DeNA(★1対4☆)巨人 =リーグ戦18回戦・横浜スタジアム=
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巨人
01200 1000 4102
DeNA
00000 0100 180
勝利投手:内海 哲也(5勝3敗0S)
(セーブ:アダメス(0勝1敗3S))
敗戦投手:平良 拳太郎(2勝2敗0S)
  DAZN
◆巨人が3連勝。巨人は2回表、阿部のソロで先制する。その後は3回に岡本の2点適時打で追加点を挙げると、6回には無死二塁の好機から阿部の適時打でリードを広げた。投げては、先発・内海が7回1失点の好投で今季5勝目。敗れたDeNAは、打線がつながりを欠いた。

◆巨人阿部慎之助内野手が、本塁打を放った投手の延べ人数で歴代最多に並んだ。  DeNA戦の2回1死、相手先発の平良から右越えの先制8号ソロを放った。  本塁打を放った投手が228人目となり、ローズ(元近鉄など)に並んだ。  通算396号で400号の大台まで4本と迫る1発に「途中から打球の行方が分からなくなったんですけど、結果的にホームランになって良かったです」と振り返った。

◆DeNAが3連敗を喫し、最下位に転落した。6位は今季3度目で、借金はワーストを更新する13までふくれあがった。  上昇気流に乗れないが、アレックス・ラミレス監督は「諦めないで戦い続けるしかない。まだ30試合以上ある。2位を狙える位置にいる。下を向かずにやっていくだけだ。毎日2万8000人の人たちが来てくれている。その誰もが諦めていない。我々も諦めるつもりはない」と強い口調で言い切った。

◆巨人内海哲也投手が師弟対決を制し、7回1失点で5勝目を挙げた。  2回、DeNA宮崎のピッチャー返しを右すね付近に直撃させるアクシデント。マウンドに斎藤雅樹投手総合コーチが駆け寄るも続投し、7回まで大和のソロ1本に抑えた。7安打も要所を締め、投げきった。「少し腫れはあるけれど大丈夫。内角にしっかり真っすぐを投げ切れたし、スライダーが良かった。前回、前々回と振るわなかったので、何としても勝つんだという気持ちで投げた。毎回完封できるわけじゃないので、今日は7回1失点で大満足です」と納得顔だった。  DeNA先発の平良とは16、17年に自主トレをともにしており「気にはしなかったけど、いい勝負ができた」と先輩の意地を見せつけた。

◆神隠し弾で"キング"に立った。巨人阿部慎之助内野手(39)が2回1死、先制の8号ソロを放った。DeNA平良拳太郎投手(23)からは初めての本塁打で、228投手からの本塁打となり、ローズ(近鉄など)に並び、プロ野球最多に躍り出た。チームは投打がかみ合い3連勝を飾った。  横浜の空高くに舞い上がった打球は...。2回1死、阿部がDeNA平良の内角122キロスライダーをすくい上げた。半信半疑に二塁ベースを回る。上空の打球を見失った右翼手ソトも両手を広げて、1歩も動けない。「途中から打球の行方が分からなくなったけど、結果的にホームランになって良かった」。数秒後、審判の手が回るのを確認してから苦笑いで生還した。球場全体をも惑わす、先制の8号「神隠し弾」で主導権とチームの3連勝を奪った。  プロ生活初の"本塁打キング"に立った。通算396号も本塁打のタイトルとは無縁だった。この日、元同僚の平良から初アーチで、本塁打を放った投手は延べ228人目となり、歴代最多のローズ(元近鉄など)に並んだ。「チラ見をしてくる」との理由で「チラさん」と名付けた沖縄出身の相手右腕にチラ見すら許さない1発で、228分の1に加えた。  連続記録も大台も射程に入ってきた。長嶋茂雄終身名誉監督を抜き、球団史上歴代単独トップとなる入団から18年連続2ケタ本塁打まで、あと2本。プロ野球史上19人目の400号まで、あと4本。次々に大記録が迫るも「まずは9号だな」と我を見失うことなく1歩ずつ進む。打球を見失わなかった高橋監督も「見えてましたね。阿部の1本で雰囲気が出てきた」とチームを追い風に乗せた1発を評価した。ベテランの荒仕事が勝負の行方を決めた。【為田聡史】

◆巨人阿部慎之助内野手(39)が2回1死、先制の8号ソロを放った。DeNA平良拳太郎投手(23)からは初めての本塁打で、228投手からの本塁打となり、ローズ(近鉄など)に並び、プロ野球最多に躍り出た。  ▼阿部が初対戦の平良から先制8号。これで本塁打を打った投手が228人となり、ローズ(オリックス)に並んで最多となった。ローズは合計506人の投手と対戦して228人から打ったが、阿部は平良が対戦708人目だった。先発、中継ぎ、抑えの分業制で1軍登板投手が増え、05年から交流戦も始まったため、上位はすべて最近活躍した選手ばかり。通算868本塁打の王(巨人)は対戦した投手が302人しかおらず、そのうち183人から本塁打を放った。

◆巨人・岡本和真内野手(22)が21日、DeNA18回戦(横浜)に「4番・左翼」で先発出場。1点リードの三回二死二、三塁から中前2点打を放った。  143キロの直球をはじき返した。強烈な打球が中前ではずみ、貴重な追加点。相手先発・平良は昨年1月に移籍するまで、ともに戦った元チームメートだ。  ベテラン左腕を援護した。巨人先発の内海は、7月31日の同戦(同)で自身4年ぶりの完封勝利を挙げている。内海が相性のいい相手からの勝利へ、22歳の岡本がバットで仕事を果たした。

◆巨人の阿部が先制の8号ソロを放った。二回1死で平良の変化球を高々と打ち上げると、薄暮の中で右翼手のソトが見失った打球はスタンド最前列に飛び込んだ。阿部自身も「途中から行方が分からなくなった」と言う滞空時間の長いアーチだった。  3-0の六回無死二塁では中前へ適時打。3試合連続の先発出場で4試合ぶりの複数安打をマークした。

◆巨人・内海が7回7安打1失点。6個の三振を奪う粘りの投球で、5勝目(3敗)を挙げた。ベテランの阿部は8号ソロの先制を含む2安打2打点の活躍で内海を援護。内海の後は、沢村、アダメスの継投で無失点で切り抜け、チームは3連勝を飾った。  巨人・内海、DeNAは平良が先発した。巨人は二回一死、阿部が右翼席前方へ飛び込む8号ソロを放ち先制した。さらに三回二死二、三塁から、岡本の中前2点打で3-0とした。六回にも無死二塁から、阿部が中前適時打を放ち、追加点を加え、そのまま逃げ切った。  DeNAは打線がつながらず、七回の大和の左越え1号ソロの1点のみに終わった。大和の4安打の活躍も実らず、チームは3連敗を喫した。

◆DeNAは前回7月31日の対戦で完封を許した内海をまたも攻略できず、3連敗となった。大和が1号ソロを含む4安打と1番打者の役目を果たしたが、中軸が好機を生かせなかった。ラミレス監督は「直球の制球も球種の使い方も良かった」と白旗を揚げた。  クライマックスシリーズ進出を争う巨人に6ゲーム差をつけられた。ラミレス監督は「諦めずに戦い続ける。2位は十分狙えると思う」と自分に言い聞かせるように話した。 平良(6回4失点で2敗目) 「中軸に厳しく攻めることができず、全ての失点に絡む安打を許してしまった」 大和(4安打を放ち、1号ソロに) 「初球から積極的に振っていこうと決めていた」

◆巨人・内海が7回7安打1失点。6個の三振を奪う粘りの投球で、5勝目(3敗)を挙げた。DeNA戦は、今季2戦2勝。チームの3連勝にベテラン左腕は、ヒーローインタビューで笑顔を浮かべた。  --今日のピッチング振り返って  「ランナー出しても粘り強く投げられた」  --五回二、三塁で筒香を迎えた場面は  「1点は覚悟して、最小失点という気持ちでマウンドに上ってました」  --DeNA戦は2戦2勝  「前回、前々回とちょっと振るわなかったので、今日はほんとなんとしてでも勝つんだという気持ちでマウンドに上がりました」  --完封ペース  「そんな毎回毎回できるわけじゃないので、1回でも多くという気持ちでマウンドに上がっているので、今日は7回1失点でも大満足」  --チェンジアップがよく落ちていた  「どの球種も今日は良かった」  --今後へ向けて  「もう残り少ないですけど、一戦必勝でなんとか1勝1勝積み重ねられるようにがんばります」

◆巨人の内海は7回1失点と好投して5勝目を挙げた。毎回のように走者を背負いながら落ち着いて後続を断ち「粘り強く投げられた。試合をつくれて良かった」と汗をぬぐった。  二回に宮崎の打球を右脚に受けたが、影響を感じさせず終盤までマウンドを守った。高橋監督は「序盤にアクシデントがあったが、ベテランらしい投球でよく投げてくれた」とねぎらった。 岡本(三回に2点適時打) 「2死からつくったチャンスで、得点を挙げられて良かった」

◆先発の平良は6回8安打4失点で2敗目。昨年、山口俊のFA移籍に伴う人的補償で移籍後、公式戦では初めてとなる古巣との対戦だったが、岡本ら中軸の3人に計6安打4打点を許し「もっと厳しく攻めないといけなかった」と悔やんだ。チームは3連敗で最下位に転落。ラミレス監督は「2位は十分狙える。あきらめず前を向いて戦っていくだけ」と言葉に力を込めた。

◆巨人は21日、DeNA18回戦(横浜)に4-1で勝利し、3連勝を飾った。二回一死から、阿部慎之助内野手(39)が右翼席へ決勝の8号ソロを放った。  「ちょっと上がりすぎたかな。どこに行ったんだろうと思った。結果的にホームランだったからよかったよ」  スライダーをすくい、高々と舞い上がった打球は自身も見失うほどの"ビックリ弾"だった。  フリーエージェントで巨人に加入した山口俊の人的補償として、昨年1月にDeNAに移籍した平良からの一発は通算228人目の本塁打。プロ野球記録のタフィ・ローズ(オリックスなど)に並んだ。  通算396号で通算400号の大台まで4本と迫った。六回には中前適時打で2安打2打点をマークした。プロ18年目の今季は野手最年長ながら、遠征先での投手練習に混じって汗を流すなど、日々の努力が好結果を生んでいる。  チームはこれで借金1。22日は再び借金完済への一戦に臨む。次の目標に阿部は「まずは9号」と即答。消えない記録と勝利を一つずつ重ねていく。 (赤尾裕希) 阿部ら主軸の活躍に巨人・高橋監督 「4番、5番がここぞというところで、どれも大きな点になった。阿部の4点目も終盤になればなるほど効きましたね」 二回に宮崎の打球を右すね付近に受けたが続投し、7回1失点で5勝目の巨人・内海 「少しはれているけど問題ない。内角の直球を投げきれた。変化球も有効に使えたし、特にスライダーがよかった」

◆一見すると、4-1で巨人が逃げ切った試合。首脳陣やファンにすればシメシメかもしれない。エモトにいわせれば、7点くらいは取っておかないといかん。今後は、守るのではなく、攻めて攻めて、攻めまくる試合をすべきだよ。  なにしろリリーフ陣が心もとない。本来のストッパー役は離脱しているし、今の顔ぶれも、ストライクが入るのかどうか、投げてみないとわからない。少ない点差で逃げ切る試合なんて、そうそう続かない。攻めに徹するしかないんだ。  首尾よく先行したからといって、すぐ安心して、気分をよくして、強攻ばかりに走ってはダメ。四、五、六回の3イニング連続併殺は、まさにスキだらけ。特に五回は、無死一塁で2番・田中俊が二ゴロ併殺。あの場面こそ送りバント。その打順じゃないか。上位チームは、そんな拙攻を見逃してはくれないよ。  とことん、貪欲に、1点、また1点と積み重ねる。攻撃の手は緩めない。犠打はもちろんのこと、中盤といえども代打攻勢で勝負を決めにいく必要性も、出てくるだろう。現状では、それが巨人の生きる道。順位争いと、短期決戦を見据えた上でも、そういう戦い方を身につけておいた方がいい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
624220.596
(↓0.006)
0
(-)
37545
(+5)
472
(+10)
137
(+2)
63
(+1)
0.266
(-)
4.07
(↓0.04)
2
(-)
ヤクルト
525210.5
(↑0.005)
10
(↑1)
38490
(+10)
505
(+5)
100
(+2)
58
(+2)
0.269
(↑0.001)
4.38
(-)
3
(-)
巨人
555620.495
(↑0.004)
10.5
(↑1)
30506
(+4)
458
(+1)
116
(+1)
51
(-)
0.261
(-)
3.86
(↑0.03)
4
(-)
阪神
485310.475
(↓0.005)
12.5
(-)
41404
(+1)
452
(+4)
63
(+1)
51
(-)
0.25
(-)
4.03
(↓0.01)
5
(↑1)
中日
496110.445
(↑0.005)
16
(↑1)
32458
(+4)
499
(+1)
70
(+1)
51
(-)
0.264
(-)
4.33
(↑0.03)
6
(↓1)
DeNA
465920.438
(↓0.004)
16.5
(-)
36422
(+1)
503
(+4)
129
(+1)
60
(-)
0.25
(↓0.001)
4.39
(-)