巨人(★4対7☆)阪神 =リーグ戦16回戦・東京ドーム=
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阪神
40002 0100 780
巨人
01012 0000 450
勝利投手:岩貞 祐太(5勝5敗0S)
(セーブ:ドリス(1勝3敗23S))
敗戦投手:内海 哲也(4勝3敗0S)
  DAZN
◆阪神が3連勝。阪神は初回、ロサリオのグランドスラムが飛び出し、幸先良く先制する。2点リードで迎えた5回表には、福留と糸井の連続適時二塁打で2点を追加した。投げては、先発・岩貞が今季5勝目。敗れた巨人は、先発・内海が6失点と試合をつくれなかった。

◆今日7日に先発する阪神岩貞は6日、巨人打線について「得点力のあるチームなので、自分のボールを信じてしっかりと腕を振っていきたい」と話した。  敵地6連戦のカード頭を任され「長いイニングもですけど、まずは目の前の打者1人1人を抑えていきたい」と力を込めた。

◆巨人先発の内海哲也投手(36)が5回途中6安打6失点で降板し、試合を作れなかった。  いきなり阪神打線につかまった。初回、2安打1四球で1死満塁。5番ロサリオに1ストライクから内角低め136キロの直球を捉えられた。バックスクリーン左へ満塁弾を許し、痛恨の先制点を許した。  2回から4回までは無安打投球と立ち直った。だが、2点を追う5回、1死から糸原、福留、糸井に3連続二塁打を打たれ、交代を命じられた。今季ワーストの6失点と崩れ、ベンチで腕を組みながら唇をかんだ。  前回登板の7月31日DeNA戦で4年ぶりの完封勝利。現役最多の阪神戦27勝を誇る"虎キラー"が力を発揮できなかった。

◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手が先制の8号満塁本塁打を放った。  1回1死満塁で1ストライクからの2球目をスイング。巨人先発内海が投じた内角低めの136キロを振り抜き、バックスクリーン左に着弾させた。一塁を回ってスタンドインを確認すると、右腕を高く上げて大喜び。高代三塁ベースコーチとも、大きなハイタッチをかわしてベースを回った。  「打ったのはストレート。練習通り、自分の強いスイングをすることだけを心掛けていました。最高の結果になってくれて良かったよ」と振り返った。  連発が期待された3回1死一、二塁の好機では、低めの変化球を続けられ、空振り三振に倒れた。

◆阪神が打ち勝ち、3連勝を飾った。1回にロサリオの満塁本塁打で先制し、5回に福留、糸井の連続適時二塁打で2点を加えた。岩貞が5回4失点で5勝目。巨人は長野、陽岱鋼の本塁打などで追い上げたが、内海の乱調が響いた。

◆巨人が初戦を落とした。  阪神戦に今季2戦2勝、現役通算最多の27勝を誇る内海がつかまったのが誤算だった。  初回、2安打と1四球で1死満塁。ロサリオに内角直球を連投したが、2球目をバックスクリーン左に満塁弾を運ばれた。2点差まで追い上げたが、5回には北條、福留、糸井に3連続二塁打で2点を奪われ、再び、突き放された。5回裏に大城、陽岱鋼の1発で再び2点差に迫ったが、7回に3番手の池田が先頭の北條に四球。福留に安打で一、三塁とされ、糸井の二ゴロを中間守備のマルティネスがはじき、三塁走者の生還を許した。  高橋監督は内海に「最初(満塁弾)のは良くはないけど、その後の2点を抑えなくちゃいけない」と中盤の失点を指摘。7回のミスが重なっての7失点目に「(マルティネスは)ランナーを見て、慌てたのかは分からないけど、ミスと言えばミス。ただ池田もピンチの作り方がどうかな、良くないなというのはある」と振り返った。

◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手が先制の8号満塁本塁打を放った。  1回1死満塁。巨人先発内海が投じた内角低めの136キロを振り抜き、バックスクリーン左に着弾させた。一塁を回ってスタンドインを確認すると、右腕を高く上げて大喜び。高代三塁ベースコーチとも、大きなハイタッチをかわしてベースを回った。「打ったのはストレート。練習通り、自分の強いスイングをすることだけを心掛けていました。最高の結果になってくれて良かったよ」と喜んだ。  「いつもチームのためにと思って、そこまでこだわって結果は考えていないんですけど、よかったですね、きょうグランドスラムも出て、チームも勝ったので、ほんとによかったと思います」  これでロサリオが本塁打を打った試合は6連勝。「ロサリオ神話」もできつつある。打撃不振で期待を裏切った助っ人が、巻き返しの夏を迎えた。

◆阪神は打線が機能し、長期ロード3連勝だ。1回、ウィリン・ロサリオ内野手が来日初の満塁本塁打を放ったほか、5回には福留、糸井の連続適時二塁打で中押し。救援陣が踏ん張って巨人の反撃をかわした。  打順の組み替えも的中。5日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)で6番だったロサリオを5番に昇格させ、強烈な先制パンチにつながった。金本知憲監督は「1つ(打順を)今日は上げようかと。最後の土壇場で片岡と話をしてね。結果的に良かったですね」と振り返った。  前半戦、日本球界の攻めに苦しんだロサリオも浮上の兆し。3日、京セラドーム大阪での全体練習でノックを打つ修正法を採り入れ、その後も継続。この日も自らトスを上げて打ち込んでいた。指揮官は「ノックからじゃないかな。片岡がアレをやらせていて、あれで感触をつかんだんじゃないかな。あれからいいもんな。京セラからな」と目を細めた。片岡ヘッド兼打撃コーチとの二人三脚の練習法も功を奏した。

◆これを待っとたんや~。阪神ウィリン・ロサリオ内野手が初回、巨人内海からバックスクリーン左へ8号満塁アーチを放り込んだ。強烈な先制パンチで主導権を握り、チームは3連勝。4番はヒーローインタビューでファンを喜ばせた。  -いきなり初回に満塁のチャンス。燃えるものがあった  ロサリオ なんとかチームのためにと思って打席に入って、しっかりとストライクゾーンを打とうということを心掛けていた。しっかりと結果になってよかった。  -感触は  ロサリオ どこまで飛ぶかというのは気にしてなかったんですけど、しっかりコンタクトできたので、フェンスぐらいまではいくかと思ったんですけど、ホームランになってよかったです。  -来日して初の満塁弾  ロサリオ よかったですね、グランドスラムも出て、チームも勝ったので、ほんとによかった。  -調子も上がってきた  ロサリオ コーチから、いいアドバイスをいただいているので、私もしっかりと理解した中、やれてるので、それが結果につながってると思う。私が全力でやればチームのためにも、ファンのためにもなると思う。しっかりと続けていきたい。  -ファンに今後の目標を  ロサリオ まだまだ試合は残ってますし、優勝する道はまだあるので、今まで通り応援していただいて、ファンとともに頑張りたい。

◆安定感抜群の巨人内海が得意の阪神に崩れた。  初回、早いカウントで仕掛けられた。先頭糸原、4番糸井に2球目を打たれ、1死満塁を招く。ロサリオに初球の内角直球をタイミングの良いファウル。2球目は助っ人の腕が伸びやすい内角低め直球となり、バックスクリーン左に満塁弾を運ばれた。「(初球より)内角に厳しく投げようとした力みが、かえって甘くなった」。試合前まで今季9戦すべて3失点以内に抑えていた防御率2・11の熟練が、初回に4点を刻まれた。  敗色をより濃厚にしたのは5回。2回以降は変化球主体で切り抜けたが、3巡目につかまった。北條、福留に真ん中チェンジアップ、糸井に甘い直球を3連続二塁打され、2点を奪われた。高橋監督は「最初の(走者を)ためての1発はしょうがないわけじゃないが、その後の2点を抑えないと」と中盤の失点に敗因の比重を高めた。現役最多の阪神戦27勝を誇る内海が初戦で敗れ、先手を渡した。

◆迷いなく二塁走者の阪神福留孝介外野手(41)がスタートを切った。5回、自らの適時二塁打でリードを広げた直後だ。糸井が放った打球はセンター後方へ。巨人陽岱鋼は正面を向いたまま、落下地点に入ったかのようなフェイントをかけた。しかし福留の打球判断はそんなことでは惑わされなかった。自分の目を信じてスタートを切り、ドスンとフェンスに打球が当たってすぐに悠々と生還した。  「逆に言えば僕も(守備中にはフェイントを)やるときはやるし、難しい判断ではなかったです」  夏の到来が、福留の調子を上向かせる。好走塁だけではない。直前の適時二塁打は内海のチェンジアップをジャストミート。じりじりと点差を縮められていた展開に「点を取られた後だったし、流れを考えながらというのもあった。なんとかしたいという思いだった。うまく打てた」。1回、3回に四球を選び、7回には池田から中前打で2打数2安打で全打席出塁した。7月は月間打率3割6分2厘を記録したが、長期ロードが始まった7月27日からの数字は4割7分4厘まではね上がっている。「いいイメージは続けていきたい」とうなずいた。  「最後のゲッツーかな」。甲子園での思い出を問われると、福留は答えた。勝利でも本塁打でもない。95年夏の準々決勝・智弁学園戦、2点を追う9回1死一塁で放った遊併殺だ。悔しさと経験で今がある。「乗っていけると思うし、乗っていかないといけない」。23年前から変わらぬ責任感を口にして、虎の主将は東京ドームを後にした。【池本泰尚】

◆阪神糸井嘉男外野手(37)は4番にふさわしい働きを全うした。1回1死一、二塁では内海から一、二塁間を破り、続く5番ロサリオの先制満塁弾を演出。5回は、3番福留の適時二塁打に続いて中堅フェンス直撃の適時二塁打でリードを4点に広げた。試合後は「福留さんが勢いをつけてくれた。そういう、いい打者が前にいてくれているんでね」と先輩に感謝だ。  5日ヤクルト戦では右肘に死球を受けたボールが股間に当たり、苦悶(くもん)の表情を浮かべて途中交代。右足腓骨(ひこつ)骨折も完治しないままだが、それでも当たり前のようにスタメンに名を連ねた。金本監督は手負いの状態で安打を重ねた主砲に「今日も2本打ってくれた。それも点につながりましたからね」と絶大なる信頼を寄せる。  右足の患部はもちろん万全ではない状態。その証拠に、この日も8回裏の守備からベンチに退いた。指揮官は「守りが最後、足に疲れはあるみたい。ちょっと代えましたけどね」と説明。代えの利かない男の、おとこ気出場が今後も続く。【佐井陽介】

◆阪神ウィリン・ロサリオ内野手(29)がでっかいアーチをかけた。7日の巨人戦(東京ドーム)の1回1死満塁で、バックスクリーン左へ8号グランドスラム。チームを3連勝に導いた。ロサリオが本塁打を打った試合は、これで6連勝。順位は4位で変わりないものの、2位巨人との差を1・5ゲームに詰めた。  ロサリオがひと振りで東京ドームを震え上がらせた。「プレッシャーのかかる場面だったけど自分のできる最大限のコンタクトをしようと思った。最高の結果になってくれて良かったよ」。初回1死満塁。巨人内海の136キロ直球を捉えると、グーンと伸びた打球はバックスクリーン左に飛び込んだ。先制8号満塁弾。走りだしたロサリオは、右拳を突き上げてほえた。  「いつもチームのためにと思って。グランドスラムも出て、チームも勝ったので、ほんとによかった」  鬱憤(うっぷん)を晴らしてみせた。極度の打撃不振で6月に2軍落ち。周囲の期待を裏切った。金本監督からリラックスの意味も込めて、3日間の"打撃練習禁止令"が出された。だが、野球のことが頭から離れなかった。鳴尾浜でバットを持つことはなかったが、打撃手袋をはめて歩いた。打ちたい-。帰路につく際、1本のバットをタクシーに持ち込んだ。帰宅後は、データ収集係の兄モイセス・ファビアン氏と神戸の自宅で徹底的に動画をチェック。何度も映像を見て「停止」と「再生」のボタンを繰り返して押す。映った自分のスイングは体重が後ろに残っており、本来のミートポイントがブレていた。自宅リビングの家具を押しのけ思わず"おきて破り"の素振りも行った。翌日、スイング動画をチームスタッフに見せる"お調子者ぶり"はご愛敬だ。  前で捉えるため、フォローを大きく意識。3日から試合前練習で行っている「ノック打ち」の成果も出てきた。金本監督は「ノック(練習)からじゃないかな。片岡(コーチ)があれをやらせて、感触をつかんだんじゃないか」とニンマリ。この日は思い描いた軌道通りにバットが出た。これでロサリオが本塁打を打つと6連勝。"ロサリオ神話"もできつつある。3位ヤクルトとはゲーム差なし、2位巨人とは1・5ゲーム差に詰めた。さらなる浮上のためにはR砲のアーチ量産が欠かせない。【真柴健】
 ▼ロサリオが満塁本塁打。今季チーム2本目で、糸井が6月2日西武戦(メットライフドーム)で打って以来。巨人戦では、関本賢太郎が14年7月13日(東京ドーム)で放って以来、4年ぶり。外国人はに限ると、マートンが10年6月22日広島戦(米子)で記録して以来、8年ぶり。

◆阪神先発岩貞が苦しんで今季5勝目。4点リードの5回に大城、陽にソロ本塁打を浴びるなど、3被弾で4失点。この回で降板となった。「初回に点を取ってもらっておきながら、いい入りをしても5回に本塁打を打たれてしまった」と猛省した。  金本監督も「(5回に途中降板させるかも)微妙だった。本当に、あと1人でどうしようかというところ。ちょっとピリッとしない。もう少しリリーフのことを考えて、もっと意気に感じて耐えて欲しかった」と苦言を呈した。

◆阪神ベテラン救援陣が巨人を食い止めた。6回は2番手で能見が登場。先頭亀井に死球、続く長野に四球を与える最悪の立ち上がりだったが、下位打線を封じ込めた。  救援で14試合13イニング連続無失点中だが「できるなら全員、しっかり抑えたかった」と渋い表情。1番陽からの上位打線の7回は桑原が力投。2死一塁で4番岡本を148キロ速球で空振り三振に抑えた。「真っすぐで押し込めたところもあった」。本来に近い球威を見せつけた。

◆巨人・長野久義外野手(33)が7日、阪神16回戦(東京ドーム)に「6番・右翼」で先発出場。4点を追う二回二死から、左翼席への10号ソロを放った。  これで、2010年にドラフト1位で入団してから9年連続の2桁本塁打。先発・内海が一回に4点を失った後、反撃ののろしを挙げる一撃だ。

◆巨人・内海哲也投手(36)が7日、阪神16回戦(東京ドーム)に先発。4回1/3で86球を投げ、6安打6失点で降板した。  "虎キラー"がつかまった。一回、糸原の中前打、福留の四球、糸井の右前打などで一死満塁とされると、5番・ロサリオにバックスクリーン左への満弾を被弾。2点差まで追い上げた五回には一死から北條、福留、糸井に3者連続で二塁打を浴びて2点を失い、マウンドを降りた。  試合前まで、阪神戦の通算勝利数は現役最多の27と相性がよかったが、この日は阪神打線につかまった。

◆巨人の内海は五回途中に6失点で降板した。一回にロサリオに満塁本塁打を浴び、いきなり4失点。2点差まで詰め寄って迎えた五回には北條、福留、糸井の3者連続二塁打で2点を奪われ、交代を告げられた。  「昔みたいに毎回チャンスがあるわけじゃない。危機感を持ってマウンドに上がっている」と言うベテラン。7月31日の前回登板では、DeNAを相手に4年ぶりの完封勝利を収めたが、2試合連続の快投とはならなかった。

◆巨人のルーキー捕手、大城が7日の阪神戦(東京ドーム)で3号本塁打を放った。五回先頭で、右翼のバルコニー席に届く特大のソロ。「インコース寄りのボールにうまく反応することができました。手応えもよかったです」と振り返った。

◆巨人の陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)が7日の阪神戦(東京ドーム)に「1番・中堅」で先発出場した。  7月28日の中日戦以来のスタメンで五回にアーチ。右翼席へ6号ソロを運んだ。「(打った瞬間は)どうかなと思ったんですが。久しぶりのスタメンなのでよかったです」と話した。

◆阪神が巨人に打ち勝ち、連勝を3に伸ばした。一回に5番のウィリン・ロサリオ内野手(29)が来日初となる満塁本塁打を放ち、その後も効果的に点を奪った。先発の岩貞は5回4安打4失点で5勝目(5敗)。六回以降は能見、桑原、藤川、ドリスが無失点リレーで逃げ切った。巨人は勝率5割復帰とならなかった。  伝統の一戦。巨人の先発は阪神戦の通算勝利数が現役最多の27を誇る内海だった。阪神は一回、二死満塁の好機に5番・ロサリオが8号満塁本塁打を放ち、いきなり4ー0とした。巨人は二回、長野が左中間スタンドへ10号ソロを放ち、1点を返した。さらに四回、二死一、二塁で再び長野が中前適時打を放ち、2-4とした。  阪神は五回、一死二塁で福留が中越え適時二塁打で追加点を加えると、続く糸井も中越え適時二塁打を放ち、6-2とし、先発・内海をKOした。  巨人は五回、先頭の大城が右翼席に3号ソロを放ち、3-6。さらに一死から、陽岱鋼の右越え6号ソロで再び2点差に迫った。阪神は七回無死一、三塁と好機を作ると、糸井の二ゴロの間に三走が生還し、1点を加えた。

◆阪神が巨人に打ち勝ち、連勝を3に伸ばした。一回に5番のウィリン・ロサリオ内野手(29)が来日初となる満塁本塁打を放ち、その後も効果的に点を奪った。ロサリオは試合後のインタビューで「今日はグランドスラムが出てチームも勝ったので、本当に良かった」と喜びを語った。  --いきなり一回に満塁のチャンス。燃えるものがあったか。  「なんとかチームのためにと思って打席に入って、しっかりとストライクゾーンを打とうということを心がけたんですけど、しっかりと結果になって良かったと思います」  --感触はどうだったか  「どこまで飛ぶかっていうのは気にしてなかったんですけど、しっかりとコンタクトできたので、壁ぐらいまではいくかなと思ったんですけど、ホームランになって良かったと思います」  --日本に来て初めての満塁弾、今までとは気分が違うか  「いつもチームのためにと思って、そこまで結果はこだわって考えてないんですけど、良かったですね。今日はグランドスラムが出てチームも勝ったので、本当に良かったと思います」  --1軍に戻ってきて、かなりバッティングの調子が上がっているように見える。どんなことを調整してきたのか  「コーチの方と練習してますし、いいアドバイスをいただいているので、私もしっかりと理解した中でやれているので、それが結果につながっていると思います。私が全力でやればチームのためにもファンのためにもなると思うので、それをしっかりと続けていきたいと思います」  --最後にタイガースファンに向けて今後の目標を  「まだまだ試合は残っていますし、優勝する道はまだあるので、今まで通り応援していただいて、なんとか優勝目指して皆さんとともに頑張りたいと思います」

◆阪神が巨人に打ち勝ち、連勝を3に伸ばした。一回に5番のウィリン・ロサリオ内野手(29)が来日初となる満塁本塁打を放ち、その後も効果的に点を奪った。先発の岩貞は5回4安打4失点で5勝目(5敗)。六回以降は能見、桑原、藤川、ドリスが無失点リレーで逃げ切った。巨人は勝率5割復帰とならなかった。以下は金本監督の一問一答。  --ロサリオの満塁本塁打  「ロサリオが打つと勝つという、神話とまではいかないが、ナイスホームランでした」  --調子が上がってきた  「2、3日前から練習でノックをやってから良くなったのではないかなという感じですね」  --福留と糸井の活躍  「連続ツーベースだった。つながりというか、いいところで打ってくれましたね」  --北條の活躍  「足はそんなに速くないが、塁に出てそれが点につながっている。いい仕事をしてくれました」  --岩貞は5回を投げきった  「微妙だったが、あと1人というところでどうしようか迷った。ピリッとしなくて、リリーフのことを考えて投げてほしかった」  --リリーフ陣は万全  「ランナーは出してますがきっちり仕留めてくれてさすがですね」  --これで3連勝  「打線が上向きになってきた。あとは先発が、もう少し長い回を投げられるようになればね」  --8日の先発は才木  「若さを出して真っ向勝負というか、細かいこと考えず、自分の良さをどんどん出してほしい」

◆阪神の岩貞が5回4失点と苦しみながらも5勝目を手にした。一回に4点の援護をもらったが、6-2の五回に大城、陽岱鋼にソロを浴びるなど反撃を許し「中盤で高めに浮いた球を本塁打にされてしまった」と反省した。  チームは10試合連続で先発投手が6回を投げられなかった。「本来はもっと長い回を投げなければいけない展開で、リリーフの方に負担をかけて申し訳ない」と表情はさえなかった。

◆巨人の陽岱鋼が「1番・中堅」で8試合ぶりに先発出場し、五回に6号ソロを放った。岩貞の外角速球を逆らわずに打ち返し、右翼席へ運んだ。  打率2割台前半と調子が上がらず、このところは重信に中堅のポジションを奪われていた。先発復帰の試合で一発を放ち「久しぶりの先発なので良かった」と喜んだ。

◆先発した岩貞は今季5勝目(5敗)も、3被弾4失点に悔しさをにじませた。「四、五回の粘らないといけないところでホームランを打たれてしまった。次回はそういうことのないように気を引き締めていきたいです」と反省した。二回に長野に、五回に大城、陽岱鋼にいずれもソロ本塁打を被弾。「ファウルが取れるくらい、強い真っすぐを投げられるようにしたい」と前を向いた。

◆出たー!! 球団助っ人史上最高契約金3億4000万円の眠れる虎のロサリオのお目覚めやー!!  一回なのに本日の虎の勝利を決定づける超特大のグランドスラムは、本格的な夏の虎祭りのはじまりを告げる花火となるんじゃ...いや絶対になるのだ!!  もしかしてロサリオは甲子園大会の高校野球のファン? いや、間違いなくそうだとオレは思う。本日の満塁弾のフルスイングは、例えば近江高の2アーチをほうり込んだ北村くんをテレビで見ていて「オーNO!  ベリーグー、ハイスクールBOY!! ミーハ、ピッチャーノハイキュウニナヤミ、ベーシックノフルスイングヲ、ロストシテイタヨ~!!」に見えたのだ!!  ありがとう北村くん!! お礼と言っちゃなんだけど虎の本拠地甲子園で2回戦以降もホームランかっ飛ばしてくださ~い!! とにかく何がウレシイって巨人さんも"ドームラン"を3本打っているのに1本の方が上回っているのがタマラ~ン!!  7打点を3・4・5のクリーンアップがあげているのも気持ちいい~!! 要するに打てば虎は勝てるってこと!! 全員高校野球を手本にフルスイングやー!!

◆高校野球は"甘酸っぱい"香りを運ぶ。それぞれの故郷、それに母校の思い出を甲子園にぶつけるからだ。  ぶしつけな例えだが、仮にこれが『後期高齢者夏の野球大会』(そんな大会はないけど...)だとしたら...申し訳ないがここまで熱くなるだろうか。なにしろ誰もが高校生の頃には胸キュンで...セーラー服がまぶしかったんだ。  だから誰もが母校が甲子園に出ると引っ越しをしてしまう彼女をいちごを持って追いかける若者に戻る...。  まず高校野球を取材している24歳の須藤佳裕記者は第3日2試合目の近江7-3智弁和歌山の勝者「近江」のOBだ。  「実は主将の中尾君が組み合わせ抽選で『できれば3日目(7日)は引きたくなかったんですが...』と苦笑してたんです。それは近江の吹奏楽部が7日に演奏会の予定が入ってるそうで彼らも『心は二つ、身は一つ...』と辛い状況だったらしいんです。それがドンピシャで3日目を引いちゃったわけで...この日の甲子園のアルプス席の吹奏楽部の応援はどうやら大急ぎで卒業生らをかき集めて精いっぱいのメンバーだったらしいですョ。そして近江は勝利した...」と須藤。  試合後、ベンチ裏の通路で須藤記者を見つけた多賀監督は握手をしながら「勝ったで!」と本当にうれしそうな笑顔だったそうだ。こうなると若い須藤はフル回転で酷暑の甲子園を走り回っている。  もう一人、暑いの、疲れたなど言っていられないのが編集局にもいた。  整理部長生頼秀基局次長だ。彼は第3試合で前橋育英に完封負けした近大付のOB。この日は編集総括の担当でジッとしてられない...。編集総括とはその日の紙面構成などをまとめる任務なのだ。しかも「生頼さんの時は阪神がヘビにニラまれたカエルみたいになる」という"都市伝説"がひそかにある。そのため彼は神妙な顔で「モノは考えようや。甲子園で我が母校の近大付が負けたから阪神は巨人に勝つに決まってるんや!」とやたらすごんでいた。どこにそんな"都市伝説"がある? だったらこれから先も近大付は連戦連敗という阪神ファンの祈りに包まれてしまうではないか。本当はとても強いチームなのに...だ。  あ、読者の皆様にお断りしておきますが、我がサンスポはそんなヘンな判断基準で紙面構成を決めているわけではございません、念のため。  「ま、みとってみい。東京ドームは何かが起きる。禍福はフィフティ・フィフティや」。つまり「糾(あざな)える縄の如し...」(災いと幸せはより合わせた縄のようだ『史記』)というリクツなのである。  おっと生頼のご都合主義は的中した。阪神は一回の内海の乱れに乗じて満塁でロサリオが136キロのストレートをドカンと来日初のグランドスラムだ。景気づけには最高の一発となりましたぞ、あとはおぼろ...でしたけど...。当番デスクの大澤謙一郎は試合前の妄想コンテに「東京ドーム大好き、福留でG倒」と書き込むと、五回にタイムリー二塁打を放ち、貴重な追加点。どうも我が社の社員は思考回路がご都合主義すぎる。そんなに人生甘くないと思うぞな、もし...。

◆巨人-阪神16回戦(東京ドーム)の前に、7月28日の中日戦で通算1000投球回に到達した巨人・菅野智之投手(28)と、同27日の同戦でノーヒットノーランを達成した山口俊投手(31)の表彰式が行われた。両投手には花束や賞金が贈られた。

◆絶好調の2番・北條が3度ホームを踏んだ。特に大きかったのは2点差に迫られた直後の五回。一死から左中間二塁打を放ち、福留、糸井の連続適時二塁打を呼んだ。七回にも四球で出塁し、内野ゴロの間に生還。「クリーンアップの前を打たせてもらっているので、塁に出ることだけを考えています」。ピンチではマウンドに駆け寄って投手を励ますシーンも目立つ。今や攻守に存在感を示す不動の遊撃手だ。

◆八回をゼロに抑えたのは藤川だった。二死からマルティネスに四球を与えたが、最後は大城を空振り三振に仕留めた。「走者を出したことより、制球が乱れて、自分を苦しめてしまいました」。淡々と振り返った試合後だったが、前日(6日)の母校・高知商高の甲子園での壮絶打撃戦での勝利(14-12)の話になると「うれしい気持ちにさせてくれますよね。年取った証拠かな」とゴキゲンだった。

◆  --北條がいい仕事  金本監督 「足はそんなに速くはないんですが、塁に出てその後、点につながっているということで。いい仕事をしてくれています」  --岩貞は五回まで投げさせた  「微妙だったですけどね。あと1人でどうしようか、というところだったんですが。ピリッとしないんでね。もう少し、リリーフのこととかを考えて、もっと意気に感じて投げてほしかったですね」  --ロサリオがのってきた  「(試合前の)ノックからじゃないかな。あれ、ずっと片岡(ヘッド兼打撃コーチ)がやらせていて、あれで感触をつかんだんじゃないかな。あれから、いいもんな。京セラから」  --表情も違う  「まぁ、打たんときも明るいけどなぁ」  --六回は能見を投入  「ブルペンとの相談でね。投手コーチの助言ですよ」

◆長野が二回二死から左翼席へ10号ソロ。入団した2010年から9年連続で2桁本塁打を記録した。四回には中前適時打を放つなど2安打2打点と気を吐いたが、勝利まであと一歩及ばず。本塁打についても「それは別に(気にしていない)」と振り返った。巨人で入団1年目から9年以上続けて2桁本塁打を放ったのは、17年の長嶋茂雄と阿部慎之助、14年の原辰徳、11年の高橋由伸、10年の松井秀喜に次いで6人目。

◆巨人は7日、阪神16回戦(東京ドーム)に4-7で敗れ、勝率5割への復帰を逃した。内海哲也投手(36)が、一回にロサリオに先制の満塁本塁打を浴びるなど五回途中6失点で3敗目を喫した。  「(本塁打を)打たれたので甘かったと思います。(内角に)しっかり投げきれなかった」  プロ15年目の経験豊富な左腕。開幕こそ2軍も1軍昇格後は安定した投球を続け、7月31日のDeNA戦では4年ぶりの完封勝利を挙げていた。阪神戦の勝利数は現役最多の27という"虎キラー"だったが、この日は今季ワーストの6点を失った。  4回1/3での降板も今季最短。「(コースに)投げきれなかったことが、この試合の失点に全部つながった。しっかり反省して次に進みたい」と巻き返しを誓った。 (吉村大佑)

◆プロ同士の技の見せ合いと"だまし合い"に、この男が負けるはずがなかった。Gにほほ笑みかけた勝利の女神を、ハッと振り向かせる貴重な適時二塁打と、経験に裏打ちされた好走塁。勝負どころで、キャプテンらしさが際立った。  「点を取られた後、ツーベースでチャンスを作ってくれたので、何とかという思いはあった。うまく打ててよかった」  一回ロサリオの満塁弾でリードを広げながら、2点差まで追い上げられた直後の五回だ。一死から北條が左中間二塁打。続いて打席に入り、カウント1-2と追い込まれながらも、低めの119キロチェンジアップを巧みに拾い上げた。打球は右中間へ。二走を悠々ホームへ迎え入れ、自身も二塁に到達した。そしてこの後、もう1つの勝負に勝った。  続く糸井の当たりは、中堅頭上への強烈な当たり-。懸命に背走して打球を追った中堅・陽岱鋼が、パッと振り向き捕球体勢に入った...ように見せかけた。並の走者なら二塁へ戻りかけてしまうところだが、福留は違う。打球がフェンスに直撃したときには三塁付近まで到達。相手のフェイクプレーを見抜いていた。余裕で追加点のホームを踏み「逆に言えば、僕もそういうことをやることもある。その判断というのはそんなに難しくない」と事も無げ。判断がさえ渡った。  七回にも追加点につなげる中前打で、2安打2四球の全打席出塁。例年より暑い夏もものともせず、後半戦突入後は打率・396、2本塁打、13打点だ。そんなアツすぎる男のバットは、聖地で繰り広げられている夏の戦いに刺激され、いっそう燃えている。昨オフにテレビ番組の企画で対戦し三振に斬られたスーパー中学生が、星稜高の背番号18、寺西成騎投手(1年)となり、甲子園のマウンドに立っているのだ。「そうらしいね。いいピッチャーだった。気になる? うん、頑張っていってほしい」。自身もPL学園高での大活躍から羽ばたいた。「思い出? (高3夏準々決勝、智弁学園高戦の)最後のゲッツー!」と苦笑いするが「(球児に)負けないように、恥ずかしくないようにやっていきたい」と背筋を伸ばす。  「ノッていけるというか、ノッていかないと。勝ったことは自信にして、反省するところは反省して」  時が経ち41歳になったが、勝ちへの欲求は高まるばかりだ。この夏は虎のためにもうひと頑張り、ふた頑張りしてみせる。(長友孝輔)

◆フルスイングで放った打球はぐんぐん伸びて、中堅フェンスに直撃した。黄色く染まった左翼席が大歓声に沸く。糸井が打って走って勝利をグッと引き寄せた。  「福留さんが勢いをつけてくれた。そういういい打者が前にいるから」  五回、一死二塁から福留の右中間への適時二塁打で、5-2とした直後だった。なおも一死二塁で今度は糸井の番。内海の135キロを強振すると、打球は鋭いライナーで中堅フェンスまで伸びていった。6-2。一時4点差に突き放す二塁打で虎に3連勝中だった内海をKOした。  4打席で2安打1四球2打点の活躍。一回一死一、二塁では右前打で満塁の好機を演出。ロサリオのグランドスラムをお膳立てすれば、七回無死一、三塁でも強い気持ちをみせた。一、二塁間へ強いゴロを放つと、二塁・マルティネスが打球をファンブル。右腓骨の骨折は完治していないが、全力疾走で併殺を免れ、ダメ押しの1点をもぎとった。  先発に復帰した4日のヤクルト戦(京セラ)から3試合連続打点。しかし5日の同戦ではヒヤリとした場面もあった。七回に肘への死球の跳ね返りが股間付近に直撃するアクシデント。あまりの痛みに悶絶し、すぐさま代走が出されたほどだったが...。不運すら、超人流で乗り越えた。  「もう1杯!」  いつも試合後に1杯飲むプロテインを、その日はおかわり。タンパク質とアミノ酸を普段の倍摂ることで、"超回復"につなげてみせた。  「明日、明日」  3試合連続安打&打点で、チームも3連勝。4番にどっしり構える超人が元気なら、虎もまだまだ上がっていける。(箭内桃子)

◆G倒グランドスラム!! 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が一回、来日初の8号満塁弾を放ち、チームは3連勝。巨人戦の連敗も3で止めた。5番に昇格させた金本知憲監督(50)の起用がズバリ当たって、夏のロードは4勝3敗と白星先行。大砲は「優勝する道はある」と大逆転Vへ進軍ラッパを鳴らした。  一瞬の静寂のち、ドームの屋根が割れんばかりの大歓声が鳴り響いた。一塁を回る。右拳を突き上げる。今度はベンチを指さし、雄たけびだ。どうだ! 見たかッ!! ロサリオが大事な伝統の一戦でいきなり大仕事をやってのけた。  「いつもチームのために...と思っていて、そこまで結果を残すこと(自体)は考えてないんですが、よかったですね。グランドスラムが出て、チームが勝ててよかった。私が全力でやれば、チームのためにもファンのためにもなると思いますので、それをしっかりと続けていきたい」  一回一死満塁。福留の四球、糸井の右前打などで作られた絶好機だった。大きな弧を描きながらバックスクリーン左に着弾。来日して62試合251打席目で初となる8号満塁アーチに大はしゃぎ。体を弾ませながらダイヤモンドを一周した。  「どこまで(打球が)飛んだかは気にしていなかった。しっかりとコンタクトできたので、壁(フェンス)ぐらいまではいくか、と思っていたけど、ホームランになってよかったと思います」  キマジメな性格だ。2割前半だった打率も少し上がる度に「ほら、上がってきただろ?」と周囲に漏らしていたという。だから首脳陣も7月中旬に昇格させた後の打順に気をもんだ。この日は7月27日のヤクルト戦(神宮)以来自身6試合ぶりの5番昇格。指揮官は試合後、実はメンバー交換直前まで、これまで通りの6番を想定していたことを明かした。「1つ、きょう上げようか、と。最後の土壇場でね。結果的によかった」。状態が下降気味の陽川を救う役割を託された。また重圧に負けてしまうのか、それとも...。のるかそるかの勝負にR砲が勝った。  「コーチの方と練習していますし、いいアドバイスをいただいています。それを私も理解してやっているので、それが結果につながっている」  今季限りでの退団危機に立たされた中、3日の全体練習から片岡ヘッド兼打撃コーチの提案でトップをしっかり作るため、ノックを打つ練習を導入し、好転した。坂井オーナーがネット裏から敵地観戦した伝統の一戦で、残留へ、最高のアピール。一発を放てば、これで6連勝(6勝1敗)。金本監督も「ロサリオが打つと勝つといいますか、神話とまではいきませんけれど、ナイスホームランでした」とうなった。  ロサリオは「まだまだ試合は残っていますし、優勝する道はまだあるので、今まで通り応援してもらって、なんとか優勝を目指して、皆さんと一緒に戦っていきたいと思います」とヒーローインタビューで宣言した。試合中もナインに声をかける姿が目立つ。この鼻息の荒さを待っていた。3連勝で2位巨人に1・5差。いよいよ、ロサリオの季節がやってきたぞ!! (阿部祐亮)
★小百合弾100万円表彰  ロサリオが東京ドーム放った本塁打は5月8日以来、3本目だ。その一発は左中間席上方にある女優・吉永小百合がほほ笑む「JR東日本」の看板に直撃。賞品として贈られる「びゅう商品券100万円分」が、8日の試合前に贈呈される。開幕3戦目の4月1日には来日1号も放ち、この日はグラウンドスラム。宿敵の本拠地で効果的な一発を放っている。

◆巨人は2点を追う六回に、先頭から死球、四球で無死一、二塁の大きなチャンスをもらった。しかし、7番・マルティネスは一塁へのインフィールドフライ。続く大城は一ゴロで走者を進めたものの、二死からの代打・中井は遊ゴロで無得点に終わった。  マルティネスはしょせん、7番打者だ。特に調子がいいわけでもない。ここは送りバントではなかったか。小技があまりうまくないのであれば、バントができる代打だ。さらに言うと、一死一、二塁になった後は、前の打席で本塁打を打っているとはいえ、大城に代打・阿部でもよかった。  首脳陣は「まだ六回。終盤に、もうひと山」と考えたのかもしれない。しかし、一気に土俵の中央まで押し戻せるチャンス。しかも、相手がくれたチャンスだ。いいカード(代打)は先に切っていく、攻めの姿勢がほしかった。  最低でも1点差にして自軍に流れを持ってきておけば、結果的に大きな失点となった七回の7点目は防げたと思うのだが...。 (サンケイスポーツ専属評論家)

◆ロサリオの必死な姿は試合前から伝わってきた。練習ではネットに向かってノックをしている。右(後ろ)足に掛かりすぎる重心を少しでも左(前)足に持っていこうという狙い。左足に重心を移し、回転軸で打とうとしているのだろう。そうすることによって、外角へ逃げる変化球を少しでも見極めようとしている。  打席でも変化がある。バットを肩に乗せて、力を抜いたリラックスした動きを見せる。西武などでプレーしたカブレラを連想してもらえればいい。さらに、丸くなって小さくなりがちだったフォームから、意識して背筋を伸ばし、大きく構えている。そして、打球を上げるのではなく、ライナーを意識している。  1打席目の満塁本塁打は、工夫がすべていい形で結果につながった。ひと振りで決めるパワーは、改めて魅力的だ。  ただし、内海にチェンジアップを連投され、空振り三振に終わった2打席目以降の内容は、これまでと同様の打ち取られ方だった。アプローチ、努力は評価するが、課題はまだまだ解消できていない。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
563710.602
(↑0.004)
0
(-)
49485
(+6)
413
(+2)
122
(+1)
54
(-)
0.265
(↑0.001)
4.04
(↑0.03)
2
(-)
巨人
495110.49
(↓0.005)
10.5
(↓1)
42451
(+4)
409
(+7)
100
(+3)
47
(-)
0.259
(↓0.001)
3.87
(↓0.03)
3
(-)
ヤクルト
444910.473
(↓0.005)
12
(↓1)
49426
(+1)
459
(+4)
90
(-)
54
(-)
0.265
(-)
4.41
(-)
4
(-)
阪神
424710.472
(↑0.006)
12
(-)
53358
(+7)
401
(+4)
54
(+1)
46
(-)
0.246
(↓0.001)
4.01
(-)
5
(-)
中日
435120.457
(↑0.003)
13.5
(-)
47375
(-27)
433
(-9)
112
(+48)
57
(+9)
0.247
(↓0.014)
4.16
(↑0.2)
6
(-)
DeNA
445410.449
(↓0.003)
14.5
(↓1)
44404
(+33)
448
(+16)
64
(-47)
49
(-8)
0.261
(↑0.014)
4.38
(↓0.19)