1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 | 0 |
広島 |
3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | × | 6 | 9 | 1 |
勝利投手:大瀬良 大地(14勝5敗0S) 敗戦投手:大野 雄大(0勝3敗0S) |
◆広島は1点を追う1回裏、丸の3ランが飛び出し逆転に成功する。その後は2回に大瀬良の適時打でリードを広げると、5回にはバティスタのソロで加点した。投げては、先発・大瀬良が7回2失点の力投で今季14勝目。敗れた中日は、先発・大野雄が試合をつくれなかった。
◆広島丸佳浩外野手が自身初の30発に王手をかけた。 1点をリードされた1回、無死一、三塁から右翼席中段へ特大の29号逆転3ラン。「打ったのはスライダー。昨日の第1打席、同じようなケースで凡退していたので、気合入れていきました。先制された後すぐに逆転できて良かったです」と振り返った。
◆3連勝を狙った中日だったが、先発大野雄大投手が期待に沿わなかった。1回表に平田が今季2度目の先頭打者アーチで援護射撃をしたが、その裏にすぐ広島打線につかまった。 先頭野間に四球を与え、続く菊池に右前打を許し、無死一、三塁。3番丸に3球目136キロスライダーをライトスタンドへ運ばれ、あっさり逆転を許した。結局、5回7安打5失点で降板。今季6度目の先発登板でも結果を残せず、3敗目を喫した。「何回も同じ失敗をして申し訳ない。狙ったところに投げられないのは、技術のなさ。(久しぶり登板で力みがあったかと聞かれ)それもあります」と、大野雄はカード途中ながら1人大きな荷物を持ってバスに消えた。26日にも抹消される見込みだ。 両先発が初回に被弾する滑り出しに森監督も肩を落とした。「(そう)ですね」と一言だけ言い残すにとどまった。
◆広島が逆転勝ちし、優勝マジックは1つ減って「22」となった。1回に丸が逆転の29号3ラン。2回は大瀬良が適時打で追加点。その後も5回はバティスタ、7回は鈴木と1発攻勢でリードした。先発の大瀬良はソロ2発を許したが、7回2失点で14勝目を挙げた。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -大瀬良がよく投げた 緒方監督 大地ね。ナイスピッチングです。立ち直れたのも、(1回)裏の攻撃で3点取ってくれたでしょ。あそこが大きかった。流れをこっちに引き戻したし、その後も大地がしっかり投げた。また効果的な本塁打が2本出て、大きな追加点になった。最後まで流れを渡さずゲームを運べた。 -丸が逆転弾 緒方監督 打ってくれるね。 -大瀬良の良かった点は 緒方監督 どうかな。すごくいい状態じゃないと思っていたけど、ランナーを出して粘っていたし、最後(7回に)締めたよね。相手の攻撃を完全に止める形をつくってくれた。その後に追加点が取れている。流れ的にもこっちのペースのままだった。大地からしたら、要所要所をしっかり抑えてくれたというところかな。 -中崎が締めた 緒方監督 後半戦ずっとフランスアにしてもザキ(中崎)にしても登板が続いている。一番しんどい時期と思う。頑張ってもらわないといけない2人。ここが頑張りどころ。最後まで頑張って欲しい。
◆夏バテ知らずだ。広島大瀬良が7回2失点の力投でハーラートップ独走の14勝目。防御率との2冠をキープした。 これまでこだわりを持ってきた背番号と同じ勝利数に到達した。「実感はあまりないが、1試合1試合やってきた結果。やってることは間違ってないのかなと思う。悪いなりに試合をつくれたのは良かった。イソが引っ張ってくれた」。お立ち台で並んだ磯村を持ち上げた。 平田に先頭打者弾を浴び、先発陣は1回に4戦連続失点となったが、引きずらない。「ストライクを取るのも苦労した」という状態で、ソロ2発でしのいだ。100球過ぎても続投の7回は気合十分。「前回、前々回と打たれて(回の途中)交代。ここで抑えないと男じゃない」と2者連続三振で締めた。 暑い8月に3連勝した。対策の1つが疲労回復を促進する冷温交代浴だ。40度の湯に2分入って、12度前後の水に1分入ることを2~3回繰り返す。「刺激が欲しい時は6度と42度。0度を試したら体が痛かった。いい温度はないかという好奇心です」。胃に負担がかかる脂質の摂取もできるだけ控えている。 「22」となったマジック減らしに貢献。緒方監督も「要所をしっかり抑えてくれた」とたたえた。ピリッとしない先発の中で孤軍奮闘が続く。【大池和幸】
◆広島が快勝した。0-1の一回に丸の3ランで逆転。二回は大瀬良の適時打で加点し、その後もバティスタと鈴木のソロで加点した。粘り強く投げた大瀬良は7回2失点で両リーグ最多14勝目。中日は大野雄が5失点と振るわなかった。
◆中日のビシエドが来日初年度の2016年以来、2年ぶりとなる20本塁打に到達した。六回、外角球を完璧に捉えて中越えに運び「納得するとてもいいスイングができた」と話した。 三、八回にも安打を放ち、前夜に続く今季15度目の1試合3安打以上をマーク。8月の打率は4割台と快音が止まらない。 中日・朝倉投手コーチ(大野雄に)「コントロールが悪過ぎる。毎回同じやられ方をしている」 平田(先頭打者本塁打) 「いい感じで打てた」
◆広島の丸が逆転の29号3ランを放ち、自身初の30本塁打にあと1本と迫った。0-1の一回無死一、三塁で、大野雄の3球目の変化球を豪快に右翼席へ。文句なしの一発に「甘い球だったのでしっかり仕留められた。いい感触だった」と満足げに振り返った。 その後は3三振に倒れたものの、これで6、7月に続いて8月も8本目。それでも「本塁打というより、チャンスでしっかり走者をかえせるようにまたやっていきたい」と中軸打者の自覚十分に、今後を見据えた。
◆7月22日以来、今季6度目となる先発のチャンスをもらった大野雄は球が荒れ、5回7安打5失点と崩れて3敗目。またしても今季初白星をつかめず「毎回同じ失敗をして申し訳ない。狙ったところに投げられない技術のなさ」とうなだれた。四回まで全て先頭打者の出塁を許すなどテンポが悪かった。かつて左腕エースと呼ばれた背番号22が、暗く長いトンネルから抜け出せない。 大野雄について中日・朝倉投手コーチ 「コントロールが悪過ぎる。毎回同じやられ方をしている」 来日初年度の2016年以来、2年ぶりとなる20本塁打に到達した中日・ビシエド 「納得する、とてもいいスイングができた」 先頭打者本塁打の中日・平田 「いい感じで打てた」
◆広島は25日、中日20回戦(マツダ)に6-2で勝利。大瀬良大地投手(27)が、7回を2本のソロ本塁打による失点のみにまとめた。 両リーグ単独最多の14勝目を手にして優勝へのマジックナンバー減少(22)に貢献し「調子が悪いときにどういう投球をするかが大事。今日は悪いなりにゲームをつくれたのが良かった」と謙虚に喜んだ。 一回、平田に先頭打者ホームランを浴びた後は味方の逆転に乗せられて立ち直った。二回は自ら適時打も放った。「軸にできる感覚の球がなかった」というものの、四回まで毎回走者を背負いながら何とか全球種を駆使して踏ん張った。 今季は登板間の調整で積極的に冷温交代浴を取り入れ、疲労回復を図っている。ただ入るだけではなく「温度差はどれぐらいが一番いいのか、好奇心を持ってやっている」と語るように、自分の適温を探りながら万全の状態に体を仕上げるのが大瀬良流だ。 効果は数字となって表れ、夏場に入っても飛躍の一年の勢いは増した。これで8月は4試合で3勝0敗。「やってきたことは間違っていなかった」と自身の背番号の数字に並ぶ勝ち星を手にした中心投手が勝負どころのチームを支えている。 大瀬良について広島・緒方監督 「すごくいい状態ではなかったが、走者が出てもしっかり粘れていた」 七回に25号ソロの広島・鈴木 「自分のスイング自体を崩されなければいいかなと思っていた」
◆頼れる男がビハインドをすぐに跳ね返した。0-1の一回無死一、三塁。広島・丸が逆風をものともせず、右翼席に29号3ランを叩き込んだ。 「甘い球を仕留めることができた。いい感触で打つことができて、良かったです」 先制点を奪われた直後だけに、大きい。野間の四球、菊池の右前打で作ったチャンス。制球に苦しむ大野雄のスライダーを力強く振り抜き、気持ちよさそうにダイヤモンドを一周した。 これで自身初のシーズン30本塁打に王手をかけた。球団では2014年のエルドレッド(37本)以来、日本選手では05年の新井(43本)、前田智(32本)以来、実に13年ぶりの大台が目前。本人は「自分はホームラン打者ではない。勘違いしないようにしたい」と謙遜するが、残り33試合あるだけに達成は濃厚だ。 昨季セ・リーグMVPに輝いた3番の一発で勢いに乗った打線は、五回に5番・バティスタが20号ソロ、七回には4番・鈴木が25号ソロを放ち、クリーンアップそろい踏み。緒方監督は「(丸は)よく打ってくれる。あそこ(一回)が大きかった」と最敬礼だ。 止まらぬ進化を支える"メモ魔"の一面。試合ではベンチにノートとペンを持ち込み、相手投手のことを研究する。打席で感じたこと、ベンチで気づいた"癖"などをメモに残し、時間があるときに見直す。細かい作業を積み重ねて、大きな成果につなげている。 「(敗れた前夜は好機で)打ち損じがあったので、気合が入っていた。ホームランを打てたことより、チャンスで打てて、良かったです」 マジック対象チームのヤクルトも勝ち、3連覇へのマジックは1つ減って「22」。カウントダウンの中心には、変わらず背番号「9」がいる。 (柏村翔)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 65 | 43 | 2 | 0.602 (↑0.004) | M22 (-) | 33 | 570 (+6) | 491 (+2) | 146 (+3) | 66 (+1) | 0.268 (-) | 4.08 (↑0.02) |
2 (-) |
巨人 | 57 | 58 | 2 | 0.496 (↑0.005) | 11.5 (-) | 26 | 514 (+6) | 466 (-) | 117 (+1) | 52 (-) | 0.26 (↑0.001) | 3.81 (↑0.03) |
3 (-) |
ヤクルト | 53 | 55 | 1 | 0.491 (↑0.005) | 12 (-) | 34 | 514 (+9) | 534 (+7) | 104 (-) | 60 (+2) | 0.271 (↑0.001) | 4.47 (↓0.01) |
4 (-) |
阪神 | 49 | 56 | 1 | 0.467 (↓0.004) | 14.5 (↓1) | 37 | 412 (-) | 466 (+6) | 64 (-) | 51 (-) | 0.249 (-) | 4 (↓0.01) |
5 (-) |
DeNA | 49 | 60 | 2 | 0.45 (↓0.004) | 16.5 (↓1) | 32 | 443 (+7) | 515 (+9) | 137 (+3) | 62 (+1) | 0.252 (↑0.001) | 4.34 (↓0.04) |
6 (-) |
中日 | 51 | 63 | 1 | 0.447 (↓0.004) | 17 (↓1) | 28 | 471 (+2) | 516 (+6) | 73 (+2) | 51 (-) | 0.263 (-) | 4.33 (↓0.02) |
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