ソフトバンク(☆10対2★)ロッテ =リーグ戦23回戦・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
40003300X101200
勝利投手:二保 旭(1勝0敗1S)
敗戦投手:大隣 憲司(0勝2敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは4点リードで迎えた5回裏、松田宣と西田が適時打を放ち、3点を追加する。続く6回には、中村晃とデスパイネの適時打でリードを広げ、終わってみれば12安打で10得点を挙げた。投げては、2番手・二保が今季初勝利。敗れたロッテは、投打ともに精彩を欠いた。

◆ソフトバンクはここまで両リーグ最多の195本塁打で、そのうちヤフオクドームでは99本塁打を記録。 52年のフランチャイズ制後、ソフトバンクが本拠地球場でシーズン100本塁打以上をマークすると、63年大阪球場で103本塁打を放って以来55年ぶり。ヤフオクドームでは初めてとなる。

◆今季限りで現役を引退するロッテ大隣憲司投手が、古巣ソフトバンク戦で"引退登板"した。 先発のマウンドで先頭打者の上林と対戦し、2球目の137キロの速球を投じ右前安打を許した。 予定通りの打者1人で降板となり、かつて大声援をもらった福岡のファンに笑顔で頭を下げた。ソフトバンク工藤監督とロッテ井口監督から花束を受け取った。 ソフトバンク時代にバッテリーを組んだ高谷はベンチで涙を流し、大隣の最後の勇姿を目に焼き付けていた。

◆今季限りで現役を引退するロッテ大隣憲司投手(33)が、古巣ソフトバンク戦に先発した。 打者1人限りの"引退登板"で上林と対戦。1球目は137キロの外角ボール球。2球目の137キロ直球を右前安打とされた。前日に宣言していた通りの「ストレートで真剣勝負」だった。 2番手の酒居にバトンタッチし、笑顔で場内にお辞儀。ロッテ井口監督、ソフトバンク工藤監督から花束を受け取ってベンチに戻った後も笑顔が見受けられた。 最後の登板を終え「僕自身もホッとしています。けど試合展開がこう(初回4失点に)なってしまったので。酒居にはランナーを残して難しい状況でいかせてしまったので、何とか1アウト取れれば良かったんですけどね。これで本当に現役最後なんだなぁと、福岡に入ってからは特にそう思っていたので。現役が終わるんだという気持ちでいっぱいなのと、気持ちよく打たれたのですっきりしているというか、そういった感じです。球場全体が応援してくれている感じがして最後、ヤフー(ヤフオクドーム)で終われて良かったなと思いました」とすがすがしい表情だった。

◆ソフトバンク上林誠知外野手が先輩の引退登板に全力プレーで応えた。 初回の先頭打者でロッテ大隣と対戦。初球のボールを見送った後、2球目をフルスイングした。打球は鋭いライナーで右前に弾むヒット。「本当は初球先頭打者ホームランを狙っていました。真剣にいこうと思っていた」と振り返った。 球場から引き上げようとすると、偶然にも大隣に遭遇。「何打ってんねん、2ストライクまで待ってくれよ~。2球で終わってもたやんけ~」と冗談交じりに言われ、がっちり握手を交わした。上林は「入団したときから、話しやすい先輩でした。寂しいですね。他のチームに行っても、チームメート感のある人だったので」と話した。

◆ソフトバンク大竹耕太郎投手が1軍では初のリリーフ起用で1回無失点と好投した。 前回先発で4回を投げた9月30日から中2日。8点リードの9回のマウンドに上がると、直球を中心に安田を見逃し三振。三木を打ち取り、最後は平沢をスライダーで空振り三振に斬った。3人できっちり締め「先発でもリリーフでも気持ちはいつも同じつもりです」と振り返った。 これまでは先発としてチームを救ってきたが、CS以降は救援登板の可能性も出てきた。大竹は「時期も時期なので、言われたところで準備するだけ。ぼくはロングもあると思うし、どんな場面でもゼロに抑えられるようにしたい」と意気込んだ。 前回先発後に救援起用を告げられた。先発とは調整の違いなどもあり、思わず仲のいい松本裕に「しんどいな」と漏らした。すると、出場選手登録を抹消されたばかりだった松本裕から「代わりますよ」と冗談交じりに言われ、ハッとしたという。「1軍で投げられるのはありがたいこと。キツイとか言い訳はしない」。チームの力になれる喜びを再確認し、CS突破、日本一へ腕を振る。

◆ソフトバンクのドラフト2位ルーキー高橋礼投手がプロ2度目の先発で4回を内野安打1本の無失点と好投した。 持ち味の直球でグイグイと押し、3回先頭の鈴木には内野安打されたが危なげない投球で4回を終えた時点で4点リードだった。プロ初勝利も狙える状況だったが、工藤監督は「イニングと球数で決めていた。勝ちを付けられなくて申し訳ない」と説明。CSでのロングリリーフなどを見越した起用で、前回登板から中2日だったこともあり5回から継投に入った。 高橋礼は初めてのお立ち台に上がり「行けるところまで全力で投げようと思っていた。初回から飛ばしていたので、4回でちょうどいいかなという感じでした。次はプロ初勝利でここに上がりたい」と笑顔だった。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手が、長くチームメートとしてプレーしたロッテ大隣を送り出した。 ベンチから後輩左腕の勇姿を見守り「ここで最終戦ができて良かった。胴上げもできたし良かった」としみじみ話した。試合後には率先して両チームでの胴上げの指揮を執り、7回上げようと回数を決めた。「そういうところは、主導しないとわからないから」と思いやりを見せた。 実は試合前には、大隣と対戦する1番打者での出場を首脳陣から提案された。だが松田宣は「そこは真剣に。まだシーズンが終わっていないし、それは違うと思った」と固辞。特別感を演出するより、真剣勝負の空気の中で送り出したいという思いが表れていた。

◆最後まで笑顔だった。ロッテ大隣憲司投手(33)が昨季まで所属した古巣、ソフトバンク戦に先発した。上林に対してまず投じたのは137キロの外角ボール球。続く2球目、137キロの低め速球を右前に運ばれた。「自分の中で真剣勝負ができた。2球で終わっちゃいましたけど。すっきりするヒットを打たれて、楽しんで投げられました」。前日宣言した通りの、ストレート真っ向勝負を終えた。 打者1人限りの"引退登板"として、井口監督が用意した花道だ。「まだビジターで来るのが慣れない」と言うほど通い詰めた、かつての本拠地。「久しぶりに見渡すこの感じ。懐かしい」。長年応援してくれた福岡のファンに雄姿を見せたかった。1安打1失点(自責0)だったが、投げられたことにホッとした。 場内ビジョンには「大隣憲司投手 12年間お疲れさまでした。感動をありがとうございました!」の文字。相手チームなのに登場曲を流し、名前もコールしてくれた。「球場全体が応援してくれている感じがした。投げる前に感動してしまった」と感謝を口にした。井口、工藤両監督から花束を受け取った時、涙腺が決壊しそうになった。「自分の性格的に涙はないなと思って」。こらえた。 今年は元同僚の巨人杉内や、生年月日が同じソフトバンク本多ら親交の深い戦友の引退が相次いだ。「一緒の時期に引退するのを、すごく不思議な気持ちでニュースを見ていた。これで本当に最後なんだなあ」。14年には国指定の難病・黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術から復活し、日本一に貢献した。酸いも甘いも、ここで知った。 同年胴上げされたあのマウンドで両軍選手に囲まれ、試合後7度、宙を舞った。「優勝の時とは気持ちがまた、全然違うんですけど。皆さんに支えられてここまで来て、本当に、うれしい限りです」。すがすがしさを浮かべて、左腕はプロ野球選手としての自分に別れを告げた。【鎌田良美】

◆ロッテは投手陣が炎上した。引退する大隣が打者1人限定で先発し、無死一塁として降板。イレギュラーな形で後を受けた酒居は2者連続四球とリズムをつくれず、守備のミスも出て0-4とされた。井口監督は「球が高かったし、その辺が今季の課題」と苦い顔だった。  若手を多く起用した打線に反発する力はなく、大差がついてから2点をかえすのみ。「オフはいろいろやっていかないと」と話した。

◆今季限りで引退するロッテの大隣憲司投手(33)が3日、ヤフオクドームでのソフトバンク戦に打者1人限定で先発した。「最後は悔いなく全力勝負をしたい」と上林に直球を2球投げ込んだ。右前打を打たれたが、古巣の工藤監督とロッテの井口監督に花束を贈られ笑顔で降板した。  試合後はマウンド付近に集まった両軍選手から胴上げされ「幸せ。ヤフオクドームで終われて良かった」と晴れ晴れとした様子だった。  大隣は京都学園高から近大を経て2007年に希望枠でソフトバンクに入った。12年に12勝を挙げ、翌年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表として出場。14年には黄色靱帯骨化症の難病を克服して復帰し、日本一に大きく貢献した。  昨季に自由契約となり、テスト入団したロッテではこの日が2試合目の登板だった。全盛期を過ごした元本拠地で最後を迎え「いろいろな思い出がある場所。すごくありがたいこと」と感慨深げに語った。

◆ソフトバンクの上林が一回、引退登板となった元同僚の大隣から安打を放った。1打者限定のサウスポー相手に真剣勝負で臨み、2球目を鮮やかに右前へ運んだ。「全力でいこうと思った。本当は初球で先頭打者ホームランを狙ったんですけどね」とおどけた。  試合後、球場内の通路で大隣と出くわし「何打っとんねん。2球で終わってもうたやん」と冗談で指摘された。明るい先輩を見て、上林は「入団した時から話しやすかった」と思いを語った。 二保(2回1失点で3年ぶり白星) 「抑えられたら良かったけど、こういう形では...」 中村晃(3安打。六回の2点打に) 「良いところに転がってくれた」

◆今季限りでの引退を表明した大隣が、昨季まで在籍した古巣相手に、1人限定で最終登板。上林に2球目の直球を右前打され「自分なりの真剣勝負はできた。もうちょっと投げさせてほしかったけど」と苦笑いした。ソフトバンク・工藤監督から花束を手渡され「涙が出そうだったけど、笑って終われてよかった」と最後まで笑顔をみせた。両チームのナインから胴上げされ、7度宙に舞ってグラウンドに別れを告げた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
87522 0.626
(↑0.003)
優勝
(-)
2783
(+7)
642
(+3)
195
(+2)
131
(+2)
0.273
(-)
4.22
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
78591 0.569
(↑0.003)
8
(-)
5656
(+10)
566
(+2)
195
(-)
80
(+2)
0.267
(↑0.001
3.95
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
71663 0.518
(↓0.004)
15
(↓1)
3575
(+3)
575
(+7)
138
(-)
94
(+5)
0.251
(↓0.001)
3.79
(↓0.01)
4
(-)
ORIX
64725 0.471
(-)
21.5
(↓0.5)
2532
(-)
558
(-)
105
(-)
97
(-)
0.244
(-)
3.69
(-)
5
(-)
ロッテ
58743 0.439
(↓0.004)
25.5
(↓1)
8515
(+2)
585
(+10)
76
(-)
119
(-)
0.249
(-)
3.99
(↓0.02)
6
(-)
楽天
56803 0.412
(-)
29.5
(↓0.5)
4504
(-)
575
(-)
129
(-)
63
(-)
0.241
(-)
3.85
(-)