楽天(☆7対4★)西武 =リーグ戦4回戦(2019.04.17)・楽天生命パーク宮城=
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西武
3000000014810
楽天
00023200X7811
勝利投手:福井 優也(2勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝0敗6S))
敗戦投手:本田 圭佑(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(3号・5回裏3ラン)

  DAZN
◆楽天は1点ビハインドの5回裏、浅村の3ランで逆転に成功する。続く6回には、2死満塁から茂木の2点適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・福井が5回3失点で今季2勝目。敗れた西武は、先発・本田が5回途中5失点と試合をつくれなかった。

◆楽天浅村栄斗内野手(28)が通算150号本塁打を放った。2-3の5回、2死一、二塁。西武先発本田の8球目、真ん中高め140キロ直球を左中間に運んだ。 逆転の3号3ランが記念弾となり「逆転できてよかった。まだまだこれからも上を目指していきたいと思いますし、チームが勝つために1本でも多く打っていきたいと思います」。本拠ファンは大歓声。古巣西武ナインも拍手を送った。   ▽通算150号はプロ野球172人目。初本塁打は西武時代の10年8月10日の楽天14回戦(Kスタ宮城)で山村から。

◆西武本田圭佑投手(26)が凱旋(がいせん)登板で、白星を勝ち取ることはできなかった。 1回、四球で走者を出すも、昨年までの同僚・浅村をカーブで惑わし投ゴロで併殺に打ち取った。2回には2死から再び四球も、捕手・森が盗塁を阻止。3回にも先頭オコエに二塁打を許すも、飛び出した走者を誘い出し、挟殺プレー(記録は盗塁死)で仕留めた。4回に2点を許すも、粘りの投球を地元で披露した。 22年間過ごした仙台で、1軍マウンドに上がることが目標だった。「甲子園を目指していた時に使っていた球場。懐かしい。友達や恩師に仙台で見たいと言われていた。プロに入ってから、ずっと投げたいと思ってやってきた」。プロ4年目で念願がかなった。前回4日ロッテ戦でプロ初勝利を挙げた。開幕前から離脱者続出により、窮地に陥った先発投手陣。開幕ローテ6人目として役割を果たした信頼が、呼び込んだ凱旋(がいせん)登板だった。 勝利投手の権利を得るまで、あとアウト1つとなった5回2死一、二塁の場面。球数は100を超えていた。浅村の3度目の打席。直球にチェンジアップを交えた配球でフルカウントとし、わずかに残った力を込めて投げ込んだ8球目が、高めに浮いた。完全にとらえられ、左中間スタンドへ逆転3ラン。「地元で投げたかった思いが強いが、平常心を持ってやりたい」と臨んだが、109球目で力尽きた。【栗田成芳】

◆楽天先発福井優也投手が最低限の役割を果たし、2勝目を挙げた。5回を94球、3安打3失点。初回に押し出し四球などで3点を失ったが、2回以降は140キロ台中盤の直球を軸に好投。 「2回以降は先頭を切れたし、リズムよく投げられた」とホッとした表情。「とにかく浅村さんに感謝です」と3歳下の主砲をたたえた。

◆西武は対楽天未勝利の4連敗で5位に転落した。 3点リードを中盤にひっくり返され、4点を追う展開で迎えた9回。 無死満塁で引きずり出した楽天松井に山川、森がいずれもフルカウントまで粘りながら、空振り三振に打ち取られた。辻監督は「山川がいい時の状態なら、あれは見逃して四球。打たなきゃという気持ちが強い。冷静じゃなかったかもしれない」と振り返った。

◆楽天の守護神松井裕樹が存在感を見せた。 7-3の9回、無死満塁とされたところで石橋に代わってマウンドへ。西武外崎に中前打を浴びて7-4。一発逆転のピンチで4番山川、5番森を宝刀スライダーで連続三振。最後は6番中村を遊ゴロに仕留めて6セーブ目を挙げた。「あそこ(対山川)を投げ勝ったのがカギ。ボール先行でも臆することなく(スライダーを)投げ込めた」と話した。

◆楽天がチーム通算900勝に王手をかける1勝で、リーグ10勝一番乗り。ソフトバンクが敗れたため、再び単独首位に躍り出た。 ▼昨年最下位の楽天がパ・リーグ10勝一番乗り。楽天のリーグ10勝一番乗りは17年に次いで2度目。16試合目で10勝到達も17年の12試合目に次いで球団史上2番目のスピードだ。前年最下位チームのリーグ10勝一番乗りは02年阪神以来となり、パ・リーグでは94年ダイエー以来、25年ぶりになる。この日の楽天は0-3から逆転。昨年の楽天は逆転勝ちがリーグ最少の25度だったが、今年は10勝のうち6勝を逆転でものにしている。

◆メモリアル弾で勝負を決めた!! 楽天浅村栄斗内野手(28)が西武4回戦(楽天生命パーク)の5回、通算150号となる3号逆転3ランを左中間席にたたき込んだ。4番を務めてきた島内を故障で欠く中、開幕から不動の3番を打つ主砲が古巣西武から決勝弾。チーム通算900勝に王手をかける1勝で、リーグ10勝一番乗り。ソフトバンクが敗れたため、再び単独首位に躍り出た。夜空に高々と舞い上がった白球が、地元仙台のファンをヒートアップさせた。1点を追う5回2死一、二塁。浅村は西武本田の8球目、真ん中高め140キロ直球を振り切った。初速162キロ、角度25度ではじき返された打球は、2万5146人の大歓声とともに左中間スタンドに弾んだ。 逆転の3号決勝3ランで通算150号に到達した。9日西武戦(大宮)の場外弾でリーチをかけてから、6試合ぶりの1発。「最高です。まさか自分がここまで打てるとは思っていなかった。これからも上を目指して頑張ります」とうなずいた。 節目で勝負強さを発揮してきた。西武時代のプロ2年目、10年3月31日。ソフトバンク戦に代打でプロ初打席に立ち適時二塁打を放った。当時の渡辺監督や、大阪桐蔭の先輩でもある主砲中村から「あいつは持ってる」と一目置かれた。同年8月10日にプロ初本塁打をマーク。相手は楽天、場所はKスタ宮城(現楽天生命パーク)だった。あれから9年。クリムゾンレッドのユニホームで記念弾のボードを掲げると、古巣西武ナインからも拍手を送られた。「終わってみればそういう(古巣相手に打った)思いはあるけど、戦っている以上は勝たないと、という思いでした」。最後まで勝負に徹した。 4番不在の危機も救った。開幕から「つなぎの4番」として活躍した島内が、16日に受けた死球の影響でベンチ外。4番は前夜サヨナラ勝利のヒーローとなったウィーラーが座った。1番に好調の茂木、オコエが7番、不動の1番田中は9番に。周囲の打者はガラリと変わっても、3番浅村だけは不動のまま。平石監督も「ものすごく大きいね。何かやってくれるとベンチでも感じていました」と、リーグ10勝一番乗り、単独首位に導いたアーチをたたえた。浅村は「200本、300本と打てればいいですが、自分はホームランバッターじゃない。ヒットの延長。コツコツ頑張っていきます」と引き締めた。チームや状況が変わっても、この男の勝負強さは変わらない。【鈴木正章】 ▼通算150本塁打=浅村(楽天) 17日の西武4回戦(楽天生命パーク)の5回、本田から今季3号を放って達成。プロ野球172人目。初本塁打は西武時代の10年8月10日の楽天14回戦(Kスタ宮城)で山村から。

◆平石監督は"男気采配"で勝利につなげた。浅村の逆転弾で5-3とした後の六回から2番手で、前日16日に中村に被弾した青山を投入。青山はその中村を三ゴロに仕留めるなど1回無失点に抑えた。指揮官は「昨日やられたからといって内容が悪いわけでない。信頼しているし、何の迷いはなかった」とキッパリ。青山は「意気に感じました。抑えられてよかった」と胸を張った。

◆逆転の好機を生かせず、5位に転落。今季の楽天戦は開幕から4連敗となった。3-7の九回無死満塁から外崎が中前適時打を放つも、山川と森が空振り三振、中村は遊ゴロに倒れた。守りでは昨季まで西武でプレーした浅村に逆転3ランを許し、辻監督は「今日も浅村にやられた。もうちょっと考えないと」と悔しさをにじませた。 五回に逆転を許した本田について西武・小野投手コーチ 「あそこを乗り切らないと。投げている感覚は良くなっているが、勝負どころでどうするか」

◆広島から新加入の福井が5回3安打3失点で2勝目を挙げた。一回に押しだし四球を与えるなど立ち上がりに失点したが、打線の援護で本拠地初勝利を飾った。打のヒーロー、浅村とお立ち台に上がり、「我慢強く投げられた。とにかく、浅村さんです」と3歳下の後輩を持ち上げた。 四回に一塁強襲の2点打を放った楽天・オコエ 「何としても1点という気持ちで食らいついた。飛んだところがよかった」 4点リードの九回無死満塁で登板し、リーグ単独トップの6セーブ目を挙げた楽天・松井 「勝てて良かった」

◆楽天は17日、西武4回戦(楽天生命パーク)に7-4で勝って2連勝。パ・リーグ10勝一番乗りを果たし、単独首位に立った。2-3の五回に、3番の浅村栄斗内野手(28)が左中間席へ逆転の3号3ラン。昨季まで在籍した古巣を相手に節目の通算150号を放ち、チームを勝利に導いた。  勝利への架け橋となった打球が、左中間スタンドに着弾した。浅村が11年目で通算150本塁打に到達。観衆2万5146人の前で、悠然とダイヤモンドを一周した。  「最高です。まさか自分がここまで打てるとは思わなかった。これからも、もっと上を目指していきたいです」  1点を追う五回2死一、二塁で、本田の高めに浮いた140キロの直球を強振。値千金の3号3ランで試合をひっくり返し、勝利への流れを引き寄せた。  礼節を重んじる男はベンチに戻り、メモリアルボードを受け取ると、まずは西武のベンチへ頭を下げた。通算147本塁打を積み重ねた古巣に向けて謝意を示してから、歓喜に沸く仙台のスタンドの声援に応えた。  「200、300本と伸ばせればいいが、ホームランバッターではない。本塁打は安打の延長だと思っている」  新天地で、人知れずプレッシャーと闘ってきた。9日の西武戦(大宮公園)で特大2ランを放つなどしてはきたが、この試合前の時点で打率・246、10打点、2本塁打と満足いく成績ではなかった。「自分は試合に直結する場面で打たなくてはいけない。周囲からそう期待されている。仕事を果たさなければ意味がない」。ビハインドの場面で、持ち前の勝負強さを発揮した。  予兆はあった。ここ数日の打撃練習で快音が戻ってきた。「とにかく上半身の力を抜いて、ヘッドを押し出すことを意識した」と明かし、広がりがちになるスタンスも狭めて結果につなげた。  九回は石橋が無死満塁とされたが、急きょ登板した守護神・松井が1失点でストップ。浅村の記念アーチを勝利に直結させて単独首位に立った。  記念球を手にした主砲は「家に飾るか、親にあげます。家にゴロゴロ転がっていますから」と笑いを誘った。平石監督は「浅村の一発は本当に大きかった」と絶賛。好調な楽天の打線の中心に、頼れる男がいる。 (広岡浩二) 浅村の3ランに楽天・小谷野打撃コーチ 「力を感じる。チームにとって、ものすごく意味のある本塁打だった」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1051 0.667
(↑0.024)
-
(-)
12776
(+7)
55
(+4)
12
(+1)
7
(-)
0.250
(↑0.002
3.210
(↓0.06)
2
(1↓)
ソフトバンク
962 0.600
(↓0.043)
1
(↓1)
12664
(-)
49
(+1)
21
(-)
13
(+1)
0.241
(↓0.008)
2.430
(↑0.07)
3
(-)
日本ハム
782 0.467
(↓0.033)
3
(↓1)
12651
(+4)
74
(+6)
8
(+2)
6
(-)
0.228
(↑0.007)
4.120
(↓0.15)
4
(1↑)
ORIX
673 0.462
(↑0.045)
3
(-)
12756
(+6)
59
(+4)
13
(+1)
22
(+3)
0.227
(↑0.003)
3.270
(↓0.05)
5
(1↓)
西武
790 0.438
(↓0.029)
3.5
(↓1)
12790
(+4)
76
(+7)
16
(-)
17
(-)
0.260
(↓0.002)
4.460
(↓0.21)
6
(-)
ロッテ
6100 0.375
(↑0.042)
4.5
(-)
12755
(+1)
79
(-)
23
(-)
12
(-)
0.220
(↑0.001)
4.400
(↑0.31)