阪神(★1対6☆)中日 =リーグ戦24回戦・阪神甲子園球場=
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中日
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阪神
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勝利投手:笠原 祥太郎(6勝4敗0S)
敗戦投手:小野 泰己(7勝7敗0S)

本塁打
【中日】福田 永将(13号・4回表2ラン),アルモンテ(15号・6回表2ラン)

  DAZN
◆中日は2回表、無死二三塁の好機から高橋が2点適時打を放ち先制する。その後は、4回に福田の2ランで加点すると、6回にはアルモンテの2ランでリードを広げた。投げては、先発・笠原が今季6勝目。敗れた阪神は、8回に大山の適時打で1点を返すも、及ばなかった。

◆今季の阪神は本拠地甲子園で58試合を消化して19勝37敗2分け、勝率3割3分9厘と負け越し。 甲子園でのシーズン最多敗戦は95年の38敗で、今日黒星を喫すると球団ワースト記録に並んでしまう。甲子園では9月13日から1分け挟み7連敗と白星から遠のいているが、今日は勝利できるか。

◆阪神先発小野泰己投手は5回5安打4失点(自責2)で降板した。 2回の先頭アルモンテに左前打を許し、続く平田の遊撃へのゴロをショート植田がトンネル。無死二、三塁とされ、高橋に2点適時打を浴びて先制を許した。4回にも先頭アルモンテに左中間へ二塁打を浴び、2死三塁までこぎつけたが福田に2ランを被弾。がっくりと膝に手をついた。5回の攻撃で打順が回り、代打を送られて降板。8勝目はならなかった。

◆中日が快勝。2回に高橋の2点打で先制し、4回は福田、6回はアルモンテがともに2点本塁打で加点した。先発の笠原は切れのある球を軸に8回途中を1点に抑えて6勝目を挙げた。反撃が8回の1点にとどまった阪神は5連敗。

◆阪神原口文仁捕手が球団の代打安打記録に並んだ。6点を追う8回の先頭で代打出場。 中日笠原の初球を中前に落とした。121キロの高めをコンパクトにスイング。今季代打で23安打目を記録し、桧山進次郎氏(日刊スポーツ評論家)が持つ08年の球団記録に並んだ。 これで今季代打で52打数23安打、打率4割4分2厘と勝負強さを見せつけている。 原口は記録にあと1本と迫るなか、9月14日に死球を受けて左手小指骨折を骨折。同21日に出場選手登録を抹消されていた。この日に出場選手登録され、即結果を出した。

◆阪神は中日に1-6で敗れて5連敗を喫し、本拠地甲子園でシーズン最多38敗の球団ワースト記録に並んだ。 阪神は2回、中日高橋の適時打で2点を先取された。4回に中日福田に13号2ラン、6回には中日アルモンテに15号2ランで追加点を許した。阪神は8回に1点を返したが、反撃は及ばなかった。 この日、中日に敗れて59試合を消化して19勝38敗2分け。甲子園でのシーズン最多敗戦は95年の38敗に並んだ。 今季はここまで借金17に膨らむなど最下位に沈み、4日ヤクルト戦ではクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性が完全消滅している。

◆阪神がワンサイドゲームで敗れ、最下位の泥沼から抜け出せない。 2回無死一塁で遊撃植田のトンネル失策が引き金になって先制の2点を失った。その後は2ラン2発を浴びて、あっさり突き放された。打線も技巧派左腕の先発笠原を打ち崩せず、8回にようやく4安打を集中して1点を奪うのが精いっぱい。 10月5連敗で、今季最多の借金17に膨れ上がった。5位中日と1・5ゲーム差に拡大。何より、今季は甲子園で勝てず、19勝38敗2分けで歴代ワーストの借金19だ。金本知憲監督も「(ファンを)何とか喜ばせてあげたいんですけどね」と険しい表情を浮かべた。4日ヤクルト戦に敗れてBクラスが確定したが、負の連鎖の歯止めはきかない。

◆阪神藤川球児投手(38)が、長年のライバルである中日荒木雅博内野手(41)との対戦を感慨深げに振り返った。 右肘の張りで9月24日に出場選手登録を抹消されていたが、この日から復帰。9回に登板すると、今季限りで引退する荒木が1死から代打をコールされた。 まだ引退を公表していない荒木だが、打席では笑顔。藤川も笑みを浮かべた。藤川は代名詞の直球だけで勝負。 荒木も分かっていた。ただしお互い全力だ。148キロ見逃し、146キロファウル、144キロファウルのあとの4球目、外角への147キロを遊ゴロに打たせた。 スタンドと阪神ベンチに頭を下げた荒木に対し、藤川も笑顔で返した。チェンジになったあとも両サイドのベンチでアイコンタクトを交わした。 「荒木さんにはよくやられました。打たれた記憶しかない。(荒木、井端の)アライバコンビにはだいぶやられた。ここ3年くらいは対戦がなくラッキーと思っていました。そういう中、自分のところで出てきてくれてうれしかったし、つらいです」。 互いの全盛時に長年戦い、毎年のように優勝を争っていた。甲子園での対戦はこれが最後。13日にナゴヤドームで両軍の最終戦が予定されており、そこが荒木の引退試合にもなる。

◆阪神原口文仁捕手が球団の代打安打記録に並んだ。6点を追う8回の先頭で代打出場。 中日笠原の初球を中前に落とした。121キロの高めをコンパクトにスイング。今季代打で23安打目を記録し、桧山進次郎氏(日刊スポーツ評論家)が持つ08年の球団記録に並んだ。大歓声で向かった打席で結果を出し「集中していたので、そこまで聞こえませんでした。しっかり自分のスイングをすることを考えていました」と振り返った。 これで今季代打で52打数23安打、打率4割4分2厘と勝負強さを見せつけている。 原口は記録にあと1本と迫っていた9月14日の打席で投球を受けて左手小指骨折を骨折。同21日に出場選手登録を抹消されていた。この日に出場選手登録され、即結果を出した。

◆今季限りで引退する中日荒木が9回に代打で登場した。 阪神藤川と今季初対決。4球すべて直球勝負で遊ゴロに終わった。目が潤んでいたと聞かれ「乾燥していたよ。(藤川相手に)1回立ちたかった。ずっと首を振ってくれたから、ストレートかな...って(思った)」と話した。ベンチに戻る際には、ネット裏のファンの声援にもヘルメットを取ってあいさつ。最後の甲子園で思い出を刻んだ。

◆プロ初の5番に抜てきされた阪神梅野が、感情むき出しで悔しがった。 6点を追う6回2死一、三塁の好機で笠原の前に3球三振。思わずバットを地面にぶつけた。「なかなか勝てないし、点の取られ方もイヤな感じだった。Bクラスが決まって、なあなあになるのも良くないし、少しでも点を取りたいし、感情的になって自然と出ました。期待に応えられなかった」と厳しい表情で話した。

◆猛虎史上、最高の神様の誕生だ! 阪神原口文仁捕手(26)が、桧山進次郎氏(49=日刊スポーツ評論家)が持つ代打の球団最多安打記録に並んだ。左手小指の骨折から再起してこの日再昇格。8回の代打復帰打席で笠原から中前に運んだ。チームはこの日も敗れて17年ぶりの最下位危機が迫る中、明るい話題を提供した。 心温まるエピソードは朝、ニュースに目を通していた時に気付いたという。球団史に名を連ねた試合の直後、原口は引き締まった表情のまま、先輩への感謝を言葉に変えた。 「ああいう、すごい方が...。ありがたいです。そうやって打席に立たせてもらっているので、1本でも多く打てれば、と思っていました」 左手小指の骨折が完治しないまま、この日出場選手登録された。1軍再昇格の裏側に、西岡の配慮があったと知った時は驚いた。1日に戦力外通告を受けていた先輩は前日4日ヤクルト戦の試合前、金本監督との話し合いの場で1軍登録抹消を願い出ていたという。「原口の記録もかかっていますし、そっちを優先してください」-。痛みの残る左手に、自然と力がみなぎるのは当然だった。 出番は6点を追う8回裏に訪れた。先頭で代打登場。割れんばかりの大歓声は「集中していたので、そこまで聞こえませんでした」。6回まで2安打無得点に抑え込まれていた左腕笠原の初球。外角高めカットボールに食らいつき、中堅大島の前に落とした。これで今季の代打成績は52打数23安打。桧山氏が持つシーズン代打安打の球団記録に並ぶと、やっと歓声が耳に飛び込んできた。 9月21日に出場選手登録を抹消された時点では、今季中の戦列復帰は絶望的とみられていた。それでも懸命にリハビリを進めた理由は、決して記録だけではない。 「残り試合も少ないんでね。最後の最後まで、勝ってファンの方に喜んでもらいたいのが一番。その戦力になれるように、しっかり頑張りたい」 虎党が記録更新を望むなら、もちろん全力で塗り替えにかかる。【佐井陽介】 ▼原口が8回に代打でヒットを放ち、今季の代打での安打が23本目。2リーグ制後、代打のシーズン安打記録は07年真中(ヤクルト)の31本だが、阪神では08年桧山の23本が最多で、球団記録に並んだ。

◆甲子園が泣いている。阪神が攻守で精彩を欠き、自ら勝機を手放した。両軍無得点の2回無死一塁。平田のゴロは遊撃正面へ。普通の併殺コースだったが、植田が痛恨のトンネル失策。2死走者なしのはずが無死二、三塁の窮地に立った。 その直後だ。高橋の右前適時打であっさり2失点。先制点を失うと流れは一気に中日へ。金本監督が「ゲッツーと思ったでしょうしね、投手も。練習するしかない」と話せば植田も「早く投げようとして焦ってしまいました」と猛省した。 打線も技巧派左腕の笠原に惑わされ、いたずらに凡打の山を築く。8回に4安打を集中して、1点を奪うのが精いっぱい。指揮官も「チェンジアップがいい抜けをしていましたし、スライダーも曲がったり曲がらなかったりだったみたいだね」と力なく振り返った。 前日4日ヤクルト戦に敗れてCS進出の可能性が消えた。10月5連敗で今季最多の借金17に増え、金本阪神ワースト借金19(16年)が迫る。何より、甲子園では1分けを挟んで8連敗の泥沼。本拠地借金は過去最多の19だ。指揮官は「今日、お客さんいっぱい入っているので。何とか喜ばせてあげたいんですけどね」と渋い表情。5位中日と1・5ゲーム差に開く。01年以来、17年ぶり最下位の悪夢がちらつく。【酒井俊作】 ▼阪神は今季甲子園で38敗目(19勝2分け)を喫し、95年に記録したワースト記録に並んだ。これで借金は19。過去最悪は78年の借金17(19勝36敗3分け)で、甲子園での残り3試合に○○△でワーストタイ、○○●以下で最悪記録更新となる。 ▼阪神は今日6日DeNA戦△または●で、CSに続き4位も消滅する。阪神が5位以下となれば、12年の5位以来6年ぶり。

◆阪神原口文仁捕手(26)が、桧山進次郎氏(49=日刊スポーツ評論家)が持つ代打の球団最多安打記録に並んだ。左手小指の骨折から再起してこの日再昇格。8回の代打復帰打席で笠原から中前に運んだ。   ◇   ◇   ◇   絶対に戻る-。一振りにかける男の「執念」が伝わってきた。9月末の鳴尾浜には、リハビリに励む原口の姿があった。左手小指を骨折した影響で、ボールを受けることもできない...はずだった。だが、痛くてもできる練習法を考えた。右手にグラブをはめ、捕球しては外しては左脇に挟む。その繰り返しで、スローイング感覚も忘れずにいれた。 右手1本でバットも振った。球団トレーナーが「無理はさせられない。(代打)記録のこともあるけど、戻れないかも」と話すほど、今季中の復帰は難しいとされていた。それでも、代打の切り札は帰ってきた。窮地に立たされた虎の力になりたいと、1日も早く甲子園に戻ると決めていた。 「体と頭をきっちり整理して打席に入る。あとはタイミングを合わせるだけ」 左手の甲を覆うガード、普段より指2、3本分、短く持ったバットが、断固とした決意を物語る。神懸かる一振りは、血と汗の勲章だ。【阪神担当=真柴健】

◆中日が効果的に得点を重ねた。失策に乗じて好機をつくった二回は高橋が「うまく反応できた」と右前へ2点打を放って先制。四回は二死から福田が9月17日以来となる13号2ランを左越えに放り込み「甘いボールを一発で仕留めることができた」と自賛した。  今季初めて規定打席達成を果たした両内野手がシーズン最終盤でも元気に快打。つかんだ大きな手応えを来季につなげたい。

◆序盤から中盤にかけ小刻みに加点した中日が阪神に快勝。先発の笠原は7回1/3を投げ、6安打1失点で6勝目(4敗)。阪神は10月に入り勝ち星なく5連敗。  中日は二回、阪神の先発・小野を攻め、無死二、三塁とすると、6番・高橋が右前に運び2点を先制。四回にも二死三塁から7番・福田が左中間スタンドに13号2ランをたたき込み突き放した。  さらに中日は六回無死一塁から、アルモンテが左翼ポール際にライナーで飛び込む15号2ランを放ちリードを広げる。阪神も八回に3本のヒットで一死満塁とし、4番・大山の遊撃適時内野安打で1点を返したが、続く梅野が三ゴロ併殺打に倒れた。

◆右肘痛が回復し、この日昇格した阪神の藤川が9月23日以来のマウンドに上がり、九回を三者凡退に抑えた。一死無走者の場面では今季限りで現役を引退する荒木と対戦。直球で遊ゴロに仕留め「自分の時に(代打で)出てきて正直うれしかった。打たれた記憶しかないけど、自分が投げられたのは良かった」と感慨深げに話した。  代打で立った打席で笑みも見せた荒木は「藤川の打席に1回立ちたかった。ずっと首を振ってくれていたので直球かなと思った」と語った。 小野(味方の失策で広がった二回無死二、三塁のピンチで粘れず) 「ああいう場面で抑えられる投手になりたい」

◆23歳の左腕、笠原が八回途中を6安打1失点。2桁白星が13勝のガルシアだけという投手陣で、日本選手最多だった松坂に並ぶ6勝目を手にし「テンポ良く投げられた」と笑顔を見せた。速球は130キロ台中盤の球速以上に走り、チェンジアップとカーブで緩急をつけ、次々と打者を打ち取った。「真っすぐがいいので結果に結び付いている」と納得の表情だった。

◆--甲子園でいい戦いができない  金本監督 「う~ん。ですね。きょうもお客さん、いっぱい入ってるんでね。う~ん。何とか喜ばしてあげたいんですけどね」  --二回、植田海がトンネル  「そこはちょっと...わからないけど、ゲッツーと思ったでしょうね、投手も。ま、練習するしかない」  --小野も点の取られ方がよくなかった  「どうやろうな。ホームラン2発か。ね、そりゃ...」  --笠原は狙い球をしぼりにくかったか  「チェンジアップがやっぱりいい抜けをしていましたし、スライダーも曲がったり曲がらなかったりしていたからね。ま、チェンジアップでしょうね」

◆「期待」は「落胆」と「失望」に変わってしまったのでしょうか。  9月14日、セ・パ両リーグが今季の観客動員の途中経過を発表したとき、12球団トップだったのは阪神でした。1試合平均4万1383人。2位・巨人に119人差で2年連続のトップ。今季のファンの期待が表れていた数字です。  あれから3週間たった今、阪神は1試合平均4万1210人に落ち込み、動員数で巨人に逆転されています。とくに10月に入ってからは、1日のDeNA戦が2万8961人、Bクラスが確定した前日4日のヤクルト戦が3万0993人と急降下。  「きょうも少ないです。はぁ~」  トラ番箭内桃子が、試合前のスタンドを見てため息をついていました。  「半分も埋まっていないです。もしかして、1日の数字も下回るのでしょうか」  1日のDeNA戦で3万人を割ったとき、箭内と同じく2年目のトラ番竹村岳は、「がらがらだね」「こんな甲子園、見たことないな」とボヤき合ったそうですが、この日の中日戦は3万4441人。今季の平均には届かなかったものの、クライマックスシリーズ進出がなくなり、最下位に低迷していても、阪神にはこれだけのファンが来てくれます。  「だからこそ頑張らなきゃいけないです。こういうときでも来て応援してくれる熱心なファンに、いい試合、いいプレーを見せなきゃ」  先輩のトラ番新里公章はそう言って、1軍に昇格してきた原口に期待していました。原口は、左手の第5中手骨(小指から続く手のひらの中の部分の骨)の骨折で9月21日に登録を抹消されていましたが、普通に打撃練習もこなして元気な姿で戻ってきたそうです。  「試合に向かうとき、捕手のプロテクターとレガーズを(骨折した)左手で抱えていました。阪神のシーズン代打安打記録(23)にあと1本です。代打で1本打って、きのうの鳥谷選手(球団最多の2065安打)みたいに、ファンを喜ばせてあげてほしいです」  期待通り、原口は八回に代打で中前打。一方的だった試合がようやく盛り上がりました。勝ち負けを度外視した話になってしまうのは、さびしいけどしゃあないか...と言っていたら、中日担当のビヤ樽三木建次が「"裏天王山"やもんな」と割り込んできました。  「5位と6位の戦いやから、天王山やなくて"裏天王山"。けど、俺より口が悪い人は、天王山やなくて"天保山の戦い"て言うてはるで」  天保山...大阪にある標高4・53メートルの『日本一低い山』のことです。  「あ、それは間違い。たしかに何年か前までは天保山が一番低かったんやけど、今は仙台市の日和山(ひよりやま)という山が一番低い。だから俺は、天保山の戦いとは言わへんかってん」  ビヤ樽は、ヘンなとこで博識です。  原口のヒットから始まった八回の反撃は1点止まり。5位・中日とのゲーム差は1・5に拡大しました。  ナゴヤドームで13日に開催される今季最終戦は、天保山と日和山の戦いになってしまいそうです。せめて、天保山になろうぜ、阪神。

◆CS進出がなくなった虚脱状態の虎党なのに中日にあっさり負け、単独最下位独走。この傷に塩をすり込んでのムチ打ちの刑はいつまで続くんですか金本は~ん!?  来季打撃向上のために、阪神の打撃指導者には左打者しかいないから2000安打の右打者和田一浩氏を打撃コーチとして招く、という報道があるけど左しかいない...そんなこと今気づいたんかア!?  てか、和田氏の打撃理論につべこべ言わないけど、金本監督の後輩の東北福祉大出身で結局今までと同じような『お友だち内閣』のなあなあになるのでは...と不安なのだ。しかし、鳥谷が前日藤田平氏の球団安打記録を2065と塗りかえ、そして本日原口が代打安打23を放ち、桧山の年間代打安打記録と並んだのに本拠地甲子園で負けるか~!?  とにかく金本監督でいくのならいったらいいよ。所詮われわれ虎好きは応援するしかないんだから...。ただし、相変わらず、なあなあのコーチ陣が隣にいるようならかわいさ余って憎さ百倍!! 虎党の思い入れ度をなめたらアカンでエー!!

◆大山が完封負けを阻止した。0-6の八回一死満塁の好機で打席を迎えると詰まりながらも遊撃への適時内野安打。しぶとく1点をもぎ取った。なんとしても点がほしかったかとの問いに「そうですね」と話し、クラブハウスへ引き揚げていった。糸井がけがで離脱した9月29日以降、5試合連続で4番を任され、何とか結果を残した。

◆右肘痛からこの日1軍に復帰した藤川が九回に登板し三者凡退に。先頭の高橋を三飛に仕留めると、代打荒木とはオール直球勝負で、4球目外角147キロ直球で遊ゴロに打ち取った。「アライバ(荒木、井端)コンビにはだいぶやられた。いつもやられた球だったので、真っすぐだけでいこうと。投げられてよかった。感謝しています」と感慨深げに振り返った。

◆もう、ため息しか出ない。毎度おなじみの貧打祭り。八回一死満塁で大山が遊撃内野安打を放った1点のみで、中日に完敗した。暗黒時代と呼ばれていた1998年(12連敗)以来、20年ぶりに甲子園8連敗を喫した。  「う~ん。きょうもお客さん、いっぱい入ってるんでね。う~ん。何とか喜ばしてあげたいんですけどね」  会見場に用意された椅子に座った金本監督は何度も首をひねりながら、ファンにわびた。この日の観衆は3万4441人。二回に遊撃・植田のトンネルが絡んでの2失点など赤っ恥ばかりだ。  甲子園では今季38敗目で95年の球団ワースト記録に並んだ。5位・中日とも1・5ゲーム差と開き、2001年以来の最下位が現実味を帯びてきた。Bクラス決定の前日4日に来季続投へ意欲を示したばかりだったが...。ただただ、沈んでいくだけだった。 (阿部祐亮)

◆阪神・原口文仁捕手(26)が八回に代打でシーズン23本目の安打を放ち、桧山進次郎の球団記録に並んだ。チームは5位・中日に大敗を喫して5連敗で、甲子園では1998年以来となる8連敗。聖地では今季38敗目(19勝2分け)となり、95年に記録した球団ワーストにも並んだ。  こんなにも悔しく寂しい秋に、1つの実りをもたらした。一度は消えたかに思えた"チャンス"が目の前によみがえり、原口は1球目から飛びついた。左手骨折を乗り越え、桧山進次郎氏が持つシーズン代打安打の球団記録「23」に並ぶ、中前打。熱狂を連れて甲子園に帰ってきた。  「最後の最後までファンの方に、チームが勝って喜んでもらいたいという気持ちでやっているので。自分も貢献できるようにしていきたいです」  沈んでいたチームも、場内も、神様の記録に手をかける男の帰還で沸き立った。前日4日までの4連敗でクライマックスシリーズ(CS)進出はすでに消滅。「左手第5中手骨骨折」で出場選手登録を抹消された9月21日から、チームを取り巻く状況は一変していた。この日も最下位を争う中日に0-6と引き離され場内は騒然。そんな中、八回先頭でコールされた「代打・原口」だけが、虎党の希望だった。  無失点投球を続けていた中日先発・笠原の初球、121キロの高め変化球に食らいつく。白球はフワッと中堅へ伸び、緑の芝生に弾んだ。9月6日の広島戦(マツダ)で左中間へ2号3ランを放ちリーチをかけて以来、1カ月ぶりに灯す「H」のランプ。もうダメかと誰もが思ったところから、代打の神様と呼ばれた桧山進次郎氏のシーズン代打安打記録「23」に並んでみせた。  グルグル巻きのテーピングに、打席では甲を覆う黒のプロテクター。まだ左手は痛々しい。9月14日のヤクルト戦(甲子園)で内角球が当たり負傷。それでも、打ち続けられると思った。チームのため、ファンのための一打を、絞り出せる自信があったからプレーを続行した。夫人に打ち明けた際、心配よりも「とにかく頑張って」と言ってもらえたこともうれしかった。結果的に同21日に抹消されたが、神がかった回復力で神様並の打棒をたずさえ帰ってきた。  「(金本)監督みたいに、折れていたけど打った、ってできたらカッコよかったんですけど...」と苦笑いするが、残りの6試合も原口はチームのため、ファンのために力を込めてバットを握る。  まだ、何も終わっていない。最後の最後まで1つずつ、原口は積み上げていく。 (長友孝輔)

◆小野はエラーが絡んだ二回の失点はしょうがない。悔やまれるのは四回だ。二死三塁で一発のある福田にスライダーが甘く入った。ただ、四球から崩れることが多かった小野がこの日はゼロ。そこは評価したい。消化試合になった今、若手には今後につながるプレーをすることが求められる。  その意味で、打者が縮こまってプレーしているように見えたのが残念だ。陽川や中谷は狙い球を絞ってフルスイングしてほしい。六回一死一、二塁で投ゴロに倒れた大山も、右打ちをしているのかと思うようなスイングだった。  消化試合は、私も嫌というほど経験した。勝ち負けのことは、普段以上に首脳陣に任せてしまえばいい。自分の持ち味を発揮することだけ考えて積極的にプレーしてほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
82582 0.586
(-)
優勝
(-)
1718
(-)
647
(-)
175
(-)
94
(-)
0.262
(-)
4.13
(-)
2
(-)
ヤクルト
73652 0.529
(-)
8
(-)
3645
(-)
656
(-)
132
(-)
67
(-)
0.267
(-)
4.16
(-)
3
(-)
巨人
66715 0.482
(-)
14.5
(-)
1616
(-)
571
(-)
150
(-)
61
(-)
0.256
(-)
3.8
(-)
4
(-)
DeNA
65722 0.474
(-)
15.5
(-)
4560
(-)
632
(-)
178
(-)
71
(-)
0.252
(-)
4.24
(-)
5
(-)
中日
63772 0.45
(↑0.004)
19
(↑0.5)
1596
(+6)
651
(+1)
97
(+2)
60
(+1)
0.265
(↓0.001)
4.38
(↑0.02)
6
(-)
阪神
59762 0.437
(↓0.003)
20.5
(↓0.5)
6559
(+1)
601
(+6)
84
(-)
74
(-)
0.254
(-)
4.02
(-)