西武(☆1対0★)オリックス =リーグ戦1回戦(2019.04.12)・メットライフドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
0000000000220
西武
000000001X1300
勝利投手:多和田 真三郎(1勝1敗0S)
敗戦投手:比嘉 幹貴(0勝1敗0S)
  DAZN
◆西武は0-0で迎えた9回裏、1死一二塁の場面で愛斗の内野ゴロに相手失策が絡み、サヨナラ勝利を収めた。投げては、先発・多和田が9回2安打無失点の快投で今季初勝利。敗れたオリックスは先発・山岡が6回無失点の好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆オリックス吉田正尚外野手が完全試合を阻止した。西武先発の多和田に7回2死までパーフェクト投球を許していた。 吉田正はカウント2-1からの4球目、内角高めに甘く入った変化球を右前に運び、この日初めてHランプをともした。自軍の先発山岡泰輔投手は6回を投げ3安打無失点と好投するも、121球を投げたところで降板。打線の援護なく今季2勝目はお預けとなった。

◆オリックス山岡泰輔投手(23)が6回3安打無失点と好投するも、打線の援護なく今季2勝目はお預けとなった。 最速149キロの直球と変化球を内外の低めに制球。4、5回と得点圏にランナーを背負いながらも、後続を断った。一方の打線は西武多和田に7回2死まで完全投球を許した。 山岡は「ボールの勢いなど、調子自体はいまひとつでしたが、スライダー、チェンジアップの精度が良かったので、うまく組み立てることが出来たと思う。四球も多く、球数が多くなってしまうなど、細かいコントロールの精度を上げていかなければいけないが、相手に粘り負けることなく無失点で投げ切れたところは良かったと思う」とコメントした。

◆オリックスが西武多和田を打ち崩せず、9回痛恨の失策で今季3度目のサヨナラ負けを喫した。 両軍無得点で迎えた9回裏1死一、二塁での守備。4番手比嘉が愛斗を二ゴロに仕留めるも、併殺を狙った遊撃手福田の一塁への送球がそれ、その間に二塁走者外崎が本塁へ生還した。 西村徳文監督は険しい表情で「何で投げたのか。投げたとしても体を張って止めないと。状況判断をしっかりしないといけない」。福田は「投げる場面ではなかったかもしれない」と反省した。 先発した山岡が6回3安打無失点の力投も、打線が応えることができなかった。多和田に7回2死まで完全に抑え込まれるなど、昨季7戦で6敗を喫した相手にまたも苦しめられた。指揮官は「何回もやられてるし、投手に何回も負担がかかっている。打てないということはあるかもしれないけど、やるべきことはしっかりしないといけない」と語気を強めた。

◆獅子らしく、雄々しく5割復帰だ。西武先発の多和田真三郎投手(26)が、オリックス相手に7回2死まで完全投球。結局9回を2安打で投げきり、完封でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。エースの鬼気迫る投球に攻撃陣も奮起。富士大の先輩にあたる外崎修汰内野手(26)は、7回の帰塁時に右手小指を脱臼。自分ではめ直す荒療治で乗り越え、9回にもサヨナラ劇を呼び込む四球を選んだ。西武多和田の熱投がサヨナラを呼んだ。117球目。この日の制球を象徴するような内角低め真っすぐでオリックス・ロメロをえぐった。「いくしかない。(森)友哉を信じて投げました」。空振り三振。詰まってテキサス安打になることを恐れ、1度はサインに首を振ったインコースを4球続けた。2安打無失点で9回完封。その裏、敵失で今季初勝利が舞い込んだ。 強気に、低めに集め続けた。7回2死まで1人の走者も許さない完全ペース。吉田正に右前打されても「最初からいけると思ってなかったんで。1本出て逆に力が抜けて良かった」。集中は途切れない。 開幕投手の大役に応えられず、2戦勝ちなしだった。「1人の先発投手として、もっと気持ちの入った投球を見せないと周りが付いてこない」。今度こそ、の気迫に同門、富士大の1学年先輩がガッツを見せた。直後の7回裏。一塁走者の外崎はけん制の帰塁時に右手小指を脱臼した。 あらぬ方向に曲がった指にベンチは静まり返ったが、心配をよそに自ら指をはめ直し、テーピングを巻いて戦線復帰。痛みを押してバットを握った9回先頭で四球を選び、歓喜のホームを踏んだ。「本人がいけるって言うんだからさ」と送り出した辻監督は言った。「指は反対を向いていた。脱臼して自分で...痛かったと思う。最後も四球を選んでくれて。あれが大きかった。多和田を勝たせてあげたい一心だった」。 手負いの外崎も、2年ぶりのバントを決めた栗山も同じ気持ちだったはず。今日13日は多和田の26歳の誕生日。「家族が何かくれそうなんで楽しみです」と笑うがその前に-。「ウイニングボールは奥さんにあげたいです」。チームの連敗を止めた勝利球。日ごろの感謝のお返しに、最高のプレゼントができた。【鎌田良美】

◆西武先発の多和田真三郎投手(26)が、オリックス相手に7回2死まで完全投球。結局9回を2安打で投げきり、完封でサヨナラ勝ちを呼び込んだ。 ▼西武多和田が昨年9月11日オリックス戦以来、通算6度目の完封勝利。スコア1-0では初めてマークした。失策によるサヨナラ1-0完封は11年4月20日中日戦の由規(ヤクルト)以来。パでは東尾(西武)が82年8月15日阪急戦で記録して以来、リーグ37年ぶりのケースになった。

◆西武・多和田真三郎投手(25)が12日、オリックス1回戦(メットライフ)に先発。一回、先頭の福田を中飛に打ち取ると、最速148キロの直球に100キロ前後のカーブと130キロ台のスライダーを織り交ぜ、五回まで無安打無失点。  昨季7戦6勝、防御率1・95と抜群の相性だったオリックス打線を相手に快投を続けている。

◆森が多和田の完封を演出した。九回2死一、三塁でロメロに4球続けて内角攻め。途中「インコースは嫌だ」と多和田が首を横に振ったが、それでも強気に「あそこは内角にいかないといけないと思った」と押し通し、空振り三振に仕留めた。辻監督は「森は強気に攻めた。全精力を最後の1球に込めたんじゃないか」と昨季パ・リーグ最優秀バッテリー賞を獲得した若い2人に目尻を下げた。

◆西武は12日、オリックス1回戦に1-0で今季初のサヨナラ勝ち。九回1死一、二塁から、併殺を狙った遊撃・福田の一塁悪送球の間に決勝点をもぎ取った。七回2死までパーフェクト投球を見せた多和田真三郎投手は、2安打完封で今季初勝利。13日に迎える26歳の誕生日を自ら祝う快投で、チームの勝率を5割に戻した。  野球の神様が、快投を演じたレオの新エース・多和田にほほ笑んだ。  「点を取ってくれると思って応援していました」。0-0の九回1死一、二塁。愛斗は二ゴロも、併殺を狙った遊撃・福田の一塁送球が右翼方向にそれ、メネセスが捕球できずにボールは転々...。二走・外崎がホームを駆け抜け、多和田も歓喜の輪に飛び込んだ。  「相手に向かっていく気持ちが一番良かったと思います」。渾身の117球が実を結んだ。多和田は最速148キロの直球を軸に100キロを切るカーブ、120キロ台のスライダーで的を絞らせずに完璧な投球を演じた。  "平成最後の完全試合"さえ予感させた。七回2死で吉田正に右前打を打たれるまで20人に完全投球。だが「気づいていたけど、できるとは思っていない。一本出て逆に力が抜けた」とあっさり。九回2死一、三塁で4番・ロメロにカウント0-1から、内角低めの直球を4球連続で投じ、空振り三振。「(森)友哉に感謝したい」と好リードの女房役へ頭を下げた。  菊池がメジャーへ移籍。4年目で初の開幕投手を務めたが、2戦は満足のいく投球はできず。3度目の正直で初勝利に「気持ちの入った投球をしないといけないと思っていた」と、新たな柱としての自覚を口にした。  開幕戦で敵地の福岡に渡る際、一昨年に結婚した夫人から「けがをしないようにね」と手渡された手紙をお守り代わりにバッグに忍ばせている。13日は26歳の誕生日。「何かしてくれそうなので楽しみ」とはにかんだが、すぐに「ウイニングボールは奧さんにあげます」と白い歯が映えた。愛妻家の新エースが、ようやく笑った。 (花里雄太) 多和田について西武・辻監督 「スピンの効いた球が低めにコントロールされていた。それ以上に気持ちも入っていた」 同じく西武・小野投手コーチ 「素晴らしい。あれが本来の多和田」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
131
(-1)
63
(+4)
40
(+2)
10
(-)
6.000
(↑3)
0.000
(-)
2
(1↓)
ソフトバンク
742 0.636
(↓0.064)
1
(↓1)
130
(-1)
57
(+2)
41
(+4)
20
(-)
10.000
(↑1)
0.000
(-)
3
(-)
西武
660 0.500
(↑0.045)
2.5
(-)
131
(-1)
68
(+1)
51
(-)
12
(-)
15.000
(-)
0.000
(-)
4
(-)
日本ハム
562 0.455
(↑0.055)
3
(-)
130
(-1)
41
(+4)
58
(+1)
6
(-)
3.000
(↑1)
0.000
(-)
5
(-)
ORIX
363 0.333
(↓0.042)
4
(↓1)
131
(-1)
28
(-)
41
(+1)
5
(-)
18.000
(↑1
0.000
(-)
5
(1↑)
ロッテ
480 0.333
(↓0.031)
4.5
(↓1)
131
(-1)
47
(+1)
73
(+4)
20
(-)
10.000
(-)
0.000
(-)