中日(★3対4☆)DeNA =リーグ戦16回戦・ナゴヤドーム=
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DeNA
10003 0000 492
中日
02000 0100 3100
勝利投手:濵口 遥大(1勝2敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(2勝3敗20S))
敗戦投手:ガルシア(10勝5敗0S)
  DAZN
◆DeNAは初回、ロペスの適時打で先制する。その後1-2で迎えた5回表には、無死一二塁からソトの3ランが飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・濱口が今季初勝利。敗れた中日は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。なお、この試合でDeNA・三上が通算100ホールドを達成した。

◆中日オネルキ・ガルシア投手(28)はナゴヤドームで今季8勝1敗、防御率1・47。  同球場のシーズン最多勝は10年吉見の11勝だが、外国人では00、01年バンチとガルシアの8勝が最多。助っ人初のナゴヤドーム9勝を目指す。

◆DeNAが連敗を3で止め、最下位転落を回避した。  2点リードの6回1死二塁で、中日の代打堂上の一、二塁間への打球を、この回から二塁の守備に入った石川雄洋内野手が横っ跳びでキャッチ。抜ければ1点差となる場面で好守が光った。前夜には守乱で取りこぼしていた中での好プレーに、アレックス・ラミレス監督も「あれが抜けていたら1点。あのプレーは今日1番大きかった」とたたえた。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手が、逆転3ランを放った。  1点を追う5回無死一、二塁、中日ガルシアのチェンジアップを、バックスクリーン右に特大アーチ。直近の4安打はすべて本塁打という大当たり。お立ち台では「今日はタイミングが合っていなかったけど、芯をとらえることができた。打った瞬間いくと思った。ホームランを打つのは神様のおかげ」と、喜んでいた。

◆DeNA浜口遥大投手が、今季初勝利を手にした。  6回7安打2失点。粘りながら今季10登板目にして、初白星を手にして「ホッとしています。ピンチを背負っても腕を振って攻めることができた」。  トレードで加入した伊藤光とのバッテリーが2試合目だった。カーブ増え、スライダーでカウントをとるなど「今までと違うスタイルを引き出してくれた。上積みができた」と手応え。チームの連敗を3で止め、負けたら最下位の一戦で転落を食い止めた。

◆2ケタ10安打を打ちながら、あと1点が遠かった。  ナゴヤドーム8勝1敗と好相性のオネルキ・ガルシア投手が先発。初回1失点で踏ん張ったが、2-1の5回にソトに逆転3ランを浴びた。  7回にビシエドの14号ソロで1点差に詰め寄ったが、3-4でDeNAに逃げ切られ、借金は再び10に逆戻りした。  「(中盤の)3ラン(被弾)は痛かった。昨日は序盤の3ランだから、返していけたが。ビシエドの(ソロの)1発はあったが、2ケタ安打でも1点は難しい。外国人が1人いない間に、こういう試合ができている。いい方向にいってくれれば。粘りはあったが、3点は痛かった」と森監督は悔しがった。開幕から主軸を務めたアルモンテが左手首痛で戦線離脱中。ふぞろいの竜打線が、26日のDeNA3連戦勝ち越しに導くことに期待した。

◆勝負どころの100球目は、新兵器・スラッターを選んだ。DeNA浜口遥大投手(23)はヤマ場を迎えた。2点リードの6回2死三塁、3打席連続安打を許している同学年の京田を迎えた。「個人的に打たれていた。絶対抑えてやろうと」。空振り三振に仕留め6回2失点。今季初勝利でチームの連敗を3で止めた。  生みの苦しみを味わった。オフに高速スライダー「スラッター」を取り入れた。だが開幕直前に左肩痛で1カ月出遅れ。投げても9試合連続勝ちがつかなかった。「気分転換。流れを変えるためもあった」とワインドアップを試すなど模索。「1年目だったら気持ちの浮き沈みがあったと思う。練習にもそういう雰囲気を持ち込んでしまっていたが今は違う」。2年目の進化を示した1球だった。  猛暑の中、最後の夏を思い出していた。前日まで2軍練習場で調整。うだるような暑さは、三養基高3年の夏も同じだった。佐賀県大会3回戦敗退の翌日、高校の敷地を出た自販機の前に3年生が集まった。禁止されていた炭酸飲料で乾杯。選んだ緑色のマウンテンデューに「本当に1口も飲んでいなかったので、あの味は一生忘れられない」。苦しんで手にした白星の味も格別だった。負けたら最下位の一戦で勝利。昨季10勝だけに「1勝じゃ貢献できていない」。ハマの浜ちゃんが起死回生のキーマンになる。【栗田成芳】

◆DeNA山崎が新人から4年連続となる20セーブに到達し、自身のプロ野球記録を更新した。  1点リードの9回に投手強襲安打などで1死二塁のピンチを招きながら無失点。「勝っている展開でつないでくれたみんなのおかげです」と仲間に感謝した。4年連続の20セーブは球団では大魔神・佐々木以来2人目。

◆中日は9回、DeNA守護神山崎を2死一、二塁まで追い詰めた。だが平田の二ゴロで終幕。1点差を追いつけなかった。勝てば5位浮上だったが、敗れて今季最多タイの借金10に逆戻りした。  ナゴヤドームで8勝1敗と好相性を誇る先発のガルシアが、期待を裏切った。6回4失点で降板。5回、逆転本塁打をソトに打たれ、今季5敗目。「状態は良かったし、何とかしようとした。しかしリードされたままマウンドを降りてしまった。次はまた切り替えて頑張りたい」。最後までベンチ最前列でチームの逆転を願い、声援を送った。試合後は次回雪辱へ、気持ちを切り替えた。  開幕から主軸を担ったアルモンテ、そしてモヤまで離脱中。この日は前日無安打の1番京田が今季2度目の4安打と打線をけん引し、2ケタ10安打をたたき出した。だが中盤以降は得点圏に走者を置きながら、あと1点届かなかった。「(終盤に)ビシエドのソロはあった。外国人が抜けている中で、こういう試合ができるのはいい兆し。粘りはあったが、中盤の3点は痛かった」。森監督は淡々と振り返った。40勝目前で足踏み。竜党には歯がゆい一夜になった。【伊東大介】

◆DeNAが連敗を3で止めた。1-2の五回にソトが逆転3ランを放った。浜口は走者を背負っても粘り、6回2失点で今季初勝利。山崎は4年連続20セーブ。中日はガルシアが4失点と崩れ、打線も10安打ながら11残塁の拙攻だった。

◆DeNAの浜口が今季10度目の先発で念願の初勝利をつかんだ。一回1死満塁など毎回走者を背負ったが「攻める気持ちを忘れることはなかった」と直球とチェンジアップの緩急を効かせて粘投。6回まで2失点にとどめた。  昨季は新人ながら10勝をマークしたサウスポーは「まだまだ貢献できていないが、きょうのところは良かった」と胸をなで下ろした。浜口を後半戦のキーマンに挙げるラミレス監督は「一つ勝って勢いがつくと思う。彼自身だけでなくチームにも良い影響がある」と喜んだ。

◆DeNAの山崎が新人から4年連続となる20セーブに到達し、自身のプロ野球記録を更新した。1点リードの九回に内野安打と犠打で1死二塁のピンチを招いたが、伸びのある外角速球で大島を空振り三振。最後は平田を二ゴロに抑えた。 通算セーブ数は116となり「セーブは一人の力で達成できるものではなく、勝っている展開でつないでくれたみんなのおかげです」と話した。 ラミレス監督(六回の石川の好守に) 「打球が抜けていたら、得点になっている。きょうの一番大きなプレーだった」

◆中日の京田が4安打2打点と気を吐いた。一回は中前打を放ち、二回一死二、三塁では2点適時打。四回は左前打、九回も内野安打を放った。  前夜は先発9人の中でただ一人無安打だった京田は「1人だけ打ってなかったし、同級生の浜口に負けたくないという気持ちがあった」と手応えを口にした。チームはこの日10安打を放ったがつながらず、3点止まりで惜敗した。 ビシエド(七回にソロ本塁打) 「いいスイングができた」

◆ガルシアは、自身2連勝していた本拠地で6月30日以来の敗戦投手。「リードされてマウンドを降りてしまった」と落胆した。2-1の五回無死一、二塁からソトに外角低めのスライダーを捉えられ、右中間席に逆転3ランを許した。試合中盤での失点に、森監督は「立ち上がりだったら1点ずつ返していけるかもしれないが、五回に3ランは...痛いよな」と悔やんだ。

◆守護神の山崎は九回に二死一、二塁のピンチを招いたが、平田を147キロの直球で二ゴロに仕留め、10試合ぶりの20セーブ目を挙げた。4年連続の大台到達は1995年-98年の佐々木主浩に並ぶ球団記録。新人からの4年連続で自身の持つプロ野球記録も更新し「チームのみんなに感謝。一つでも多くのセーブを記録できるように、引き続き頑張っていきます」と大粒の汗をぬぐった。

◆DeNAは25日、中日16回戦(ナゴヤドーム)に4-3で勝ち、連敗を3で止めた。1年目の昨季10勝を挙げながら、今季は0勝と苦しんでいた浜口遥大投手(23)が6回7安打2失点と粘りの投球。"10度目の正直"で待望の今季初勝利をマークした。九回は山崎康晃投手(25)が1回無失点で抑え、自身の記録を更新する新人から4年連続での20セーブを達成した。  浜口は燃えていた。エアコンが効く快適空間のナゴヤドームで、顔は上気していた。闘志をむき出しにした全力投球が、チームの勝利と自身の初白星を呼び込んだ。  「序盤からピンチを背負ったけど、腕を振って投げることができました」  中盤までのスコアは1-2。中日の10勝左腕・ガルシアと投げ合った。五回にソトの3ランでリードをもらうと、自然とギアは上がった。六回無死二塁から、二塁・石川の好捕などで二死三塁までこぎつけると、最後はここまで3安打の京田を空振り三振に。今季からの新球、速いスライダー(スラッター)だった。  「(捕手の伊藤)光さんからサインが出た。投げたい球と一致した」  これまで"専属捕手"だった高城とのトレードで、オリックスから加入した伊藤とはコンビ2戦目。「カーブや曲がり球のサインが増えた。違う自分の投球スタイルを引き出してくれている。今までのものに上積みができる」と、今後へのさらなる手応えも口にした。  9日に発表された緊急トレード。高城とは2軍施設で別れのあいさつを交わした。「ジョーさんから『頑張れよ』と。突然すぎて僕は何も言えませんでした。頑張っている姿を見せたい」。開幕は左肩違和感で出遅れ、9試合の先発で1度も勝てなかったが、高城に心配をかけるわけにはいかない。開幕から約4カ月が過ぎ、浜口もようやく"開幕"を迎えた。  ウイニングボールを手にした浜口の顔には、いつもの柔和な笑みも浮かぶ。だが「まだまだ1勝じゃチームに貢献できていない。明日から次の登板に向けて準備したい」と気が緩むことはなかった。 (湯浅大)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
493410.59
(↓0.008)
0
(-)
59420
(+3)
364
(+6)
103
(+1)
48
(-)
0.259
(↓0.001)
4.02
(↓0.03)
2
(↑1)
ヤクルト
414310.488
(↑0.006)
8.5
(↑1)
58381
(+6)
406
(+5)
80
(+1)
43
(-)
0.264
(↑0.001)
4.3
(↓0.01)
3
(↓1)
巨人
434610.483
(↓0.006)
9
(-)
53412
(+5)
376
(+6)
87
(+1)
45
(-)
0.26
(-)
4.02
(↓0.02)
4
(-)
阪神
384310.469
(↑0.006)
10
(↑1)
61316
(+6)
351
(+3)
50
(-)
44
(-)
0.245
(↑0.002)
3.82
(↑0.02)
5
(-)
DeNA
394520.464
(↑0.006)
10.5
(↑1)
57339
(+4)
385
(+3)
105
(+1)
53
(-)
0.248
(↑0.001)
4.11
(↑0.02)
6
(-)
中日
394910.443
(↓0.005)
12.5
(-)
54362
(+3)
412
(+4)
59
(+1)
43
(+1)
0.263
(-)
4.46
(↑0.01)