DeNA(★5対6☆)広島 =リーグ戦15回戦・横浜スタジアム=
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広島
01200 1001 16131
DeNA
00003 0002 05100
勝利投手:中﨑 翔太(1勝0敗25S)
(セーブ:高橋 樹也(0勝0敗1S))
敗戦投手:山﨑 康晃(2勝4敗21S)
  DAZN
◆広島は4-3で迎えた9回表、菊池の適時打でリードを広げる。直後に同点とされて迎えた延長10回、1死一三塁から西川の内野ゴロの間に1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、7番手・高橋樹がプロ初セーブ。敗れたDeNAは、9回に同点とする粘りを見せるも、最後は5番手・山崎がつかまった。

◆DeNA今永昇太投手(24)は4番打者を抑えられるか。今季9試合に登板している今永は、4番打者以外は被打率2割8分5厘に対し、4番打者には被打率5割2分4厘。4番打者を無安打に抑えたのは5月1日阪神戦だけで、それ以外の試合では全て安打を許している。

◆大洋ホエールズの往年のエース、斉藤明雄氏が始球式を行った。  大洋時代のユニホーム姿で登場。打席にはDeNA佐野が立ち、見事なストライク投球を披露した。力強いボールにスタンドは大歓声。帽子を取って笑顔で声援に応えた。

◆広島先発の高橋昂也投手(19)が制球を乱し、プロ最短2回2/3で降板した。  1回は3者凡退も、2回は2四球、3回も2四球で2死一、二塁としたところで交代を告げられた。「ボール自体の走りは悪くなかったのですが、なかなかコントロールすることができませんでした。先に援護してもらったのに自分の投球ができずに試合をつくることができなくて悔しいです」。無失点ながら役割を果たせず肩を落とした。

◆広島が延長戦を制して貯金を今季最多タイの18とした。  9回に2点リードで送り出した抑えの中崎が打たれて同点。10回は会沢、安部の連打で1死一、三塁とし、代打西川の併殺崩れの間に1点を勝ち越した。その裏を抑えた3年目左腕の高橋樹がプロ初セーブ。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。  -相手に流れがあった中でよく勝ち越した  緒方監督 ぎりぎりのところで選手全員が、今日の試合に勝つという気持ちを出してやってくれた。キク(菊池)の大活躍もあったし、最後はミキ(高橋樹)がね。あの子は気持ちが強いから。  -プロ初セーブ  緒方監督 去年から見てきて、物おじしないところがあったので、投手コーチと話して投げてもらった。  -菊池は4安打  緒方監督 昨日、今日と吹っ切れたような感じ。中心選手だし、引っ張ってもらう。  -先発高橋昂が制球難  緒方監督 まだまだ(今後も)投げさせるよ。

◆DeNAが延長戦を落としての2連敗で、借金が今季最多の9となった。  2点差で迎えた9回に途中出場の倉本、代打神里の連打からチャンスをつくり、ソトの犠飛とロペスの適時二塁打で同点。土壇場で追いつく粘りをみせたが、延長10回に守護神山崎が1点を失った。  10回の決勝点は、1死一、三塁からベンチが内野陣に中間守備を指示し、二ゴロからの4→6→3の併殺崩れの間に失った。アレックス・ラミレス監督は「ベストな投手が点を取られて負けたので仕方がない」と切り替えを強調。2点差を追いついた9回の攻撃については「調子を落としていた若手が粘りをみせて同点に追いついた。負けたが得たものはあった。ここから巻き返せれば」と振り返った。

◆3本のアーチを描いた広島打線が延長10回、併殺崩れで決勝点を奪った。豪快かつ繊細に、泥臭く勝利をつかんだ。貯金は今季最多タイの18とし、優勝マジックは最短で8日にともる。  広島打線を勢いづけたのは、2番に復帰した菊池だ。1回に中前打を放つと、1点リードの3回には外寄りの低め真っすぐをコースに逆らわずに右翼席まで運んだ。5回にも左翼フェンス直撃の二塁打。9回には2死二塁からパットンの低めスライダーをバットの先で拾って中前へ運び、追加点をもたらした。  前日は672日ぶりに2番以外でのスタメンとなった。わずか1試合で2番に返り咲き、今季初の4安打にも満足感はない。「今日だけでは意味がない。続けていかないと。(シーズン)序盤はずっとチームに迷惑をかけた。やるしかない」。勝っても表情は厳しいままだった。  緒方監督は「中心選手だし、引っ張ってもらう」と菊池への揺るがぬ信頼を口にした。二塁のポジションは聖域だが、今後も打順の入れ替えは考えられる。「(何番でも)やることは変わらない。自分がやるべきことをその日その日でやっていくだけ」。打線の潤滑油にも、得点源にもなれる菊池の復調がチームの勢いを加速させる。【前原淳】

◆花巻東(岩手)から入団3年目の広島高橋樹がプロ初セーブだ。  1点を勝ち越した延長10回に登場。先頭打者が失策で出塁したが1死後に併殺打で締めた。「やっぱりうれしい。いつもと違う緊張感があった。絶対に抑えてやろうと思った」。昨年1軍デビューし、今季まだ2試合目の未勝利左腕。「ボールは親に送ります」と笑顔だった。

◆先発はDeNAが今永、広島は高橋昴。先制したのは広島。二回無死三塁から、バティスタの適時二塁打で1点を奪った。三回は一死から菊池が11号ソロ。さらに鈴木も左翼席へ17号ソロを放ち3-0とした。

◆DeNAは五回一死一、二塁と好機を作ると、筒香の左前適時打で1点を返した。続く宮崎の右越え2点二塁打で同点に追いついた。広島は六回二死から安部が右中間へ4号ソロを放ち、4-3と勝ち越した。

◆広島の高橋昂は三回途中で交代を命じられた。無失点ながら4四球を与えてプロ5試合目で自己最短での降板となり「球自体の走りは悪くなかったけど、なかなかコントロールすることができなかった。苦しい投球になった」と唇をかんだ。  2年目の今季、プロ初登板を果たし、6月に巨人戦でプロ初勝利をマークした19歳の左腕。初対戦のDeNA打線を相手に、一回こそ三者凡退に抑えたが、その後は四球からピンチを招く不安定な投球だった。「先に援護してもらったのに、試合をつくることができなくて悔しい」と肩を落とした。

◆首位に広島が延長戦を制し、2連勝。2点リードの九回に追いつかれたが、十回に1点を勝ち越し、逃げ切った。  先発はDeNAが今永、広島は高橋昴。先制したのは広島だった。二回無死三塁から、バティスタの適時二塁打で1点を奪った。三回は一死から菊池が11号ソロ。さらに鈴木も左翼席へ17号ソロを放ち3-0とした。  DeNAは五回一死一、二塁と好機を作ると、筒香の左前適時打で1点を返した。続く宮崎の右越え2点二塁打で同点に追いついた。広島は六回二死から安部が右中間へ4号ソロを放ち、4-3と勝ち越した。九回は二死二塁から菊池の中前適時打で1点を追加した。  DeNAは粘る。その裏、倉本、神里の連打などで一死二、三塁とし、ソトの右犠飛で1点。続くロペスの右翼への適時二塁打で追いつき、延長に入った。  広島は十回一死一、三塁とし、代打・西川の二ゴロの間に三走が生還。その裏は高橋樹が無失点で締めた。

◆広島が4時間14分の熱戦を制した。九回に中崎が2点差を追い付かれる嫌な流れの中、延長十回に代打西川の二ゴロの間に1点を勝ち越すと、最後は3年目の高橋樹が無得点で切り抜け、プロ初セーブを挙げた。  高橋樹は今季2度目の登板だった。先頭打者を三塁手の失策で塁に出したが「野手の人たちが点を取ってくれた。エラーしても自分が抑えてやるという気持ちだった」と後続を断った。

◆DeNAは借金が9となり2016年5月以来となる2桁の負け越しが目前となった。8試合連続で先制を許す苦しい展開の中、九回2死からロペスの適時二塁打で追い付いた。だが、さらに2死満塁と攻め立てたサヨナラ機を逃して延長十回に抑えの山崎が勝ち越しを許した。  ラミレス監督は3日にはセーブに失敗している山崎について横浜スタジアムでの防御率が6点台であることを挙げ「状態は悪くないが、何かがマッチしていない」と言及。今後の同球場での抑え起用について「臨機応変に考えたい」と変更の可能性に含みを持たせた。 今永(5回3失点) 「先制点を与えてしまい、味方の攻撃のリズムを崩してしまった」 宮崎(1-3の五回に2点二塁打) 「前の打席で凡退していたので、何とか走者をかえそうと思った」 ロペス(4-5の九回2死で適時二塁打) 「内角を狙っていたが、追い込まれてからは全てのボールに対応しようと考えを変えた」

◆広島の菊池が今季初の4安打を放って気を吐いた。不振で前日4日はプロ初の8番で先発したが、この日は定位置の2番に戻り活躍。「やることは変わらない。自分のできることをその日その日でやっていくだけ」と言葉に力を込めた。  一回の中前打に続き、三回には右越えへ11号ソロ。五回に二塁打を放ち、九回は中前適時打で追加点をもたらした。2試合連続の複数安打にも「今日だけじゃ意味がない。続けていきたい」と浮かれることはなかった。

◆九回に2点差を追いついたが、延長十回に山崎が失点。チームは2カード連続の負け越しで、借金は今季ワーストの9に膨らんだ。『ハマの守護神』は今季、本拠地で19試合に登板し防御率6・38。ラミレス監督は「本拠地の借金(9)は山崎で勝てないこともある。臨機応変に対応していきたい」と球場限定で起用法を見直すことを示唆した。

◆球団史上4人目の100セーブに王手をかけている広島の守護神・中崎がまさかの救援失敗。2点リードを追いつかれて嫌なムードが漂ったが...。最後は延長戦を制し、緒方監督はナインをたたえた。  「本当に、きょうの試合に勝つという気持ちでやってくれた」  5-3の九回、中崎は連続安打と犠打で一死二、三塁のピンチを招くと、ソトに犠飛、ロペスに適時二塁打を許した。メモリアル登板になるはずが悪夢に変わってしまったが、打線が救ってくれた。延長十回に山崎を攻略。一死から会沢、安部の連続安打で一、三塁とし、西川の二ゴロで勝ち越し。その1点を21歳の左腕、高橋樹が守りきって、中崎には今季1勝目が転がり込んだ。  「ミキ(高橋樹)は気持ちが強いから」と指揮官。阪神がヤクルトに勝利し、マジックの点灯は最短で8日。8日に点灯すれば、昨年に並んでチーム最速となる。 (柏村翔) 延長十回を3人で片付け、プロ初セーブをマークした広島・高橋樹 「(記念球は)両親にあげます」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
553710.598
(↑0.005)
0
(-)
50479
(+6)
411
(+5)
121
(+3)
54
(-)
0.264
(↑0.001)
4.07
(↓0.01)
2
(-)
巨人
495010.495
(↑0.005)
9.5
(-)
43447
(+2)
402
(-)
97
(+1)
47
(-)
0.26
(↓0.001)
3.84
(↑0.04)
3
(-)
ヤクルト
444810.478
(↓0.006)
11
(↓1)
50425
(+1)
455
(+3)
90
(-)
54
(-)
0.265
(↓0.001)
4.41
(↑0.01)
4
(-)
阪神
414710.466
(↑0.006)
12
(-)
54351
(+3)
397
(+1)
53
(-)
46
(-)
0.247
(↑0.001)
4.01
(↑0.03)
5
(-)
中日
445310.454
(↓0.004)
13.5
(↓1)
45402
(-)
442
(+2)
64
(-)
48
(-)
0.261
(↓0.001)
4.36
(↑0.03)
6
(-)
DeNA
425120.452
(↓0.005)
13.5
(↓1)
48371
(+5)
432
(+6)
111
(-)
57
(+1)
0.247
(-)
4.19
(↓0.02)