日本ハム(★0対10☆)楽天 =リーグ戦16回戦・札幌ドーム=
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楽天
30301 0030 10150
日ハム
00000 0000 030
勝利投手:藤平 尚真(2勝3敗0S)
敗戦投手:堀 瑞輝(1勝1敗0S)
  DAZN
◆楽天は初回、今江とウィーラーの適時打で3点を先制する。その後は、3回表にウィーラーの3ラン、8回には西巻の適時打が飛び出すなど着実に追加点を挙げた。投げては、先発・藤平が7回無失点9奪三振の好投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆楽天藤平尚真投手(19)は外国人キラー。プロ2年間で対外国人打者は31打数3安打、被打率9分7厘で、まだ長打を許していない。  特に、日本ハムのレアードとアルシアの2人は合計10打数0安打と完璧に抑えている。

◆J1北海道コンサドーレ札幌のFW都倉賢(32)が、試合前のファーストピッチセレモニーに登場した。  サッカーの試合用ユニホーム姿でマウンドへ。利き足は左だが、右腕で投げたボールは捕手手前でワンバウンドし、スピードは112キロだった。投げ終えた瞬間に右手で顔を覆って悔しがり、肩をがっくり落としながらグラウンドを後にした。  小学生時代に野球経験が1年間あり、球速120キロを目標に掲げていた。練習では剛速球を投げ込んでいただけに「悔しいです。リベンジする機会があるならしたい。一発勝負の難しさ。ノーバンなら130キロ出たかも」と残念がった。それでも「ずっと(日本ハムの)始球式をさせてもらいたくて、北海道に来て1つの夢がかなった」と喜んでいた。

◆日本ハムが、今季10度目の完封負けに沈んだ。  先発堀が5回7失点でKO。2番手玉井も3失点と捕まった。打線は楽天の先発藤平の前に7回まで無得点の9三振。2年目右腕を打ちあぐねた。  最下位相手に1勝1敗1分け。明日10日は札幌から福岡へ移動し、ソフトバンク3連戦(ヤフオクドーム)に挑む。栗山英樹監督は「全て勝ちたいんですけど、やられるゲームもある。それを次に生かせるか」と前を向いた。

◆投打がかみ合って楽天が大勝した。  投げては5月13日オリックス戦以来の登板となった藤平尚真投手が7回125球を投げ、3安打無失点9三振の快投。4月19日ソフトバンク戦以来、約4カ月ぶりの今季2勝目(3敗)を手にした。  打っては売り出し中のドラフト6位西巻賢二内野手が躍動。8回に左翼線への適時二塁打でプロ初打点をマークした。2回にも右前打を放っており、2戦連続のマルチ安打となった。  小学生の時に楽天ジュニアの一員として札幌ドームで日本ハムジュニアと対戦したこともある西巻は「ここに来たときに懐かしい感じがしました。当時の結果? ダメでした。あまり良い思い出はない。(今回は)良い結果を出せて良かったです」と笑顔を見せていた。

◆ヨココウのみんな、オレも続いたぞ! 楽天藤平尚真投手(19)が、7回無失点の好投で2勝目を挙げた。マウンドで跳ね上がる躍動を取り戻し被安打は3。アマダーの禁止薬物問題で揺れるチームを落ち着かせる好投で、甲子園で完勝スタートを切った母校・横浜高の後輩たちにも貫禄を示した。  藤平の右腕がチームの不穏な空気を吹き飛ばした。「そういう(アマダーについての)ミーティングもありましたし、チーム(の雰囲気)も上がってはなかった。何とかいいピッチングをしなければならないと思ってました」。初回からアウト3つすべてを三振で奪うと、最後の7回も球威は衰えず。横尾、中島を連続三振に仕留めて胸を張ってベンチに戻った。  打線の援護もあり、チームは10-0の完勝。高校時代から仲が良く「自分の力を見せつけたい」と話していた日本ハム堀に堂々投げ勝ち、藤平には4月19日ソフトバンク戦以来、約4カ月ぶりの2勝目がついた。  シーズン序盤は制球を意識しすぎ、四球で自滅する場面が多かった。だが5月に抹消されると「体をもう1度ファームで鍛え直そうと。ランニング、ウエートをしっかりやり、フォームも見直しました」。その結果、甘いコースでも空振り、ファウルが取れる「理想の直球」が復活。「7回でも145キロ以上のボールが出ていた。120球を超しても自分の思うようなボールに近いボールが投げられた」と手応えを口にした。  この日の午前中、テレビで母校・横浜の試合を観戦。自分が3年生の時の1年生たちが7-0で愛知産大三河に完勝する姿を見た。「ああいう風に圧勝して自分も負けられないという気持ちになりましたし、勇気をもらえたところもありました」。藤平の好投は後輩たちへの最高のエールになったはずだ。【千葉修宏】

◆日本ハム堀瑞輝投手(20)が同世代のライバル右腕に投げ負けた。今季2度目の先発は5回を自己ワーストの10安打7失点で降板。7回3安打無失点で2勝目を挙げた楽天藤平とは対照的な内容で、今季初黒星を喫した。ただ、首位西武も敗れてゲーム差4は変わらなかった。今日10日からはソフトバンクと敵地で3連戦。今季大きく勝ち越している相手の対戦から仕切りなおす。  堀は何度もマウンド上で首をひねっていた。キレと球威を欠く直球は、序盤から楽天打線にとらえられた。「全然、力が入っていない真っすぐだった」。修正が利かず、悩みながら投げるため、リズムも悪く、痛打を食らい続けた。「テンポが悪かった。全体的に真ん中に集まった。打たれるのはしょうがない」。同学年の楽天藤平に負けたくない思いも「自分のことで精いっぱいだった」。バックを守る野手にもリズムは生まれず、散発3安打で今季10度目の0封負け。最下位の楽天に投打で完敗した。  3回までに6失点だった堀は、5回まで続投した。7日から始まった3週連続6連戦。最初の週の3戦目で、中継ぎ陣を序盤からどんどん投入するわけにはいかないチーム事情もある。ただ、将来の先発ローテを背負うべきサウスポーだ。5回降板とはいえ、106球は1軍の舞台ではキャリアハイ。札幌ドームのマウンドだから学べることもある。「先発として、そこ(5回)までは絶対に投げないといけないと思った」と、今後への糧を得た。  栗山監督は堀を5回まで投げさせたことについて、直接的な言及はしなかった。「全ては今日の試合を勝つためにやっている」としたが、別角度の視点から「いろんなことを投げながらプラスにしてくれると信じている。これを先につなげてくれると信じている」とも話した。この日は首位西武も敗れた。ポジティブに捉えれば、ゲーム差が広がらず、堀にも貴重な経験を積ませることが出来た。シーズンは残り45試合。全てを2年ぶりのリーグ制覇への力に変えていく。【木下大輔】

◆楽天の今江が先制打を放った。一回一死一、二塁で堀が投じた初球の速球をコンパクトなスイングで振り抜き、中前に運んだ。前日8日は同じ一回の場面で併殺打に倒れたとあって「反省をしっかり生かせた」と満足感をにじませた。  過去2試合は無安打と安打が止まっていたが、三回には右前打を放って8試合ぶりの複数安打をマーク。五回には13試合ぶりとなる9号ソロと4番の存在感を示した。

◆楽天はゼラス・ウィーラー内野手(31)の7号3ランなどで三回までに6点を奪うと、投げては先発の藤平尚真(19)が7回9奪三振無失点と好投。この日、甲子園で快勝した母校・横浜高校に続く勝ち星を挙げた。  楽天は一回、今江の適時打で先制すると、ウィーラーが左中間への適時二塁打でいきなり3点を奪う。ウィーラーは三回に今季7号となる3ランを放ち、6-0と突き放した。五回には先制打の今江が9号ソロを放った。  先発の藤平は7回9奪三振無失点の好投。八回にさらに3点を挙げるとマウンドには近藤が登板し、2回を無安打無失点。藤平は4月19日のソフトバンク戦以来、112日ぶりの白星をつかんだ。 藤平の話 「平石監督に『どんどんストレートで押していけ』と言われたのでどんどん押していきました」

◆日本ハムの堀は5回10安打7失点と崩れ、今季初黒星を喫した。高校出で同じ2017年ドラフト1位入団の藤平との投げ合いに敗れ「テンポが悪すぎて自分の思うような投球ができなかった」と反省した。  7月28日に今季初登板し六回途中無失点の好投でプロ初勝利を挙げたが、2試合連続の勝利はならなかった。

◆楽天のウィーラーが5打点の活躍で打線をけん引した。一回に左中間に2点二塁打を放つと、三回は左中間に7号3ラン。豪快な一発に「いい仕事ができてうれしい。チームの流れに乗ることができた」と胸を張った。  試合前、同僚のアマダーが禁止薬物違反で出場停止処分を科され、重たい空気がベンチに流れていた。平石監督代行は「少なからずチームに動揺があった。いい形で打ってくれた」と賛辞を贈った。

◆楽天は9日、日本ハム16回戦に10-0で大勝。先発した2年目の藤平尚真投手(19)が7回3安打無失点で、4月19日のソフトバンク戦以来となる2勝目を挙げた。  躍動感あふれる125球の熱投だった。  「何とか結果を残してアピールしたかった。スライダーが思うように曲がらなかったが、ストレート中心の投球が1軍でしっかりできた」  5月13日のオリックス戦以来の1軍登板は、原点の直球で勝負。七回まで三塁を踏ませなかった。昨年9月29日に高卒新人同士で投げ合った同学年・堀との投げ合いを制し、「すごく意識した」と笑みがこぼれた。  甲子園で戦う、横浜高の後輩たちに勇気をもらった。この日の初戦をテレビでじっくり観戦。7-0の大勝に「負けていられない。0点に抑えていたので、自分も0点に抑えよう」と刺激を受けていた。くしくも自身は2年前の同じ8月9日、東北高との1回戦に先発し、勝利投手になっている。2年を経て、プロの舞台でも輝きを放った。  試合前、アマダーの禁止薬物違反が発覚。平石監督代行は「少なからずチームに動揺があった」と認めた。そんな中で「何とかいい投球をしないといけなかった」と藤平。将来のエース候補が、楽天を救った。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
583810.604
(↓0.007)
0
(-)
46548
(+6)
464
(+7)
133
(+4)
98
(-)
0.276
(↑0.001)
4.45
(↓0.03)
2
(-)
日ハム
544220.563
(↓0.005)
4
(-)
45432
(-)
392
(+10)
109
(-)
66
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.63
(↓0.07)
3
(-)
福岡
464710.495
(-)
10.5
(↑0.5)
49419
(-)
419
(-)
132
(-)
59
(-)
0.258
(-)
4.28
(-)
4
(-)
ロッテ
454730.489
(-)
11
(↑0.5)
48378
(-)
397
(-)
49
(-)
91
(-)
0.255
(-)
3.83
(-)
5
(-)
ORIX
455240.464
(↑0.006)
13.5
(↑1)
42378
(+7)
401
(+6)
77
(+1)
69
(-)
0.241
(↑0.001)
3.73
(↓0.02)
6
(-)
楽天
435420.443
(↑0.005)
15.5
(↑1)
44367
(+10)
385
(-)
93
(+2)
51
(+1)
0.245
(↑0.002)
3.63
(↑0.04)