日本ハム(☆4対1★)ロッテ =リーグ戦19回戦・札幌ドーム=
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ロッテ
00000 0100 130
日ハム
00200 011× 491
勝利投手:村田 透(5勝2敗0S)
(セーブ:浦野 博司(2勝1敗5S))
敗戦投手:酒居 知史(2勝4敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは3回裏、淺間の2ランで先制する。2-1で迎えた7回には、渡邉のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・村田が7回途中1失点の好投で今季5勝目。敗れたロッテは、先発・酒居が7回3失点の力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆日本ハム中田翔内野手(29)はここまで19本塁打で、2年ぶり6度目のシーズン20本塁打に王手をかけている。  20本塁打を通算6度マークすると、日本ハムでは7度記録した小笠原以来、5人目になる。

◆日本ハム浅間大基外野手が、先制弾を放った。  3回2死二塁、ロッテの先発酒居の初球、フォーク131キロを右翼席中段に突き刺した。1号2ラン。  16年5月3日以来の本塁打で、主導権を握った。「甘く入ってきたら、初球から積極的に打ちにいこうと思っていました。いい反応ができました」。この日は2年ぶりに1番でスタメン出場し、結果を残した。「特に普段と変わりはありませんが、試合に勝つためにやっているので、攻めていきたいです」と気合十分だった。

◆日本ハム村田透投手が5勝目をあげた。  要所を締め6回まで2安打無失点。7回の先頭中村に四球を許し、1死二塁で2番手宮西にバトンを渡した。  「我慢しないといけないと思ってはいましたが、早い回に点を取ってくれたので、自分らしく投げることができました。ツルさん(捕手鶴岡)が、僕のダメなところを上手く引き出してくれました。ただ7回はマウンドに上がった限りは、しっかりと投げ切らないといけない。一応、最低限、つぶさずに試合はつくれたと思います」と納得していた。

◆日本ハム渡辺諒内野手(23)が、勝利を大きくたぐり寄せた。  1点差に詰め寄られた直後の7回に左翼席へ3号ソロを放った。「バッティングカウントだったので、しっかり狙い球を決めて打ちにいって、いい結果になって良かったです」。とらえたのは、2ボールからの3球目。「割り切って、真っすぐ1本に絞っていきました」と、狙っていた直球を完璧にとらえた。  嫌な雰囲気が流れかけた中で、大きな意味のある本塁打となった。お立ち台では「まだまだ勝って、勝って、勝って、勝ちまくりたいです」と、気勢を上げた。

◆ロッテが敗れ、一夜にして5位に逆戻りした。  先発した酒居知史投手が7回6安打3失点で4敗目。3回に日本ハム浅間に先制2ラン、7回には渡辺にソロと2本塁打を許した。これで今季は登板12試合で計12被本塁打になった。  球に勢いがあっただけに「1球に対する意識の強さがまだまだ足りない。状態自体はそんなに悪くないのに」と失投を反省。味方打線は散発3安打と援護にも恵まれなかった。  一方で自身4試合ぶりに7回を投げきり、奪三振は自己最多の2ケタ(10個)にのった。「久々にその辺(7回)まで放らせていただいたのは、今後につながるのかな」と収穫も得ていた。

◆日本ハムが連敗を2で止めた。  3回に1番打者に抜てきされた4年目の浅間が、先制の1号2ラン。1点差に迫られた直後の7回には、5年目の渡辺が3号ソロを放ってロッテを突き放した。投げては先発の村田が、7回途中まで1失点(自責0)の快投で5勝目。母校・大体大の後輩にあたるロッテ酒居との先発対決を制した。  栗山英樹監督は「若い人たちが、よく頑張ってくれた」と、浅間と渡辺の活躍を称賛。好投した村田にも「ナイスピッチングだった。打線がこういう(不振の)状況で(ロッテに先行を許して)先に行かれないように粘ってくれた」と感謝。この日、敗れた首位西武とのゲーム差は5に縮めた。

◆日本ハム浅間が鮮烈な一撃で応えた。3回2死二塁。狙いを定めていた初球のフォークを右翼席中段へ突き刺した。「打った瞬間、入ったと思いました」。2年ぶりに1番に抜てきされ、今季1号2ラン。「今年出遅れた部分はあるので、強い気持ちを持ってやってきた」。16年5月3日ソフトバンク戦以来のアーチに、思いを込めた。  プロ1年目の15年には、ドラフト制後、高卒新人最長のデビュー戦から4試合連続安打(当時)で一躍、存在感を放った。レギュラー定着を目指したが、持病の腰痛が妨げになり続けた。昨年11月、腰部椎間板ヘルニア手術に踏み切った。「翌日に疲れが残らないんです」と生まれ変わった。  心機一転のシーズンで、再び故障の波に襲われた。4月末に右太もも裏を痛めた。「どん底です」。無理やりにでも気持ちを上げるため、同い年の高浜にバリカンを手渡し、8ミリの丸刈りにしてもらったこともあった。「残りのシーズンに懸ける思いは、強いです。やるしかないなと思います」。鬱憤(うっぷん)を晴らすような一撃が決勝点となり、チームの連敗を2で止めた。栗山監督は「やっと体のことを気にしないでやれるようになってきた」と復活を喜んだ。【田中彩友美】

◆日本ハム渡辺の勝負をかけたフルスイングが、最高の結果を生んだ。1点差に迫られた直後の7回2死無走者。2ボールとなり、ヤマを張った。「割り切って、真っすぐ一本に絞っていきました」。直球でストライクを取りに来るとにらみ、読み通りだった144キロをとらえた。「打った瞬間でしたね」。会心の一振りで勝利をたぐり寄せた。  前日14日の試合前練習中に外野で栗山監督に呼び止められた。「もっと思いきり行け。こっちが使っているから、こっちに責任があるから」と、熱いゲキを飛ばされていた。  試合前まで打率は、ちょうど1割。7月20日ソフトバンク戦で1試合2発を放ってからは、変化球攻めに苦慮。悩んでいたが、打てないモヤモヤは指揮官の言葉で全てが吹っ飛んだ。「楽な気持ちで打席に立てるようになった」。気持ちも新たに、自信を取り戻した5年目のドラ1は「まだまだ勝って、勝って、勝って、勝ちまくりたいです」と、頼もしかった。

◆日本ハム村田が、先輩の意地を見せた。母校・大体大の後輩、ロッテ酒居との先発対決を制した。7回途中1失点で5勝目。「とりあえず、先輩が勝てたので。後輩に負けなくて良かった。とりあえずは」と、笑みを浮かべた。  マウンド上では後輩を気にする余裕はなかった。「全然、それどころじゃなかった。感じとしては、そこまで良くなかったので」という中で、威力のあった、動く直球を軸に凡打の山を築いた。「ツルさん(鶴岡)が、いいリードをしてくれた。信じて投げました」。6回までは、わずか2安打に抑えて無失点。堂々の好投だった。  反省したのは降板した7回、先頭の中村への四球だ。前回登板の8日楽天戦でも6回の先頭打者への四球をきっかけに降板。「一番、やってはいけないこと。行った限りは(イニングの)最後まで投げないと。まだまだ(前回を)反省しきれていない」と、自らを戒めた。  自身の2戦連続白星は初めて。チームへの貢献度も、どんどん増している。「自分のことより、チームが勝てたことがうれしい。優勝したい。そのために、ちょっとでも貢献していきたい」。先輩のプライドを守り、チームの連敗を止めた熱投は、ちょっとどころではない大きな仕事ぶりだった。【木下大輔】

◆日本ハムは村田、ロッテは酒居が先発した。日本ハムは三回、二死二塁から、浅間が右越えに1号2ラン。2点を先制した。  ロッテは七回、二死三塁とし、鈴木の一ゴロをベースカバーに入った宮西が捕球ミスする間に1点を返した。

◆日本ハムは三回に浅間の2ランで先行し、2-1の七回に渡辺のソロ、八回にアルシアの適時打で加点した。村田は七回途中1失点で5勝目。九回は浦野が抑え5セーブ目を挙げた。ロッテは打線が3安打と振るわず5位に転落した。

◆ロッテの酒居は2本塁打に泣き、4敗目を喫した。味方打線が1点差に追い上げた七回、2死から8番渡辺に直球を完璧な当たりで左翼席に運ばれた。三回に浅間に許した2ランも2死からで「一球に対する意識がまだ足りない」と肩を落とした。  それでも直球とフォークボールの組み合わせが効果的で、プロ2年目で自己最多の10三振を奪った。井口監督は「本塁打2本だけ。勢いのあるいい球だった」と責めなかった。 安田(2三振で3打席目を前に代打を送られる) 「インサイド攻めにやられた。難しい球にばかり手を出してしまった」 岡(移籍後初めて古巣の本拠地で打席に立ち) 「日本ハムファンからの声援は素直にうれしかった。ありがたいこと」

◆日本ハムの浅間が2年ぶりの本塁打となる2ランを放った。0-0の三回2死二塁で酒居の甘く入った変化球を右翼席へ運び「打った瞬間に入ったと思った」と手応え十分だった。  この一発で3試合連続安打と調子を上げてきた。2年ぶりの1番での先発だったが、平常心で思い切りのいいスイングを見せ「与えられたところで仕事をするだけ。準備をしっかり」と頼もしかった。

◆先発した村田が、七回途中2安打1失点(自責0)で5勝目(2敗)。「早い回に点を取ってくれたので、自分らしく投げることができました」と野手に感謝した。大体大の後輩でもある相手先発の酒居に投げ勝ち、「正直、それどころではなかった。先輩として勝てたので、とりあえずよかったです」と安堵(あんど)の表情だった。 村田に日本ハム・栗山監督 「ナイスピッチングだった。打線もこういう(低迷した)状態だし、相手に先制されないようにしてくれたのが大きかった」

◆日本ハムは15日、ロッテ19回戦(札幌ドーム)に4-1で勝利。今季初めて「1番・右翼」に抜擢(ばってき)された浅間大基外野手(22)が、今季1号となる右越え2ランを放った。  「打った瞬間、入ったなと思いました。甘く入ってきたら初球から積極的に打ちにいこうと思っていました」  0-0の三回、二死二塁で迎えた第2打席。相手先発、酒居の131キロのフォークボールを完璧に捉え、右翼席中段に運んだ。2016年5月3日のソフトバンク戦(札幌ドーム)以来となる一発。打った瞬間、右手の人さし指を突き上げた。  横浜高から15年のドラフト3位で入団。高卒新人ながら46試合に出場した。非凡な打撃を持つ一方で、体が硬く、普通の人よりけがをしやすいという体質が飛躍を妨げてきた。オフには悩まされていた腰の手術を決断し、今季は7月29日に初めて1軍に昇格したばかり。「出遅れたので、何かを残したい」とプレーに飢えていた。  甲子園で戦う母校の後輩の活躍が刺激になっている。大会前には同校OBの近藤、高浜とバット10本を差し入れ。激戦の末に16強入りを決めた前日14日の花咲徳栄戦はテレビ観戦し、「僕も頑張ろうという気持ちになった」と奮い立っていた。  2年夏の神奈川大会で桐光学園・松井(楽天)から決勝2ランを放つなど高校時代から脚光を浴びてきた男の活躍で、首位・西武とのゲーム差は「5」。ひげを蓄えてワイルドになった22歳のイケメンが、獅子を追う日本ハムのキーマンとなる。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
614010.604
(↓0.006)
0
(-)
41576
(+3)
480
(+4)
144
(+3)
101
(-)
0.274
(-)
4.36
(-)
2
(-)
日ハム
564520.554
(↑0.004)
5
(↑1)
40445
(+4)
413
(+1)
113
(+2)
68
(+1)
0.249
(↑0.001)
3.65
(↑0.04)
3
(-)
福岡
504810.51
(↑0.005)
9.5
(↑1)
44444
(+6)
431
(+3)
142
(+2)
62
(-)
0.259
(-)
4.18
(↑0.01)
4
(↑1)
ORIX
495340.48
(↑0.005)
12.5
(↑1)
37399
(+4)
417
(+3)
80
(+2)
70
(-)
0.241
(-)
3.66
(↑0.01)
5
(↓1)
ロッテ
465130.474
(↓0.005)
13
(-)
43388
(+1)
413
(+4)
50
(-)
92
(-)
0.252
(↓0.002)
3.8
(↓0.01)
6
(-)
楽天
445820.431
(↓0.005)
17.5
(-)
39377
(+3)
411
(+6)
96
(-)
51
(-)
0.243
(-)
3.69
(↓0.02)