復調をアピールした。  3-4の六回、第3打席ではバックスクリーンへ、オープン戦から数えて78打席目でついに今季1号の同点弾を放ち「感触としては今季一番よかった。前まではバラバラだったけど、今は体の使い方がよくなってきた」と語った。  昨季は自己最多の24本塁打を放ち、球団日本人野手では2013年の井口(現監督)以来、5年ぶりとなる20本塁打に到達したが、今季は開幕から7試合で打率・043(23打数1安打)、1打点0本塁打と大不振。6日に出場選手登録を抹消された。  それでも2軍で結果を残し、23日の今カード初戦から1軍に復帰。そこからは3試合連続で安打を放ち「今やっていることを継続してやっていきたい」と前を向いた。

◆西武の小川が延長十回を三者凡退で抑えて10年目でプロ初セーブを挙げた。1死から荻野に直球を完璧に捉えられたが、金子侑が左翼フェンスに激突しながら好捕。「金子さんに助けられた」と感謝した。  千葉英和高から2010年にドラフト2位で中日に入団。昨季途中に金銭トレードで西武に加入した。ロッテには23日の試合で同点本塁打を浴びていたが「意外といつもと変わらず投げられた。やり返せて良かった」と淡々と振り返った。

◆打撃戦に競り負け、引き分けを挟んで3連敗。西武戦は今季5敗1分けとなり、昨季から続く連敗は1993年7月9日に記録した9に並んだ。開幕から不振で2軍落ちを経験した井上が1号ソロを含む3安打2打点と気を吐いたが、救援陣が粘りきれず。井口監督は「勝ちパターンでいって、点を取られるのならしようがない。特に西武戦は、何とかそれ以上に打線が点を取らないと」と唇をかんだ。 六回に中越えの今季1号ソロを放ったロッテ・井上 「体の使い方がよくなってきた」 昨年4月25日の楽天戦以来の今季1号にロッテ・荻野 「とにかく塁に出ようという気持ち。追い込まれたので粘っていこうと思った結果」 先発で6回4失点のロッテ・二木 「六回は2死から点を取られてしまい、そこが全てかなと思う」

◆途中出場の西武・愛斗外野手(22)が、プロ初安打初打点となる適時打で両チーム計27安打が乱れ飛んだ試合にけりをつけ、チームを1993年7月以来のロッテ戦9連勝に導いた。  「素直にうれしい。代打を出さず打席に入らせてくれた。次につなぐつもりで打ちました」  八回2死から栗山の代走で途中出場。8-8で迎えた延長十回2死一塁で唐川のカーブを強振し、左翼線へ勝ち越しの二塁打を放った。殊勲の一打にベース上で何度もガッツポーズを見せた。  埼玉・花咲徳栄高から2016年にドラフト4位で入団して4年目。昨季は2軍でチーム2冠の13本塁打、49打点をマークした。次代の主砲候補が通算15打席目でヒーローになった。  ベンチに戻ると辻監督から三塁を狙わなかったことを指摘された。厳しい言葉は期待の裏返しだが、愛斗は「舞い上がった自分がいた」と気を引き締めた。自身初のお立ち台では「緊張しています」と初々しく笑いながら「今はチャンスも少ないが、チャンスをものにして球界を代表する選手になりたい」と力強く誓った。 (山口泰弘)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1381 0.619
(↓0.031)
-
(-)
121106
(+5)
88
(+6)
22
(+1)
9
(+1)
0.242
(-)
3.700
(↓0.01)
2
(-)
ソフトバンク
1392 0.591
(↑0.02)
0.5
(↓1)
11996
(+3)
69
(-)
30
(+1)
17
(+1)
0.249
(↓0.004)
2.520
(↑0.12)
3
(-)
日本ハム
11102 0.524
(↑0.024)
2
(↑1)
12083
(+6)
95
(+5)
12
(+3)
8
(+2)
0.240
(↑0.001)
3.880
(-)
4
(-)
西武
10111 0.476
(↑0.026)
3
(↑1)
121123
(+9)
116
(+8)
25
(+2)
24
(+1)
0.254
(↑0.003
4.470
(↓0.14)
5
(-)
ORIX
8123 0.400
(↓0.021)
4.5
(-)
12074
(-)
90
(+3)
20
(-)
24
(-)
0.223
(↓0.001)
3.580
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
8131 0.381
(↓0.019)
5
(-)
12182
(+8)
106
(+9)
27
(+3)
17
(-)
0.232
(↑0.006
4.250
(↓0.21)