広島(★3対5☆)DeNA =リーグ戦24回戦・マツダスタジアム=
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DeNA
01001102051102
広島
00001200031001
勝利投手:パットン(4勝1敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(2勝4敗34S))
敗戦投手:フランスア(2勝4敗1S)

本塁打
【DeNA】筒香 嘉智(38号・2回表ソロ),ロペス(24号・8回表2ラン)
【広島】丸 佳浩(38号・6回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAは2回表、主砲・筒香のソロで先制に成功する。その後は同点を許すも、8回に1死一塁からロペスの2ランが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、5番手・パットンが今季4勝目。敗れた広島は、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆DeNA筒香嘉智外野手(26)が、(この時点で)本塁打王争い単独トップとなる38号先制ソロを放った。2回先頭の打席で、高めの直球を左中間スタンドへ運んだ。 筒香は「自分のスイングで、しっかりと強く打つことができました。国吉を援護できるように、引き続き頑張ります」とコメント。2年2カ月ぶりに先発マウンドを投げる国吉佑樹投手(27)に援護射撃した。

◆球団初のリーグ3連覇へのマジックを「1」としている広島は2点ビハインドとなった6回、丸の38号ソロ、松山の適時三塁打で追いついたが、8回に3番手フランスアがDeNAロペスに24号2ランで万事休す。ヤクルトも勝利したためマジック1のままお預けとなった。 26日はマツダスタジアムでヤクルトと対戦。予告先発は広島九里、ヤクルト・ブキャナン。勝利か引き分けで3年連続9度目リーグ優勝が決まる。

◆勝てば無条件で優勝が決まる広島が、ついに追いついた。 1-3で迎えた6回。まずは先頭の丸佳浩外野手が右越えに38号ソロ。この試合で本塁打タイトルを争うDeNA筒香に1本打たれ、先をいかれたが、すぐに追いついた。「甘かったのでしっかりと上からたたくことができました」と手応え十分だった。 続く鈴木誠也外野手が左前打で出塁すると、5番松山竜平外野手が右翼線に落とす一撃。「執念です」。懸命に走って適時三塁打とし、スコアを3-3にした。

◆今季限りで引退する広島新井貴浩内野手(41)が、優勝のかかった試合で存在感を見せつけた。 2点を追う5回1死三塁で割れんばかりの歓声を浴びて代打で登場。ファウルで粘り、エスコバーが投げた8球目の156キロを力強くたたいた。中堅への犠飛で、1点を返した。 ベンチで笑顔でハイタッチをかわしたチーム最年長は「アツ(会沢)が出て、安部が進塁打を打ってくれたので、とにかく何とかしたいという気持ちだった」と後輩の頑張りに応えた。

◆優勝マジック1で迎えた広島の球団初3年連続となる9度目のリーグ優勝は、DeNAに敗れたため、優勝マジック対象チームとなっているヤクルトの結果待ちとなった。 広島は2点を追う5回、先頭の会沢が左翼へ二塁打。その後1死三塁とし代打新井の中堅犠飛で1点を返した。再び2点ビハインドとなった6回、丸の38号ソロ、松山の適時三塁打で追いついたが、8回に3番手フランスアがDeNAロペスに24号2ランを浴び突き放された。

◆優勝マジック1で迎えた広島の球団初3年連続となる9度目のリーグ優勝は、DeNAに敗れ、2位ヤクルトも勝ったため、26日以降に持ち越しとなった。 広島は2点を追う5回、先頭の会沢が左翼へ二塁打。その後1死三塁とし代打新井の中堅犠飛で1点を返した。再び2点ビハインドとなった6回、丸の38号ソロ、松山の適時三塁打で追いついたが、8回に3番手フランスアがDeNAロペスに24号2ランを浴び、突き放された。優勝マジック1で迎えた前日24日も同じくDeNAに敗れ、ヤクルトが勝ったため地元での胴上げがお預けとなっていた。 26日はマツダスタジアムでヤクルトと対戦。予告先発は広島九里、ヤクルト・ブキャナン。

◆カープファンに2つの会場からほぼ同時に「悲報」が届いた。 試合前でマジック1。広島が勝つか、ヤクルトが中日に負ければ優勝が決まる試合。マツダスタジアムは同点で8回表に入り、ナゴヤドームは中日2点リードで9回表のヤクルトの攻撃を迎えていた。 中日が普通に逃げ切れば広島の試合中に優勝が確定する...はずだった。だが、ヤクルトが土壇場9回に2点差を追いつく。スマホなどでチェックしていたマツダスタジアムの客席はため息と、ざわめきに包まれた。さらにその瞬間、DeNAロペスの勝ち越し2ランが左翼席へと飛んでいき、広島も不利な状況に立たされた。 スマホや携帯電話の通信量が多かったためか、その時間中、スタジアム内の通信が不自由になった。 広島の試合は3-5で終了。前日24日に続いてヤクルトの結果待ちになり、マツダスタジアムの大型ビジョンにはヤクルト-中日戦が流され、ファンは客席に残って待機した。ただ、上映が始まった時点でヤクルトが3点を勝ち越していたため、この日の優勝をあきらめて帰路に就く鯉党が多かった。

◆広島は同点の8回にフランスアがロペスに勝ち越しの決勝2ランを浴びた。2位ヤクルトが勝ったため、本拠地胴上げはまたもお預けとなった。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 「残念です。今日も決められず。また明日。やっている野球は問題ない。しっかり粘り強い野球ができている。明日、勝ちましょう」

◆DeNA国吉佑樹投手(27)が、2年2カ月ぶりの先発マウンドで好投した。「自分が一番びっくりしている」と、16年7月10日以来の先発。最速149キロの直球に今季開幕前に覚えたカットボールをおりまぜ、カーブで緩急をつけた。1回、2回と3者凡退に抑えた。4回に2死一、二塁の場面を迎えたところで交代。細かい継投を宣言していたアレックス・ラミレス監督は「1点差なので交代したが、もう少しリードがあれば投げさせていた。直球もカットボールもカーブも制球されていて、広島はとらえることができなかった」と高評価した。 白星こそつかなかったが、先発抜てきに応えた国吉は「中継ぎと変わらない気持ちで1つずつアウトをとりにいった。冷静に判断して投げることができた」と振り返った。

◆DeNAが負けない。ビジターでの広島戦は、2回に筒香嘉智外野手(26)の38号ソロで先制。握った主導権を2年ぶり先発国吉から6投手が小刻みにつなぐ「マシンガン継投」で渡さず、またもカープのリーグ3連覇を阻止した。ここ10戦8勝と破竹の勢いで、最大14あった借金は6。持ち味であるシーズン終盤の強さを発揮し、巨人に並んで3位に浮上した。 V阻止の号砲は、敵地の歓声を悲鳴に、歓喜を落胆に変えた。筒香が2回先頭の第1打席、左中間スタンドへ38号先制ソロ本塁打を運んだ。「広島は優勝目前で盛り上がっているけど、僕らもCS行くには勝つしかない」。優勝ムードを序盤からかき消す1発。同時に、チームの3位タイ浮上を後押しした。完全ビジターのマツダスタジアムで、筒香が試合の主導権を握った。 一進一退の攻防の中、冷静な選球眼を発揮しチャンスを広げた。1点リードの6回、ソトが四球で出塁すると、広島一岡の直球を真正面にはじき返す中前安打。乙坂のタイムリーにつなげた。同点の8回には剛球左腕・フランスアをクールに見極め四球。次打者ロペスの24号勝ち越し2ランを呼び込んだ。「スタジアムがいつもと違う雰囲気だと感じていたけど、去年CSをやっている。勝つことに集中した」。ここ2年、マツダでCSを戦った経験があるから、誰も敵地にのまれることはない。 12連戦、5戦目のまっただ中。最後まで戦い抜くために英気を養った。前日のデーゲームを終えて、この試合はナイター。空いた時間は宿舎で休養に努めた。「10時間も寝たんで、体は大丈夫。体力は有り余ってます!」。言葉通りの活躍も、試合が終わったときには「もう、疲れました...」。本塁打王争いで広島丸と並走する1発と、直近10戦8勝の勢いが、出し尽くした結果だ。 巨人をとらえ3位で並んだ。最大14あった借金は6まで減った。「9月に入ってチームがすごくいい雰囲気。どのチームも詰まっている状態。目の前の試合に勝つだけ」。今日から甲子園2連戦。勢いをつけて乗り込む。【栗田成芳】

◆これが3連覇の生みの苦しみなのか...。広島がM1のまま、2日連続で足踏みした。敗戦から14分後、ヤクルトの勝利を確認した緒方孝市監督(49)は「残念です。今日も決められず。やっている野球は問題ない。しっかり粘り強く戦えている」と悔しがった。 ドラマは8回、午後9時2分にあった。ナゴヤドームでヤクルトが9回に追いついた直後、マツダスタジアムではフランスアがロペスに勝ち越し2ランを浴びた。 2点を追う5回、反撃に転じた。会沢の二塁打から1死三塁とすると、代打新井が登場。今季限りで引退するベテランは声援に後押しされ、粘って8球目を中犠飛とした。エスコバーの156キロに力負けしなかった。「アツ(会沢)が出て、安部が進塁打を打ってくれたので何とかしたかった。内野が下がったので、三振だけはしないようにと集中していた」と後輩の頑張りに応えた。場内の空気を一変させる一打だった。 6回に1点失っても、すぐに反攻。今度は丸だ。4回の右前打で15年の自己最長44試合連続出塁記録に並び、この回は今永の直球を右翼席中段に特大38号ソロ。ライバル筒香が2回に単独トップ38号を放ち、負けじと並んだ。旧市民球場より広くなった09年のマツダスタジアム開場後では球団最多。14年エルドレッドの37本を抜いた。「(打撃は)いい内容と結果だったと思う。また明日も継続していけるようにしたい」。ベース1周すると、歓喜のスタンドとは対照的に、ネクストの松山に今永の球筋を耳打ち。無死一塁から同点三塁打につながった。どんな状況でも冷静さを失わない強さは、打線に落ち着きを与えている。 緒方監督は会見の最後を「あした、勝ちましょう」と締めた。今日26日からはヤクルト3連戦。丸も「明日からははっきりしていて、優勝に向けてより明確になった。また切り替えてやるだけ」と続いた。勝つか引き分けで、悲願の本拠地胴上げが待っている。【大池和幸】

◆DeNAラミレス監督のマシンガン継投は健在だった。「完全にフィーリング。ひらめきとしか言いようがない。決断したことに自分で驚いている。なぜかひらめいて決めた」と2年2カ月ぶりに先発起用した国吉が4回途中まで無失点投球を続けていたが、2死一、二塁の場面で即交代。「言った通り、我慢することはない。すぐに代えて、流れが広島にいかないようにした」とエスコバーを投入した。5回にそのエスコバーがつかまれば、三上が登板。6回に今永が同点に追いつかれたが、セットアッパーのパットンを回またぎで投入。最後は守護神の山崎が強力打線を抑えた。 前日の7人継投に続き、6人で接戦をものにした。投球過多が続くブルペン陣を同監督も「本当に頑張ってくれている。プロ意識を高くやってくれている」と絶賛する。この踏ん張りがバズーカ打線の爆発を呼び込んだ。3位浮上。指揮官も「投手もバッターも頑張ってやっとかみ合ってきた。今まで苦労していたベイスターズが、まったく違うチームになっている」と確かな手応えをつかんだ。

◆プロ野球セ・リーグで優勝へのマジックナンバーを「1」としている広島は25日、広島市のマツダスタジアムで、午後6時からDeNAとの24回戦に臨む。球場では午前中から内野自由席のチケットを持つ400人を超えるファンが長い列をつくって、27年ぶりの地元胴上げを待ち望んだ。  前日も優勝マジック「1」だった広島はDeNAに敗れ、2位ヤクルトも勝ったため、球団初の3連覇は持ち越しとなった。26日が53歳の誕生日だという広島県海田町の会社員、築尾大介さんは午前3時ごろから列に並び「やっぱり地元で胴上げをしてもらわないと。子どもにも見せてあげたい」と21世紀初の悲願を待ち焦がれた。

◆DeNAの筒香嘉智外野手(26)が25日、広島24回戦(マツダ)で二回に先制の38号ソロを放った。相手の先発・中村祐の外角高め、138キロ直球を逆らわずに左中間スタンドへたたき込み、「自分のスイングで、しっかりと強く打つことができた」とコメントした。  本塁打王争いでは37本で広島・丸と並んでいたが、この時点で単独トップに立った。筒香は2016年に44本塁打で本塁打王に輝いており、2年ぶりのタイトル奪回を目指している。

◆DeNAの筒香が本塁打王争いでデッドヒートを繰り広げている丸の目の前で38号ソロを放った。二回無死から中村祐の外角速球に逆らわず、左中間方向へはじき返した打球が柵越えし「自分のスイングで、しっかりと強く打つことができた」と振り返った。  21日から始まった12連戦の5試合で3発目。連戦前に選手を集めたミーティングで今季の勝負どころと呼びかけた主将が、バットでチームを引っ張っている。

◆広島は主催試合の観客動員数が、4年連続4度目の200万人超えとなった。この日のDeNA戦で3万2190人を集め、201万878人となった。

◆優勝へのマジックナンバーを「1」としている広島の先発は中村祐。一方のクライマックスシリーズ進出へ負けられないDeNAは国吉が先発した。  一回、DeNA打線を3者凡退に仕留めた中村祐は、二回に先頭の筒香に左中間スタンドへの38号ソロを被弾。DeNAに先制を許した。  広島は三回一死から安部が右前打で出塁。中村祐の犠打で二死二塁の好機としたが、田中が中飛に倒れ無得点に終わった。四回にも丸の右前打などで二死一、二塁としたが、ここでDeNAは先発・国吉に代わりエスコバーを投入。野間が二ゴロに打ち取られ、得点には至らなかった。  五回には一死一、二塁からDeNA嶺井に左翼線への適時二塁打を浴びて1点を追加されたがその裏、一死三塁から中村祐に代わって打席に立った新井が中犠飛を放ち、1点を返した。  広島は六回から2番手・一岡が登板したが、二死一、二塁から乙坂に中前適時打を浴び再び2点差とされた。その裏、先頭の丸がこの回から登板した4番手・今永の7球目を打ち、右翼席へ38号ソロ。さらに鈴木が左前打で続くと、松山が右翼線へ適時三塁打を放ち、同点に追い付いた。  しかし八回、3番手・フランスアが一死一塁からロペスに24号2ランを浴び、3-5とされた。  九回は中崎が無失点で抑え、逆転サヨナラ勝ちに望みを繋いだが、その裏に得点を挙げることはかなわず。3-5でDeNAに逃げ切られた。

◆優勝へのマジックナンバーを「1」としている広島が25日、DeNAと本拠地マツダスタジアムで対戦し、3-5で敗れた。2位のヤクルトは、ナゴヤドームで中日と対戦して7-4で勝利。広島が敗れて、ヤクルトが勝利したためマジックナンバーは減らず「1」のままとなり、広島の優勝は2日連続で持ち越しとなった。  26日からはマツダスタジアムでヤクルトと直接対決。勝利か、引き分ければ、球団史上初の3連覇、27年ぶりの地元Vが決まる。  広島はこの日、DeNA・筒香の38号ソロ、ロペスの24号2ランなどで5点を奪われて競り負け。2点を追う六回に丸佳浩外野手(29)の38号ソロや、松山の適時三塁打で一時同点に追い付いたが及ばなかった。  一回、DeNA打線を3者凡退に仕留めた先発の中村祐は、二回に先頭の筒香に左中間スタンドへ飛び込む先制の38号ソロを被弾。五回にも一死一、二塁から嶺井に左翼線への適時二塁打を浴びて1点を追加された。  広島打線は四回までわずか2安打に抑えられていたが、五回先頭の会沢が左中間二塁打。安部の一ゴロで一死三塁とすると、打者・中村祐の場面でベンチは代打・新井をコール。新井がフルカウントから中犠飛を放ち、1-2とした。六回、DeNA・乙坂の中前適時打で再び2点差とされたが、その裏に丸が右翼席へ38号ソロ。さらに鈴木が左前打で続くと、松山が右翼線へ同点の適時三塁打を放った。しかし八回に3番手・フランスアが一死一塁からロペスに勝ち越しの24号2ランを浴びた。  九回は中崎が無失点で抑え、逆転サヨナラ勝ちに望みを繋いだが、その裏に得点を挙げることはかなわなかった。試合終了後、ナインはファンとともに球場に残ってバックスクリーンのモニターで中日-ヤクルトの戦況を見守ったが、ヤクルトが勝利したため、優勝は持ち越しとなった。

◆DeNAが6人の継投で、目前での優勝を阻止し、3位に浮上した。ここ10試合は8勝2敗。ラミレス監督は「苦労していたベイスターズとは全く違うチームになっている」と自信を見せた。  采配もさえた。2季ぶりに先発した国吉は「5回を投げ切るなんて考えなかった」と全力で腕を振った。四回途中無失点と好投した。 ラミレス監督(連日フル稼働の救援陣に) 「今の状況を理解し、意識を高くやってくれている」 ロペス(フランスアから勝ち越し2ラン) 「相手の得意な球を狙っていた。自分たちの前で相手のセレブレーションは見たくない」 嶺井(五回に適時二塁打) 「チャンスをものにするという強い気持ちで打席に向かった」

◆2点リードの九回は抑えの山崎が1回無失点で、リーグ1位の34セーブ目を挙げた。24日は7投手、この日は6投手がつないでの勝利に「ブルペン陣のみんながつないでくれた。何とか抑えて勝てたことがうれしい」。12連戦は残り7試合と厳しい戦いは続くが、「100%の準備を続けたい」と大粒を汗をぬぐった。

◆同点の八回にロペスが決勝の24号2ラン。優勝目前の広島を相手に連勝を飾り、7月21日以来のAクラスとなる3位タイに浮上した。フランスアの157キロを捉えた助っ人は「相手の得意な球を狙う意識を持っている。相手のセレブレーションは見たくないからね」とニンマリ。直近10試合を8勝2敗と勢いに乗ってきた。

◆新井は0-2の五回一死三塁で代打で登場。中犠飛を放って反撃ののろしをあげた。「追い込まれていたけど、なんとかしたいと思っていた。とにかく三振だけはしないようにした」。優勝を目前にして足踏みが続いているが「やっぱりもう、あした。あしたに向けて、しっかり準備するだけです」と気持ちを切り替えていた。

◆きょうこそ胴上げ! 広島はDeNAに3-5で敗れ、2位ヤクルトも中日に延長の末に勝ったため、またも優勝マジック「1」のまま足踏みとなった。26日からは本拠地に燕を迎えて3連戦とあって、追撃の38号ソロを放った丸佳浩外野手(29)は「勝たないと決まらない」。引き分けでもVだが、スッキリ勝って優勝を決めることを誓った。  胴上げができるんじゃないか。DeNAに敗れた後、マツダスタジアムに詰めかけた3万2190人とともにナインはバックスクリーンのモニターで中日-ヤクルト(ナゴヤドーム)の戦況を見守った。だが、延長戦の末に2位・燕が勝利。優勝のマジックナンバーは「1」のまま、また持ち越しとなり、選手らは静かに引き揚げた。  「あしたは、ハッキリしている。簡単には決まらなかったが、明確になった。目の前の一戦一戦を戦っていきたい」  26日からは2位ヤクルトと直接対決。引き分けでも球団史上初の3連覇が決まるが、もちろん勝って祝う。追撃の38号ソロを放った丸が、決意表明した。  二回に先発・中村祐が筒香に38号ソロを浴びて先制される。だが、必死で食らいついた。0-2の五回に代打・新井の犠飛で反撃開始。そして、丸の出番だ。1-3の六回先頭で今永のカットボールを右翼席へ。38号はマツダスタジアム移転後では2014年のエルドレッドの37号を抜き、球団最多。カープ新時代の象徴となる一発で、タイトルを争う筒香の単独首位を許さなかった。  丸の一発の後に松山が適時三塁打を放って試合を振り出しに戻したが、八回にフランスアがロペスに決勝2ランを浴びて3-5で敗戦。ここまで中継ぎ陣の救世主としてフル回転していたドミニカンは「ノーコメント」と肩を落とした。  10年目のマツダスタジアムでは初、地元では27年ぶりの優勝を目前に広島は沸いている。この日は午前中から自由席の見晴らしのいい場所を確保しようと400人以上が並んだ。ビールかけ会場にはすでに紅白の幕や投光器が設置され、優勝セレモニーの準備は万全。しかし、M2で迎えた23日からまさかの3日連続待ちぼうけとなった。  緒方監督は「やっている野球は問題ない。粘り強い戦いができている。あした頑張ります」とキッパリ。本拠地9連戦は2勝4敗で、ヤクルトとの3連戦を残すのみ。もう待ったはゴメン。きょうこそ、決める。 (柏村翔) 六回に同点三塁打を放つも、七回二死満塁で凡退した広島・松山 「簡単に打てるものではない。またあした切り替えて頑張るだけです」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
77552 0.583
(↓0.005)
M1
(-)
9681
(+3)
615
(+5)
172
(+1)
83
(-)
0.264
(-)
4.15
(↓0.01)
2
(-)
ヤクルト
68632 0.519
(↑0.004)
8.5
(↑1)
10617
(+7)
627
(+4)
124
(+1)
65
(+1)
0.268
(-)
4.18
(↑0.01)
3
(1↑)
DeNA
63692 0.477
(↑0.004)
14
(↑1)
9543
(+5)
623
(+3)
172
(+2)
71
(-)
0.252
(↑0.001
4.32
(↑0.01)
3
(-)
巨人
63695 0.477
(-)
14
(↑0.5)
6594
(-)
551
(-)
141
(-)
60
(-)
0.255
(-)
3.79
(-)
5
(-)
阪神
58692 0.457
(-)
16.5
(↑0.5)
14544
(-)
570
(-)
83
(-)
67
(-)
0.256
(-)
4.05
(-)
6
(-)
中日
61762 0.445
(↓0.004)
18.5
(-)
4586
(+4)
643
(+7)
95
(+2)
59
(-)
0.265
(-)
4.42
(↓0.01)