1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 6 | 2 |
日ハム |
10 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 14 | 18 | 1 |
勝利投手:有原 航平(7勝2敗2S) 敗戦投手:石川 歩(9勝5敗0S) |

◆日本ハムは初回、中田の2打席連続適時打やアルシアの適時打など、打者15人の猛攻で一挙10点を先制する。その後も得点を重ね、終わってみれば18安打で14得点を挙げた。投げては、先発・有原が8回無失点の快投で今季7勝目。敗れたロッテは、先発・石川が誤算だった。
◆直木賞作家の桜木紫乃さんが、出身地での始球式に登板した。 緊張しながら臨んだ大舞台で、ボールは転々としながら捕手の元へ。悔しさのあまり、マウンド上でしばらくうずくまった。「人がいるとかいないとか、全く気にならなくなる。物を書いている時と緊張感が同じだった」と、独特の表現で振り返った。 日本ハムでは中田翔内野手を応援。「ワイルドさと繊細さ。真面目さが見え隠れする方。そう思いませんか?」と魅力を語った。 13年に「ホテルローヤル」で第149回直木賞を受賞。代表作には「起終点駅(ターミナル)」や「凍原」など北海道を舞台にした作品がある。
◆ロッテが今季ワーストの14失点で大敗し、3連敗で借金1となった。 先発の石川歩投手が1回もたなかった。アウト2つを取るのに打者14人、51球を要した。被安打11で自己ワーストの10失点と炎上した。 前回24日のソフトバンク戦は、右肩に力が入らないと訴えて2回で緊急降板していた。「前回ほどじゃないけど(肩に力が入らない感じは)あった。痛みはないですね。違和感...、ではない。フォームの問題なのか分からない」と初めての症状に困惑し、「序盤に(ゲームを)壊してしまった。2試合続けてなんで」と反省した。
◆日本ハムが初回に10得点を挙げた。 4番中田翔内野手が口火を切った。1死一、二塁から先制の左前適時打。ここから快音が止まらなくなった。アルシアの2点適時二塁打や中島の二塁強襲の2点適時打で続き、この回2打席目となった松本と近藤にも適時打。締めくくりは中田が左翼フェンス直撃の2点適時二塁打。1回に2安打3打点の中田主将は「早いカウントから積極的に打ちにいけたことが良かった。いい感じでつながっていたから、自分で途切れさせたくなかったしね。年に1度の釧路開催で、初回からいい攻撃ができて良かったよ」。11安打10得点の猛攻で、ロッテ先発の石川をノックアウトした。
◆日本ハムが先発全員安打で今季最多14得点と打線が爆発し、大勝した。 初回に打者15人で11安打10得点。3回にも3点を追加し、8回にはレアードのソロ本塁打で今季最多得点を更新した。 投げては先発有原が8回無失点と盤石の投球。釧路では球団として10年ぶりの勝利となった。栗山英樹監督は完勝にも「気を引き締めていきます」と、すぐに気持ちを切り替えていた。
◆日本ハムが初回に9打数連続を含む11安打で10得点の猛攻。日本ハムの1イニング2桁得点は12年8月21日オリックス戦の5回に11点を挙げて以来で、初回に2桁得点は東映時代の66年8月20日東京戦で11点を記録して以来、52年ぶり2度目。 1イニング11安打は球団新記録となり、9打数連続安打は87年10月1日西武戦の5回にマークして以来2度目の球団タイ記録。1イニングの最多安打記録は92年7月15日西武の13本で11安打以上は15度目になるが、いきなり初回に11安打したのはプロ野球史上初めてだ。 ちなみに、初回の最多得点は98年4月22日ヤクルトの13点。
◆ロッテ石川歩投手が初回に11安打を浴びて10失点。投手の1イニング最多失点には46年7月15日内藤(ゴールドスター)の12失点があるが、1イニング11被安打は86年6月3日高橋一(大洋)が広島戦の9回に記録して以来2人目のプロ野球ワーストタイ。 パ・リーグでは過去2人の10安打を抜くワースト記録となった。
◆ロッテ石川が1回もたず大炎上した。 1死一、二塁で日本ハム中田に先制打を許すと、満塁からアルシアにフェンス直撃二塁打。打者一巡後も3連続適時打とめった打ちが止まらず、2死奪うのに打者14人、51球を要した。2/3回で自己ワースト10失点。1イニング被安打11はプロ野球ワーストタイで「序盤に試合を壊してしまった。2試合続けてなんで」と反省。大敗と首位西武が勝ったことでチームの自力優勝も消えた。 7月24日のソフトバンク戦も2回で緊急降板。蓄積疲労からか右肩に力が入らないと訴えていた。近い感覚があったと言い「痛みはない。違和感でもない。フォームの問題なのかも分からない。早く(原因を)見つけないと」と初めての症状に困惑を隠せない。6月26日の楽天戦で9勝目を挙げてから5試合勝ちなし。井口監督は「本人しか分からない部分。この状態がずっと続くようじゃ。1回飛ばしてもいい」と登録抹消する方針を示した。【鎌田良美】
◆日本ハム打線が歴史的大爆発だ。 ロッテ16回戦(釧路)は初回に打者15人で一挙10得点の猛攻。初回としてはプロ野球史上初となる11本の安打を積み重ね、早々と試合を決めた。4番の中田翔内野手(29)は、先制打を含む自己最多タイの1試合5打点をマーク。主将がけん引した打線は今季最多の14得点を挙げ、チームは昨季8年ぶりに復活した釧路開催で、10年ぶりの勝利を挙げた。 霧の街で、日本ハム打線が試合開始早々にスカッと晴れわたるような猛攻を仕掛けた。初回1死一、二塁。口火を切ったのは主将中田だ。「早いカウントから積極的に打ちにいけたのが良かった」。初球を捉えた4番の先制左前適時打が、記録的な攻撃の号砲。5番レアード以降も出塁が止まらず、この回2度目の打席が回った中田の2点適時二塁打で打ち止め。11安打10得点で一気に試合を決めた。 中田は3回にも左前適時打を放って3安打猛打賞、自己最多タイの1試合5打点をマーク。「みんな塁に出てくれるので、チャンスをものにできてよかった」。前日30日には母校の大阪桐蔭が記録的猛攻で北大阪大会を制した。春夏連覇を目指す後輩たちに触発されるように快音を残した。そんな頼もしい主将に打線も乗せられた。8回にはレアードが21号ソロを放ち、今季最多となる14点目を挙げた。さらに渡辺が内野安打を記録して先発全員安打で大勝に花を飾った。 釧路では10年ぶりの白星だ。球場改修などを経て、8年ぶりに1軍主催試合を行った昨季は黒星。中田は「こういうところのファンは僕たちの試合を生で、なかなか見られないと思う。応援はすごかったし、それに応えられて良かった」。めったに見られない1イニング2桁得点など、選手全員で魅力いっぱいの試合を届けた。 栗山監督も釧路に詰めかけた1万2565人の観衆に感謝した。「釧路のみなさんの『来てくれて、ありがとう』という雰囲気を、ひしひしと感じた」と、見えざる力が後押しになったと振り返った。今日1日は、こちらも年に1度の帯広開催。「今日のことは、忘れた方がいい」と大勝にも気を緩めることはない。帯広でも勝利して勢いに乗り、3日から敵地で臨む西武との首位攻防3連戦へ向かう。【木下大輔】
◆日本ハム有原航平投手(25)が、1年越しのリベンジを果たした。8回を散発4安打無失点の快投。7勝目を挙げた。昨年7月25日の釧路でのロッテ戦は6回4失点で黒星だったが、この日は付けいる隙を見せず。年に1度の釧路開催で10年ぶり勝利をもたらした。夏本番に向けて、力強さが増してきた。 降り注ぐ祝福の声に、やっとほおを緩ませた。ヒーローの有原が、ファンに"ざんげ"した。「前回、いいところを見せられなかったので、何とか勝ちたいと思っていました」。苦笑いを浮かべ、温かい拍手を浴びた。強い決意を秘め、ロッテ打線に立ち向かった。完封ペースの8回4安打無失点。「今日は本当に勝てて良かった」と7勝目の喜びを、大興奮の釧路のファンと分かち合った。 年に1度の釧路開催。昨季も先発を託されたのは、有原だった。相手も同じロッテ。当時は6回4失点で敗戦投手になった。苦い記憶を、快投で塗り替えた。2年越しの雪辱に向け「走者をためると嫌な雰囲気になるので、そこは気を付けていきました」と臨んだ。持ち味の直球は150キロ超を連発し、打線の援護も受けて、圧倒した。 唯一のピンチは、終盤7回。2死一、二塁で元チームメートの岡を迎えた。「アリペイ」と呼ばれ、かわいがってくれた1歳上の先輩との対戦は「変な感じはありました」。違和感もあったが、気を引き締め直すチャンスになった。「敵なので、しっかり抑えようと思いました」と一層、力がこもった。6球目、スライダーで空振り三振に仕留めた。 栗山監督は「次、大事なところで完封してくれると思う。大量点を背負いながら、航平はしっかり投げてくれた」と、たたえた。有原は7月9日ソフトバンク戦での先発復帰後、勝敗の付かなかった1試合はあるが、自身3連勝。夏本番を迎えようとしている。【田中彩友美】
◆日本ハムが一回に、ロッテ先発の石川渉投手(30)に猛攻を仕掛けて一挙10得点を奪った。 日本ハム打線がいきなり爆発。先頭打者の西川、2番・松本が連打。3番・近藤は中飛に倒れたが、4番・中田が左前適時打で先制。5番・レアードが右前打でつないで一死満塁とすると6番・アルシアが左翼フェンス直撃の2点二塁打で4点目。 さらに7番・渡辺が死球で出塁し、8番・石川が右前打を放ち一死満塁。すると9番・中島が二塁手強襲の2点適時打を放ち6点目。早くも、打者一巡し、西川が三塁内野安打でまたも一死満塁とすると、松本、近藤の連続適時打で8点目。とどめに中田が左翼フェンス直撃の2点二塁打を放ち10点目。一気に石川を攻略した。 今季9勝を挙げている石川は、2/3回を11安打10失点でKO。2番手の西野に早くもマウンドを譲った。
◆ロッテは31日、日本ハム戦(釧路)に1-14と記録的大敗を喫し、7月18日以来の借金生活に転落した。 先発の石川は一回に11安打を浴び、まさかの10失点。1イニングもたずに降板となった。前回24日のソフトバンク戦(京セラドーム)でも序盤に失点していただけに「2試合連続けてなので...」と悔しさをにじませた。 前回登板から「力が入らない」と不安を抱え、前日には「大丈夫だと思います」と話していたが結果は正反対だった。痛みはないものの「肩だと思う。力が入らないというか、伝わらないというか。フォームなのか...。こんなのはプロに入って初めて。早く(原因を)見つけたい」と苦しい心情を吐露した。 井口監督も「まったくといっていいほどだめでした。本人は大丈夫と言っていたけど、それを言い訳にしてもらっても困る」と困惑気味。乱調のエースには「1度、飛ばしてもいいかもしれない。ミーティングで話します」と次回の登板を回避する可能性を示唆した。
◆日本ハムの有原が8回無失点で7勝目を挙げた。味方が一回に10点を奪うなど、序盤で13点の援護を受けたがペースを崩さなかった。「楽な気持ちで投げた。打線に感謝している」と控えめに喜んだ。 昨年も7月25日に釧路で先発したが6回4失点で敗れた。「去年は釧路の皆さんにいいところを見せられなかった。何とか勝ちたいという気持ち」とうれしそうだった。 アルシア(一回に3点二塁打) 「いい当たりをしようと思っていた」 中島(一回に2点適時打) 「とにかく前へ飛ばそうと思った。食らいついていった」 松本(一回に適時打) 「チームがすごくいい雰囲気で回してくれたので、後ろにつなげることだけを考えた」
◆今季ワーストの14失点で大敗し、7月18日以来の借金生活に逆戻りした。先発の石川は一回に2死しか取れず10失点。リーグ新となる1イニング被安打11の大炎上に「2試合続けて(7月24日は2回降板)なので...。肩に力が入らない。早く(原因を)みつけないと」とうなだれた。井口監督は「まったくと言っていいほど駄目。一度飛ばしてもいいかなと思う」と次回登板を回避させる可能性を示唆した。
◆日本ハムは31日、ロッテ16回戦(釧路)に14-1で大勝。一回に4番・中田翔内野手(29)が2本の適時打を放つなど、打者15人で球団新記録の1イニング11安打をマークし、10点を奪った。 夏は朝から深い霧に覆われる"霧の街"。気温22度と涼しい風が吹き抜ける球場で猛攻だ。 「いい感じでつながっていたから、自分で途切れさせたくなかった。年に1度の釧路開催で、初回からいい攻撃ができてよかったよ」 中田が胸を張った。一回一死一、二塁から先制の左前適時打。2打席目は左翼への2点二塁打で死球を挟み、球団タイ記録の9打数連続安打をマークした。主将は三回にも2点打を放ち、3安打5打点と打線を引っ張った。 ナイター設備がなく、平日の昼間でもスタンドは1万2565人の超満員。釧路では昨季が9年ぶりの開催で、勝利は2008年7月5日のオリックス戦以来10年ぶりとなった。栗山監督は「釧路のみなさんの『来てくれてありがとう』という思いを感じた。背中を押してもらいました」と感謝した。 (中田愛沙美)
8回4安打無失点で7勝目の日本ハム・有原 「(一回の大量援護で)楽な気持ちで投げさせてもらった」 一回の2点適時打に日本ハム・中島 「とにかく前へ飛ばそうと思った。食らいついていった」 一回に2安打。2打席目の中前適時打に日本ハム・松本 「すごくいい雰囲気で回してくれたので、後ろにつなげることだけを考えた」
8回4安打無失点で7勝目の日本ハム・有原 「(一回の大量援護で)楽な気持ちで投げさせてもらった」 一回の2点適時打に日本ハム・中島 「とにかく前へ飛ばそうと思った。食らいついていった」 一回に2安打。2打席目の中前適時打に日本ハム・松本 「すごくいい雰囲気で回してくれたので、後ろにつなげることだけを考えた」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 53 | 35 | 1 | 0.602 (↑0.004) | 0 (-) | 54 | 499 (+7) | 422 (+4) | 119 (+5) | 96 (-) | 0.276 (↑0.001) | 4.42 (↑0.01) |
2 (-) |
日ハム | 51 | 39 | 1 | 0.567 (↑0.005) | 3 (-) | 52 | 407 (+14) | 358 (+1) | 101 (+1) | 59 (+2) | 0.25 (↑0.003) | 3.57 (↑0.04) |
3 (-) |
福岡 | 43 | 44 | 1 | 0.494 (↓0.006) | 9.5 (↓1) | 55 | 389 (+4) | 389 (+7) | 125 (+1) | 56 (-) | 0.256 (↑0.001) | 4.24 (↓0.04) |
3 (-) |
ロッテ | 43 | 44 | 3 | 0.494 (↓0.006) | 9.5 (↓1) | 53 | 362 (+1) | 381 (+14) | 45 (-) | 90 (-) | 0.257 (↓0.001) | 3.87 (↓0.11) |
5 (-) |
ORIX | 42 | 47 | 4 | 0.472 (↓0.005) | 11.5 (↓1) | 50 | 349 (+4) | 364 (+6) | 72 (-) | 62 (+1) | 0.241 (↑0.001) | 3.7 (↓0.03) |
6 (-) |
楽天 | 39 | 51 | 1 | 0.433 (↑0.006) | 15 (-) | 52 | 342 (+6) | 370 (+4) | 87 (-) | 47 (+1) | 0.246 (↑0.001) | 3.82 (-) |
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