楽天(☆2対1★)日本ハム =リーグ戦24回戦・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
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楽天
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勝利投手:宋 家豪(5勝3敗0S)
敗戦投手:藤岡 貴裕(0勝2敗0S)
  DAZN
◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は1点を追う5回裏、田中の適時打で同点とする。そのまま迎えた延長10回、2死一二塁から田中が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・宋家豪が今季5勝目。敗れた日本ハムは、打線が相手を上回る11安打を放つも、好機を生かしきれなかった。

◆日本ハム村田透投手が、頭部への死球で危険球退場した。 1点リードの5回1死走者なし。ディクソンへの4球目が、左頭部に直撃。険しい表情のディクソンに詰め寄られ、一触即発ムードが漂ったが、村田はすぐさま帽子を取って謝罪した。 4回1/3を1安打無失点、75球での降板となった。

◆新人王候補の楽天田中が、サヨナラ打を放った。延長10回2死一、二塁。日本ハム藤岡の甘く入ったカーブを捉えた。一塁をまわったところで仲間からスポーツドリンクを掛けられる手荒い祝福を受けた。「人生でサヨナラは多分初めて。どうしていいか、分からなかったです」。満面の笑みを浮かべた。 18日のオリックス戦から27日ロッテ戦まで、7試合28打数1安打と不振を極めた。「また駄目だ。今日も打てない」と思う日々。「逆に初めて1軍に上がった時を思い出して、絶対に打てないから」と逆転の発想で、リラックスした状態がプラスに働いた。 2年目の今季は99試合出場で打率2割7分、18本塁打、21盗塁。新人王候補にはソフトバンク加治屋、ロッテ藤岡らの名前が挙がるが「今年しか取れない。残り6試合で12本のヒットを打ちたい」。ライバルに負けないインパクトを与えるため、120安打到達を誓った。

◆日本ハムは楽天にサヨナラ負けし、2位ソフトバンクとのゲーム差は、再び6に広がった。サヨナラ負けは、同球場の7月24日楽天戦以来、今季6度目。先発の村田が危険球で5回途中に退場するアクシデントも、救援陣が奮闘。延長10回2死一、二塁で6人目の左腕、藤岡が勝ち越しの右前適時打を許したが、ロースコアの接戦に持ち込んだ。 楽天田中に浮いた変化球を捉えられた藤岡は「高めに浮いちゃ行けないところで、抜けてしまった。今後はないようにしたい」と反省しきり。だが、栗山監督は「投手陣の状態は悪くない。投げた投手みんな、今日はよく投げてくれた」と、収穫も感じていた。 優勝の可能性が完全消滅し、かつクライマックス・シリーズ(CS)出場が確定して迎えた楽天2連戦。ポストシーズンの戦いを見据えて、疲労がたまっていたレギュラーを交代でベンチスタートとし、若く出場機会の少なかった選手を積極的に起用した。シーズン残り7試合の中で、指揮官は選手たちの調子を上げていく作業を重視する。「選手が試合で残していくものを、こちらは感じるだけ」。日本一を見据えた戦いは、すでに始まっている。【中島宙恵】

◆日本ハムが延長10回の末、サヨナラ負けを喫した。 ルーキーの清宮は2試合連続、一塁手で先発フル出場。1-1の5回2死一、三塁のピンチで、三塁手からの送球を捕球も、左足がベースから離れていたとして一塁塁審の判定はセーフ。清宮が打者走者へのタッチをアピールし、リプレー検証の結果、判定が覆った。打撃では延長10回1死から右前打で出塁も、けん制死。「自分が悪い」と反省していた。

◆日本ハムの村田透投手が29日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天24回戦で危険球による退場処分を受けた。危険球による退場は今季両リーグで11人目。五回、1死無走者でディクソンの頭部付近に投球を当てた。

◆楽天の則本は7回1失点で粘ったが、9勝目はならなかった。二回に連打と四球で無死満塁とされ、堀内の捕逸で1点を先制された。それでも後続を断ち、その後も再三のピンチをしのいで138球を投げた。  プロ入りから6年連続の10勝目には近づけなかったが、チームはサヨナラ勝ちし「粘れて良かった。とりあえずチームが勝って良かった」と喜んだ。 平石監督代行(サヨナラ打を放った田中に) 「ここ最近は苦しんでいたが、誰もが通る道。相手の失投だが、よくあの状況で追い込まれながら打ってくれた」

◆日本ハムは楽天を大きく上回る11安打を放ちながらも、二回の捕逸による1点のみと拙攻が響いた。粘り強く投げていた投手陣は延長十回に6番手の藤岡がサヨナラ打を浴びて力尽きた。  これで9月の負け越しも決まり、2カ月連続の負け越しとシーズン終盤に失速した。進出が決まっているクライマックスシリーズ(CS)に向けて立て直しが急務だ。栗山監督は「試合を勝ちに行って勝ち切れていない」と悩ましげに話した。 村田(五回に危険球で退場) 「もったいなかった。チームも勝てる雰囲気だっただけに申し訳ない」

◆楽天は29日、日本ハム24回戦(楽天生命パーク)で2-1の勝利。延長十回に田中和基外野手(24)が人生初のサヨナラ打を放ち、新人王獲得に向けて猛アピールした。  「一塁ベースを回った後、どうしたらいいか分からなかった。めちゃくちゃ、うれしかった」  同点の延長十回二死一、二塁。藤岡のカーブを流し打ち、右前に運んだ。五回にも遊撃強襲の適時打で2安打2打点。チームの全得点をたたき出した。  新人王争いは正念場を迎えている。田中は打率・270、18本塁打、21盗塁。ライバルのオリックス・山本はリーグ2位の32ホールドを挙げるなど、甲乙つけ難い成績を残している。  「今年しかチャンスがないので絶対に獲りたい」と田中。打撃は2戦連続の複数安打と復調気配。残り6試合、最後まで全力で挑む。 (広岡浩二) 7回1失点(自責0)も、9勝目はならなかった楽天・則本  「走者を背負いながらの投球でしたが、何とか粘ることができた。チームが勝ててよかった」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
84512 0.622
(↓0.005)
M1
(-)
6770
(+1)
632
(+3)
191
(-)
127
(-)
0.273
(↓0.001)
4.27
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
76571 0.571
(↑0.003)
7
(↑1)
9640
(+3)
547
(+1)
191
(+2)
78
(-)
0.268
(↓0.001)
3.93
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
70633 0.526
(↓0.004)
13
(-)
7565
(+1)
562
(+2)
137
(-)
87
(+1)
0.251
(-)
3.81
(↑0.02)
4
(-)
ORIX
62725 0.463
(↑0.004)
21.5
(↑1)
4522
(+7)
554
(+1)
100
(-)
94
(+1)
0.244
(↑0.002)
3.72
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
56723 0.438
(↓0.003)
24.5
(-)
12496
(+1)
569
(+7)
68
(+1)
117
(-)
0.25
(-)
4.01
(↓0.02)
6
(-)
楽天
56783 0.418
(↑0.004)
27.5
(↑1)
6500
(+2)
565
(+1)
126
(-)
62
(-)
0.241
(-)
3.83
(↑0.03)