日本ハム(☆2対1★)楽天 =リーグ戦15回戦・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
00001 0000 1110
日ハム
20000 000× 261
勝利投手:村田 透(4勝2敗0S)
(セーブ:浦野 博司(2勝1敗3S))
敗戦投手:古川 侑利(4勝4敗0S)
  DAZN
◆日本ハムは1回裏、西川の先頭打者本塁打とアルシアの適時打で、幸先よく2点を先制する。投げては、先発・村田が6回途中1失点。その後は4人の投手で逃げ切り、村田は今季4勝目を挙げた。敗れた楽天は、打線が相手を上回る11安打を放つも、好機を生かしきれなかった。

◆日本ハム村田透投手が、6回途中で降板した。  初回に2点の援護を受け、2回をのぞき毎回走者を背負ったが粘投。5回に守備の乱れから失点も、リードを守りきった。6回の先頭に四球を与えたところで交代を告げられ、5回0/3を8安打1失点(自責は0)。5月31日巨人戦以来、4勝目の権利を持って降板した。  「安打を打たれながらも、何とか粘りながら投げられたと思います。ただ、任された回は投げ切らないといけなかったです。守ってくれた野手の皆さんに感謝したいですし、初回に先制してくれたので楽な気持ちで投げることができました」と話していた。

◆日本ハム西川遥輝外野手が、先頭打者アーチを放った。  1回、楽天の先発古川から右越え9号ソロを放った。直球142キロを捉え「入ってくれ、と思って走りました」。15年5月2日ロッテ戦以来の先頭打者本塁打で、先制した。「(1回表に)守備でいいゲッツーが取れて、その流れで打てました」と好守の勢いに乗った。  なお2死一、二塁でオズワルド・アルシア外野手の中前適時打で加点した。「(先発古川に対し)仙台での前回対戦では大振りしすぎたから、コンパクトに振ることを意識した。自分のスイングができたし、追加点が取れて良かった」と修正の成果を見せた。

◆日本ハムの西川遙輝外野手が、3年ぶり2度目の先頭打者本塁打を放った。  楽天古川から右翼スタンドへの1発。「偶然ですけど、うれしかったです。いつも通り塁に出ること考えて打席に立ちました」。前回は15年5月2日のロッテ戦。先月のトレードでチームメートとなった藤岡から放ったものだった。「これを機に話をしたいです」と笑っていた。

◆楽天のドラフト6位ルーキー西巻賢二内野手が、プロ初打席初安打を含む2安打と活躍した。  「9番二塁」でスタメン出場。3回無死一塁の第1打席で村田のスライダーを左前へ運んだ。  「9番だったので、守りについてから打席を迎えられた。だから少し気持ちを楽に打席に入れたと思います。打った瞬間? 何とかつなぎたいと思っていたので、塁上に行ってから『ああ初ヒットだったんだな』と思いました」。  7回にも左腕宮西から「初球タイミングを取った時に少し早すぎたので、もう少し待った方が良いのかなと打席の中で工夫できたのが良かった」という中前打。初の複数安打も記録した。  だが9回1死二塁の好機に空振り三振。チームは1点差で敗れた。試合後は自分に厳しく「初ヒットは出ましたけど悔しさの方が勝ってます」と振り返ったが、記念のボールはしっかりとリュックの中に。「親にあげます」とはにかみながら球場を後にした。

◆日本ハムが誇るリードオフマンが、5戦連続勝ち星のなかった楽天相手に先制パンチをぶっ放した。西川遥輝外野手(26)が楽天15回戦(札幌ドーム)の1回、15年5月2日ロッテ戦以来となる先頭打者弾。自己最多に並ぶ9号ソロで、チームを勢いづけた。今季西川が本塁打を打てば、勝率は100%だ。首位西武とのゲーム差は4のまま。背番号7の一撃が、チームを再び加速させる。  高校野球ムードを盛り上げようと、試合前に北海高の吹奏楽部がグラウンドで「アフリカン・シンフォニー」を奏でてから、間もなくだった。同曲の応援で知られる智弁和歌山出身の日本ハム西川が1回、楽天古川の5球目を捉えた。体に巻き付くようなフルスイングで、内角高めの142キロ直球を右翼席へ。自身、3年ぶり2度目の先頭打者アーチは、自己最多に並ぶ先制の9号ソロとなった。  「偶然ですけど、うれしかったです」。スピードを緩めることなくダイヤモンドを回る間、笑顔はない。試合は始まったばかり。「僕はホームランバッターじゃないので。スタンドに入って、ようやく本塁打だなと思った」と振り返った。  延長戦の末、引き分けた前日の楽天戦では、3度、得点圏で凡打に打ち取られていた。「最近、なかなか打てなくて、もどかしい気持ちがあった。1本の本塁打より4本の安打の方がうれしい。その方が自分も元気が出るし、チームに活気が出て来ると思う」。だから、なのか。表情は硬いまま。リードオフマンとしての使命感が、自己採点を厳しくする。  後輩思いの"兄貴キャラ"は、チームに自然と一体感を持たせている。今季チーム最多10勝を挙げている1学年下の上沢は「試合中に『今のボールは、いやらしいわ』とか、打者目線のアドバイスをくれる。すごく参考になります」と、感謝する。そこに、投手と野手の垣根はない。  3年前の先頭打者弾は、今となっては同僚の藤岡から放った。プロ8年目で初の2桁本塁打も視野に入ってきたが「本塁打を打とうと思っているわけじゃないので」と、素っ気ない。ただ、これだけは、言える。今季、西川が本塁打を放った試合は、勝率100%。リードオフマンのアーチが、勝利を呼び込む。【中島宙恵】
 ▼西川が自身3年ぶり2度目の初回先頭打者アーチ。前回は15年5月2日ロッテ戦(QVCマリン)で、現在チームメートの左腕藤岡の初球を右翼スタンドに運んだ。今季のチームでは、6月23日楽天戦(楽天生命パーク)に杉谷が岸から放って以来、2本目。  ▼西川が本塁打を放った試合は今季9試合全勝で、昨季の6号満塁弾を打った8月17日ロッテ戦(札幌ドーム)からチームは13連勝中だ。

◆日本ハムは村田、楽天は古川が先発した。日本ハムは一回、先頭の西川が右翼席へ先制の9号ソロ。さらに松本の中前打、近藤の四球で無死一、二塁とし、二死後、アルシアの中前適時打で1点を追加した。

◆日本ハムが逃げ切った。一回に西川の先頭打者本塁打とアルシアの適時打で2点を先制。村田が六回途中1失点で5月以来の4勝目。その後は4投手の継投でリードを守った。楽天は3併殺を喫するなど再三の好機を生かせなかった。

◆楽天のルーキー西巻が3試合目で初めて先発出場し、プロ初打席で安打を放つなど2安打をマークした。三回に村田の変化球を左前に運ぶと七回には宮西の速球を中前にはじき返し「初安打を早く打ちたいと思っていたので、気持ちが楽になった」と安堵感をにじませた。  福島県出身の19歳で、宮城・仙台育英高から高い守備力を買われてドラフト6位で入団した内野手。肋骨骨挫傷で戦線を離れた藤田の代わりに4日に昇格して好機を生かし「まずは一本打つことができて良かった」と話した。 平石監督代行(プロ初先発した西巻に) 「状態がすごくいいので使ってみたかった。ものすごくいい内容だった」 楽天・栗原打撃コーチ(プロ初安打を含む2安打の西巻に) 「いいものを見せてくれた。次も楽しみ」

◆日本ハムの村田が7月18日以来の登板で六回途中1失点と粘り、約2カ月ぶりの4勝目を挙げた。二回を除き毎回走者を出すなど、8安打1四球を許しながら最少失点で踏ん張った。  五回の失点も失策が絡んだもので、自責点はゼロ。「安打を打たれながらも何とか粘りながら投げられた。守ってくれた野手の皆さんに感謝したい」と控えめに喜んだ。 栗山監督(接戦を制し) 「今日負けたら終わり。しっかり一つ一つ取れるように」 アルシア(一回に適時打) 「コンパクトに振ることを意識した。自分のスイングができた」

◆楽天の古川は立ち上がりに乱れて4敗目を喫した。投球の軸となる直球が走らず、一回は西川に本塁打を浴びるなど2失点。「先頭打者に打たれてリズムに乗れなかった」と振り返った。  二回以降は低めへの制球を意識して立ち直り、七回途中まで投げて追加点を許さなかった。「調子が悪い時でも丁寧にいけたのが収穫」と手応えも口にした。

◆西川が一回、右越えに2015年5月2日のロッテ戦以来となる先頭打者本塁打。古川の投じた142キロの内角直球を腕をたたんでフルスイングで捉え、「昨日、内角を攻められていたので頭にあった。偶然ですけど、うれしかった」とはにかんだ。自身初の2桁本塁打に王手をかける9号にも「1本の本塁打より4本の安打の方がうれしい」と1番打者としての仕事を全うする。 接戦を制した日本ハム・栗山監督 「これだけ(首位・西武と4ゲーム差と)開いているので、必死に食らいついていくしかない」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
583710.611
(↑0.005)
0
(-)
47542
(+7)
457
(+6)
129
(+1)
98
(+1)
0.275
(-)
4.42
(-)
2
(-)
日ハム
544120.568
(↑0.004)
4
(-)
46432
(+2)
382
(+1)
109
(+1)
65
(-)
0.25
(↓0.001)
3.56
(↑0.04)
3
(-)
福岡
464710.495
(-)
11
(↓0.5)
49419
(-)
419
(-)
132
(-)
59
(-)
0.258
(-)
4.28
(-)
4
(-)
ロッテ
454730.489
(-)
11.5
(↓0.5)
48378
(-)
397
(-)
49
(-)
91
(-)
0.255
(-)
3.83
(-)
5
(-)
ORIX
445240.458
(↓0.005)
14.5
(↓1)
43371
(+6)
395
(+7)
76
(-)
69
(+2)
0.24
(↑0.001)
3.71
(↓0.02)
6
(-)
楽天
425420.438
(↓0.004)
16.5
(↓1)
45357
(+1)
385
(+2)
91
(-)
50
(+1)
0.243
(↑0.001)
3.67
(↑0.01)