1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 1 |
広島 |
0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 0 |
勝利投手:- 敗戦投手:- |
◆広島は1点リードの6回裏、丸のソロで追加点を挙げる。対する巨人は1-2で迎えた9回、2死から陽のソロが飛び出し、土壇場で同点とした。試合はそのまま延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、4時間40分を越える熱戦は規定により引き分けに終わった。
◆奇襲で先制。広島大瀬良大地投手(27)が2回にスクイズを決め、先制点を奪った。 2回1死から連続長短打で一、三塁とし、打席には大瀬良。菅野の投球モーションに入る前からバントの構えをし、1球目、2球目はボールとなり、見逃した。カウント2ボールからもバントの構え。菅野は左足を上げ、送りバントかセーフティースクイズと決めつけたように三塁走者に目を向けることなく投球すると、三塁走者西川はスタートを切った。大瀬良のバントは捕手前に高く弾み、西川が滑り込んで見事にスクイズ成功。2球目まで犠打のように思わせ、3球目にスクイズに切り替えた作戦が見事に決まり、貴重な先制点をもぎ取った。
◆巨人長野久義外野手(33)がコンディション不良でベンチ入りメンバーから外れた。 前日10日の広島戦で先発出場も7回の打席で代打を送られていた。今後の出場は回復を見て判断する。チームは夏場に入り、坂本勇、ヤングマン、マシソン、吉川尚ら故障者が続出している。
◆広島は9回2死から守護神中崎が陽に同点ソロを被弾。延長12回の末、今季2度目の引き分けに終わった。広島緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。 -先発大瀬良は7回2死まで無安打無失点の好投(結果7回1/3、1失点) 緒方監督 いいピッチングをしてくれた。あまり状態は良さそうには見えなかったんだけど、尻上がりに良くなって、気がつけばヒットを許さない状態でいってくれた。試合は勝ち切れなかったので悔しいけど、今の時期、今の位置づけとして負けなかったことは非常に大きい。また選手もしんどい連戦が続く中で明日、6連戦最後をしっかり戦うだけ。 -中継ぎ陣は粘った 緒方監督 よく粘ってくれた。
◆巨人が総力戦で引き分けに持ち込んだ。エース菅野が2点のビハインドを背負ったが、7回2失点にまとめて反撃を待った。 8回に代打大城の適時二塁打で1点を返し、9回2死から陽岱鋼が起死回生の同点弾を右翼席に運んだ。延長10回には無死一塁で投手の吉川光を代打に送り、バントを決めた。得点にはつながらなかったが、その後も左翼手に回った岡本の好守などで広島にサヨナラ勝ちを許さなかった。 高橋監督は13連敗中の敵地での引き分けに「負けなかったのは大きいとは思いますけど、その中でもう一押しという部分はあったから、何とかもう一押ししないといけない」とカード3戦目へ切り替えた。
◆巨人がマツダスタジアムで、また勝てなかった。ただ、負けなかったことも事実だ。敵地13連敗中で、もぎ取った"一筋の引き分け"。9回2死、あと1球で敗戦の危機を同点ソロ弾で救った陽岱鋼が報道陣に囲まれると、亀井が「謙虚にな!」と笑顔でジョークも飛んだ。今季最長の4時間44分を戦い抜いた高橋監督は「みんなでよく粘って守った」と総力戦を振り返った。 執念の采配を振った。延長10回無死一塁。臨時守護神アダメスの代打に先発の一角でベンチ入りしていた吉川光を送った。巨人が投手を代打で起用するのは02年の桑田以来だった。長野がコンディション不良でベンチ入りせず、その時点で残っていた野手は中井だけ。今季、犠打企画で6度中5度を決め、成功率8割3分3厘と菅野の8割4分6厘に匹敵するのが吉川光。ミッションを託された。 投前に見事に転がした。「二岡さん(打撃コーチ)にあるかもと言われていた。成功してよかった」。決勝点には結びつかなかったが、流れは失わなかった。11回1死一塁の守備で左前打に対し、一塁走者鈴木に三塁を狙われたが、途中から左翼に入った岡本が正確な送球で刺した。 野手は全員起用し残った投手は田原と中川だけだった。高橋監督は「(吉川光は)人数の問題もあるし、ベンチに入っている選手でバントが割とうまい」と局面を説明した。「負けなかったのは大きいとは思うが、もう一押し」と決着をつけられなかったことを強調した。このドローを鬼門突破の風穴とする。【広重竜太郎】
◆代打桑田 原監督1年目の02年6月19日の横浜(現DeNA)戦(横浜スタジアム)の延長11回無死一塁、投手岡島の打順で代打桑田が打席に立った。ベンチに野手は鈴木、村田、清原がいた。桑田は横浜東の初球をバントの構えからヒッティング。左前打で好機を広げ、その後に2点を奪って勝利した。
◆代打桑田 原監督1年目の02年6月19日の横浜(現DeNA)戦(横浜スタジアム)の延長11回無死一塁、投手岡島の打順で代打桑田が打席に立った。ベンチに野手は鈴木、村田、清原がいた。桑田は横浜東の初球をバントの構えからヒッティング。左前打で好機を広げ、その後に2点を奪って勝利した。
◆広島は9回2死から同点に追い付かれ、延長12回の末、今季2度目の引き分けに終わった。阪神が勝利し、マジック点灯は持ち越しとなったが、2位巨人とのゲーム差は12・5のまま。今日12日にも、優勝マジック33がともる。 勝利まであと1球とした9回2死。守護神中崎が陽を追い込みながら、4球目の外角球は右翼方向へ高く上がり、広島ファンで埋まる右翼ポール際最前列に吸い込まれた。大瀬良の勝ち星とチームの7連勝を消し、肩を落とした。 今季10度目の延長戦は毎回走者を出しながら、あと1本が出なかった。広島中継ぎ陣も走者を出しながら踏ん張った。緒方監督は「今の時期、今の位置づけとして負けなかったことは非常に大きい」と結果を受け入れた。 緒方監督が常々口にする「守り勝つ野球」の守備では見せた。2回は岡本の右中間深くへのライナー性の打球を追った右翼鈴木がジャンピングキャッチ。3回は中堅丸が前進守備から真後ろの飛球に背走してグラブを伸ばした。延長10回も、右翼前にフラフラと上がった飛球を二塁菊池が好捕。最後まで貫いた広島野球で連勝の勢いを次戦につなげた。【前原淳】
◆広島大瀬良大地投手(27)が7回2死まで無安打無失点投球の好投を見せた。今季3度目の対戦となった巨人のエース菅野と投げ合いを演じ、2回の打席では先制スクイズを決めた。マジック点灯はまたもお預けとなったが、攻守でチームをけん引した。 肩を落としながら降板する守護神を大瀬良はベンチ前に出て優しく迎えた。7回2死に無安打無失点が途切れる初安打を許しても、気持ちを切り替えた。8回に失点し降板しても、ベンチに戻って声を張り上げた。自身の13個目の勝ち星が消えても気丈に振る舞った。 4月29日阪神戦(マツダスタジアム)以来のバッテリーとなった磯村との呼吸も合った。「今日は立ち上がりから自分の投球が出来ました。イソ(磯村)もいいリードで引っ張ってくれました」。2者連続三振で滑り出すと、4回まで毎回三振。大記録の期待は7回についえたが、巨人打線を圧倒した。 今季4度目の対戦となった巨人には坂本勇も長野もいない。顔ぶれが違う上位打線でも頭には、今季初対戦のマルティネスや重信らを打ち取るイメージができていた。今季から試合前のブルペンで投じる20球は、対戦相手の4番までを想定し捕手のサインから投じるようにした。試合にスムーズに入れるようになり、6月22日阪神戦から7試合連続で1回3者凡退の立ち上がりにつながっている。 巨人菅野との投げ合いは今季3度目。7月6日(東京ドーム)は5回までは無失点にしのぐも、6回に2点を失った。8回無失点の菅野の姿が鮮明に残る。「ああいう試合(投手戦)を勝てる投手こそ、信頼されて"エース"と呼ばれる立場になっていくんだろうなと感じた」。同21日の対戦では勝ち投手となったものの6回途中4失点。"投げ勝った"感覚はなかった。 菅野よりも長くマウンドにいたが「8回に結果的に失点してしまって、回の途中でマウンドを降りることになってしまったので、そこはしっかりと反省して次の登板に生かして行きたいです」と反省を忘れなかった。【前原淳】
◆巨人の長野は11日、マツダスタジアムで行われた広島戦をコンディション不良のために欠場した。試合前練習にも参加せず、ベンチ入りメンバーからも外れた。
◆広島の丸が1-0の六回、先頭打者で打席に入ると、3ボール1ストライクから速球をはじき返し、左越えの25号ソロを放った。「コースに逆らわずに素直に打てた」と喜んだ。 6、7月にともに8本塁打をマーク。8月に入っても好調を維持しており、この一発が10試合目で4本目のアーチとなった。今季は逆方向への一発も増え、本塁打を量産している。
◆巨人のドラフト3位・大城卓三捕手(25、NTT西日本)が11日、広島18回戦(マツダ)の八回一死三塁から代打で出場。カウント2-2から左中間適時二塁打を放った。 打線は七回二死まで無安打と苦しんでいたが、大城が好投していた広島・大瀬良をマウンドから降ろした。
◆広島の大瀬良は八回途中まで3安打1失点と好投した。救援陣が打たれて13勝目はお預けとなったが、先発の役割を十分に果たし「立ち上がりから自分の投球ができた」とうなずいた。 力のある直球を軸に、効果的に変化球を織り交ぜて七回2死まで無安打と抜群の内容。だが、2-0の八回に2本の二塁打を浴びて1点を失ったところで降板。「回の途中でマウンドを降りることになってしまったので、しっかりと反省して次に生かしたい」と気持ちを切り替えた。
◆広島は巨人と延長戦の末、引き分けた。1点リードの九回に守護神・中崎が登板したが、二死走者なしから陽岱鋼に同点ソロ本塁打を浴びた。延長は両軍、得点圏に走者を進めたが、あと一本がでなかった。この日、阪神がDeNAに勝ち、広島の優勝マジック点灯はならなかった。 広島は大瀬良、巨人は菅野が先発した一戦。広島は一回二死一、三塁と好機を作ったが、野間は見逃し三振に倒れた。先制したのは二回。一死一、三塁とし、大瀬良の捕前スクイズで1点を奪った。 六回は先頭の丸が左越え25号ソロを放ち、1点を追加した。巨人は七回二死から岡本が左翼線二塁打を放ち、チーム初安打が生まれた。続く亀井は四球を選び一、二塁としたが、陽岱鋼は凡退した。 巨人は八回一死三塁とし、大城が左中間適時二塁打を放ち、1点を返した。九回は二死、陽岱鋼が中崎から右越え7号ソロを放ち、土壇場で追いついた。試合は延長に突入。巨人は十二回に無死一塁の好機を作ったが、後続を断たれた。広島はその裏、二死二塁としたが、田中は二ゴロに倒れた。
◆広島は今季初の7連勝を目前で逃し、2度目の引き分けとなった。2-1の九回二死無走者から、中崎が陽岱鋼に同点本塁打を浴びて逃げ切れず、緒方監督は「最後、勝ち切れなかったのは悔しい」と淡々と振り返った。 ただ、延長戦では後を受けた救援陣が踏ん張って、何とか引き分けに持ち込んだ。総力で戦い抜き「この時期の位置付けからして、負けなかったのは大きい。連戦が続く中で、またしっかり戦うだけ」と前向きに話した。 磯村(大瀬良を好リード) 「低めのいいところに決まって、ゴロアウトが多かったのが良かった」
◆巨人は総力戦で引き分けに持ち込んだ。1-2の九回二死から陽岱鋼のソロで追い付くと、アダメスや沢村ら救援陣が奮闘。マツダスタジアムでは昨季から13連敗中なだけに、高橋監督は「みんなでよく守った」とうなずいた。 残っている野手が中井だけだった延長十回無死一塁では、代打に投手の吉川光を起用。得点にはつながらなかったが、見事に送りバントを決めた。高橋監督は「負けなかったことは大きいと思うが、あともう一押しできるようにしないと」と打線に奮起を求めた。 吉川光(代打で送りバントを決め) 「何とか前に転がせればいいと思っていた。決められて良かった」 沢村(1回無失点) 「勝ち切りたかったが、負けなかった。また準備して頑張りたい」 大城(八回に代打で適時二塁打) 「強引にならないように気を付けた。外角の球を逆らわずに打ち返すことができた」
◆巨人のエース菅野は7回2失点と踏ん張った。前回、広島と対戦した7月21日の試合では5回6失点と崩れていただけに「これまでの広島戦の中では格段に良かった」と手応えを口にした。 7月6日を最後に白星から遠ざかり、最近は打ち込まれる試合も多かった。「探り探りではあるが、自分の中で見えたものもある。一歩階段を上がったのでは」と今後の巻き返しを期した。
◆巨人・菅野智之投手(28)が11日、広島18回戦(マツダ)に先発。強打の広島打線を相手に、7回119球を投げ6安打2失点と粘りの投球を見せた。 「これまでの広島相手に投げた試合では、格段によかったと思いますけど、いいとは言えないですね」 反省も口をついた。二回に先制を許し、六回、丸に左越えソロを浴びたが、それ以外は得点を与えず。試合前の時点で、今季のマツダスタジアムでの平均失点が7・67点だっただけに、チームを引き分けに導く好投だったと言える。斎藤投手総合コーチも「いい球もいっていたし、最高じゃないですか」と評価した。 「ここ(マツダスタジアム)だと立ち上がりもそうだけど、中盤の四、五、六回が課題だと思っていたので」と菅野。六回、丸に一発を浴びたが、それでも最少失点に抑えた。マツダスタジアムでは6月28日の一戦で五回に4失点、7月21日の一戦では四回に1失点、五回に3失点でしていただけに、改善してきている。 逆転Vを諦めるわけにはいかない。そのチームの中心には、背番号19が立っている。
◆巨人・長野久義外野手(33)がコンディション不良のため、広島18回戦(マツダ)を欠場。ベンチ入りメンバーから外れ、試合前の練習にも参加しなかった。
◆先発の菅野は7回で119球を投げて6安打2失点と粘りの投球。二回に先制され、六回には丸に左越えソロを浴びたが、広島打線に流れは与えなかった。これで後半戦は4試合で0勝2敗と勝ち星はないものの、「まだまだですけど、一歩ずつ階段は上がっていると思う。見えてきたものもあるし、負けなかったことがチームにとってもプラス」と振り返った。
◆大瀬良は、7回1/3を3安打1失点。九回に守護神・中崎が追いつかれて白星が消えたが、球界のエース・菅野と互角以上に渡り合った。「立ち上がりから自分の投球ができました。磯(村)がいいリードで引っ張ってくれました」。打っても二回に先制のスクイズを決めた。
◆「あと1人」コールで盛り上がるマツダスタジアムが、静まり返った。守護神・中崎がまさかの救援失敗だ。延長に入ったあとは両軍ともに決定打を欠いて今季2度目となるドローに終わり、広島・緒方監督は唇をかんだ。 「勝ちきれずに、悔しい...」 2-1の九回に投入した中崎は、先頭の岡本を二ゴロ、亀井を左飛に打ち取って簡単に二死までこぎつけたが、陽岱鋼への6球目、甘く入った外角スライダーをとらえられ、右翼ポール際へ。土壇場で同点ソロを浴びて、試合を振り出しに戻してしまった。 8日の中日戦(マツダ)で、球団4人目で、史上最速の25歳11カ月で100セーブに到達。鯉の新守護神として歴史に名前を刻んだばかりだった。 タナキクマル、鈴木を擁してリーグ屈指の破壊力を誇る打線、大瀬良とジョンソンの2枚看板がフル回転している先発陣と充実した戦力を備えているが、救援陣はやや不安。昨季リーグ連覇に貢献した中継ぎのジャクソンが現在勝利の方程式を外れている中、守護神も未だ無敗ではあるものの安定感を欠いている状況は、シーズン最終盤に向けて数少ない気がかりなポイントだ。 「負けなかったのは大きい」 緒方監督は、延長の3回を無失点で切り抜けた今村、一岡、アドゥワ誠の踏ん張りを評価。最後は引き分けでよしとした。本拠地での巨人戦の昨年8月からの連勝(13)はまだ継続。3連覇へのマジックも最短で12日にも「33」が点灯する。 (柏村翔)
◆巨人は11日、広島18回戦(マツダ)に延長十二回、2-2で引き分けた。1点を追う九回二死から陽岱鋼外野手(31)が右越えの7号ソロを放って同点に追い付き、十回無死一塁では吉川光夫投手(30)が代打で犠打を決めるなど総力戦でドローに持ち込んだ。昨季から続くマツダスタジアムでの13連敗を止めることはできなかったが、4時間44分の激闘で"鬼門突破"に近づく粘りを見せた。 勝てなかったが、敗色濃厚な状況を覆した。終盤、ベンチから声を張り上げていた高橋監督は額に汗を浮かべ、今季球団最長となる4時間44分の戦いを振り返った。 「みんなでよく粘ったというか、よく守った」 鯉党が"勝ちどきのロケット風船"を構えた九回二死、起死回生の同点弾が飛び出した。 カウント1-2と追い込まれた陽岱鋼は、広島・中崎が投げた133キロのスライダーを捉え、右翼ポール際に7号ソロ。さらに、7回2失点の菅野のあとを継いだアダメス、沢村ら5投手が無失点で踏ん張った。 死闘だった。ベンチ入りメンバー23人のうち、全14野手を含む21人を起用した。残っている野手が中井だけだった延長十回無死一塁では、先発ローテーションの一角を担う吉川光をアダメスの代打で送り込んだ。 すると、吉川光は見事に今季6個目の送りバントを決め「(打撃コーチの)二岡さんから『(代打が)あるかもしれない』といわれていた。成功してよかった」。得点にはつながらなかったものの、総力戦の末に引き分けに持ち込んだ。 「負けなかったことは大きい。その中で、もう一押しをしないといけない」と高橋監督。マツダスタジアムでの13連敗は止まらず、昨年8月11日の白星を最後に勝利を飾れないまま365日が経過した。しかし、この日見せた執念が、12日への"追い風"になったはずだ。 (谷川直之) 九回二死から同点の7号ソロを放った巨人・陽岱鋼 「頭の中は塁に出ることしかなかった。コンパクトに逆(右)方向にと思っていたら、最高の結果になってよかった」 吉川光の代打について巨人・斎藤投手総合コーチ 「バントのケースなら吉川光を、と(打撃コーチから)言われて、どうぞと言った」 八回一死三塁から、代打で左中間へ適時二塁打を放った巨人D3位・大城(NTT西日本) 「内野が下がっていたので、食らいついていった。(走者を)かえせたことはよかった」
◆巨人にとっての収穫は、菅野だよ。復活への手応えを、しっかりつかんだとみるね。 七回二死二塁。ビハインドは2点で、次の回に打順が回るため、これがラストイニングになる。ここで田中を打ち取った内容に、それだよ、という投球スタイルをみた。 カウント2-2から、外角低めに真っすぐ(ボール)、そして内角高めに真っすぐ。どん詰まりの右飛に仕留めた。再三、指摘している通り、完成度の高い広島打線には、インハイとアウトローの対角線をシビアに使わないと、抑えられない。その見本だね。 前半は悪い傾向が出ていた。左打者の外角へのスライダーを多投。楽してストライクを取る、打ち取る...。その心理は、よくない。あの球は、ひとつ中へ入れば危険な球になるし、投球フォームを崩す原因にもなる。 最後に力のある真っすぐを対角線に投げ込み、ねじふせたことで、本来の姿も思い出すのではないかな。 ただ、その真っすぐにも注意点がある。広島打線はことごとく、真っすぐとわかりきっているように、ためらいのないフルスイングをしていた。なにかクセがあるのか。変化球のときとフォームに差があるのか...。チェックが必要だよ。 (サンケイスポーツ専属評論家)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 59 | 37 | 2 | 0.615 (-) | 0 (-) | 45 | 506 (+2) | 425 (+2) | 126 (+1) | 57 (+1) | 0.266 (↓0.001) | 3.98 (↑0.03) |
2 (-) |
巨人 | 50 | 53 | 2 | 0.485 (-) | 12.5 (-) | 38 | 461 (+2) | 424 (+2) | 103 (+1) | 48 (-) | 0.258 (↓0.002) | 3.86 (↑0.03) |
3 (-) |
阪神 | 45 | 48 | 1 | 0.484 (↑0.006) | 12.5 (↑0.5) | 49 | 373 (+8) | 410 (+3) | 58 (+1) | 46 (-) | 0.247 (↑0.001) | 3.92 (↑0.01) |
4 (-) |
ヤクルト | 46 | 50 | 1 | 0.479 (↑0.005) | 13 (↑0.5) | 46 | 445 (+8) | 472 (+7) | 94 (+1) | 54 (-) | 0.266 (↑0.001) | 4.41 (↓0.03) |
5 (-) |
DeNA | 43 | 54 | 2 | 0.443 (↓0.005) | 16.5 (↓0.5) | 44 | 382 (+3) | 455 (+8) | 114 (-) | 57 (-) | 0.247 (-) | 4.25 (↓0.04) |
6 (-) |
中日 | 45 | 57 | 1 | 0.441 (↓0.005) | 17 (↓0.5) | 40 | 421 (+7) | 466 (+8) | 65 (-) | 49 (-) | 0.262 (↑0.001) | 4.37 (↓0.04) |
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