巨人(★2対3☆)阪神 =リーグ戦18回戦・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
阪神
00100 0110 381
巨人
20000 0000 2120
勝利投手:桑原 謙太朗(4勝1敗0S)
(セーブ:ドリス(1勝3敗24S))
敗戦投手:澤村 拓一(1勝5敗0S)
  DAZN
◆阪神は1点ビハインドで迎えた7回表、ナバーロのソロで同点とする。続く8回には、糸井のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・桑原が今季4勝目。敗れた巨人は、打線が初回に重信の適時打などで幸先良く先制するも、2回以降はつながりを欠いた。

◆巨人ホルヘ・マルティネス(25)が試合序盤に負傷交代を余儀なくされた。1回、先頭の打席で阪神秋山の142キロ直球をたたき、左中間へ破る二塁打をマーク。相手の中継プレーのミスを見逃さず(記録は送球の失策)、ヘッドスライディングで三塁まで進塁した。  続く重信の適時打で先制のホームを踏んだ。この日は今季出場12試合目で「1番二塁」に抜てきされ、長打力と積極的な走塁でチャンスメーク。いきなり「マルちゃん効果」が現れた。  だが、2回の守備でグラウンドに現れず。球団によると、三塁へのヘッドスライディングで左手小指を痛めたため途中交代となった。  1日のDeNA戦でも吉川尚輝内野手(23)が一塁へとヘッドスラィディングした際に左手を骨折し、3軍でリハビリを行っている。

◆阪神エフレン・ナバーロ内野手が同点弾を放った。 1点を追う7回。2ボールからの3球目をとらえた。打球は右中間スタンドに一直線。来日2号ソロで、苦しめられてきた巨人山口俊から2点目を奪った。  先発秋山拓巳投手の負けも消す1発に「打ったのはストレート。秋山がいい投球をしてくれていたから、なんとか打撃で貢献したいと思っていました。最高の結果になってくれて良かったよ」と振り返った。

◆阪神が接戦をものにして巨人3連戦に勝ち越した。8回に決勝の13号ソロを放った糸井嘉男外野手の試合後のヒーローインタビューは以下の通り。  - すごい1本でしたね  糸井 はい、勝ってよかったです。  - 感触はどうでした  糸井 完璧でした。  -どこまで飛んだか確認できましたか  糸井 できました(笑い)。  - 試合を決める大きな1本になりましたね  糸井 そうですね、負けられないんで、なんとか勝ちにつながってよかったです。  - 連勝はいったん止まったんですが、また始まるきっかけになりそう  糸井 いやもう、僕らのチームはもう負けられないんで。勝つだけと思ってやってます。  - 敵地東京ドームで勝ち越したのも大きいのでは  糸井 はい、波に乗って次も勝てるように頑張ります。  - 明日以降に向けてひと言お願いします。  糸井 頑張りまーす!

◆阪神は1―2の7回にナバーロのソロで追いつき、8回に糸井の13号ソロで勝ち越した。7回を抑えた桑原が4勝目、9回はドリスが締めて24セーブ目を挙げた。巨人は1回に2点を先行したが、その後は好機を逃して守勢に回り、勝率5割はならなかった。

◆阪神糸井嘉男外野手が特大の勝ち越し弾を放った。同点の8回1死。2ボールからの3球目だった。巨人沢村が投じた真ん中に入ってきた150キロを完璧にとらえた。  打った瞬間、バットを高々と放り投げた。1歩を踏み出した糸井はゆっくりと歩を進める"確信歩き"。巨人の外野手は1歩も動けなかった。落ちてくる気配がないような弾丸ライナーの打球は、右翼スタンド最上段に設置された「NABEKAI」の看板上部に直撃。勝ち越しの13号特大ソロだった。  お立ち台に上がった糸井は「完璧でした。もう、僕らのチームはもう負けられないんで。勝つだけと思ってやってます。波に乗って次も勝てるように頑張ります」と語った。

◆阪神エフレン・ナバーロ内野手は悲しみを乗り越え、値千金の同点弾を放った。  試合前、17年WBCメキシコ代表の同僚、楽天アマダーの禁止薬物使用が発覚。「悲しいよ。仲のいい友達なので。詳しいことは分からないけど、ああいう形で処分されたのは悲しい」。それでも試合に入れば、1点を追う7回無死で山口俊から弾丸ライナーの右越え2号ソロを放ち、勝利に貢献した。

◆阪神が粘りの逆転勝ちで首位広島のマジック点灯を阻止した。1回に2点を失ったが、3回に福留の中犠飛で1点をかえすと、7回にナバーロが右翼へ同点本塁打をマーク。8回には糸井が特大の決勝アーチを右翼にたたき込んだ。  巨人戦勝ち越しを決め、金本知憲監督も「本塁打での同点、逆転というね。よく打ってくれました。(ナバーロのアーチに)あれで行けるかなというのは、正直、感じました。糸井と同じく、いいところで打ってくれました」と振り返った。  阪神が東京ドームから引き揚げた後、首位広島が中日にサヨナラ勝ち。この日、広島が勝って阪神が敗れていれば優勝マジック36が点灯していたが、粘勝で阻んだ。

◆巨人が1発に泣き、借金完済のチャンスを逃した。  1点リードの7回、巨人先発の山口俊投手が阪神の先頭ナバーロにソロを打たれ、同点に追いつかれた。今季4度目の中5日での登板で7回112球7安打2失点と試合を作ったが「理想を言えば勝ってる状態で降りたかった」と話した。  同点の8回には沢村拓一投手が、1死から阪神糸井に右翼席後方の壁を直撃する特大の勝ち越しソロを浴びた。2ボールとカウントを不利にしてからの痛い失投に「力不足です。2ボールから外に投げる場面で、最悪ノースリーでもという頭があった。その中で内に入れてしまって、決勝ホームランになってしまった。一番やっちゃいけない形になってしまった。自分の投げミスです」と唇をかんだ。

◆巨人ドラフト6位の若林晃弘内野手(24)がプロ初安打を放った。  「7番遊撃」で2試合連続のスタメン出場。4回1死で巡ってきた第2打席。両打ちの若林は左打席に入り、カウント1-1から阪神秋山の内角高めの128キロカットボールに腕をたたんで反応した。打球は一、二塁間を抜け、右前安打となった。  5月12日の中日戦でプロ初出場。元大洋で外野手の父憲一さんを持つルーキーが15打席目で、うれしい一打を放った。

◆超人が特大の広島優勝マジック点灯阻止弾だ。阪神糸井嘉男外野手(37)が巨人戦の8回に、勝ち越しの13号ソロを東京ドームの右翼席上部にぶち当てた。推定140メートル弾のビッグアーチ。自力優勝の可能性が消滅するケースがあった一戦をモノにした。  東京ドームが止まった。一瞬の静寂から、歓喜の声が一気に湧き上がる。糸井が思いっきり、のけぞった。背中にバットがゴツンと当たるほど振り切った打球は、高々と舞い上がって勢いを止めない。右翼最上部にある「NABEKAI」の看板を越えてドゴンと着弾。推定140メートルの驚弾となった。  「完璧でした。人生最高? それぐらいの当たりだった。負けられないんで、なんとか勝ちにつながってよかったです」  振り抜いたバットを上空に向けて放り投げ、ゆったりと歩き出したほど確信のアーチ。チームトップの13号ソロは決勝弾でもあり、広島のマジック点灯を阻止する一打だった。  「僕らのチームはもう負けられないんで。勝つだけと思ってやってます。波に乗って、次も勝てるように頑張ります」  まだ右足腓骨(ひこつ)骨折は完治していない。試合前のフリー打撃でも、患部を守る特注レガーズを装着。「痛いのは痛いのよ」と言いながら、大仕事をやってのけるのも超人たるゆえんだ。  金本監督からは「大きかったね。フルパワー全開やった!」と興奮気味にたたえられ「本当にいいところで、切羽詰まったところでよく打ってくれました」と褒められた。  糸井は試合後にも"超人節"をさく裂させた。「行くぞ、トレーニング!」。糸井なら、打球も、虎の運命も-。どこまでも運んでくれそうだ。【真柴健】

◆巨人が1発攻勢に屈した。1点リードの7回、先発山口俊が先頭ナバーロに直球を捉えられた。弾丸ライナーで右翼席へ突き刺さる同点ソロを被弾。中5日での登板で7回2失点の粘投だっただけに「理想を言えば勝ってる状態で降りたかった」と悔しさが残った。8回には沢村が、糸井にど真ん中直球を右翼席後方の壁に直撃する特大弾を浴びた。ともに、外野陣がぴくりとも動けなかった。  逆転負けで接戦を落とし、勝率5割復帰が持ち越しとなった。高橋監督は「(山口俊が)粘ってくれてたその間になんとか1点をとらないといけなかった」と、打線が2回以降に追加点が奪えなかったことを指摘した。6月9日西武戦以来の被弾で5敗目を喫した沢村については「頑張ってもらわないといけない。ビハインド、同点、勝っているところ、今はどこでもいってもらうしかない」と奮起を促した。今日10日からは敵地で首位広島との3連戦に臨む。

◆巨人ホルヘ・マルティネス内野手(25)が、9日の阪神18回戦(東京ドーム)で負傷交代した。  1番二塁でスタメン出場。初回に二塁打を放ち、中堅の悪送球の間に三塁にヘッドスライディングで進塁。そのときに左手がベースに接触した。続く重信の中前適時打で生還したが、2回の守備からベンチへ退いた。球団によると左手小指を負傷したが、骨には異常がないという。

◆阪神坂本が5月10日巨人戦以来、3カ月ぶりの先発マスクで奮闘した。  7日に昇格したばかり。この日は秋山とコンビを組み、1回は2点を失ったが、2回以降、立て直して巨人に追加点を与えなかった。「僕が秋山さんの足を引っ張ってしまった。最低限、点を取られないよう粘って粘って、最後の展開になったと思う」と振り返った。

◆阪神反撃ののろしは3番福留だった。  2点を追う3回1死一、三塁で、山口俊の144キロ真っすぐをとらえて中堅へ犠牲フライ。1点差に迫り、逆襲ムードを演出した。6回にも中堅への二塁打で奮闘した主将は終盤の逆転勝ちについて、「最後まであきらめない姿勢が大事。誰が打とうがチームが勝てばそれでいい」と、充実の表情だった。

◆阪神北條が決めた鮮やかなエンドランも逆襲の口火になった。  2点を追う3回1死一塁。1ボールからの2球目で敢行すると、痛烈に引っ張って三遊間を破った。一、三塁に好機を拡大し、福留の中犠飛を呼んだ。金本監督は「若い選手が決めたのをしっかり生かしてくれる犠牲フライだったので本当に最低限ですけど、大きな意味を持つ1点。何より北條を褒めてあげたい」と評価した。16試合連続出塁と好調の北條も「この前、空振りしているし、いい形になって良かった」と話した。

◆誰よりも興奮している仲間の元へ、優しくほほ笑みながら歩みを進めた。1点を追う7回無死。阪神エフレン・ナバーロ内野手(32)が弾丸ライナーをオレンジ色の右翼席に吸い込ませた。2ボールから山口俊の低め144キロを寸分の狂いもなくミートし、起死回生の2号同点ソロ。三塁側ベンチ奥では両手をあげ、満面の笑みで大はしゃぎするロサリオの姿があった。  「最近なかなかチームに貢献できず迷惑をかけていた。ひと振りで多少は勢いをつけられて、いい打席になったと思うよ」  4試合ぶりに先発した前日8日巨人戦は4打数無安打。それでも2試合連続スタメン起用され、いきなり中堅守備で痛恨のミスを犯していた。1回裏、1番マルティネスの左中間二塁打を止めた直後、三塁方向へのラインに入ったカットマンに気付かず、誰もいない二塁へ送球。まさかの悪送球で三塁進塁を許し、先発秋山のこの回2失点を誘っていた。「完全に自分のエラー。取り返したかったんだ」。熱い感情は、冷静にバットへ落とし込んだ。  常に思慮深い男だ。ネバダ大ラスベガス校時代から勉強熱心で仲間思い。来日後はロサリオの復調にもひと役買っている。ある球団関係者は「2人の関係はロサリオがしゃべり続けて、ナバーロは静かに優しく聞き役に徹する感じ」と目を細める。この日は1点を追う6回1死一、三塁で併殺打に倒れたロサリオの場面を1発で消し去り、激しいハイタッチで感謝された。  試合前には寂しいニュースに耳を疑った。17年WBCメキシコ代表の同僚で親交の深い楽天アマダーの禁止薬物使用が発覚。「悲しいよ。仲のいい友達なので。詳しいことは分からないけど、ああいう形で処分されたのは悲しい」。それでもいざ試合が始まれば、心の動揺は静かにおさめて値千金の1発。最後は報道陣に丁寧に対応した後、柔らかな表情でチームバスに乗り込んだ。【佐井陽介】

◆尻上がりに調子を上げた。阪神秋山に、本来のボールが戻ってきた。ワインドアップから投げ込むコースいっぱいの直球。シュート回転は消え、跳びはねるようなフォームで躍動感を取り戻した。6回10安打2失点(自責1)。6月7日以来の6勝目は逃したが、手応えに表情は和らいだ。  「3回からは力が抜けて、いい球がいっていたかな。途中からの感覚を忘れないようにやっていきたい」  1軍マウンドは7月20日以来。2軍で一定の好感触を得たとはいえ「久々で完全な自信もなかったなかで不安が出てしまった」と1回を振り返る。失策も重なって打者2人で先制を許すなど1回に5安打2失点。それでも体がほぐれた2回、3回と本来の姿に。金本監督も「尻上がりに、だんだんスピードも上がっていった。キレもだんだんでてきたので、途中から安心して見ていました」とたたえた。  軸として期待されながら2度の2軍調整を経験。先発した試合でチームが勝つのも6月7日以来だった。「久々に投げる試合が勝ち試合になって、すごくホッとしています」。夏場の勝ち頭になってほしい投手。つかんだ手応えを次は白星につなげる。【池本泰尚】

◆巨人の阿部が「5番・一塁」で2試合連続の先発出場。  一回に重信の中前適時打で1点を先制し、なお二死三塁から右翼フェンス直撃のタイムリーを放った。「ファーストストライクから振っていこうと思っていました。(ストレートを)芯でとらえることができました」。前日8日の阪神戦(同)では一回に先制の6号3ランを放ち、勝利に貢献していた。

◆巨人のホルヘ・マルティネス内野手(25)が阪神18回戦(東京ドーム)の一回、三塁にヘッドスライディングした際に左手の小指を痛め、二回の守備から退いた。  「1番・二塁」で先発出場したマルティネスは一回、左中間二塁打を放った。打球処理後に阪神の中継ミスがあり、マルティネスは次の塁を狙って三塁にヘッドスライディング。しかし、患部を負傷した。

◆巨人の阿部が2試合続けて先発出場し、一回に適時打を放った。1点を先制してさらにニ死三塁の場面で、秋山の速球をはじき返して右翼フェンスを直撃させ「ファーストストライクから打ちにいった。芯で捉えられた」とうなずいた。  約2カ月ぶりに先発した8日の試合では、一回に3ランを放っていた。2戦連続で、序盤の好機で勝負強さを発揮した。

◆阪神が同点の八回、糸井が放った右翼フェンス上段の壁直撃の"超人"勝ち越しソロ弾で、巨人を3-2で下した。先発・秋山は10安打を浴びながらも、6回2失点で踏ん張った。その後は桑原、藤川、マテオの継投で巨人打線を無失点に抑え、逃げ切った。  真夏の伝統の一戦。巨人は山口俊、阪神は秋山が先発した。阪神は一回、二死二塁で糸井が左前打を放ったが、二走の糸原が巨人・岡本の好返球の前に本塁憤死し、得点ならず。巨人はその裏、無死三塁で重信が中前適時打を放ち先制。さらに二死三塁から、2試合連続先発の阿部が右翼フェンス直撃の適時打を放ち、2-0とした。  阪神は三回一死一、三塁から、福留の中犠飛で1点を返した。さらには七回、先頭のナバーロが右越え2号ソロを放ち、同点に追いついた。  八回一死から、糸井が2番手・沢村から右翼スタンド上段の壁直撃の特大13号ソロで勝ち越し、そのまま逃げ切った。

◆阪神が同点の八回、糸井が放った右翼フェンス上段の壁直撃の"超人"勝ち越しソロ弾で、巨人を3-2で下した。ダイヤモンドをゆっくり回った背番号7は、チームの勝利にヒーローインタビューで笑顔を浮かべた。 --すごい一本でしたね  「はい、まあ勝ってよかったです」 --感触はどうでしたか  「完璧でした」 --もう天井にも当たりそうな一撃でしたけど、どこまで飛んだか確認できましたか  「できました」 --試合を決める意味でも大きな一本になった  「もう負けられないので、なんとか勝ちにつながってよかったです」 --昨日連勝は止まったが、また連勝が始まるきっかけの一本になりそうですね  「僕らのチームはもう負けられないので、勝つだけと思ってやってます」 --東京ドームでジャイアンツに勝ち越した。そういう意味でも大きいのでは  「波に乗って、次も勝てるようにがんばります」 --明日以降に向けて、一言お願いします  「頑張ります」

◆阪神の秋山は10安打を浴びながらも6回を2失点にまとめた。一回に球速が上がらず、甘くなった球を痛打されて2点を先制された。それでも二回以降は際どいコースに球が決まって立ち直り、追加点を与えなかった。  7月20日のDeNA戦以来の登板だった。約2カ月ぶりの白星こそ付かなかったが「僕が投げる試合で(チームに)勝ちが付いて良かった」と表情を緩めた。

◆巨人の山口俊は7回2失点で交代し、勝敗は付かなかった。粘りの投球で試合をつくったが、2-1の七回にナバーロに同点ソロを浴び「逆球だった」と失投を悔やんだ。  追い付かれた後の一死一、二塁のピンチでは踏みとどまり、同点で救援につないだ。「勝ち越されずに(マウンドを)降りられた。最低限のことはできたかな」と振り返った。

◆  --見事な逆転勝ち  金本監督 「ウチらしくないといえば、ウチらしくない(笑)。ホームランでの同点、逆転ですからね。よく打ってくれました」  --三回一死一、三塁で福留が犠飛  「北條がヒットエンドランを決めてね。若い選手が決めたのをしっかり生かしてくれる犠牲フライだったんでね。本当に最低限ですけど、大きな意味合いをもつ1点だったと思います」  --8月の東京ドームでは2013年以来の勝ち越し  「そんな勝ち越しがないんですか。そうなんですか。それは知らなかったけど、よかったですね」  --秋山は今後に光か  「立ち上がり、スピード出んかったもんね、全然...。なんでかな、というね。調子がいいと聞いていたんで、エッと思ったんですが、途中からギアを入れてくれて、安心してみていましたね」

◆「あとひとり!!」  1987年8月9日、中日-巨人(ナゴヤ球場)を、阪神のバース、キーオと一緒にテレビ観戦していました。  当時も夏のロードの真っただ中。阪神は平和台球場でヤクルト戦だったのですが、1-0で六回降雨コールド勝ち。"完封"したキーオの取材が終わったときです。  「おい、ランディ!! 18歳のルーキーがすごいことやってるぜ」  タクシーで一緒に帰るために待っていたバースにキーオが声をかけました。プレスルームのテレビに、中日の近藤真一(現真市・投手コーチ)がノーヒット投球を続けている様子が映し出されていたからです。近藤は最後の打者・篠塚も1-2と追い込みました。  「(最後は)ストレート!!」と、誰かが叫んだときです。  「ノー!! カーブ、インサイド!!」  バースでした。そして、左腕・近藤が投じたのは内角低めいっぱいのカーブ。見逃し三振。享栄高卒のドラフト1位新人は、初登板先発でノーヒットノーランの快挙を成し遂げたのです。  なぜカーブと予想したのか? バースは、こう説明してくれました。  「追い込まれて変化球を待つバッターはいない。だから、捕手が要求するのは変化球だ」  インサイドは?  「篠塚なら速球待ちでも外の変化球は打てる。バットが一番出ないのが、近藤のきょうボールの中で言えば、内角カーブだからだ」  2年連続三冠王に輝いた助っ人のすごさを痛感したシーンでした。その日のサンスポの1面は当初『阪神 1-0勝利』だったのですが、ノーヒットノーランにはかないません。1面は近藤に譲ることになりました。  そして本日も、サンスポでは珍しく「東京ドームとマツダの"両にらみ"でスタートしよう」(紙面総括のレース部長土井高志)となりました。広島にマジック点灯の可能性があり、そうなったら広島の1面も...というわけです。  「きょうは福留さんが先発します。元気です。勢いあります。打ってくれます」  東京ドームから、トラ番長友孝輔がやたらとプッシュしてきました。前日、九回に代打で完封負けを阻止する適時三塁打を放った福留は、他の選手の打撃練習中に、左翼でグラブを手に打球を追って"背面キャッチ"を披露。すでに左翼席全体を黄色に染めていた阪神ファンから拍手喝采を浴びたそうです。  その福留は三回に犠飛、六回には中越え二塁打。七回にナバーロのソロ、八回に糸井に特大のソロが出て、ついに阪神は今季初の、そして8月に限れば5年ぶりの東京ドーム3連戦勝ち越しです。グスン。  「泣かんといてくださいよ。けどまあ、勝たなアカンわ。あしたからは"天国の中華街"(横浜でのDeNA戦は今季7勝1敗)や。これで弾みつけてくれな」  ベテラン編集委員上田雅昭も力が入っていました。とにもかくにも逆転勝ちで広島のマジック点灯は阻止。31年前と違ってこの日は1面を譲らなかったゾ!! 福留が、ナバーロが、糸井が打って投手陣も踏ん張って。あとはロサリオが、あの人みたいに配球が読めるようになってくれれば...。

◆巨人のホルヘ・マルティネス内野手(25)が阪神18回戦(東京ドーム)の一回、三塁にヘッドスライディングした際に左手の小指を痛め、二回の守備から退いた。病院で検査を受け、骨に異常はなかった。

◆ほら、みたことかア!! ドラフトの空白の一日で江川を入団させたからやー! 桑田と密約しとったからやー!! と俺のように執念深いアンチ巨人の阪神ファンは、蛇のように赤い舌をチョロチョロと出して喜んじゃう試合だったのだ!!(清く正しい少年少女は俺みたいな大人になっちゃダメよ!!)  その理由〔1〕巨人がいきなり一回に2点先制する〔2〕六回までに巨人は先発野手全員安打を放つ〔3〕一方、阪神は五回まで3安打で福留の犠飛の1点に抑えられていたのに六回一死一、三塁のチャンス、と思ったらロサリオが6-4-3の併殺打...。ガクーン!! ところが〔4〕七回にナバーロの同点アーチ、そして八回に糸井の決勝弾と巨人のお株を奪う"ドームラン"で逆転!! 〔5〕勝てば勝率5割復帰で勢いに乗りそうな巨人をムフフフ...。再び借金生活の沼へ、ブクブクブク...。〔6〕そして負けたら広島にマジックが点灯する危機だったのにそれを阻止!! 卑屈といわれようが陰湿と呼ばれようが俺にはサイコーだったのだ!!  そして、何より6回10安打2失点だけど無四死球とコントロールを取り戻した秋山の投球が最大の収穫なのだ!!

◆2試合連続で先発出場の阿部が今季初の3安打。一回、直球を右翼フェンス直撃の適時打を放ち、「ファーストストライクから振っていこうと思っていました。芯で捉えることができました」。六回に中前打、八回には右翼線二塁打を放ったが、試合は逆転負け。「しようがない。また、あした」と気持ちを切り替えた。

◆勝利の方程式の八回は藤川がゼロに抑えた。一死から阿部に右翼線二塁打を浴び、続く長野との勝負は避けて歩かせた。あえて逆転走者を許したが、その後の代打攻勢を冷静に抑え込んだ。「4番が打った時は勝たなければいけないでしょ。特に昔から巨人戦は4番が打ったほうが勝ってきた。きょうも糸井が打ったしね」。「伝統の一戦」の舞台で投げ続けてきた藤川だからこそ知る勝負勘が、勝利の要因の1つだ。

◆福留が打線に戻ると、一気に虎は強くなる。「3番・左翼」で2試合ぶりにスタメン復帰すると、2点を追う三回一死一、三塁から中犠飛。チームに元気を与える反撃の1打点だった。「楽な場面で(打席を)回してくれたから。ヒットを打てたら一番良かったんだろうけれどね」。六回の左中間二塁打も、あとわずかでオーバーフェンス。41歳キャプテンは休養を取りつつ、チームを鼓舞する。

◆巨人は、八回に2番手で登板した沢村拓一投手(30)が糸井に勝ち越しソロを浴び、5敗目を喫した。  「あの1球は失投ですし、捉えられて決勝点になった。外角に投げきらないといけなかった」  開幕当初に救援の勝ちパターンに入っていた上原、マシソン、カミネロの3人が2軍調整中。その中で沢村はチームトップの41試合登板と奮闘しているが、3日の中日戦で敗戦投手に。今回の阪神3連戦は7、8日と無失点に封じながら、3連投となったこの日は痛打を食らった。  高橋監督は「(沢村には)頑張ってもらわなくちゃいけない」と巻き返しに期待。チームは10日から、首位・広島と3連戦(マツダ)に臨む。 (吉村大佑)

◆北條が16試合連続出塁。三回無死一塁ではエンドランで左前打を放ち一、三塁に好機を拡大。その後の福留の犠飛につなげた。「いい形になってよかったです。クリーンアップの前なので全部塁に出ようと思ってやっています」。九回には宮国から死球を受けたが、この回だけで陽川に続いて2人目とあって山田バッテリーコーチがベンチから飛び出し一触即発ムードに。試合後は「痛くないです」と無事を強調した。

◆7月17日以来のスタメン出場だった鳥谷が七回に左前打を放つなど2出塁。守備でも2併殺を完成させるなど、堅実なプレーを見せた。「勝てて良かったです」。クールな男は、いつもと変わらず冷静に試合を振り返った。そして、九回の守備にも就いて勝利の瞬間はグラウンド上に。フル出場は6月26日のDeNA戦以来44日ぶり。やっぱり背番号1にはフルイニング出場がふさわしい。

◆回を追うごとに、いい感覚が甦ってきた。ベンチに戻って汗でびっしょりの額を拭う。秋山が6回2失点と試合をつくり、復調の手応えを確かにつかんだ。  「自信がなかった中で、初回は入りで不安が出てしまった。二回に何とかしのげて、三回からは力が抜けていい球がいくことが多かったと思います。投げ急ぎがなくなって、しっかり腕を振って投げられました」  立ち上がりこそ先制を許したが、二回以降は得点を許さなかった。一回、先頭から連打で失点し計5安打2失点。それでもそのままズルズルとはいかせなかった。6回を投げて被安打10でも、要所をきっちり締めた。  ここぞの場面で、コーナーに真っすぐが決まった。三回二死二塁では阿部を外角144キロ直球で見逃し三振に。五回二死一塁でも、岡本を内角直球で見逃し三振に仕留めた。走者を背負っても中軸をねじ伏せて、流れを渡さなかった。  何としても仕切り直しを図りたい一戦だった。6月7日のオリックス戦(甲子園)以降、約2カ月勝利から遠ざかっていた。その間4試合に先発も0勝3敗、チームは4敗で、防御率は10・02と低迷した。7月20日のDeNA戦(横浜)以来で「だめなことが続いていたので、不安はいつもよりもある」と臨んだマウンド。約2カ月ぶりの勝ちこそつかなかったが、チームは勝利。「久々に自分が投げた試合が勝ち試合になって、ほっとしています」。やっと見えた復調の兆しに、少しだけ安堵の表情だった。  「途中からの感覚を忘れないように、また1週間調整していきます」  つかんだ手応えを、必ず確固たるものにつなげていく。復調をみせた秋山が、次戦も虎を勝利に導く。(箭内桃子)

◆まさに起死回生だ。マウンド上の山口俊が思わず舌を出すほどだった。ナバーロが、またチームを救った。オレンジ一色に染まった右翼席に向け、弾丸ライナーをぶち込んだ。  「最近、なかなか貢献できなくて迷惑をかけていた。ひと振りでチームに勢いをつけることができたかな、と思う。結果が出て、よかったよ」  1点を追う七回先頭だった。前の六回一死一、三塁ではロサリオが最悪の遊ゴロ併殺。虎党のフラストレーションを解消するかのように、真ん中低めの144キロを一閃した。7月22日のDeNA戦(横浜)以来となる来日2号。試合前までの5試合12打席でわずか1安打のみ。さらに中堅の守備では一回、先頭のマルティネスが左中間を破った打球を処理した後、悪送球し、三塁まで到達される失策を犯した。  「完全に自分のエラーだよ。取り返したい気持ちがあった。力みたくはなかったが、絶対に取り返す気持ちで打席に立った」。負の流れを完全に払しょくしただけにホッとした表情を浮かべた。  練習前には悲報もあった。楽天・アマダーがドーピング検査で禁止薬物が確認され、6カ月の出場停止処分を受けた。  「仲の良い友達。悲しいですね。どれぐらいか把握していないが、ああいう形で処分を受けるというのは悲しいですね」  2017年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でメキシコ代表としてともに戦った。そして、来日が決まると日本の野球に適応するためのアドバイスもくれただけに、現実を受け止めることができなかった。でも、練習が始まると、巨人・マギーの元へ走ると「ハイ、センパイ!!」と覚えた日本語で挨拶し、爆笑された。もうグラウンドでプレーに集中するしかなかった。  「試合に出てなくてもスコアラーの方が情報をくれる。しっかり準備することには変わりない」  首脳陣や球団スタッフに必ず感謝の意を述べるナイスガイ。スタメンでも代打の切り札としても、準備万端。ナバーロというジョーカーが元気な限り、虎はもう落ちない。 (阿部祐亮)

◆だから超人や! スゴすぎる! 阪神・糸井嘉男外野手(37)が八回、東京ドームの天井に当たり、右翼最上部にある看板の上を直撃する推定145メートルの超特大13号V弾を放ってみせた。同ドームで今季初のカード勝ち越しを決め、広島の優勝マジック点灯を阻止。巨人相手に右腓骨骨折も何の。頼れる4番が3安打と完全復活や!  常人なら体がブッ壊れるほど振った。華麗にバットをぶん投げ、自信満々に見送る。東京ドームの天井に当たるほどブッ飛んだ糸井の打球は、右翼バルコニー席のさらに上の看板上部に突き刺さった。鳥肌モノの推定145メートル弾。巨人を、真夏の敵地での相性の悪さも、ひと振りでブッ壊した。  「勝ってよかった。人生最高の一発? それぐらいの当たりやったね」  満面の笑みで通路に姿を見せ、自画自賛だ。飛距離も、チームにも大きすぎる一撃だった。2-2の八回に2番手・沢村と向き合い、2ボールからの150キロを一閃。インパクト、フォロースルー、バット投げ-。虎党だけじゃない。糸井自身も酔いしれた。右腓骨の骨折が完治していないはずが、超人的な決勝13号ソロだ。  ボコッ!! と壊れそうな音を立て、かすめたのが「壊す力は、生む力」をキャッチフレーズとする、建物解体業者「NABEKAI・」の看板。ひと振りでGの思惑も破壊したのも、何かの因果か。そして、バルコニー席にガンッ! と落ちた白球を拾った男が、さらにすごかった。家族3人で観戦に訪れていた、帝京大学医学部外科、英国オックスフォード大学の医学博士・新見正則氏(59)だったのだ-。  博士は2013年に「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に贈られる、イグノーベル賞を受賞したサイエンティスト。まさに"ブッ飛んだ頭脳"の持ち主だ。そんな男を「いつも試合では飛んで来ないよ!」とたまげさせた。この日は本塁憤死などで得点にこそつながらなかったが、他にも得点圏で2安打を放っていた。そして極めつけの奇跡の弾道で、今季6度目の猛打賞とした。  金本監督も開いた口がふさがらない。甲子園でも完璧か、と問われ「だろうね。あ、でもあそこまで上がったら、わからんかもな...あ、あのコース(ポール寄り)はいっとるな。すっごいデカかったね。フルパワー全開やったな」と感服だ。過酷な本拠地とは違い"打者天国"のこの地は、糸井もものすごく意識する場所だ。  今季はここで、こんな一幕もあった。ゲレーロのフェンス直撃打を目の当たりにした糸井。ベンチ裏で汗をぬぐうと「アレ、東京ドームなら入ってたな...」と漏らした。意識しすぎたのか、思いがけず"人々を笑わせ、そして考えさせ"てしまった。真の役者だ。2013年以来勝ち越しがなく、8月は特に苦手としていた虎の東京ドームの"鬼門っぷり"も破壊。2カード連続勝ち越しで、広島の優勝へのマジックナンバー点灯も阻止した。  「僕らのチームはホント負けられない。勝つだけと思ってやってます」  ヒーローインタビューでも頼もしく言い切る。ブッ飛んだ糸井の、ブッ壊れるほどの軌道が、虎をどこまでも上へ連れていってくれる。 (長友孝輔)
★イグノーベル賞受賞者がキャッチ「お年寄りも安心して座れる席なのに」  糸井の特大弾ボールをゲットした新見正則氏は2013年9月に「イグノーベル賞」を受賞。聴かせる音楽によってマウスを延命できるのか、オペラでは? モーツァルトでは? という研究で"裏ノーベル賞"といわれる賞に輝いた。「シーズン券でいつも見に来る席。いつもはお年寄りも安心して座れる席なのに」と、世界を驚かせた男を驚かせる一発となった。白球はともに観戦に訪れていたまな娘にプレゼントしていた。

◆  若松 「いくら速くても、甘くいけば打たれる。決勝ホームランを許した沢村は、現代野球の"宿命"の象徴のようだよ。バッターは、マシンを使って、どこまでも打ち込むことができる。ピッチングの練習は、体しか使えないんだから」  相川 「僕は、山口俊が打たれた同点ホームランにバッテリーの宿命を感じました。ナバーロには2打席目まで、真っすぐを打たれる感じがしなかった。それが3打席目にアジャストされた。合っていない球をここぞの場面までとっておくのか、ずっと押すのか...。難しいところです」  若松 「巨人打線では、阿部がさすがだったね。長年の経験から、配球を読みながら、見事に対応している」  相川 「いくらベテランでも、スタメンで出て、すぐに打てるものではありません。準備がしっかりできている証拠です。ただ、一回に阿部がタイムリーを打つ前の攻撃は、もったいなかった。1点を取ってなお無死一、二塁から、岡本が三ゴロ。ゲッツーでなければ、ビッグイニングが見込めたところ。その分かれ道も、響きました」  若松 「あとは、マルティネスの負傷交代。三塁までいったのは、本来なら"暴走"。打てないから、焦りもあったのかな。いよいよとなったら内野陣は、阿部をこのまま一塁で使い、岡本を三塁で、マギーを二塁に回すしか、手はなくなるかもしれないね」

◆秋山は久しぶりの1軍戦で勝たなければ、というプレッシャーが感じられた。さらに東京ドームでの伝統の一戦ということで、立ち上がりは力が入り過ぎ。その影響で、投げる球がシュート回転して真ん中に入ってしまい、そこを積極打法の巨人打線につかまってしまった。  ただ、二回からは本来の制球を取り戻した。相手が下位打線だったことも大きかったのだろう。一気に崩れても不思議ではない一回の内容だったが、調子を取り戻せたのは捕手・坂本のおかげでもあった。2軍戦でバッテリーを組んでいて、最近の秋山を熟知している利点を生かした。直球を内外角にうまく散らす意外性のリードで、巨人打線に的を絞らせなかった。見逃し三振が多かったのはその証拠だ。  坂本起用はベンチのヒットだが、この日の金本監督の好さい配はそれだけではない。継投に入る瞬間に捕手を代えたのも光った。七回の攻撃が、バントが得意な梅野を送り込みやすい展開になったことも幸いしたが、終盤の投手リレーで、梅野が全く異なるリードをしたことで、巨人打線が戸惑った。選手もベンチも納得の勝利だったはずだ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
583710.611
(↑0.005)
0
(-)
47495
(+3)
420
(+2)
122
(-)
56
(+1)
0.265
(-)
4.02
(↑0.03)
2
(-)
巨人
505210.49
(↓0.005)
11.5
(↓1)
40456
(+2)
413
(+3)
101
(-)
47
(-)
0.26
(↑0.001)
3.83
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
454910.479
(↑0.006)
12.5
(-)
48437
(+11)
462
(+3)
93
(+3)
54
(-)
0.266
(↑0.001)
4.39
(↑0.02)
4
(-)
阪神
434810.473
(↑0.006)
13
(-)
51362
(+3)
406
(+2)
56
(+2)
46
(-)
0.246
(↑0.001)
3.97
(↑0.03)
5
(-)
DeNA
435220.453
(↓0.004)
15
(↓1)
46378
(+3)
444
(+11)
113
(+1)
57
(-)
0.247
(-)
4.22
(↓0.06)
6
(-)
中日
445610.44
(↓0.004)
16.5
(↓1)
42411
(+2)
458
(+3)
64
(-)
49
(-)
0.26
(↓0.001)
4.37
(↑0.03)