1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 3 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 | 13 | 0 | 3 |
ヤクルト | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | X | 8 | 11 | 1 | 2 |
勝利投手:五十嵐 亮太(1勝0敗0S) (セーブ:石山 泰稚(1勝1敗3S)) 敗戦投手:祖父江 大輔(1勝2敗0S) 本塁打 |
◆ヤクルトが乱打戦を制した。ヤクルトは3点ビハインドで迎えた5回裏、代打・太田の適時二塁打などで3点を奪い同点とする。再びリードを許すも、8回に西浦が2点適時打を放ち、逆転に成功した。投げては、4番手・五十嵐が今季初勝利。敗れた中日は、6番手・祖父江が誤算だった。
◆中日の高橋周平内野手がサイクル安打を逃した。 2回の第1打席で右前打を放つと、3回にはセンターオーバーの三塁打。 5回には完璧な当たりで右翼席に放り込んだ。今季1号のソロで、残すは二塁打だけ。しかし7回はヤクルト・マクガフの投球に空振り三振。9回は打席が巡ってこなかった。3安打1打点の活躍もチームは敗戦。「また明日も試合があるので」と厳しい表情で球場を後にした。 サイクル安打達成なら、18年8月16日のDeNA戦で記録した中日平田以来、史上69人目の快挙だった。
◆ヤクルト女房役の中村悠平が先発小川を懸命に援護した。 3点を追う2回無死一、二塁で、中日笠原から左翼線へ適時二塁打を放ち今季初打点を挙げた。「打ったのはストレート。点を取られた後だったし、次の打者は小川なので、負担なく後ろにつなぐ気持ちで打席に立ちました。結果、ライアン(小川)もタイムリーを打ったのでよかったです」と話した。
◆ソフトバンクを戦力外となり今季ヤクルトに復帰した五十嵐亮太投手(39)が、09年10月7日の横浜戦以来、約9年半ぶりとなる古巣での勝ち星を挙げた。「3人で抑えれば同点、逆転につながると信じてマウンドに上がりました」。1点を追う8回表に登板。3連投のマウンドにも「もう22年間、中継ぎをやり続けているので」と気後れすることなく阿部を空振り三振、亀沢を二飛、大野奨を中飛に切って、味方の反撃につなげた。 打線はその裏、西浦の中前2点適時打で逆転。最後は守護神石山を投入して逃げ切り、五十嵐に久しぶりの勝ちがついた。記念のウイニングボールをもらい、お立ち台でファンに「ただいま!」と叫ぶと「正直、信じられない。いろいろ去年の今頃とか、オフの頃のこととかを考えると目頭が熱くなって。泣かないようにしましたけど」と感慨にふけった。 大リーグ・メッツなどでも投げたリリーフ右腕。だがここ数年は納得のいくフォームを見失っていたという。昨年は腰を痛め、踏み込む左足にうまく体重移動ができないこともあった。そんなピンチを救ったのが、かつて「ロケットボーイズ」として快速救援コンビを組んだ石井弘寿投手コーチだった。 入団当時から五十嵐のことを知る同コーチの助言をゼロから受け入れ、ブルペンでも1球1球「どうでしたか?」と確認。その結果、左足にしっかり体重が乗る投げ方が再びできるようになったという。「石井コーチなしでは今のピッチングはできてない。新たにコンビを結成したいです(笑い)」とジョークで感謝の気持ちを表現した。【千葉修宏】
◆ソフトバンクを戦力外となり今季ヤクルトに復帰した五十嵐亮太投手(39)が、09年10月7日の横浜戦以来、約9年半ぶりとなる古巣での勝ち星を挙げた。 五十嵐はプロ入り後、先発登板がなくすべて救援(この日が781試合目)。先発0投手の通算勝利ランキングでは2位以下を大きく引き離すトップの61勝目(38敗)を挙げた。
◆ヤクルトの小川は3本塁打を浴び、5回6失点で降板した。開幕戦に続いて今季初勝利に届かず「野手に点を取ってもらっているのに、なかなか試合の流れをつくることができず申し訳ない」と肩を落とした。 強風の中、失投を痛打された。二回に浮いたスライダーを捉えられ、阿部に3ランを許した。味方の援護で同点とした直後の三回も直球が浮き、ビシエドに2ランを打たれた。五回も高橋に中に入った速球を右翼席に運ばれると両膝に手を当て、がっくりした様子を見せた。
◆打ち合いに敗れ、2016年以来の貯金をまた逃した。与田監督は「打者は頑張ってくれたが、なかなか主導権を握れなかった」とうつむいた。先発の笠原は5四球を与え、3回4安打3失点。2番手の又吉は2本塁打を喫し、6番手の祖父江も相手の勢いにのまれ、逆転を許した。阿波野投手コーチは「もう一工夫が必要。もっと戦っていかないといけない」と奮起を促した。
◆西浦が6-7の八回2死満塁から逆転の2点適時打を放ち、一塁ベース上でベンチに向かってガッツポーズを作った。祖父江に2球で追い込まれたが、必死に食らい付いた。五回の第3打席でも追い込まれながら「体がうまく反応した」と又吉の速球を捉え、左越えに反撃につながる1号ソロ。この日3打点を挙げ、窮地での勝負強さが光った。
◆10年ぶりに古巣に復帰したヤクルト・五十嵐亮太投手(39)が5日の中日1回戦(神宮)で、球団では2009年10月7日以来、10年ぶりの勝利を挙げた。 五十嵐の好投の裏には"底力"があった。今季から練習では「フットシェイプ」という特殊な靴を使用。靴底が真っ平らで、かかと部分の角度が0度という珍しい形。「米国から取り寄せた。普通のスニーカーは、かかとの方が1センチ以上高くなっている。それだとどうしても『つま先重心』になってしまうから。これは0度でフラット。お尻に意識を持って動くことができる」と五十嵐。試合で使用するミズノ社製のスパイクも、靴底が一枚皮でフラットのものを使用し、"底力"につなげている。
◆10年ぶりに古巣に復帰したヤクルト・五十嵐亮太投手(39)が5日の中日1回戦(神宮)で、球団では2009年10月7日以来、10年ぶりの勝利を挙げた。1点ビハインドの八回に4番手で登板し、三者凡退に抑えて直後の逆転劇を呼び込んだ。8-7で勝った試合後のお立ち台で声を震わせた裏には、かつて『ロケットボーイズ』と呼ばれた石井弘寿投手コーチ(41)との絆があった。 ヤクルトでは10年ぶりのお立ち台で脳裏に浮かんだのは、1年前に椎間板ヘルニアを患い、オフの所属先が決まらない日々。五十嵐は涙をこらえ、「ただいま!」と声を張り上げた。 「正直、信じられない。去年の今頃や、オフのことを考えて目頭が熱くなった。切り替えないといけないので、泣かないようにしました」 5月に40歳を迎える不屈の右腕が勝利を呼び込んだ。1点ビハインドの八回に登板すると阿部を空振り三振、亀沢を二飛、大野奨を中飛。直後に西浦が2点打を放ち、ソフトバンク時代の2017年7月1日以来の勝利投手となった。ヤクルトでは09年10月7日以来、10年ぶりだ。開幕から4戦連続無失点。3連投にも「22年間中継ぎをやっているから。3連投への意識はない」と言い切った。 昨季はソフトバンクで23試合の登板に終わり、戦力外通告を受けた。所属先が決まらない中、年末に手を差し伸べてくれたのが古巣のヤクルト。復活劇を支えたのは、かつて在籍時に『ロケットボーイズ』と呼ばれるコンビを形成した石井投手コーチだった。 「僕自身、フォームに迷いがあった。石井コーチは僕の若い頃から知ってくれている。何が悪くて、何が変わっているのか。キャンプの時から指導してもらった。石井コーチがいなかったら、今の僕はない」。左足にしっかりと体重移動するためのタイミングやプロセス。ブルペンでは一球一球、フォームを確認しあう姿があった。 この日の最速は145キロだった。かつての150キロ台後半の剛球はないかもしれない。その分経験と引き出しは増え、若手にとって貴重な教材ともなっている。小川監督は「オープン戦の最後の方から感覚が良くなったのではないか。前はボールの力はあるが制球がアバウトだったが、今は非常に安定している」と評価した。 ヤクルトの変化をどこに感じるのか。五十嵐は「勢いがあるし、最後まで諦めない。2、3点だったら何とかしてくれる気がする」と頼もしそうに前を向いた。 (長崎右) ★ロケットボーイズ 2000年から、150キロを超す速球を武器に、ヤクルトの左右のセットアッパーとして活躍した石井弘寿(現投手コーチ)と五十嵐亮太のコンビの愛称。02年5月にファンの公募で決まった。石井は06年に左肩痛で11試合の登板にとどまり、07-10年は登板なし。五十嵐が10年に米大リーグのメッツへ移籍したことで、コンビ解消となった。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
6 | 1 | 0 | 0.857 (↑0.024) | - (-) |
136 (-1) | 39 (+3) | 19 (+2) | 12 (+3) |
4.000 (-) | 0.000 (-) |
2 (-) |
ヤクルト |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↑0.071) | 2 (-) |
136 (-1) | 26 (+8) | 27 (+7) | 6 (+2) |
2.000 (↑1) | 0.000 (-) |
3 (1↓) |
DeNA |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↓0.071) | 3 (↓1) |
136 (-1) | 30 (+2) | 30 (+3) | 8 (+2) |
2.000 (-) | 0.000 (-) |
3 (1↓) |
中日 |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↓0.071) | 3 (↓1) |
136 (-1) | 31 (+7) | 29 (+8) | 6 (+3) |
4.000 (↑1) | 0.000 (-) |
3 (2↑) |
阪神 |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↑0.096) | 3 (-) |
136 (-1) | 14 (+3) | 30 (+2) | 3 (+1) |
2.000 (-) | 0.000 (-) |
6 (1↓) |
広島 |
2 | 5 | 0 | 0.286 (↓0.047) | 4 (↓1) |
136 (-1) | 21 (+2) | 26 (+3) | 7 (+1) |
3.000 (↑1) | 0.000 (-) |
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