広島(☆4対3★)阪神 =リーグ戦25回戦・マツダスタジアム=
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阪神
200000100003800
広島
00003000001X4601
勝利投手:アドゥワ 誠(6勝2敗0S)
敗戦投手:岩崎 優(1勝3敗0S)

本塁打
【広島】メヒア(3号・5回裏2ラン)

  DAZN
◆広島は2点を追う5回裏、メヒアの2ランと會澤の適時二塁打で3点を奪い、逆転に成功する。その後は同点を許すも、延長11回に鈴木が適時二塁打を放ち、サヨナラ勝利を収めた。8番手・アドゥワが今季6勝目。敗れた阪神は、9回以降に再三好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆阪神が22イニングぶりに得点を奪った。1回先頭の糸原が四球で出塁。 2番島田がプロ初安打となる右前打でつなぎ、福留、大山凡退の後、エフレン・ナバーロ内野手が中前にはじきかえした。2戦連続で0封負けを喫しており、久々の得点。ナバーロは「打ったのはスプリット。少し内側に入ってきたボールをミスショットせずに打つことができたよ。初回から先制点を取ることができて良かったね」と振り返った。

◆阪神先発ランディ・メッセンジャー投手は6回4安打3失点も白星はつかず、またしても日米通算100勝を逃した。味方が1回に2点を先制。援護を受けて立ったマウンドでは、4回終了まで1人の走者も許さない好投をみせた。しかし5回の先頭鈴木に左前打を許すと、続くメヒアに同点2ランを被弾。さらに安部に左前打を許し、会沢に適時二塁打を浴びて失点した。6回は無失点でしのぎ、7回の打席で代打を送られて降板した。 メッセンジャーは8月10日DeNA戦で今季11勝目を挙げ、日米通算100勝に王手をかけていた。しかしこれで7試合白星がなく、またしても記録達成はお預けとなった。

◆広島アレハンドロ・メヒア内野手(25)が、2カ月ぶりスタメンに応えて同点アーチを放った。 0-2の5回無死一塁から左翼へ弾丸ライナーの3号2ラン。「打ったのはストレート。少し高かったけど、うまく上からたたくことが出来ました。ライナーだったから入るとは思わなかったけど、よく入ってくれましたね」。8月7日の中日戦以来のスタメン。同9日に出場選手登録を抹消され、この日1軍再昇格した。ウエスタン・リーグで打率、本塁打、打点、出塁率でトップの成績を残した。CSメンバー入りをアピールする一撃となった。

◆阪神西岡剛内野手が戦力外通告後、初めて試合に出場した。 9回無死、森越の打席のところで代打で登場。カウント2-2の5球目で見逃し三振に倒れた。 今季は3日試合前時点で23試合に出場して打率1割3分2厘、0本塁打、1打点。2日に阪神から戦力外通告を発表されていた。

◆広島がサヨナラ勝ちで連勝。延長11回裏1死1塁から鈴木が左翼線にサヨナラ二塁打を放ち、勝負を決めた。アドゥワが6勝目。阪神岩崎が3敗目。先発メッセンジャーは6回3失点で勝ち負けつかず。通算100勝は持ち越しとなった。

◆広島が延長11回にサヨナラ勝ちした。1死一塁から代走上本がスタートを切る中で、左翼線への二塁打で決めた。5回には2カ月ぶりスタメンのメヒアが同点3号2ランを放った。投手陣は先発九里が5回2失点。中継ぎには1軍復帰した岡田も登板して1回無失点に抑えた。8番手のアドゥワが6勝目。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -最後はサヨナラ 緒方監督 ピンチとチャンスが交互に来るぎりぎりの中で、選手は最後まで集中力を持って1人1人がアピールしてくれた。これをあと2試合。 -メヒアもCSへアピール 緒方監督 うん。全員がそうやってしっかりやってくれているから。最後まであと2試合戦うだけ。

◆今季で引退する広島新井貴浩内野手にとっては古巣阪神との最終戦だった。 8回の先頭で代打が告げられ、打席へ。相手投手は親交が深い能見だった。5球すべて直球で向かってきた後輩に対し、最後は外角低めの144キロで二ゴロに打ち取られた。 阪神がまだCS進出の可能性を残すため「まだ(対戦が)最後かは分からないけど」と前置きはしたが「能見とは対戦相手としてもチームメートとしてもたくさんの思い出がある。ありがとう、と言いたいですね。本当、いいコースに素晴らしい球が来ていた。まだまだ頑張ってほしいですね」とさわやかにエールを送った。

◆今年のアサヒビールイメージガールを務めるモデルの朝香りほ(25)が始球式に臨んだ。今年、プロ野球の始球式は5度目だが、マツダスタジアムは初めて。「カープファンはパワーがあって一致団結している印象です」と興奮気味に話した。 投球は届かず、目標のノーバウンドとはいかなかった。前日にストラックアウトで特訓し「1個だけ抜きました。でも真ん中の5番ですから!」と自信を持っていたが、残念ながら成果は出せなかった。「とにかく届かせたい気持ちが強くて、緊張はしなかった。悔しかったです」と、への字口で振り返った。

◆阪神はサヨナラ負けで自力でのCS進出が消滅した。 1回に5番ナバーロの2点打で先制するも、5回に逆転を許す。1点を追う7回に押し出し四球で同点としたが、延長11回裏1死一塁、右腕岡本が4番鈴木に左翼線サヨナラ二塁打を浴びた。 金本知憲監督は試合後、「あと1本、チャンスを作っていたんですけどね。勝負どころでの1本。あと得点圏でのね。今年ずっと続いています。勝負強さというものが、もう少し、チームにほしいですね」と悔しさをにじませた。 チームは3連敗を喫し、単独最下位に転落。8試合を残し、3位巨人とのゲーム差が4・5に開いた。

◆広島が鈴木誠也外野手の二塁打でサヨナラ勝ちした。 3-3で迎えた延長11回、1死から丸が四球で出塁。鈴木のカウントが3-2となったところで広島ベンチが動いた。代走に上本。すぐさまランエンドヒットをかけ、その1球を鈴木が引っ張った。痛烈なライナーは左翼線を転がり、上本が一気に生還した。 大歓声でお立ち台に迎えられた鈴木は「サイコーです!」と決めゼリフでファンを喜ばせた。 右翼席に観戦に来ていた少年野球チームが目に入っていた。「いつもは子どもたちは(午後)9時くらいで帰るんですが、今日は残ってくれていた。早く決めたいと思っていた」と明かした。

◆阪神先発ランディ・メッセンジャー投手は6回4安打3失点も白星はつかず、またしても日米通算100勝を逃した。 味方が1回に2点を先制。援護を受けて立ったマウンドでは、1回の先頭に四球を出した以外は4回終了まで走者を許さない好投をみせた。しかし5回の先頭鈴木に左前打を許すと、続くメヒアに同点2ランを被弾。さらに安部に左前打を許し、会沢に適時二塁打を浴びて失点した。6回は無失点でしのぎ、7回の打席で代打を送られて降板した。 メッセンジャーは8月10日DeNA戦で今季11勝目を挙げ、日米通算100勝に王手をかけていた。しかしこれで7試合白星がなく、またしても記録達成はお預けとなった。 「5回のイニング以外はね。調子はよかったと思う。クオリティースタートだけど、チームが負けてしまったので、悔しいです」と笑顔はなかった。

◆阪神ドラフト4位の島田海吏外野手(22)がプロ初安打を含む2安打を放って躍動した。 「結果は気にせず、思い切っていこうと思っていた。これが(プロ生活の)始まりなので、継続して結果を出していきたい」 この日は2番中堅で、2戦連続のスタメン出場。初回無死一塁で打席に立つと5球目、外角低めにきた久里の130キロシュートを右翼へはじき返した。延長11回には遊撃内野安打を放ってチャンスメークに成功。金本監督も「2本打てば、十分だと思います」と及第点を与えた。 ただ、持ち味の走塁面には課題が残った。3回には二盗を試みるも間一髪でタッチアウト。プロ初盗塁はお預けとなった。 今季はルーキー勢で唯一の開幕1軍入りを果たすも、出場は4月1日巨人戦(東京ドーム)での代走1試合のみだった。 「(東京ドームの)ベンチから走って出たときは緊張で、ゾワっとしましたね。開幕カードだったので、独特の雰囲気というか...。これがプロなんだなって」 2軍降格後は、ファーム本拠地の鳴尾浜で何度も直線を駆け抜けた。 「半年ぶりぐらいですよね? 1軍に呼んでもらえるの」 9月22日。ウエスタン・リーグ広島戦(由宇)を戦い終えると、歓喜の輪にいた。2軍が8年ぶりの優勝を決め、宙に舞った矢野2軍監督から「再昇格」が告げられた。余韻に浸ることなく、荷物すべてを持って新幹線に乗り込み、いざ甲子園へ-。2軍ではウエスタン・リーグ2位の26盗塁をマーク。盗塁数トップのソフトバンク周東とは1個差。惜しくもタイトル獲得とはならなかったが、自信を深めてきた。 「(盗塁は)ミスしたらいけないという気持ちもあります。でも、それが大きすぎると思い切ったスタートが切れない。(塁に出れば)全部行くつもりで、その中でけん制だと戻るというスタンスに変わりました。スタートで迷うと絶対にアウトになるので...。行くぞという姿勢は出しながら、バッテリーと駆け引きしています」 この日、吉報も届いた。19日からコロンビアで開催される「U23ワールドカップ」のメンバーに選出された。23歳以下のチームではあるが稲葉ジャパン入りを果たした。「アピールの場だと思う。力試しと思って、やってきたことをやりたい」と目を輝かせた。 シーズンは残り8試合。プロ野球生活の第1歩を踏み出した「期待の新星」が、ダイヤモンドを駆け回る。【真柴健】

◆金本阪神が広島に延長11回サヨナラ負けを喫し、再び単独最下位に転落した。この日の敗戦で自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出がなくなり、今日4日にも完全消滅する窮地を迎えた。10月に入って3連敗で、借金は今季最多の15となった。秋風が吹くなか、残りは8試合。金本知憲監督(50)は「何とか今いるメンバーで意地を見せてほしい」と声を絞り出した。 4時間16分つないできた執念は木っ端みじんに打ち砕かれた。延長11回1死一塁。4番鈴木が振り抜いたライナーが左翼線に伸びていく...。一塁から俊足の代走上本が急ピッチで本塁を目指す...。万事休す...。主砲封じで投入された6番手岡本が打たれてサヨナラ負け...。金本監督は無表情を決め込んだ。 「選手は本当にやってくれていると思う。今の戦力で戦うしかないんですから。何とか今いるメンバーで意地を見せてほしい。全力で勝ちにいっていますけど...。やるだけですね」 必死に前を向き、バスへと引き揚げたが、この日の敗戦で自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消えた。さらに、今日4日にも完全に消滅し、終戦となる瀬戸際に追い詰められてしまった。10月に入って3連敗。この日もシーズンを象徴する貧打で、勝機を引き寄せられなかった。 敗戦後、金本監督は真っ先に指摘したのは打線の沈黙だった。「あと1本...。ずっとチャンスを作っていたんですけどね。勝負どころの1本。得点圏でのね。今年ずっと続いています。勝負強さというものが、もう少し、チームに欲しいですね」。得点圏に走者を進めながら無得点に終わったイニングが4度もあった。9回以降は3イニング連続の勝ち越し機を決められず、勝負弱さが命取りになった。 投打の歯車はかみ合わない。好投していた先発メッセンジャーも5回に4連打で3失点。今年最後のマツダスタジアムで3連覇した広島の破壊力を見せつけられた。指揮官は「長打力というか、ひと振りで2点ですからね。ホームランでね...」と首をすくめた。今季のカープ戦は10勝15敗。就任1年目から3年連続の負け越しで力量差を見せつけられた。マツダスタジアムでも5勝8敗。鬼門は今年も鬼門だった。やることなすことうまく回らず、中日とはゲーム差なしの勝率2厘差で再び単独最下位に転落。今季最多の借金15を背負う。もはや死に体なのか。残り8戦は、戦う者としての意地が試される。【酒井俊作】

◆阪神ドラフト4位の島田がプロ初安打を含む2安打を放ち、躍動した。 「結果は気にせず、思い切っていこうと思っていた。これが(プロ生活の)始まりなので、継続して結果を出していきたい」 この日は2番中堅で、2戦連続のスタメン出場。初回無死一塁で打席に立つと5球目、外角低めにきた130キロシュートを右翼へはじき返した。延長11回には遊撃内野安打を放ってチャンスメークに成功。金本監督も「2本打てば、十分だと思います」と及第点を与えた。 ただ、持ち味の走塁面には課題が残った。3回には二盗を試みるもタッチアウト。2軍ではウエスタン・リーグ2位の26盗塁をマーク。自信を深めて臨んだ1軍戦での、プロ初盗塁はお預けとなった。 吉報も届いた。この日、19日からコロンビアで開催される「U23ワールドカップ」のメンバーに選出された。23歳以下のチームではあるが稲葉ジャパン入りを果たした。「アピールの場だと思う。力試しと思って、やってきたことをやりたい」と目を輝かせた。 シーズンは残り8試合。プロ野球生活の第1歩を踏み出した「期待の新星」が、ダイヤモンドを駆け回る。【真柴健】

◆支えてきたカーブを、外角低めに。6回1死一塁。阪神先発のランディ・メッセンジャー投手(37)が広島の主砲鈴木からハーフスイングの空振り三振を奪った。日本通算1416個目の奪三振。郭源治を抜き、歴代外国人単独トップに躍り出た。歴史に名を刻んだが「クールだね。でも...。チームが負けたから悔しいよ」と笑顔はなかった。 6回4安打3失点の力投。低めを丁寧に突き「日本に来て磨きなおした」と語るカーブで緩急も抜群。1回に四球で走者を出した以外は、4回までパーフェクト投球。「クオリティースタートは出来たし、調子も良かったと思う。5回のあのイニング以外はね...」と振り返った。 だがエアポケットにはまったように、5回に打たれた。先頭鈴木に左前打で初安打を許すと、続くメヒアに同点2ランを被弾。追い込んでから捕手梅野の要求通りに高めに投じたが、左翼スタンドまで運ばれた。「直前のフォークの空振りを見て、目線を変えようと。配球は間違ってなかったし、少しのずれはあったけど。うまく打たれた」。続く安部にも安打を許し、会沢に適時二塁打を浴びた。 白星が遠い。日米通算100勝に王手をかけたのが、8月10日DeNA戦。そこから7戦で白星から遠ざかる。10年途中に先発転向後、自己最長のブランクだ。シーズンは残り8試合。残る登板で、記録を達成して締めくくりたい。【池本泰尚】 ▼阪神メッセンジャーが6回3失点で降板。これで7試合連続で勝ち星がない。10年途中に先発転向後、勝ち星の最長ブランクは15年9月10日から16年3月31日までの、シーズンをまたいでの6試合だったが、これを上回った。なお、同一シーズンでの最長ブランクは13年5月~6月の5試合。 ▼メッセンジャーが6三振を奪い、通算の奪三振数が1416個。奪三振の通算最多記録は金田(巨人)の4490個だが、外国人投手では郭源治(中日)の1415個を抜いて、歴代最多記録となった。

◆2試合連続で完封負けを喫した阪神が22イニングぶりに得点を挙げた。  阪神は一回、先頭の糸原が四球、島田が右前にプロ初安打をマークするなど二死二、三塁のチャンス。するとナバーロが中前2点適時打を放ち先制した。  ナバーロは「打ったのはスプリット。少し内側に入ってきたボールをミスショットせずに打つことができたよ。初回から先制点を取ることができてよかったね」とコメントした。

◆広島は1軍昇格即先発で出場したメヒアが同点2ランを放った。0-2の五回、チーム初安打の鈴木を一塁に置き、メッセンジャーの高めの速球をライナーで左越えに打ち込み「入るとは思わなかったが、よく入ってくれた」と喜んだ。  8月9日に出場選手登録から外れたが、ウエスタン・リーグで打撃主要3冠に輝く活躍。バティスタに代わって得たチャンスを生かした長距離砲は「うまく上からたたくことができた」と納得顔だった。

◆広島がサヨナラ勝ち。3-3の延長十一回一死一塁から鈴木が左翼線に殊勲打を打ち返した。8番手のアドゥワが6勝目。七回に追い付いた阪神はその後の好機を生かせず、自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性が消えた。

◆広島は3-3の延長十一回、4番鈴木が左翼線にサヨナラ二塁打を放った。試合を決めたヒーローは「最高。ファンの方が喜んでくれて良かった」と声を弾ませた。  五回にはこの日昇格したメヒアが同点2ランを放ち、先発九里の後を受けた救援陣7人で計1失点と粘るなど収穫があった。レギュラーシーズンは残り2試合。鈴木は「一生懸命、一球一球集中してやっていきたい」と意気込み、緒方監督は「一人一人がいいアピールをしてくれた。全員がそうやってくれればいい」と話した。 九里(5回2失点) 「球数が多くなってしまったことで5回降板になってしまい、反省点の多い試合になってしまった」 会沢(五回に適時二塁打) 「追い込まれていたので、次につなぐ気持ちでいった」

◆おめでとう! 2018年プロ野球開幕!! おっ、金本監督、いきなりドラフト4位ルーキーの島田を2番でスタメン起用なんて、やるねー!! ってコラー、もう10月やろー! 阪神がCSへ首の皮一枚残ってる試合にルーキーを2番で起用して何しようっちゅうねん!?  ♪3年目の浮気ぐらい大目に見ろよ~は大目に見ちゃう! けれど、♪3年目のオープン戦くらい大目に見ろよ~は、虎党は許せーん!!  3年間ず~っとオープン戦でとっかえひっかえ選手を替え、メンバーの固定もできないまま...何がしたいんやー!!  島田くんのプロ初安打はおめでとうだけど、2番に起用して5度の送りバントの場面があったのに、一切その采配の気配すらなし...どんな選手に育てたいんやー!? 本日カープ先発の右投手・九里に対してショートに右打者の森越、前日は左のジョンソンなのに左の植田をスタメンに起用したのに??????? もはや阪神首脳陣と虎党の心は、磁石のプラスとマイナスやでー!!  巨人・高橋監督が辞意を表明!? え~っ、まだCSの望みあるやん? てか、辞意表明レースでも阪神は1位じゃないんかい...ガク~ン!!

◆3-3の延長十一回、4番・鈴木が左翼線にサヨナラ二塁打。「最高。ファンの方が喜んでくれて良かった」と声を弾ませた。五回にはこの日昇格したメヒアが同点2ランを放ち、救援投手7人で計1失点と粘るなど収穫があった。レギュラーシーズンは残り2試合。鈴木は「一生懸命、一球一球集中してやっていきたい」と変わらぬ意気込みを明かした。

◆--マツダスタジアム最終戦も厳しい結果に  金本監督 「そうですね。あと1本、ずっとチャンスは作っていたんですけどね。勝負どころでの1本、得点圏でのね。今年ずっと続いていますけど、そういう勝負強さというものがもう少し、チームにほしいですよね」  --メッセンジャーは五回の3失点だけ。広島の怖さか  「長打力というかね。ひと振りで2点ですからね、ホームランで」  --島田は  「2本打てば十分だと思いますし」  --なかなか勝ちにつながらない  「選手はホンマやってくれていると思うし、みんな今の戦力というかね、戦うしかないんですから。何とか今いるメンバーで意地を見せてほしいというかね。全力で勝ちにいってますけど。やるだけですね」

◆夕方になってガ然、サンスポ編集局は騒々しくなってきた。  もちろんいつもウルサイ連中が多くて騒々しいのですが、最近は某チームはホームベースを求めて三千里...という旅に出て、ここんとこ21イニング迷子になって、あちこちの「道の駅」を渡り歩いて「私たちのホームベースはどこですか」なんて走り回っていた。  しかし、それはこの日はすぐ一回に糸原四球、島田がヒットでナバーロが中堅に快打を飛ばして2点先制という22イニングぶりの得点にホッ。  当番デスクの野下俊晴に「おい、これでひと息つけるな...」と声をかけたらジロリとにらまれた。なにやら電話を握りしめてあちこちかけまくっている。デスクというのは慢性貧乏症に侵されてるなぁ...と思ったら「それが、夕方に東京から連絡がありまして、巨人・高橋由伸監督が辞任すると...。情報はあす(4日)の朝に解禁なのだそうです」という。  だが、この「巨人高橋監督辞任」については、この日の夕方にプロ野球界を瞬く間に駆け抜け、あちこちのツイッターで情報がポロポロ...結局、この夜の間に公式な情報として世間を駆け巡ることになった。  「ま、巨人と阪神の監督人事は別格で注目されるから衝撃度は違う。今年は巨人も阪神もこういう成績で苦しんだから波風は立つし、風当たりはきついヮ」とこの世界をいやというほど見てきた編集委員上田雅昭の声もくぐもっていた。毎日タダで野球が見られてエエなぁ...とよく言われるが、担当チームが弱いとプロ野球記者は夜討ち朝駆けの事件記者役も要求されて、寝不足の季節に突入したのであります。とにかくこの問題は紙面でどうぞ。  その点「虎ソナ班」は編集局の"窓際退屈男"だから楽でエエなぁ...と思われるでしょ。そんなことないですョ。  実はノーベル医学生理学賞を受賞された本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大特別教授(76)は熱烈な虎党らしい。2004年から岡田彰布氏の後援会「メンバーズ80・岡田会」の会長をされていたと3日付のサンスポで紹介しているが、それでドキッとした。実はこの頃に京都市役所の近くのホテルで私めはある会合に「講演」を頼まれて『星野仙一流を繋ぐ岡田阪神の...』というお話をさせていただいたことを思い出した。その会は「京都・岡田会」の方も出席されていて...野下デスクの後輩にあたる現役京大生も2人、同じテーブルにいて"なんとなく似ているなぁ野下に"なんて思ったことを思い出してまたドキッ!  記憶はそこで消えているが...ひょっとしてあの会合は恐れ多くもまさか本庶先生もいらしたのかしらん...ブルルッ、まさか。そんなハズはない(もう窓際退屈男は勝手に妄想して千々に乱れとりマスヮ)。  そんなことを考えていたらマツダスタジアムでは五回にメッセンジャーがメヒアに2ラン、会沢にも長打で逆転されておいおい...。赤ヘルは阪神戦となると"イヤらしい野球"を思いだすんだから困る。七回にヘルウェグが四球を連発して阪神は同点に追いついたものの、こんな状態が来季も繰り返されるのかと思うと...どこで? なぜ? どんなボタンの掛け違いをしたのかしらん...。

◆前日2日に自身のインスタグラムで戦力外通告を受けたことを発表した西岡が、3-3の九回先頭で代打登場。タテジマを脱ぐことが決まってからの初打席でスタンドは盛り上がったが、右腕・今村の前に見逃し三振。5月10日の巨人戦(東京ドーム)以来となるHランプは灯せなかった。来季も現役続行を目指す。

◆「1番・二塁」で出場した糸原は2安打4四球。一回先頭で四球を選ぶと、ナバーロの2点打で生還。七回二死二塁でも遊撃内野安打でつなぎ、福留の押し出し四球を演出した。計6出塁の活躍にも「自分の仕事ができるように。きょうみたいに塁に出て、またあしたやりたいです」。これで6試合連続安打。好調な若虎が光だ。

◆ナバーロが「0」行進に終止符を打った。一回二死二、三塁で九里のスプリットを中前へ。2走者が生還する適時打で、連続イニング無得点を「21」で止めた。延長十回一死にも左中間を破る二塁打で出塁。今季16度目のマルチ安打を記録するも、チームの敗戦に「結果からいうとチームが負けている。満足できないし、悔しい」とうつむいた。

◆D4位・島田がプロ初安打を放った。「2番・中堅」で出場し、一回無死一塁。九里の変化球を拾い、右前に落とした。延長十一回にも遊撃内野安打を放ち、初マルチも記録。「これが始まりですが、継続して結果を出さないといけない世界なので」と表情を引き締めた。起用した金本監督も「2本打てば十分だと思います」と評価した。

◆メッセンジャーはまたも日米通算100勝はならなかった。四回まで無安打投球を続けたが、2-0の五回に4連打で一時逆転を許し、勝ち星が消滅。ただ、六回にこの日6つ目の三振を奪って通算1416奪三振となり、郭源治(中日)を抜いて外国人投手最多奪三振となった。新たな勲章にも「チームが負けてしまったので。そこが悔しい」と唇をかんだ。

◆阪神とのレギュラーシーズン最後の試合、最後の打席は、特別な相手との対戦になった。  3-3の八回に、広島・新井が代打で登場。球場全体に響き渡る「アライ」コールの中、打席に向かうと、マウンドにはかつての盟友が立っていた。  「能見とはね、対戦相手としてもチームメートとしてもたくさんの思い出がある。本当にありがとうと言いたい」  新井は2007年オフに「涙のFA宣言」で"アニキ"と慕う金本(現阪神監督)の所属する阪神へ移籍した。能見と同僚となり、7年間、新井が主砲、能見がエースとして優勝を目指した。その後、新井が自由契約を選択して15年に広島復帰後は、同一リーグのライバルとして球界を盛り上げた。  今でもプライベートでも親交がある能見との対戦は時間にしておよそ3分、全5球すべて真っすぐだった。1球目を見逃してストライク。2球続けてボールを見極めた後の4球目を振り抜いたがファウル。5球目を右方向へ流し打ったが、力のない二ゴロ。新井らしく一塁へ全力疾走する姿に、両軍のファンから一段と大きな拍手と歓声が沸き起こった。  「いいコースに素晴らしい球がきていたね。これからも頑張ってほしいね」  9月5日の引退会見から約1カ月。7年間で酸いも甘いも味わった阪神、そして能見との思い出を胸に、プロ20年のゴールへ一歩ずつ歩んでいく。 (柏村翔)

◆阪神は広島に延長十一回の末に3-4でサヨナラ負け。借金は今季ワーストの「15」に膨らみ、9月21日以来の最下位に転落、さらに自力クライマックスシリーズ(CS)進出も消滅した。きょうにもBクラスが確定する瀬戸際に、集大成の3年目だった金本知憲監督(50)も「全力で勝ちにいってますけど」と必死に前を向くしかなかった。  鈴木の鋭い打球が左翼線に入る。一塁から代走・上本が三塁を蹴る。最後のマツダスタジアムも延長十一回の末、今季4度目のサヨナラ負け。どれだけ食らいついても残るのは疲労感だけ。この3年間、何度も見せつけられた光景。金本監督はもう脱帽だった。  「あと1本、ずっとチャンスは作っていたんですけど。勝負どころでの1本、得点圏でのね。今年ずっと続いていますけど、そういう勝負強さというものがもう少し、チームにほしいですよね」  相変わらずの決定力不足。七回二死満塁から福留が押し出し四球を選び、3-3と追いついたまではよかった。その後、九回以降すべて得点圏に走者を置くも、あと1本が出ない。最後は岩崎が四球を与えて、岡本が鈴木に痛打を浴びた。  これで自力CSが消滅し、再び中日と入れ替わって単独最下位に転落した。借金も今季ワーストを更新する「15」に。そして、4日も負ければCSが完全消滅して4位以下が決まり"終戦"となる。「これまでのチームでは一番強い」と豪語して始まった、金本監督集大成の3年目。年俸3億4000万円で獲得したロサリオがわずか8本塁打に終わるだけではなく高山、中谷ら期待の若虎が伸び悩み、首脳陣も修正できなかった。  順調に成長した野手は唯一人の全試合出場が間近となっている2年目の糸原のみ。スタメンもほぼ固定できず、選手も腰を据えてプレーすることができなかった。最後は北條の左肩亜脱臼もあり鳥谷を2年ぶりに遊撃として起用する"振り出しに戻る"状態。3年間の中身を問われても仕方がない結果だった。  「選手はホンマやってくれていると思うし、今の戦力で戦うしかないんですから。何とか今いるメンバーで意地を見せてほしい。全力で勝ちにいってますけど。やるだけですね」  4日は19勝36敗2分けと苦戦する本拠地・甲子園に戻る。誤算、疑問、憤懣(ふんまん)だらけの3年目。このまま終わってしまうのか...。 (阿部祐亮)

◆メッセンジャーは6回3失点の結果だけをみれば合格点。ただ、球速は140キロ前半が多く、いつものスピードがない上に、キレも今ひとつだった。球威に関しては、制球を重視したのかもしれないが...。  個人的に感じるのは疲れ。長いシーズンの終盤だから疲れが出るのは当然だが、チームの中でただ1人、中5日を繰り返してきた蓄積が原因に映る。以前は力でねじ伏せる投球で勝ちきれたが、最近はファウルで粘られて球数が増え、長いイニングを投げられないケースが増えている。そこに中5日の繰り返しが加わっている。  来季は登板間隔を開けることを考えるべき。年齢(37歳)を考えても、疲労を最小限にする登板が、投手生命を伸ばすことになるはずだ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
82572 0.59
(↑0.003)
優勝
(-)
2718
(+4)
643
(+3)
175
(+1)
92
(-)
0.263
(↓0.001)
4.13
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
72652 0.526
(↑0.004)
9
(-)
4643
(+2)
655
(+1)
131
(+1)
67
(+1)
0.267
(↓0.001)
4.19
(↑0.02)
3
(-)
巨人
65715 0.478
(-)
15.5
(↓0.5)
2612
(-)
571
(-)
148
(-)
61
(-)
0.256
(-)
3.83
(-)
4
(1↓)
DeNA
65722 0.474
(↓0.004)
16
(↓1)
4560
(+1)
632
(+2)
178
(-)
71
(-)
0.252
(-)
4.24
(↑0.01)
5
(1↑)
中日
62772 0.446
(-)
20
(↓0.5)
2590
(-)
650
(-)
95
(-)
59
(-)
0.266
(-)
4.4
(-)
6
(1↓)
阪神
59742 0.444
(↓0.003)
20
(↓1)
8557
(+3)
593
(+4)
84
(-)
74
(+1)
0.254
(↓0.001)
4.04
(-)