阪神(☆4対3★)DeNA =リーグ戦24回戦・阪神甲子園球場=
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DeNA
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阪神
0110100001X41200
勝利投手:桑原 謙太朗(5勝2敗0S)
敗戦投手:バリオス(2勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(39号・7回表3ラン)

  DAZN
◆阪神が劇的なサヨナラ勝ち。阪神は2回裏、陽川の適時打で先制する。その後3-3で迎えた延長10回には、2死満塁から島田が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・桑原が今季5勝目。敗れたDeNAは、7回にソトの3ランで試合を振り出しに戻すも、及ばなかった。

◆阪神藤浪晋太郎投手は7回3安打3失点で降板。6勝目はならなかった。 悔やまれたのは7回だ。先頭の大和に死球、続く代打楠本は4球連続ボールの四球を与え、香田投手コーチがマウンドへ。それでもベンチは続投を決断。2死までこぎ着けたが、ソトに151キロ直球をライナーでバックスクリーンへ3ランを被弾。一振りで同点とされた。 7四死球を許しながら粘ったが、自身、昨年4月27日DeNA戦以来となる甲子園での白星を逃した。

◆阪神福留孝介外野手が2打席連続タイムリーを放った。 まずは3回。島田が敵失で出塁し、1死二塁で迎えた第2打席。DeNA東の外角低めスライダーを中前にはじき返した。「相手のミスもありチャンスの打席だったので、次につなぐことを意識していました。ランナーをかえすことができて良かったです」。 5回1死三塁では、直球を打ち上げたが、風に戻され中堅・乙坂の前にポトリと落ちた。NPB通算1000打点にあと2と迫った。

◆阪神陽川尚将内野手がチームに6試合ぶりの先制点をもたらした。 2回1死三塁、DeNA東の外角直球を捉え、右中間を真っ二つに割る適時二塁打を放った。「『犠牲フライでも1点』という気持ちで打席に入りました。追い込まれてしまいましたが、少し反対方向に意識を置いて打ち返す事ができました」。 東に対して7打席目での初安打が先制タイムリー。自身、出場11試合ぶりの打点となった。

◆阪神が延長10回裏に、新人島田海吏外野手のサヨナラ打で勝利した。島田のヒーローインタビューの主なやりとりは以下の通り。 -ナイスバッティング 島田 ありがとうございます。 -サヨナラの一打、どういう思いで 島田 とにかく抜けろという思いで走ってました。 -申告敬遠で打席が回ってきたがどんな気持ちで 島田 前の打席も満塁のチャンスを僕がつぶしてしまったんで、なんとか僕が決めたいという気持ちで入りました。 -今年はどういった成績で1軍に上がってきましたか 島田 打撃の面でしっかりバットが振れるようになってきたというところが自分の中であったので、1軍の舞台でしっかり打撃で成績を残せたのは自分のためになったと思いますし、こういう形でお立ち台にも立てたので、これからも継続して結果を残していきたいと思います。 -今年ともに戦ってきたファームが今日、日本一になりました。 島田 僕もずっとファームで矢野監督と一緒にやってきたんですけど、ファームの選手もみんな必死に1軍に上がろうとやってきて、僕もその中の1人だったので、ひとつの形として結果が出たのはとても僕もうれしく思います。 -残り試合どういった活躍を見せたいですか 島田 とにかく最後まで必死にあきらめず戦い抜きたいと思ってます。ファンの方々もあきらめずに応援して下さい。お願いします! -改めて島田選手のプレーヤーとしての売り、長所を教えて下さい 島田 今日はバッティングのほうでちょっと目立つことが出来たと思うんですけど、本当は守備と走塁でもっともっとアピールしていきたいと思います。頑張ります。 -23歳以下のW杯もあります 島田 とてもいいアピールの場だと思っているので、自分のできることを精いっぱいやっていきたいと思います。

◆阪神はルーキー島田海吏外野手がプロ初のサヨナラ打を放って、悪循環を断った。延長10回2死満塁。左腕砂田と対戦し、スライダーをとらえると、右前にはずむ決勝打になった。 お立ち台で「とにかく抜けろという思いで走ってました」と振り返り、さらに言う。「僕もずっとファームで矢野監督と一緒にやってきたんですけど、ファームの選手もみんな必死に1軍に上がろうとやってきて、僕もその中の1人だったので、ひとつの形として結果が出たのはとても僕もうれしく思います」と話し、宮崎で2軍日本一を達成した喜びを分かち合った。 プロ初打点が、まさにチームを救う一打になった。10月は白星なしの5連敗中だったが、ようやく勝てた。本拠地甲子園での連敗も8連敗(1分け挟む)で止めた。金本知憲監督も「連敗もそうですけど、甲子園で本当に勝てなかったので。今日は本当に喜んでもらえて、それが一番良かった。何より、ファンが甲子園で六甲おろしを歌えるのが一番うれしい」と胸をなでおろした。島田の殊勲打には「ああいう場面でルーキーがなかなか力を発揮できるものではない。いくら甘い球とはいえ、本当にあの場面でよく打ってくれました」と目を細めていた。最下位だが、5位中日に1ゲーム差に迫った。

◆DeNAが3年連続のクライマックス・シリーズ(CS)へ、崖っぷちに立たされた。阪神に10回延長の末、3-4で敗れた。これでDeNAの自力でのCS進出が消滅。残り1試合の巨人が9日の阪神戦に勝てば、CS進出が決定。DeNAは残り3試合全勝し、巨人の敗戦を待つしかない。

◆DeNAがサヨナラ負けを喫し、自力でのクライマックスシリーズ(CS)出場が消滅した。 3点を追う7回に、ネフタリ・ソト内野手が、起死回生の同点3ランを放ち延長戦突入。しかし、10回裏にサヨナラ負けで3連敗で4位転落した。これで残り3戦で3勝しても、3位巨人が9日阪神戦で勝てばDeNAのCS進出はなくなる。 ラミレス監督は「巨人が勝つか負けるかに頼らないといけないが、まだ可能性はゼロではない。しっかり戦っていかないといけない」と自らに言い聞かせるように話した。

◆阪神藤浪晋太郎投手は7回3安打3失点で降板。6勝目はならなかった。 悔やまれたのは7回だ。先頭の大和に死球、続く代打楠本は4球連続ボールの四球を与え、香田投手コーチがマウンドへ。それでもベンチは続投を決断。2死までこぎ着けたが、ソトに151キロ直球をライナーでバックスクリーンへ3ランを被弾。一振りで同点とされた。「自信を持って投げたボール。力負けです。反省して、次に生かせたら。四球が多かったが、粘って投げられた」と振り返った。 7四死球を許しながら粘ったが、自身、昨年4月27日DeNA戦以来となる甲子園での白星を逃した。次回は今季最終戦となる13日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発する見込みだ。

◆DeNAが痛恨のサヨナラ負けで、自力CSが消滅した。3-3で突入した延長10回。7回に同点3ランを放った2番ソトから始まる好打順でロペス、筒香と主軸が抑え込まれた。ラミレス監督は「点を取れなければ、勝つことができない」。4安打に封じられ3連敗を喫した。これで残り3試合全勝しても、9日に巨人が最終戦で勝てば3位が確定。自力でのCS出場が消えた。 重要な一戦にミスが続出した。2回に先発東が暴投で三塁進塁を許し、後続に打たれ先制点を献上。3回には遊ゴロを大和が送球ミスで二塁進塁から追加点が奪われた。攻撃では7回無死で2者連続四死球から伊藤が犠打を失敗。細かいミスから攻守で崩れた。ラミレス監督は「巨人が勝つか負けるかに頼らないといけないが、まだ可能性はゼロではない。しっかり戦っていかないといけない」と前を向き、広島へ向かった。

◆阪神ルーキー島田が延長10回にサヨナラ打を放ち、引き分けを挟んだ甲子園での連敗を8で止めた。 プロ初打点をサヨナラ打で決め「とにかく抜けろという思いで走っていました。なんとか僕が決めたいという気持ちで入りました」と初々しかった。金本監督は「本当にあの場面でよく打ってくれた。甲子園で本当に勝ててなかったので、喜んでもらえてよかった」と、9月12日以来の本拠地勝利を振り返った。

◆ニューヒーロー誕生に聖地は大熱狂だ。阪神ドラフト4位ルーキーの島田海吏外野手(22)が、プロ初のサヨナラ打を放ち、9月12日以来の甲子園勝利を虎党に運んだ。延長10回の劇的打でプロ初打点を記録。この日は俊足を生かしてプロ初長打となる三塁打を披露し、プロ初犠打もきっちり成功。チームは連敗を5で止め、本拠地での引き分けを挟んだ連敗も8でストップさせた。 初物ずくめの「島田劇場」に聖地は久々の六甲おろし大合唱だ。ベンチもスタンドもお祭り騒ぎだ。延長10回2死。糸原が申告敬遠で歩かされ、すべての塁が埋まった。「ここで打てばヒーローだな」。カウント1-2と追い込まれてからの4球目。砂田の高く浮いたスライダーを逃さずたたくと、打球は一、二塁間を破った。初めて味わう興奮と歓喜にほおを赤らめたまま、両手を上げてベンチへ向かう。すぐさま駆けだした先輩たちにもみくちゃにされた。 「声援が力になった気がします。どう打とうとか考えている暇はなかったので、不思議な力が出た気がします」 自慢の快足で劇場は幕を開けた。5回にプロ初長打となる右翼線三塁打。昨年、大学日本代表のチームメートだった東のスライダーを捉えた。「(1打席目は三振で)なんとかやり返したい気持ちはあった。しっかり打ち返せたのは良かった」と白い歯を見せた。7回にはプロ初犠打を1球で決め、締めくくりはプロ初というサヨナラ打。チームを9月12日以来となる甲子園での勝利に導いた。お立ち台では「みなさんも1度、熊本に行って馬刺しを食べてみてください」と高らかに地元をアピール。数日前には熊本がきっかけで、偉大な先輩から金言を授かっていた。9月29日のナゴヤドームでの試合前練習中。同郷の中日荒木にあいさつすると、激励の言葉をかけられた。「まずはしっかりご飯を食べて、体を大きくすることが大事。しっかり野球に集中して頑張って」。ポジションは違えど、俊足と守備が武器の同じスタイル。2000安打も達成した名手からのエールに心は高ぶった。その荒木が現役引退を正式発表した日に、恩返しの大活躍だ。甲子園での連敗を止めた立役者となり、金本監督から「ああいう場面でルーキーがなかなか力を発揮できるものではない。本当にあの場面でよく打ってくれました」とたたえられた。「毎日が僕にとって勝負。今日のことは今日で終わりなので、また明日同じような活躍ができるように準備していきたいです」。余韻に浸る間もなく、次の戦いに目を向けた。【吉見元太】

◆阪神ドラフト4位ルーキーの島田海吏外野手(22)が、プロ初のサヨナラ打を放ち、9月12日以来の甲子園勝利を虎党に運んだ。延長10回の劇的打でプロ初打点を記録した。あのときに似ていた。島田が打てば歓喜のシャワーが待っている。だが、もし打てなければ...。 上武大3年だった16年7月、苦しんだ先で輝きをつかんだ。「全然ヒットが出なくて...。ここで打たないと(ベンチに)帰れないなって気持ちでした」。 挽回のチャンスは訪れた。2勝2敗で迎えた日米大学野球第5戦。4-4の延長10回1死満塁。それまで17打席連続無安打で大会ノーヒット。「背中を押してもらったので」と思い切ってバットを出すとサヨナラ左犠飛。歓喜のシャワーを浴びてホッとした。 当時の4番はチームメートになった阪神大山。遊撃には中日京田がいた。学年こそ1つ違うが、ドラフト1位のレベルを痛感した。「あの大会がプロを目指す指標のひとつになった。プロの最初のレベルを知れた場所だったと思います」。勝負強さを見せる背番号53が、虎のラッキーボーイになるかもしれない。【阪神担当=真柴健】

◆阪神が、島田のサヨナラ打で連敗を5で止めた。4番手の桑原が1回を無安打で5勝目(2敗)を挙げた。  阪神は二回一死三塁から、陽川が右中間適時二塁打を放ち先制した。三回にも一死二塁から福留が中前適時打を放ち、追加点を挙げた。  阪神は、さらに五回一死三塁から、福留が2打席連続となる中前適時打を放ち突き放す。  DeNAは、七回二死一、三塁からソトがバックスクリーンに39号3ランを放ち、3-3の同点に追いついた。  延長に入り、阪神は十回二死満塁から、島田が右前適時打を放ち勝負を決めた。  DeNAは、一度は追いつきながらも最後に力尽き、3連敗で自力でのCS進出がなくなった。6番手のバリオスが5敗目(2勝)を喫した。

◆DeNAは6日、阪神戦に延長十回の末に3-4でサヨナラ負けを喫し、自力でのクライマックスシリーズ(CS)出場の可能性が消えた。  「直近の3試合で3連敗し、チャンスをなくしかけてしまっている。巨人が勝つか負けるかで変わる。可能性はゼロではない。希望がないわけではない」  DeNAが残り3試合に全勝しても、巨人が9日の阪神戦に勝てば、DeNAのCS出場の可能性は完全に消滅する。逆にDeNAが3戦全勝で、巨人が9日に敗れればDeNAが逆転のCS切符を手に入れる。指揮官はわずかな可能性を必死につかみにいく。  この日、4三振を喫するなど5打数無安打だった筒香は「結果として打てていないが、打ちたくないと思っている人はいない。みんな一生懸命戦っている。勝つしかない。自力CS消滅? チームとして戦ってきた結果。今はどうすることもできない。あす、勝つしかない」と表情を引き締めた。  7日は広島と対戦(マツダ)する。巨人の結果を問わず、DeNAは残り3試合で負ければCS出場の可能性は消える。

◆自身4連勝を目指した阪神の藤浪は六回までは要所を締めて被安打2の無失点と粘った。しかし3-0の七回に四死球から二死一、三塁を招き、ソトに外寄りの直球をバックスクリーンに運ばれて追い付かれ「自信を持って投げ込んだので力負け。反省して今後に生かしたい」と話した。  昨年4月27日以来となる甲子園での白星は逃したが、香田投手コーチは「粘り強く投げてくれた。投げるたびにいい感触になっている」と評価し、13日の中日とのシーズン最終戦での起用を示唆した。 陽川(二回に先制二塁打) 「何とかどんな形でも1点欲しかった。いい結果になって良かった」 金本監督(藤浪に) 「七回は何とか頑張ってほしかったが、7回3失点だから十分に投げてくれた」

◆甲子園に朝、フラリと現れた運動部長大澤謙一郎にトラ番たちはいっせいに若い頃の世界のホームラン王の王貞治現ソフトバンク球団会長みたいな表情(眉間にちょっとシワをよせる...)をしたらしい。  それをみて大澤部長は"なんやみんな王さんみたいな顔をして..."と思ったが、別に大した用事がないのならどうせ阪神にとっては疫病神ゴホゴホ...なのだから塩をまかれてほうきを立てられる前に姿を消せばいいのに...何のやぼ用か。トラ番たちはしぶい顔なのだ。  みなさい、プレーボールがかかって、藤浪晋太郎がそれなりに踏ん張ってくれたからたとえピストル打線であったとしても、コツコツと1点ずつため込んでこりゃあなんとかなるゾ。久しぶりに甲子園での8連敗から脱出できそうと思った。  だが、大阪・難波のサンスポの編集局運動部の当番デスク席にもう一人の王貞治会長?がいた。  この10月から運動部デスクの一員になった元トラ番で、3年ほどゴルフ担当として会社の金で海外を飛び回っていた白石大地が本日は記念すべき「初当番」というわけで朝からド緊張。  そこに甲子園から大急ぎで出社してきた部長大澤が思わず「おいおい王さんみたいな表情でカチンコチンやないか...」とソフトバンク担当時代にいつも王さんから言われていたことを忘れて冷やかしたぐらいだ。  しかし...サンスポの当番Dの時はつい数日前まで大澤だってカチンコチンで阪神が苦境にたつたびに天を仰いでいたではないか。  だが...たしかに米・心理学者カレン・ホルナイが「赤ちゃんのように『いじけも怒りも』自分の思うようになると信じている赤ちゃんは母親に勝つ」といったが、わがサンスポ編集局は部長を筆頭に赤ちゃんみたいな武器をちらつかせて虎の勝利は当然やってくると思い込んでいる輩(やから)がほとんどだから始末が悪い。  ところが甲子園は七回表に二死からソトに藤浪が112球目の151キロのストレートをバックスクリーンにアッ! それまで完封ペースだったのに...当然のことながら当番席からあたふたと立ち上がった白石は眉間にシワをよせて...ヨロヨロしながらこの日の編集総括席の酒井哲也レースデータ部長に...大澤はそこで「宮崎で2軍の日本一決定戦に矢野阪神が巨人に8-4と圧勝しとるやないか。竹村記者にネジまいて『ヤング虎は日本一!』でいけるやないかと檄をとばした。  それでとにかく1面コンテをあれこれ...。そうこうしてるうちに甲子園は3-3の同点でまたもや延長へ...「勝てんなぁ...甲子園で。誰がイン欠なんや」とノコノコ朝から顔をだした張本人?が王さんみたいに眉間にシワをよせてぶつくさ。実際に大澤のツラを写真で読者の皆様にお見せしたいぐらいだ。  そばで初当番白石大地はこれまたゲソッ...。  そしたら延長十回裏に矢野2軍監督の下でしごかれた"鳴尾浜組"の島田海吏がプロ初打点のサヨナラ打!  「僕は熊本出身です。みなさん熊本の馬刺しはおいしいですッ」  初お立ち台での元気でピュアな島田の絶叫がどれほどわれわれのノドの奥につかえていたものをスッキリさせてくれたことか。そこには日頃のわれわれが阪神に持ち続けている赤ちゃんのような"ピュアなわがまま"をルーキー島田がやっと満たしてくれたのであります。  これでまた今朝は、何事もなかったように"わがままな気分"で休日を満喫できるわけですヮ。

◆阪神タイガース日本一バンザーイのおめでとうのアリガトウ、さあ、こよいは盛大にビールかけやー!! 「阪神日本一って...それは下の...」分かってる!! 分かってるから皆までおっしゃるな!! 確かに日本一は日本一だけどファームの話ですよ!! だけど、将来を担う若虎が着実に成長している証しでもあるのだ!! 「そ~? 上と下を行ったり来たりの1軍半の選手が多いってことじゃ...」シャラップー!! それを言っちゃおしまいだよ~!!  間違いなく若虎です!! 成長です!! その証拠に、本日1軍の試合でDeNAにサヨナラ勝ちしたのはルーキー、ドラフト4位の島田のバットによるものなのだ!!  島田海吏、よくやったー!! プロ初打点がサヨナラ打の大仕事、同じ背番号53の虎のレッドスター、赤星を超える『アイランドシー』(島と海)となり、虎党をおだやかな大海原にいざなってくれー!! ヒーローインタビューの自己紹介で「熊本から来た島田です!! 熊本は馬刺しが有名です!! 熊本に行って食べてくださ~い!!」という堂々たるスピーチ、あんな度胸あるルーキー見たことないわ!! 島田海吏、虎の未来を変えてくれ!!

◆今季代打で23安打を放ち、桧山進次郎の球団記録に並んでいた原口は3-3の八回一死二塁で代打登場。新記録樹立に注目が集まったが、パットンからいきなり死球を受けて、虎党はズコッ。「(当たったのは)肘当てです。いつも、いい準備をしていくだけです」。柔らかな表情を浮かべながら、7日のヤクルト戦(神宮)に向けて、闘志を高めていた。

◆――全員でつかんだ勝利  金本監督 「藤浪の後のリリーフもきっちり抑えてくれましたしね、若手もベテランも、(福留)孝介も2本と、鳥谷も得点圏で打ってくれて...僕が一番やりたい野球というか、スタイルという、そういう試合ができました」  ――甲子園での連敗がストップしたことに対して、もう一言  「僕らもうれしいんですけど、選手がよくやってくれて、何より、ファンが甲子園で六甲おろしを歌えるのは一番うれしいです」  ――残り5試合  「若い選手たくさん出ているんでね。投手も野手もそれを引っ張っていくベテランというか、その2つがうまくかみ合う野球ができればいいと思っています」

◆主砲・福留は1点リードの三回一死二塁から中前へ2点目の適時打。五回一死三塁からも左中間へポトリと落ちるこの日2本目の適時打。勝負強さは相変わらずだ。「そういう日もあるでしょう。若い選手が最後に決めてくれてよかった。きょうは島田クンでしょう」。41歳ベテランは殊勲打のルーキーを持ち上げていた。

◆チームトップの11勝(5敗)を誇るD1位・東(立命大)だったが、5回3失点でリードを許しての降板。七回に一時は同点に追いつき、自身の黒星は消えたが「いつもとは違うプレッシャーの中で、気持ちのコントロールができなかった部分もありました」と、重圧に苦しんだ。

◆スッキリした顔でベンチから戦況を見つめた。先発の藤浪は今季甲子園での白星は手に入らなかったが、光が見えた一戦になった。  「四死球が多かったですが梅野さんがうまくリードしてくれましたし、いろいろ助けてもらいながら何とか粘って粘って投げられました。簡単に崩れないところが今のいいところかと思います」  7回3安打3失点。7四死球を出しながらも、踏ん張った。一回には先頭から2者連続四球でいきなりピンチをつくったが、ロペスを遊ゴロ併殺。「梅野さんのいい意味でしつこいリード」と変化球を続ける配球も功を奏した。  反省は七回の一発だ。先頭から死球、四球でピンチ。なんとか二死一、三塁までこぎつけたが続くソトにやられた。カウント2-2から5球目。151キロ直球を弾丸ライナーでバックスクリーンへ。試合をふりだしに戻す同点3ランに、険しい表情で立ち尽くした。  「自信を持って投げ込んだボール。力負けです。反省して今後に生かしていければと思う」  ソトには今季、チームとして12被弾目。しかも9月17日(甲子園)から4試合連続で被弾を許しており、その4試合で6発。この日も勢いを止められなかった。  それでも、金本監督は「四球を出しながら何とか粘るという...逆にそれが藤浪の持ち味でもありますんで。なんとかあの回頑張ってほしかったんですけど、十分投げてくれました」と評価。甲子園での勝利は2017年4月27日のDeNA戦以降挙げられていないが、確かな成長を見せた。  次回登板は今季最終戦となる13日の中日戦(ナゴヤドーム)に決まった。場合によっては最下位決定戦になる可能性もある一戦。苦しみからはい上がった今季の締めくくりとして、好投で有終の美を飾る。 (箭内桃子) 藤浪とバッテリーを組んだ阪神・梅野 「ゲームをつくったのは自信になると思う。(藤浪が)ボールの高さとかを頑張ってくれたおかげで、一回も併殺で切り抜けられた。攻めるところは攻めて、抜け始めたらカットを使うとか、配球以外でも工夫できた」

◆DeNAは6日、阪神24回戦(甲子園)で延長十回の末、3-4でサヨナラ負けを喫した。この敗戦で自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。  「同点に追いつき勢いに乗ったと思ったが、それ以上は点が取れなかった」  ラミレス監督は声を振り絞った。大事なシーズン終盤にCS出場が確定しているヤクルトに2連敗し、Bクラス確定の阪神にも敗れ3連敗。すべて1点差だ。0-3の七回にソトがリーグトップの広島・丸に並ぶ39号同点3ランを放つも、最後は7番手・砂田がサヨナラ打を浴びた。  これで残り3試合に全勝しても、巨人が9日の阪神戦に勝てばDeNAのCS出場はなくなる。「チームが戦ってきた結果。今はどうすることもできない。あす勝つしかない」。今季初の1試合4三振を喫するなど、5打数無安打の筒香も悲壮の決意だ。残り3戦全勝で9日に巨人が敗れれば、逆転CS切符が転がり込む-。これを信じるしかない。  崖っぷちのチームは、7日に広島(マツダ)と対戦する。わずかな可能性にかけ、全力で勝利をつかむ。(湯浅大)

◆やっと聖地で勝ったぁ~!! 阪神のドラフト4位・島田海吏外野手(22)=上武大=が延長十回二死満塁から右前にサヨナラ打を放った。プロ初打点をマークし、チームは甲子園での連敗を8でストップ。聖地では9月12日以来の白星で5位中日とのゲーム差を1に縮めた。  静まり続けていた本拠地が、グワッと揺れた。黒土を勇ましく蹴った打球が、一塁手のグラブのわずかに先を破る。先輩たちの手荒い歓喜のシャワーからはうように抜け出してきたニューヒーロー、D4位・島田が人生初サヨナラ打だ。  「とにかく抜けろという思いで、精いっぱい走りました。(自己紹介を求められ)熊本からやってきました島田でーす! え~...熊本は、とても馬刺しが有名です。みなさんも一度、熊本へ行って馬刺しを食べてみてください!!」  数分後のプロ初お立ち台で、九州男児らしい産声だ。同点の八回二死満塁では見逃し三振。3-3のまま延長十回二死二、三塁となり、前を打つ糸原が申告敬遠された。砂田にわずか3球で追い込まれたが、4球目の高めに浮いたスライダーを捉えた。プロ初打点を、サヨナラ打で挙げてみせた。  本拠地で1分けを挟み8連敗中だった虎。甲子園19勝38敗2分けでこの一戦を迎え、シーズン最多敗更新が懸かっていたが、ルーキーの一打でやっと勝った。金本監督も「甲子園でほんと勝てなかったんで、申し訳ない中で、ほんと喜んでもらえて、ほんとそれが一番よかったです」と息をついた。島田には「あいう場面でね、ルーキーがなかなか力を発揮できるもんではない。いくら甘い球とはいえ、あの場面でよく打ってくれました」と賛辞だ。5戦ぶりに4万超の観衆(4万2166人)が見つめた中、もう落とせなかった。5位の中日に1ゲーム差だ。  2軍でもがき続けた1年目。島田は最後に、甲子園で花を咲かせた。父・博文さん(47)も通った九州学院高(熊本)に少年時代からあこがれ、猛練習の末に志望通り入学。2年春の選抜で甲子園の土を踏んだ。「今ここに居られるのも、すべて父のおかげ」と言ってはばからない。  「みんな必死に1軍に上がろうとやっていて、僕もその中の1人。ひとつの形としてこういう結果が出たのは、とても僕もうれしく思います!」  ファーム日本一についても、お立ち台から声を張り上げた。こんなにもギラギラ、イキイキした力が、これからの甲子園には、次々と湧いてくる。 (長友孝輔) ★父・博文さん「正直できすぎ」  島田の父・博文さん(47)は息子の活躍に声を弾ませた。「使っていただけるだけでありがたいことです。1軍に上がるとも思っていなかった。正直、できすぎです」とほっとしたようす。サヨナラ適時打については母校の九州学院高の監督からも連絡があったそうで「着信やラインが鳴り止まなくて...」とうれしそうだった。

◆藤浪は七回、死球をきっかけにピンチを広げ、ソトに3ランを浴びた。「またしても」の死球だし、試合展開上は痛恨なのだが、7回3失点の投球は、十分に合格点だ。  ぶつけることもあれば四球も与える。走者を出すリスクが高い投手なのは分かっている。ただ、力のある速球がストライクゾーンに行き、変化球がキレれば、この日の六回までのように、まず打たれない。シュート回転する速球も、DeNAの右打者がどん詰まりの打球しか飛ばせない光景をみれば、問題視する必要はない。シュート回転を武器にすればいい。  前回登板(9月29日)が完封。そして、この日...。苦しみ抜いたシーズンの最後に、ようやく上昇気配を感じさせる投球だった。自分で克服したことを褒めたい。  この投手は追い詰めてはダメ。首脳陣の「この試合がダメなら...」は禁句だ。急に「四死球を出すな」と言っても無理な話。追い詰めず、逃げ道を残してあげることが、藤浪のためになる。来季に向け、現状の投球ができれば、普通に2桁勝つ藤浪が戻るはずだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
82582 0.586
(-)
優勝
(-)
1718
(-)
647
(-)
175
(-)
94
(-)
0.262
(-)
4.13
(-)
2
(-)
ヤクルト
73652 0.529
(-)
8
(-)
3645
(-)
656
(-)
132
(-)
67
(-)
0.267
(-)
4.16
(-)
3
(-)
巨人
66715 0.482
(-)
14.5
(-)
1616
(-)
571
(-)
150
(-)
61
(-)
0.256
(-)
3.8
(-)
4
(-)
DeNA
65732 0.471
(↓0.003)
16
(↓0.5)
3563
(+3)
636
(+4)
179
(+1)
71
(-)
0.251
(↓0.001)
4.23
(↑0.01)
5
(-)
中日
63772 0.45
(-)
19
(-)
1596
(-)
651
(-)
97
(-)
60
(-)
0.265
(-)
4.38
(-)
6
(-)
阪神
60762 0.441
(↑0.004)
20
(↑0.5)
5563
(+4)
604
(+3)
84
(-)
75
(+1)
0.254
(-)
4.01
(↑0.01)