1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 1 | 0 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 10 | 1 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 1 | 0 |
勝利投手:伊藤 翔(3勝0敗0S) (セーブ:増田 達至(2勝4敗14S)) 敗戦投手:有吉 優樹(6勝4敗0S) 本塁打 |

◆西武が4連勝。西武は初回、浅村が適時打を放ち、幸先良く先制する。その後は、3回表に山川と栗山の連続適時打で3点を加えると、5回には浅村の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・伊藤が今季3勝目。敗れたロッテは、先発・有吉が試合をつくれなかった。
◆西武の浅村栄斗内野手(27)が、球団新記録となる125打点をマークした。 1回1死一塁、ロッテ先発有吉から二塁打を放った。一塁走者の金子侑が、俊足を生かして生還。125打点となり「ネコ(金子侑)ナイスラン!(球団記録更新は)また積み重ねていきたいです」とコメントした。 西武のシーズン最多打点は01年カブレラ、15年中村がマークした124打点だったが、10年ぶりのパ・リーグ優勝に大きく貢献した主将が更新した。
◆西武の1年目伊藤翔投手(19)が、初先発で勝利を挙げた。 1回は3者凡退で、上々の立ち上がりを見せた。ペース配分は考えず、全力で勝負。3回まで被安打1に抑えていたが、4回に四球も絡んで無死満塁のピンチに。それでも1失点で踏ん張った。 5回にも2失点し、6回2死一塁で降板。5回2/3を被安打7の3失点で、3勝目を挙げた。先発では初勝利で「中継ぎで勝利が転がってくるのと、先発で勝つのは違ってくる。しっかり(5回を)投げきって(勝利投手の)権利を得たのはよかった」と振り返った。 辻監督は「勝ちがついて良かった。四球が多かったし、得点にも助けられた。まだまだ」と厳しい評価ながら、ルーキーの頑張りに笑顔だった。
◆ロッテのドラフト1位安田尚憲内野手が本拠地初安打を放った。2回に西武伊藤から中越え二塁打。4回にも中前打を打ち、今季2度目の複数安打も記録した。 試合後は「良かったです。(無安打だった3日ソフトバンク戦から)気持ちを切り替えて打てました」と話した。その上で「でも最後の打席で見逃し三振だったのは反省点です。今日のセンターオーバーの打球がホームランになるように、もっと頑張りたい」と話した。 安田はここまでプロ初アーチを含む5安打を放っていたが、すべて敵地での安打だった。
◆今季限りでの引退を表明した16年目の金沢岳捕手(34)が出場選手登録され、引退試合に臨んだ。 始球式は小学3年の愛娘が登板。「あれが1番緊張しました」と父親のまなざしで見守った。 試合では6回に代打で登場して左飛。その後はマスクをかぶり「受けた投手の良いところを引きだそうと、それだけ考えてリードしてました」。西野と唐川の球を受け、7、8回と西武打線を0点に抑えた。 金沢は8回に三振したところで退き、試合後はチームメートから胴上げされた。それでも「僕、涙もろいんです。でも今日はやりきったという感じで、すっきりしてます」と笑顔をみせ、涙はなかった。 最後は後輩たちに「1日1日を大切にして。少しずつの積み重ねが結果になるので、時間を無駄にしないようにしてほしい」とアドバイスして球場を後にした。
◆西武伊藤翔投手(19)がプロ初先発で白星をつかんだ。最速148キロの直球を軸にスライダーとカーブを織り交ぜ、家族が見守る地元の千葉で力投。5回2/3を7安打5四球で3失点にまとめ3勝目を挙げた。先発初勝利に「最高です。中継ぎで勝ちが転がってくるのと、しっかり投げきって勝つのは違う」と喜んだ。 2年連続で優勝しながら、未成年のためビールかけに参加できなかった。四国IL・徳島に所属した昨年は、独立リーグのグランドチャンピオンシップで優勝。最優秀選手賞を獲得したが、大雨の中で炭酸水を浴びただけ。今年も参加できず特設テントの外で待機した。「しょうがないです。来年も優勝できたら入れますもんね」と笑った。 プロの厳しさを知る恩師の言葉を胸に、腕を振った。1年目ながら中継ぎで15試合に投げ2勝、防御率2・18と結果を残した。しかし徳島で指導を受け、元西武コーチでもある鈴木康友氏から「1勝、2勝で終わる投手は腐るほどいる。満足するなよ」とメッセージが届き「男は結果で」との思いが強くなった。「もっと投げ込みをして、どのポジションでもいけるように」と誓った。【保坂恭子】
◆今季限りでの現役引退を発表している西武松井が、試合前にロッテ福浦から花束を贈られた。「松井選手 25年間お疲れさまでした」のメッセージが大型ビジョンに表示され、笑顔で写真撮影に納まった。 同期の2人は「稼頭央くん」「福ちゃん」と呼び合う仲。福浦が西武戦で2000安打を達成した際には、松井が花束を渡していた。
◆ロッテのドラフト1位ルーキー安田が本拠地で初安打をマークした。二回一死一塁で伊藤の低めへの直球を強振して右中間を破る二塁打を放つと、四回無死一、二塁では沈む球を巧みに中前へ運んで好機を広げた。 プロ初安打、初打点、初本塁打は全て敵地で記録してきた。「ホームの応援は力になる。早くその前で1本出したい」との意気込みを3試合目で実現させた。
◆西武のルーキー伊藤がプロ初先発し、六回途中まで7安打3失点で粘って3勝目を挙げた。1-0の二回一死満塁のピンチを無失点で切り抜け、四回無死満塁も内野ゴロの間の1点でしのいだ。それでも5四球を与え「無駄な四球が多かった」と反省した。 千葉・横芝敬愛高から四国アイランドリーグplusの徳島を経てドラフト3位で入団。「高校が弱くて投げたことがなかった」と憧れていた地元のZOZOマリンスタジアムでの白星を「何とか勝つことができた」と喜んだ。
◆西武の山川が1-0の三回二死一、二塁、有吉のカーブを逃さず捉えると打球は左中間フェンスを直撃した。2点二塁打となり「追加点が取れて良かった」と喜んだ。 今季124打点目としたが、自身の前を打つ浅村も3打点を挙げてリーグ最多の127打点とした。本塁打王はほぼ確実としているが、打点王の行方は、今季最終戦となる6日のソフトバンク戦に懸かっている。 辻監督(球団のシーズン最多打点記録を更新した浅村に) 「俺が俺が、じゃなく、チームバッティングをしながらだから価値がある」
◆ロッテは3連敗で5位以下が決まった。二回一死満塁で得点できず、四回無死満塁では1点止まりと攻めきれず、井口監督は「いかんせんチャンスで点が入らない。今季を通じての課題。西武との差がそのまま出た」と元気なく話した。 本拠地では11連敗を喫した。ホームの残りは3試合で「残り試合も全力でやって、何とか打破して終わりたい」と言葉を絞り出した。 有吉(5回6失点で4敗目) 「何も言えない。こういった形になって申し訳ない」 永野(ドラフト6位ルーキーで初登板し1回無失点) 「緊張してしまい、2軍でやってきたことを出せなかった。無失点だったことは良かった」 金沢(現役引退を表明して今季初出場) 「1軍の雰囲気を忘れかけていたので、上はすごいなと思いながらプレーした。すっきりした。悔いはない」
◆D1位・安田(履正社高)が二回の第1打席で右中間を破る二塁打を放ち、本拠地初安打を記録した。四回にも中前打を放ち、「よかった。本塁打の出にくいこの球場でも打てるようになりたい」。一方、チームは好機にあと1本が出ず、本拠地11連敗で5位以下が確定。井口監督は「ずっと課題。選手にも自覚を持ってもらわないと。残り試合で打破したい」と悔しさをにじませた。
◆西武は4日、ロッテ最終戦(ZOZOマリン)に6-3で快勝し、4連勝を飾った。浅村栄斗内野手(27)が一回に適時二塁打、五回に32号2ランを放ち、127打点として球団の打点記録を更新した。 「うれしい。いい状態でクライマックスシリーズ(CS)を迎えたい。今はその思いだけです」 一回一死一塁で有吉の直球を捉えて先制の左翼線適時二塁打。124打点で並んでいたカブレラ(2001年)、中村(15年)を抜いて球団記録を更新した。 さらに五回無死一塁で迎えた第3打席では、スライダーをバックスクリーンに運んだ。2試合連続の32号2ランで、リーグトップを走る打点を127に伸ばした。 しかし、追う山川も負けてはいない。三回一死一、二塁で左中間へ2点二塁打を放ち、こちらは124打点とした。切磋琢磨(せっさたくま)する両雄に、辻監督は「2人で250打点以上でしょ。浅村は進塁打を打ちながら、アグー(山川)は四球を選びながらだから価値がある。すごいことですよ」と改めて働きを評価した。 10年ぶりのリーグ制覇に導いた3、4番コンビは、パ・リーグの打点王の座を懸けて、6日の今季最終戦(対ソフトバンク)に臨む。 「アグーには3打点くらい挙げてもらって、まあボクもしっかり打ちにいきますよ」と浅村。優勝の立役者2人がレギュラーシーズン最終戦で、どんなパフォーマンスを見せるか。注目だ。 (片倉尚文) 球団新記録をマークした浅村について西武・辻監督 「俺が俺が、じゃなく、チームバッティングをしながらだから、価値がある」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
88 | 52 | 2 | 0.629 (↑0.003) | 優勝 (-) |
1 | 789 (+6) | 645 (+3) | 196 (+1) | 131 (-) |
0.273 (-) | 4.21 (↑0.01) |
2 (-) |
ソフトバンク |
78 | 60 | 1 | 0.565 (↓0.004) | 9 (↓1) |
4 | 657 (+1) | 568 (+2) | 195 (-) | 80 (-) |
0.266 (↓0.001) | 3.94 (↑0.01) |
3 (-) |
日本ハム |
72 | 66 | 3 | 0.522 (↑0.004) | 15 (-) |
2 | 579 (+4) | 578 (+3) | 138 (-) | 95 (+1) |
0.25 (↓0.001) | 3.78 (↑0.01) |
4 (-) |
ORIX |
65 | 72 | 5 | 0.474 (↑0.003) | 21.5 (-) |
1 | 534 (+2) | 559 (+1) | 106 (+1) | 97 (-) |
0.244 (-) | 3.67 (↑0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
58 | 75 | 3 | 0.436 (↓0.003) | 26.5 (↓1) |
7 | 518 (+3) | 591 (+6) | 76 (-) | 120 (+1) |
0.249 (-) | 4 (↓0.01) |
6 (-) |
楽天 |
56 | 81 | 3 | 0.409 (↓0.003) | 30.5 (↓1) |
3 | 507 (+3) | 579 (+4) | 129 (-) | 63 (-) |
0.24 (↓0.001) | 3.84 (↑0.01) |
コメント