中日(☆5対1★)DeNA =リーグ戦19回戦・ナゴヤドーム=
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DeNA
00000 0100 140
中日
02200 100× 5100
勝利投手:小熊 凌祐(2勝0敗0S)
敗戦投手:石田 健大(2勝7敗0S)
  DAZN
◆中日が連敗を3で止めた。中日は2回裏、アルモンテの適時二塁打と福田の犠飛で2点を先制する。続く3回には、ビシエドとアルモンテの連続適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・小熊が8回1失点の快投で今季2勝目。敗れたDeNAは、投打ともに振るわなかった。

◆DeNA石田健大投手(25)は通算19勝のうち、中日戦でカード別最多の7勝をマークしている。  今季挙げた2勝も同カードで、16年8月19日の黒星を最後に2年間負けがない。得意の相手から今季3勝目となるか。

◆DeNA石田健大投手が、約3週間ぶりの先発も6回途中5失点で7敗目を喫した。  1回こそ3者凡退に抑えたが、2回先頭ビシエドに死球を与えてからリズムを崩した。3回までに4失点。序盤の大量失点に、攻撃陣も沈黙した。チャンスをもらいながらも、背信投球にアレックス・ラミレス監督は「抹消します。今日のパフォーマンスを見て抹消を決めた」と即決断。今後、中継ぎへの配置転換について「明日、ピッチングコーチと話して、彼の立ち位置を決めたい。今は白紙の状態」と含みを持たせた。

◆中日が3連敗を脱出した。今季3度目先発の小熊凌祐投手(28)がDeNA打線を毎回の10奪三振で8回3安打1失点と翻弄(ほんろう)。最後は佐藤が締め、逃げ切った。打線もアルモンテの先制二塁打を含む3安打猛打賞を筆頭に、10安打5得点とつながった。  「連敗を止めたことより、勝てたことが良かった。小熊も四球を出してどうなるかと思った。粘りながら持ち球のカーブ、スライダーを使って、試合を作って我慢してくれた」。森監督は小熊をほめあげた。しかし、球団史上7人目となる毎回奪三振完投の権利を、自ら辞退。「彼らしい。でも今後、それでは困るんだけどな」と、次回登板でのさらなる成長への辛口コメントも残した。  16日はベテラン松坂が今季9度目の先発マウンドに立つ。DeNAは4月30日に、12年ぶりの日本での白星を挙げた相手。「小熊が(松坂に勝利を)つないでくれた。明日は(松坂に)期待します」と指揮官は会見を締めた。チーム再浮上への重要なバトンがレジェンドに渡された。

◆連敗が3で止まり、中日ナインをベンチで迎える小熊にようやく笑みが浮かんだ。8回3安打、毎回の自己最多1試合10三振で、チームをどん底から引っ張り上げた。  「これがボクの全力の笑顔です」。少し引きつった笑みで、お立ち台でファンの声援に応えた。試合中は、ひたすらクールだった。初回先頭の荒波に四球を出す不安定な立ち上がりだったが、直後に武山が荒波の盗塁を阻止。続く好調ソトをカーブで空振り三振に切るとペースをつかんだ。2回にはDeNA主砲筒香をこの最速148キロの直球で空振り三振を奪うなど、6回までDeNA打線をゼロ封。7回に宮崎の二塁打で1点を失っても、続く倉本を三振に切り、主導権を渡さなかった。  夏の甲子園に出場する母校近江の活躍が右腕を支える。「見ています。刺激をもらっている」。1回戦で強豪智弁和歌山を破り、2回戦は前橋育英をサヨナラで下した。前日14日に、後輩への差し入れを聞かれると「(ボクの)勝利を届けたいですね」。明日17日にベスト8をかけ常葉大菊川(静岡)と対戦する後輩たちに有言実行で白星を送った。  8回終了後、完投は自ら辞退。球団史上7人目の毎回奪三振の完投は持ち越した。「試合を作って我慢してくれた。小熊がつないでくれた。明日は(松坂に)期待します」と森監督。レジェンドに再浮上へのバトンが渡った。【伊東大介】

◆中日は小熊、DeNAは石田が先発した。中日は二回、先頭のビシエドが死球。続くアルモンテが左翼線に先制の適時二塁打を放った。さらに、高橋の二ゴロで一死三塁とした後、福田の中犠飛で2-0とした。  中日が三回、追加点を奪った。一死から平田が三塁内野安打、京田も中前打と続いて一、二塁。大島の一ゴロで二死一、三塁となり、ビシエドの左前適時打で1点を追加。さらにアルモンテが右前適時打を放った。中日は五回を終え、4-0とリードしている。

◆中日が連敗を3で止めた。小熊が切れのいい直球などで3安打に封じ、8回1失点で今季2勝目。打線は二回にアルモンテの二塁打と福田の犠飛で2点、三回もアルモンテらの連続適時打で2点を加えた。DeNAの石田は7敗目。

◆7月21日以来の登板となったDeNAの石田は、本来の球威を欠いて三回までに4失点。得意の中日戦で2年ぶりの黒星を喫し、再度の2軍降格が決まった。開幕投手を務めながら、今季はこれで2勝7敗と復調気配を見せられず「ファームで練習した球が浮いてしまった。1軍は1球が命取りになる」と唇をかんだ。  ラミレス監督も、エースに指名したサウスポーの不振に頭を悩ませている。16日に面談を行う予定で「彼の立ち位置などを話し合いたい」と語り、今後の救援転向にも含みを持たせた。 ラミレス監督(小熊に) 「非常に良かった。特に2ストライク後のカーブに対処できなかった」 宮崎(七回に一矢報いる適時二塁打) 「点差があったので、後ろにつなぐ気持ちでいった」

◆中日-DeNAの19回戦(ナゴヤドーム)で、監督が判定に異議があった場合に映像によるリプレー検証を要求できる「リクエスト」が3件あった。  最初は三回の中日の攻撃だった。二死一、三塁から高橋が放った打球を、DeNAの中堅・荒波がグラウンドに落ちる寸前にスライディングキャッチ。審判員はアウトと判定し、これに中日・森監督がリクエストを申し出たが覆らなかった。  2度目は七回のDeNAの攻撃。一死一塁から筒香のゴロを処理した中日の二塁・高橋が一走・ロペスにタッチし、そのまま一塁へ送球。ダブルプレーと思われたが、DeNA・ラミレス監督のリクエストによる検証の結果、ロペスには"空タッチ"でセーフと覆り、二死二塁からプレーが再開となった。  最後は七回の中日の攻撃で、無死一塁から走者の京田が二盗を敢行。際どいタイミングでセーフとなったが、ラミレス監督が再びリクエストを要求した結果、アウトに覆った。  3件あったリクエストはすべてDeNA側に優位な判定に終わったが、肝心の試合は1-5で完敗した。

◆中日が連敗を3で止めた。先発の小熊凌祐投手(27)が8回を投げ10三振を奪うなど3安打1失点で2勝目(無敗)を挙げた。打線は二回にアルモンテの二塁打と福田の犠飛で2点、三回にはアルモンテらの適時打で2点を加得るなど主導権を奪った。  --小熊がナイスピッチング  「立ち上がり、四球を出してどうなるかと思いましたけど、うまく切り抜けて自分のリズムで持っていったときに、もっと点がね。その後、よく踏ん張りながら追加点を1点取ってくれた後に点は取られましたけども、小熊にしては自分のピッチングが出来た試合だと思います」  --非常にスピードもあって緩急が効いていた  「持ち味は遅いカーブとスライダー。ある程度の球数行くと落ちるんですけど、まだまだこれからだと思いますけど、ゲームを作ってくれたということでよく我慢してくれたと思います」  --2年ぶりの完投も見えていた  「本人はいっぱいです、とピッチングコーチに言ったみたいですから、まだまだですね」  --毎回奪三振で八回まできていた  「普通だったら行かしてくださいと言うのが。打順が回って来ないんであれば普通のピッチャーは言うと思うんですけど、まぁ彼らしいし。でもそれじゃ今後は困るので、もう少し鍛えようと思うので、頑張ってもらいましょう」  --九回までリードもあったが締めに佐藤投手を指名した  「状態はずっといいと思うし、チーム力も見ている。落ち着いて行っているところは行っていたので、今後も大事なところでは行く可能性は十分あります」  --打線はビシエド、アルモンテと両外国人に打点が付いた  「いいところで打ってくれて、できるのであればもう1、2点欲しかったですけど、その分明日に期待して、頑張ります」  --カードの勝ち越しが掛かる明日は松坂  「たまたま今日勝った後の松坂ですけど、いままであまり勝ったゲームの後の松坂はなかったと思うので、小熊が明日に繋いでくれたので、期待はします」  --これで勢いを付けて東京へ行きたい  「そうなることを祈っています」

◆中日のアルモンテが2打席連続で適時打を放って勝利に貢献し「チームは連敗して苦しかったが、前を向いて戦った。勝てるように集中した」と笑顔だった。  二回無死一塁では左翼線へ先制二塁打を打ち、三回2死一、二塁でも「いい形で逆方向に打てた」と右前打で走者を迎え入れた。六回も左前打で出塁し、3打数3安打。今季6度目の1試合3安打以上をマークした。  6、7月は打率2割台前半だった好打者は、8月に入って打率3割台を記録するなど再び調子を上げてきた。

◆7月21日の阪神戦以来の1軍登板となった石田だったが、序盤の4失点など六回途中5失点で自己ワーストの7敗目(2勝)を喫した。不安定な投球にラミレス監督は「制球力やスピードに欠けた」として2軍落ちを明言した。石田は「コースも高さも甘かった。1軍では1球が命取りになる」と落胆した。中継ぎへの配置転換も含め、今後の起用方法が検討される。 石田についてDeNA・篠原投手コーチ 「極端に球が悪いわけではないが、(相手打線に)つながりがでると対応できなくなっている」

◆中日・小熊がプロ10年目で初の2桁奪三振(10個)を奪う力投で今季2勝目を手にした。8回3安打1失点で、チームの連敗を3で止めた。  「(最近は)真っすぐで三振を取れることがなかったので、自分でもいい球がいっているんだなと思った」  二回には筒香を最速148キロで空振り三振。カーブ、スライダーを織り交ぜて的を絞らせなかった。  近江高から2009年にドラフト6位で入団し、16年の5勝が最高。発奮材料は甲子園で16強入りした母校の躍進だ。  「初戦で智弁和歌山高を倒して勢いに乗っている。僕も刺激になっているし、その力をもらおうかなという感じ」。10年前の90回大会で初戦敗退した先輩も竜のクライマックスシリーズ出場のために奮闘する。 (三木建次)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
603920.606
(↑0.004)
0
(-)
42520
(+6)
444
(+4)
132
(+2)
58
(+1)
0.266
(-)
4.01
(-)
2
(↑1)
巨人
525420.491
(↑0.005)
11.5
(-)
35485
(+11)
439
(+5)
109
(+4)
50
(+1)
0.261
(↑0.002)
3.89
(↓0.01)
3
(↓1)
ヤクルト
485110.485
(↓0.005)
12
(↓1)
43459
(+5)
489
(+11)
96
(-)
54
(-)
0.267
(-)
4.45
(↓0.07)
4
(-)
阪神
465010.479
(↓0.005)
12.5
(↓1)
46389
(+4)
432
(+6)
60
(-)
48
(-)
0.248
(-)
4.03
(↓0.03)
5
(-)
DeNA
455520.45
(↓0.005)
15.5
(↓1)
41401
(+1)
470
(+5)
119
(-)
59
(-)
0.249
(↓0.001)
4.27
(↓0.01)
6
(-)
中日
465910.438
(↑0.005)
17
(-)
37432
(+5)
476
(+1)
66
(-)
51
(+1)
0.261
(-)
4.32
(↑0.03)