ソフトバンク(☆4対3★)ヤクルト =オープン戦1回戦(2019.03.09)・タマホームスタジアム筑後=
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ヤクルト
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ソフトバンク
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勝利投手:笠谷 俊介(1勝0敗0S)
敗戦投手:久保 拓眞(0勝1敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは、先発のミランダが4回5奪三振無失点。緩急を生かした投球が光った。一方のヤクルトも、先発・スアレスが4回1失点の好投。先発ローテーションの一角として期待される、両チームの助っ人投手がともに順調な仕上がりを見せた。

◆ヤクルト大引啓次内野手(34)がオープン戦初安打を放った。 1-1で迎えた6回2死二、三塁、カウント2-1からソフトバンク東浜の143キロカットボールを右前打とし、2点を追加した。「外のストレートかカットボールを待っていました。イメージ通りのバッティングができました。オープン戦初ヒットなので非常にうれしいです」と話した。 大引はキャンプ終了後の2月28日から1軍に合流。この日のソフトバンク戦には、6番三塁でスタメン出場した。

◆ヤクルトの新外国人アルバート・スアレス投手(29=ダイヤモンドバックス3A)が先発し、4回を被安打2の1失点に抑えた。 1、2回は3者凡退とした。3回に先頭のソフトバンク西田に二塁打、続く栗原に中前打と連打を許した。真砂を併殺打に打ち取ったが、その間に1失点した。 4回で5奪三振とし、43球でマウンドを降りた。「失点したが、状態はよくなっているし、登板を重ねるごとに納得できる投球に近づいていると思う。また、次の登板に向けてしっかり準備していきたい」と話した。 試合前には、ソフトバンクに所属する弟のロベルト・スアレス投手と談笑する場面もあった。

◆ソフトバンク内川聖一内野手がまた打撃上昇の手応えをつかんだ。 5番一塁で先発出場。5回に巡ってきた2打席目、星のストレートを左前に運んだ。「休み明けの試合だったし、その中で打てたのはよかった。打撃の感覚もよくなってきています」。2打席で交代すると、隣接する室内練習場で打ち込みに汗を流していた。

◆ソフトバンク先発ミランダが4回1安打無失点の好投で開幕ローテーション入りを確実にした。 9日は3回からカーブを多めに使い、スライダー、チェンジアップを低めに集めた。「今日は制球もよく、いい状態で投げることができた」と手応え。工藤監督も「これを維持してイニングを投げてくれれば、開幕は問題ないと思う」と当確を口にした。このまま土曜日のローテーションで調整し、開幕2戦目、30日西武戦での登板が有力だ。

◆ソフトバンク福田秀平外野手が筑後のファンに劇的サヨナラ勝ちを届けた。 途中出場で、同点の9回無死一、二塁。ヤクルト風張の2球目をたたき、左翼の頭を越える二塁打で試合を決めた。「フライ、ホームランを打ちに行こうと思っていた。キャンプから取り組んでいる打撃を思い切り出せた」。今季は同学年の柳田と自主トレするなど、長打に重点を置き磨きをかけている打撃で結果を出した。

◆残り20日を切った開幕に向け、ソフトバンク工藤監督の悩みも深まっているのではないだろうか。他球団がうらやむV戦力を保持しているがゆえの「悩み」でもあろうが、一体、どういう起用法になるのだろうか。 「7人の侍」ならぬ、7人の外国人選手の起用法だ。ようやく7日にデスパイネが来日。これで助っ人が出そろった。1軍出場枠は4人。7選手とも文字通り「助っ人」としてふさわしく故障や不調がない限り、ファームで調整させる選手たちではない。この日、サファテが3度目の打撃投手を務めた。絶対的な守護神の復活は何より心強い。モイネロも打撃投手を務め153キロの快速球を披露した。ヤクルト戦では先発ミランダが4回1安打無失点の好投。バンデンハークが再び腰を痛めたものの、スアレスを含め7人から4人を選択するのは首脳陣も頭が痛かろう。 守護神サファテが抑え、デスパイネ、グラシアルの両野手を使えば、残りは「1人」。試合後、ミランダについて工藤監督は「このままイニングを投げてくれれば」と話し、この日の好投で先発ローテ入りはほぼ「当確」したようだ。じゃあ、外国人の開幕起用法は決まり? でも、そう簡単でもない。モイネロは? スアレスは? バンデンハークは? 誰を選んでも故障がない限り、最良の起用法は見当たらない。7人全部使いたい-が、偽らざる本音だろう。 10日間の抹消期間を利用して4投手を回すというのも現実的ではないし、好調の選手をわざわざ抹消する必要もない。考えれば考えるほど「難題」ではある。助っ人に頼れば、シーズンを通して若手の登用も減るだろうし、この悩み開幕メンバーの選考だけにとどまらない。さて、どんな解答を導き出すのだろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆春季キャンプの終盤に左脇腹に張りを訴えて調整が遅れていたソフトバンク・東浜巨投手(28)が9日のヤクルト戦(タマホーム筑後)で実戦に復帰した。  オープン戦初登板は1回2安打3失点。2四球から崩れて「ブルペンでの投球とマウンドでの投球に差がありました」と課題を残したが「内容はよくありませんでしたが、体は問題ないです。ズレをこれからの登板でしっかり修正していきたいです」と前を向いた。特に走者を置いての投球に課題を残したようで、降板後はブルペンでセットポジションからの投球練習を行った。  次回は13日の巨人戦(ヤフオクドーム)で3イニングの予定。開幕ローテーション入りについて、倉野投手コーチは「基本的には考えている。十分に修正する時間は残されていると思う」と話した。

◆ヤクルトの新外国人スアレスが先発で4回を1失点にまとめ、開幕ローテーション入りに大きく前進した。四回にグラシアルをカットボールで空振り三振に仕留めるなど、多彩な球種でストライクを先行させた。「攻撃的な投球ができた。毎回内容が良くなっている」と満足げに話した。  前日はソフトバンクでプレーする弟のロベルトと、デスパイネの家で夕食をともにしたという。英気を養い、好投につなげた。開幕へ向け「体調はいい。日本のボールにもなじんだし、日本語も上達してきた」と笑顔で話した。

◆3年目を迎えるヤクルトの星は4回1失点だったが、「内容はあまり良くない。ボールが先行した」と反省の言葉を並べた。  五回から登板。先頭の内川に安打を許すなど、リズムに乗れない。先発して同じ4回1失点だったスアレスと比べ、制球の不安定さが目立った。田畑投手コーチは「自分の球を操れていない。いい質の球がいく確率を上げないと、ローテーション入りは見えてこない」と手厳しかった。 大引(六回に2点打) 「イメージ通りの打撃ができた。オープン戦初安打なのでうれしい」 小川監督(好投のスアレスに) 「四球を出さないし、良かった」 ヤクルト・田畑投手コーチ(スアレスの開幕ローテーション入りについて) 「入ってくるんじゃないですか。かなりいいものを見せてくれた」

◆ソフトバンクの中村晃が試合前の打撃練習で右脇腹の違和感を覚え、欠場した。工藤監督は「本人は出たいと言ったけど、やめさせた。無理する時期ではない」と説明した。  また、試合前の練習で打撃投手を務める予定だったバンデンハークが、2月に痛めていた腰の張りを再び訴え、取りやめた。先発陣の一角として期待されるが、開幕に間に合うかどうかは不透明になった。

◆大引がベテランの力をみせた。六回2死二、三塁、カウント2-1から東浜の外角カットボールを右前に運んで2点打。「外の直球かカットを待っていた。イメージ通りの打撃ができた」とうなずいた。村上が日本代表選出のため、三塁での先発が回ってきた。34歳は「経験や細かいプレーでアピールしたい」と前を向いた。

◆来日2年目のミランダが4回1安打無失点と好投し、開幕ローテーション入りが確定した。三回は三者連続三振を奪うなど、「制球も良くて、いい状態で投げることができたよ」と本人も納得の投球で、工藤監督は「これを維持してイニングを投げてくれたら開幕は問題ないと思っている」と明言。西武と対戦する開幕2戦目(ヤフオクドーム)の先発が濃厚だ。

◆ヤクルトの新外国人、アルバート・スアレス投手(29)=前ダイヤモンドバックス3A=が4回2安打1失点と好投し、開幕ローテーション入りを有力とした。  「攻撃的な投球が出来た。相手が早いカウントから打ってくる中で、ゴロを打たせようと意識したのが良かった」  2年連続日本一のソフトバンクを相手に、最速151キロの直球に加えてカーブ、カットボールで5奪三振と上々の内容。無四球の安定感に小川監督は「自滅するタイプではない。捕手の配球で生きるタイプだと思う」と評価を口にした。  前夜は弟のロベルト・スアレスと、福岡市内のデスパイネ(ともにソフトバンク)の自宅で食事し、日本の野球や球場の特徴を情報収集した。開幕ローテは小川、ブキャナン、原の3枚が確定。残り3枠を石川、高梨、星らと争う中、頭一つ抜け出した。 (長崎右)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
401 1.000
(-)
-
(-)
36
(+12)
15
(+5)
5
(+1)
0
(-)
0.313
(↑0.015)
3.000
(↓0.5)
2
(2↑)
ソフトバンク
410 0.800
(↑0.05)
0.5
(-)
20
(+4)
18
(+3)
4
(-)
2
(-)
0.233
(↓0.011)
3.600
(↑0.15)
3
(2↓)
ロッテ
310 0.750
(↓0.25)
1
(↓1)
22
(-)
12
(+1)
2
(-)
6
(-)
0.254
(↓0.05)
2.750
(↑0.58)
3
(2↓)
楽天
310 0.750
(↓0.25)
1
(↓1)
26
(+5)
15
(+8)
5
(-)
1
(-)
0.299
(↑0.009)
3.500
(↓1.5)
5
(1↓)
ORIX
320 0.600
(↓0.15)
1.5
(↓1)
24
(+3)
17
(+10)
3
(-)
6
(-)
0.296
(↑0.001)
2.000
(↓0.75)
6
(2↑)
巨人
340 0.429
(↑0.096)
2.5
(-)
25
(+10)
32
(+3)
5
(-)
5
(+2)
0.253
(↑0.015)
4.570
(↑0.28)
6
(2↑)
中日
340 0.429
(↑0.096)
2.5
(-)
18
(+1)
29
(-)
3
(-)
2
(-)
0.188
(↓0.013)
4.140
(↑0.69)
8
(2↓)
DeNA
232 0.400
(↓0.1)
2.5
(↓1)
25
(+5)
31
(+12)
6
(+1)
3
(-)
0.269
(↑0.024)
4.350
(↓1.41)
8
(3↑)
西武
230 0.400
(↑0.15)
2.5
(-)
26
(+8)
29
(+5)
4
(-)
2
(+1)
0.274
(↑0.033)
4.090
(↓0.23)
10
(3↓)
ヤクルト
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
30
(+3)
36
(+4)
8
(-)
7
(+1)
0.236
(↓0.009)
3.820
(↑0.21)
11
(3↓)
日本ハム
122 0.333
(-)
2.5
(↓0.5)
18
(+3)
17
(+3)
6
(+2)
2
(+1)
0.274
(↓0.002)
3.270
(↑0.07)
12
(-)
阪神
051 0.000
(-)
4.5
(↓0.5)
11
(+3)
30
(+3)
3
(-)
4
(-)
0.187
(↑0.001)
5.510
(↑0.56)