日本ハム(☆7対1★)楽天 =リーグ戦17回戦・札幌ドーム=
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楽天
00001 0000 150
日ハム
10202 101× 7100
勝利投手:堀 瑞輝(2勝1敗0S)
敗戦投手:藤平 尚真(3勝4敗0S)
  DAZN
◆日本ハムが連敗を5で止めた。日本ハムは初回、淺間の先頭打者本塁打で先制する。そのまま迎えた3回裏には、レアードと清宮の連続適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・堀が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れた楽天は、投打ともに精彩を欠いた。

◆日本ハムのルーキー清宮幸太郎内野手(19)が、2打数1安打2打点と、札幌ドーム初打点をマークした。2点リードの3回1死三塁から、楽天藤平の変化球を右前へ。5回にも中犠飛でリードを広げた。 21日に1軍に再昇格してからは、4試合で13打数4安打7打点と好調キープ。本拠地札幌ドームでの試合は、代打で途中出場した5月20日楽天戦以来、96日ぶりで、主戦場で稼いだ打点に「やっと、1歩階段を上れた気がします」と、素直に喜んだ。

◆プロ入団11年目、日本ハム中田翔内野手(29)の積み上げてきた本塁打が、200号の節目に到達した。 8回2死、楽天近藤から中堅左へのメモリアルアーチ。プロ野球史上103人目の200本塁打到達は、平成生まれの選手としては初めて。第1号は3年目の10年7月20日ロッテ戦(札幌ドーム)。ロッテ大嶺祐から放っている。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が、本拠地初打点を挙げた。 「6番指名打者」で、5月20日の楽天戦以来となる本拠地札幌ドームでの先発出場。2-0で迎えた3回1死三塁の第1打席、楽天先発の藤平から、右前へ追加点となる適時打を放った。清宮は「レアードのタイムリーで、2点差になっていたので、楽な気持ちで打席に入ることができました。流れに乗れて良かったと思います」と話した。

◆日本ハム浅間大基外野手(22)が、自身2度目の先頭打者本塁打を放った。 1回、楽天先発の藤平の2球目を振り抜いた打球は、右翼席中段に着弾する2号ソロとなった。 16年5月3日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で放って以来の先頭打者弾に「打ったのはまっすぐ。完璧でした。まっすぐを狙っていて一発で仕留めることができました。(先頭打者本塁打に)チームに勢いをつけたいと思っていたので良かったです」。前日23日まで5連敗という嫌な流れを止める豪快な一打となった。

◆楽天渡辺直人内野手が7年ぶりの本塁打を放った。5回1死、堀が投じた初球の138キロの直球をライナーで左翼席に運んだ。見逃せばボールとなる低めの球だった。 横浜に在籍していた11年4月24日阪神戦(甲子園)以来の1発に「たまたまです。前の打席は受け身になっていたので、甘い球が来たらいこうと思っていました。積極的にいったのがいい結果になりましたね」と振り返った。

◆日本ハムブランドン・レアード内野手(30)が、2打席連続の適時打を放った。 3-1で迎えた5回無死一、二塁の第3打席。楽天藤平から放った大きな放物線を描いた打球は、左翼フェンス直撃の適時二塁打となった。 「打ったのはストレート。うまく捉えたと思ったけど、ちょっとパワーが足りなかったかな。スタンドに入ってほしかったけど、追加点が取れて良かったです」と喜んだ。 3回の適時三塁打に続き、リードを3点に広げる貴重な打点を稼いだ。

◆楽天が投打にさえず、完敗を喫した。先発の藤平尚真投手は、横浜高の先輩、浅間大基に先頭打者本塁打を許すなど4回0/3で7安打5失点の降板。 3回には中学時代に対戦経験のある清宮幸太郎に適時打を浴びた。 平石洋介監督代行は「初回はマウンドが合わなかったのか、投球練習からバランスを崩していた。言い訳にならない。打たれるのは仕方ないが、相手と勝負できていなかった」。4四球を与えた制球難に苦言を呈した。 打線は相手先発の堀瑞輝に苦しみ、渡辺直人のソロアーチによる1点のみに終わった。平石監督代行は「堀くんはコントロールよくきていた。2年目ですよね。去年2軍監督をしていた時から、いい投手が入ったなと思っていた」と脱帽していた。

◆プロ11年目、日本ハム中田翔内野手(29)の積み上げてきた本塁打が、200号の節目に到達した。 8回2死、楽天近藤から中堅左へのメモリアルアーチ。プロ野球史上103人目の200本塁打到達は、平成生まれの選手としては初めてとなった。「札幌ドームで打てて良かった」と、本拠地のファンの前で打てたことを喜んだ。第1号は3年目の10年7月20日ロッテ戦(札幌ドーム)。ロッテ大嶺祐から放っている。 チームも連敗を5で止めた。「一番は、そこ」と、個人記録よりもチームの勝利の方がうれしかったという。「ずっと負けていた。連敗を止められたのは大きい。(先発の)堀も、粘り強く投げてくれた」と、主将らしく後輩左腕もたたえた。順位は3位のままだが、首位西武が負けて自力優勝の可能性が復活。「これで、何か変わっていくのではないかな」と、巻き返しへ意気込んでいた。

◆若きスターの躍動で、チームの自力Vが復活だ。日本ハム清宮が96日ぶりに本拠地で"復活"した。「6番DH」で、5月20日楽天戦以来の登場にスタンドは大盛り上がり。札幌ドーム初打点をマークするなど、2打数1安打2打点で、5連敗中だったチームに活を入れた。 楽天の先発は高卒2年目の藤平。清宮が調布シニアに在籍していた中学2年時に練習試合で対戦し、カーブで3球三振に仕留められていた。「試合をやったことは覚えています」と、プロでかなったリベンジの機会を逃さなかった。 2-0の3回だ。5番レアードの適時三塁打の直後、3球目の130キロ変化球を右前へはじき返した。札幌ドーム27打席目での初打点に「やっと、また1歩階段を上れた気がします」。5回の中犠飛では三塁走者・中田のヘッドスライディングに「僕のアウトを帳消しにしてくれた。感謝しています」と最敬礼だ。 今月21日に3度目の1軍昇格を果たしてからは13打数4安打7打点と存在感を放っている。「タイミングがつかめて、しっかりバットが振れている」。昇格後は初勝利で「何とか勝てて良かった」と、にっこり。チームの勝利に貢献できた喜びに、表情がパッと輝いた。【中島宙恵】

◆日本ハム中田翔内野手(29)が通算200本塁打を達成した。24日、楽天17回戦(札幌ドーム)の8回、楽天近藤から左中間へ放った23号ソロが節目のアーチとなった。史上103人目、球団5人目の快挙は、平成生まれのプロ野球選手として初の偉業。主将のメモリアルアーチでダメ押ししたチームは連敗を5で止め、消えたばかりの自力優勝の可能性も一夜で復活した。 上下のユニホームに赤土を付けた主将中田が、1週間ぶりの勝利を確信させた。8回2死。楽天近藤の144キロ直球を、しばいた。「(感触は)良かった」。23号ソロが左中間で弾んだ。平成最後のペナントレースで、平成生まれでは初の通算200本塁打達成。花束を受け取り、祝福を受けた。「どうでもいい。まだまだ、これから。ここで野球人生が終わるわけじゃない。でも、札幌ドームで打てて良かった」。200回目となる記念の放物線は、勝利に飢えたチームを、ファンを喜ばせた。 主力としての自覚がプレーに、成績に表れる。5回は、公称100キロの巨体を、あえて頭から本塁へ突っ込ませた。清宮のプロ初犠飛で、今季何度も見せる気迫のヘッドスライディングを披露。「(足からの)スライディングより、ヘッドスライディングの方が速い。ただでさえ、他の選手より足が遅いから」。もっともらしい根拠を並べてニヤリとし、本音を続けた。「点を取りに行く姿勢を見せないといけない」。この日も、チームを鼓舞した。 8月は20試合で打率3割1分3厘、5本塁打、14打点。勝負どころだからこそ、4番は打つ。蓄積疲労も佳境で「やってみたら、分かる。ずっと試合に出るのは、本当にしんどい」と、話したこともある。「でも、やらなアカン」。左胸にはキャプテンを意味する「Cマーク」がある。この日のスタメンはレアード以外、先発堀も含めて年下の高卒選手ばかり。体を張って結果も残す、頼もしい姿を後輩に見せられるから、若手も背中を追う。 「意地でも勝ちたかった」。負のスパイラルから抜け出すために必死だった。節目の1発より「連敗を止められたことが大きい」。首位西武とは1ゲーム差詰めても7・5差。「瀬戸際。僕らは、そう位置づけられている。でも、最後まで、みんなで上を向いてやっていくしかない。そうすれば、最後の最後、流れはウチに来る」。残り32試合。ここからが、主将中田の見せ場だ。【木下大輔】
▼通算200本塁打=中田(日本ハム) 24日の楽天17回戦(札幌ドーム)の8回、近藤から今季23号を放って達成。プロ野球103人目。初本塁打は10年7月20日のロッテ14回戦(札幌ドーム)で大嶺から。中田は89年4月22日生まれで、平成生まれでは最初に200本塁打を達成した。通算200号到達時に1度も犠打がなかった選手は15人目で、日本人では珍しく、67年張本(東映)75年田淵(阪神)05年小笠原(日本ハム)に続き中田で4人目となった。 ▼中田が通算200号を楽天近藤から放ち、プロ入り11年目で133人から本塁打を記録。投手別では楽天美馬から最多7本をマークし、オリックス西から5本、西武十亀、ソフトバンク摂津、武田、ロッテ唐川から各4本を放っており、4本以上はすべて右投手から。球団別では楽天の40本が最多だ。

◆日本ハムはドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が楽天戦に「6番・DH」で21日に1軍再昇格後、4試合連続で先発出場し、2打数1安打2打点の活躍で勝利に貢献した。チームは連敗を5で止めた。  チームが1点を先制した後の一回二死二、三塁で清宮の第1打席で回ってきた。楽天の先発、藤平とのフレッシュな対決が注目される中、四球を選んだ。2点リードの三回の第2打席では一死三塁で打席に立つと、右前適時打を放ち追加点を挙げた。  5-1で迎えた五回には2番手・久保から一死二、三塁で中犠飛を放ち、追加点を挙げた。5点リードの六回には3番手・近藤から二死三塁で三直に倒れた。  チームは八回に中田がソロを放つなど追加点を挙げ、7-1で勝った。   日本ハム・清宮(三回の適時打に) 「レアードのタイムリーで2点差になっていたので楽な気持ちで打席に入ることができました。流れに乗れて良かったと思います」

◆楽天の藤平は4四球と制球に苦しみ、五回途中7安打5失点で4敗目を喫した。一回に浅間に先頭打者本塁打を浴びると、リズムに乗れずピンチの連続で「思うような球が投げられず、何でだろうと考えながら投げてしまった」と反省した。  プロで初めての清宮との対戦は四球、右前適時打で完敗。「すごく雰囲気があった。得意な投手にならないように次はしっかり抑えたい」と雪辱を期した。 平石監督代行(制球が乱れた藤平に)「打たれるなら仕方ないが、相手と勝負できていなかった」 渡辺直(五回に7年ぶりの本塁打となるソロ)「奇跡が起きた。チャンスメークと思っていたところで、1点入って良かった」 石原(代打に起用されてプロ2年目で初出場し、捕手の守りにも就く)「自分の中では落ち着いてできた。(三振に倒れたが)しっかりファーストストライクから振っていけたのは良かった」

◆日本ハムのドラフト1位ルーキー清宮が2打点の活躍で連敗を5で止める原動力となった。2-0の三回1死三塁で右前へ適時打を放つと、五回には犠飛をマーク。「勝てて良かった。タイミングもつかめてきた。しっかりバットを振れている」と手応えを口にした。  21日に1軍に戻ってから4試合で7打点。「だいぶ、落ち着いてできている。もっと貪欲にできれば」と力強く語った。

◆日本ハムの堀が7回を4安打1失点と好投し2勝目を挙げた。失点は五回に許したソロだけ。チームは5連敗中に39失点と投手陣が崩れていただけに、力投が光った。  高校出で同じ2017年ドラフト1位入団の藤平とは1軍で3度目の投げ合いとなり、初めて勝利した。「同い年だし負けたくなかった。直球でどんどん押せた」と充実感をにじませた。 栗山監督(中田の通算200本塁打に)「通過点というよりスタートだと捉えている。ここから本塁打をもっと打ってくれると思うし、加速していくはずだ」

◆右内転筋肉離れで戦列を離れていた日本ハムの石川直が7月24日以来の登板を果たした。八回に登板し、2三振を奪うなど三者凡退に抑えた。  150キロ台の直球をマークするなど、頼もしい投球を披露し、復活を印象づけた。「いい感じできている。結果を残して最終的には九回(抑え)に戻れたらいい」と意欲的に話した。

◆日本ハムの浅間が2年ぶりに一回に先頭打者本塁打を放った。藤平の2球目の内角球を振り抜き、豪快に右翼席へたたき込んだ。「完璧でした。直球を狙っていて、一発で仕留めることができた」と自賛した。  神奈川・横浜高の後輩から放ったアーチ。「めちゃくちゃ意識して打席に入った。ただ1本だけなので、次やるときはもっと打ちたい」と意気込んだ。

◆「6番・DH」で4試合連続の先発出場を果たしたD1位・清宮(早実高)は、三回に本拠地初打点となる右前適時打を放ち「ささいなことかもしれないが、札幌ドームで最初の1本目。また一歩、階段を登れた」と喜んだ。五回には中犠飛を放ち、2打点を挙げてチームの連敗ストップに貢献した。21日に1軍に戻ってから4試合で7打点。「しっかりバットを振れている。もっともっと貪欲にいきたい」と力強かった。

◆日本ハムは24日、楽天17回戦(札幌ドーム)に7-1で快勝し、連敗を5で止めた。4番・中田翔内野手(29)が、6-1の八回二死で駄目押しの23号ソロを放ち、平成生まれ初の通算200本塁打を達成した。  「札幌ドームで打てたのはよかった。まだ、これから。ここで野球人生は終わるわけではないから。きょうは意地でも勝ちたかった」  新たな勲章に、主砲が笑みを浮かべた。近藤の144キロの外角球を強振すると、打球は一直線に左中間スタンドへ。ベンチ前で誇らしげに記念ボードを掲げた。  3-1の五回無死一塁では左前打を放って好機をつくり、清宮の中堅への飛球でタッチアップ。ヘッドスライディングで本塁に生還した。  首位・西武とのゲーム差はまだ7・5あるが、1日で自力優勝の可能性が復活した。「最後までみんなで上を向いてやりたい」と中田。プロ11年目、1149試合目で到達した節目は通過点。頼もしい主将が、チームの勢いを加速させる。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
654320.602
(↓0.005)
0
(-)
33612
(+2)
510
(+3)
156
(+1)
105
(-)
0.272
(↓0.001)
4.3
(↑0.01)
2
(-)
福岡
574910.538
(↑0.005)
7
(↑1)
36498
(+3)
455
(+2)
154
(+2)
66
(-)
0.263
(↓0.001)
4.07
(↑0.02)
3
(-)
日ハム
585120.532
(↑0.004)
7.5
(↑1)
32482
(+7)
462
(+1)
122
(+2)
72
(+2)
0.251
(-)
3.81
(↑0.03)
4
(-)
ロッテ
505530.476
(↓0.005)
13.5
(-)
35417
(+1)
444
(+3)
52
(-)
100
(-)
0.253
(↓0.001)
3.78
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
515750.472
(↑0.005)
14
(↑1)
30417
(+3)
450
(+1)
83
(-)
72
(+1)
0.239
(-)
3.69
(↑0.02)
6
(-)
楽天
476220.431
(↓0.004)
18.5
(-)
32398
(+1)
439
(+7)
101
(+1)
53
(-)
0.242
(↓0.001)
3.68
(↓0.04)