楽天(☆7対1★)DeNA =オープン戦1回戦(2019.03.12)・静岡草薙球場=
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DeNA
0000001001410
楽天
41200000X71111
勝利投手:辛島 航(1勝0敗0S)
敗戦投手:バリオス(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】ブラッシュ(2号・1回裏3ラン)

  DAZN
◆楽天は、先発・辛島が4回1安打無失点の好投。オープン戦初登板となるマウンドで、順調な仕上がりを見せた。一方のDeNAは、2番手・国吉が2回無失点4奪三振。開幕一軍入りへアピールに成功した。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29=エンゼルス)がパワーを見せつけた。 初回に1番茂木、2番オコエ、3番浅村と3連続右前打で1点を先制した後、無死一、二塁からDeNAバリオスの135キロを左翼席上段まで運ぶ2号3ラン。「打ったのはツーシーム。チャンスだったので集中していたよ。初回からいい仕事ができて良かったね」と笑みを浮かべた。 これでオープン戦5試合で12打数7安打の打率5割8分3厘、2本塁打、10打点とした。

◆楽天ドラフト1位の辰己涼介外野手(22=立命大)が4打数3安打の固め打ちを見せた。 2回に中前打と二盗でチャンスメークして追加点のホームを踏むと、3回には遊撃強襲の適時内野安打で打点もマーク。本人が手応えをにじませたのが、鋭く三遊間を破った8回の3本目。「追い込まれてから、しっかり捉えられた。ショートの横、1歩か2歩くらいのところだけど、打球の速度、高さが良かったから抜けてくれた」とうなずいた。 唯一の凡退となった6回の空振り三振について「三振する球じゃない」とミスショットを悔やむ貪欲さものぞかせつつ「結果を出していかないといけない(立場)。結果だけ見れば良かった」。オープン戦通算10打数4安打で打率を4割に乗せた。

◆DeNAエディソン・バリオス投手が、開幕ローテ争いから脱落した。楽天とのオープン戦(静岡)に先発し、4回81球で8安打7失点(自責6)。三浦1軍投手コーチは「予定よりも早く降板となった。前回もそうだし、良くはない。(外国人)枠の問題もある」と厳しい表情だった。 ラミレス監督も「もうちょっとやってくれると思っていたけど」と言葉を詰まらせた。

◆守護神の座は譲らない。楽天松井裕樹投手がDeNAとのオープン戦で9回を3者凡退で締めた。掲げる「脱力」とは裏腹に、最初はあえて力んだ。 キャンプ中に腰の張りを訴え、3月に入ってブルペン投球を再開した。「恐怖というものがあった。そこを破ろうと」。最速150キロに届いた直球は高めに浮いても、全く痛みがないことを確認した。「2人目から力を抜きたかったけど...。そこは自分の中で物足りない」。どうしても力が入った今季初実戦に苦笑しつつ、表情は明るい。 もう1つのテーマである「緩急」。曲がりを小さく、高速化したスライダーとの組み合わせを考え、投じた1球のカーブについて「大事にしていきたい」と言った。打者の目先を変えるだけでなく、松井にとって自然と理想的な投げ方できる球種だからこそ、試合中であってもフォームの乱れを整えられる側面もある。平石監督は「(抑えの)最有力候補」と明言するが、本人は「競争して、信頼してもらえるように試合で結果を残す」。甘えなく、居場所を勝ち取りにいく。

◆楽天は辛島が4回無失点と先発入りへアピールした。弓削も4回1失点と粘り、松井は初登板で1回を三者凡退。ブラッシュは2号3ランを放ち、辰己は3安打で盗塁を決めた。DeNAは国吉が2回を完璧に抑え開幕1軍へ前進した。 DeNA・ラミレス監督(失策による1点止まりの打線に) 「相手の3投手は悪くなかった。まだ時間はあるし、問題ない」 DeNA・バリオス(4回7失点で先発争いから後退) 「(不運な当たりも)野球の一つ。頭に入れて準備しないといけない」 ブラッシュ(一回に特大の2号3ラン) 「好機で強い球が打てた。日本の投手は変化球がいいので、これからさらにアジャストしたい」

◆開幕1軍を狙うDeNAの国吉が五回に登板して2回を完璧に封じた。昨季、挑戦したカットボール主体の投球から基本に戻り、最速151キロの速球を軸に組み立てて4三振を奪い「今日のような結果を出していけば、開幕後も投げられると思う」とうなずいた。  DeNAの救援陣は抑えの山崎を筆頭に陣容がほぼ固まっており、ロングリリーフ要員として期待がかかる。ラミレス監督は「彼に求めている役割、見たかった投球をしてくれた」と称賛した。

◆楽天の辛島が4回1安打無失点と好投し、先発ローテーション入りへ前進した。球威アップに取り組んできたそうで「結果は良かったが、やってきたフォームが試合で出せず、球に勢いがなかった」と不満顔だった。  技巧派左腕。11年目の今季は飛躍を期してフォーム改造に取り組んでいる。則本昂が右肘手術を受けて長期離脱が避けられない状況だけに「今いる投手が意識を高く持ち、やれることを一つずつやっていくしかない」と静かに闘志を燃やしている。

◆D1位・辰己(立命大)が「9番・中堅」で先発出場し、4打数3安打1打点で1盗塁。二回は中前打後に二盗を決め、三回2死三塁では遊撃内野安打。八回は左前打を放った。オープン戦初の猛打賞に「球を見極められてきた」と手応えを口にした。定位置確保を狙う外野手は、打率・400にも「結果を残さないといけない立場なので」と気を引き締めた。

◆2月中旬に腰の張りを訴え、調整していた松井が今季実戦初登板。九回を三者凡退に抑えた。最速150キロを記録した左腕は「怖い気持ちがあったけど、力強く投げて(患部に)痛みがなくてよかった」とひと安心。平石監督は抑え候補について「競わせるけど、もちろん、あいつが最有力だと思っている」と太鼓判を押した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
楽天
410 0.800
(↑0.05)
-
(↓1)
33
(+7)
16
(+1)
6
(+1)
2
(+1)
0.302
(↑0.003
2.800
(↑0.7)
1
(-)
広島
411 0.800
(↓0.2)
0
(-)
36
(-)
28
(+13)
5
(-)
0
(-)
0.283
(↓0.03)
4.670
(↓1.67)
3
(2↑)
ORIX
520 0.714
(↑0.047)
0
(↓1)
38
(+7)
28
(+6)
6
(+1)
13
(+3)
0.299
(↓0.01)
2.430
(↓0.1)
4
(2↓)
ソフトバンク
420 0.667
(↓0.133)
0.5
(-)
22
(+2)
22
(+4)
5
(+1)
2
(-)
0.232
(↓0.001)
3.670
(↓0.07)
5
(2↓)
ロッテ
321 0.600
(↓0.15)
1
(-)
23
(-)
17
(+4)
3
(-)
7
(+1)
0.214
(↓0.014)
2.500
(↓0.1)
6
(-)
巨人
540 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
32
(+4)
35
(+2)
7
(+1)
6
(+1)
0.244
(↓0.005)
3.870
(↑0.24)
7
(3↑)
ヤクルト
450 0.444
(↑0.069)
2
(↑1)
34
(+4)
36
(-)
9
(+1)
7
(-)
0.233
(↓0.003)
3.380
(↑0.44)
8
(3↑)
日本ハム
232 0.400
(↑0.15)
2
(↑1)
36
(+13)
24
(-)
9
(+1)
4
(+1)
0.288
(↑0.021)
3.390
(↑0.59)
9
(2↓)
中日
351 0.375
(↓0.054)
2.5
(-)
23
(+4)
35
(+5)
4
(-)
2
(-)
0.190
(↓0.003)
3.890
(↓0.14)
10
(2↓)
DeNA
242 0.333
(↓0.067)
2.5
(-)
26
(+1)
38
(+7)
6
(-)
4
(+1)
0.254
(↓0.015)
4.630
(↓0.28)
10
(2↓)
西武
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(-)
32
(+6)
36
(+7)
4
(-)
6
(+4)
0.266
(↓0.008)
3.760
(↑0.33)
12
(-)
阪神
161 0.143
(↑0.143)
4
(↑1)
17
(+5)
37
(+4)
3
(-)
8
(+3)
0.203
(↑0.02)
4.840
(↑0.28)