ソフトバンク(☆6対1★)西武 =リーグ戦11回戦・福岡ヤフオクドーム=
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西武
00100 0000 151
福岡
30000 201× 690
勝利投手:石川 柊太(8勝5敗0S)
敗戦投手:十亀 剣(5勝7敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは初回、内川と牧原の適時二塁打で3点を先制する。その後は6回裏に、松田のソロと今宮の適時打で加点すると、8回には柳田の犠飛でリードを広げた。投げては、先発・石川が7回1失点の好投で今季8勝目。敗れた西武は、打線が5安打1得点と沈黙した。

◆西武先発の十亀剣投手(30)は、5回1/3、7安打5失点で7敗目を喫した。  初回に3安打で3点を失った。打ち取った当たりが野手の間に落ちるなど、不運もあったが、いきなりリードを許した。「球は悪くなかったと思いますが...。こういう展開にして、先発の役割を果たせませんでした。野手、中継ぎに迷惑をかけました」と話した。  2回から5回までは0に抑えたが、1-3の6回、先頭の松田にソロを打たれた。さらにもう1点を失い、降板した。  松田には、初回、3回は四球を与えていた。今季だけで既に4本塁打を打たれ、被打率は4割1分7厘。「四球は、逃げての四球ではない。甘くいったら、やられる。ただ、四球自体は反省しないといけません。ホームランは球が高かったです。先頭で四球はダメ。でも、打たれた1球を反省しないといけない」と話した。  辻監督は「1-3で勝負になると思ったが。松田のホームランが痛かった。あれだけ踏み込まれると。インコースに投げないから、踏み込まれた」と指摘した。

◆ソフトバンクが首位西武に連勝し、ゲーム差を4・5に縮めた。  球団記録8本塁打で大勝した16日の勢いそのままに、初回から内川、牧原の適時打で3点を先行。先発石川も7回1失点の好投で、1カ月半ぶりの自己最多タイ8勝目を挙げた。  工藤監督は「内川君のあのヒットで、昨日(16日)の勢いがグッときた。内川君の一打が、今日は一番大きかった」と主将の一打を絶賛。西武戦3連勝へ「明日も明るく楽しく。野球は楽しく真剣に」と陽気に話した。

◆西武がソフトバンク石川にてこずった。  大きく曲がるカーブを打ちあぐねた。マウンドを降りた7回まで散発4安打1点のみ。11三振を献上した。辻監督は「そんなに良いとは思わなかったが、うまくやられた。序盤はカーブ、終盤はフォークでね」と無念そうに話した。先発十亀は初回に3失点。投打がかみ合わず、後半戦2連敗スタートとなった。

◆レオのしっぽが見えてきたぞ! ソフトバンク内川聖一内野手(35)が試合を決めた。初回に今季初の決勝タイムリーとなる先制二塁打。西武を相手にチームを連勝に導き、ゲーム差も4・5まで詰めた。前半戦は本領を発揮できなかったキャプテンのバットが、後半戦は上昇気配を見せている。  内川は二塁ベース上で、バチンと力強く手をたたいた。初回の攻撃だ。2死一、三塁で西武十亀の低め直球をとらえた。左中間を破る二塁打で、1点を先制。「つながってきたので、後ろに回せたというのは気分的にホッとしました」。主将の一打が呼び水となり、牧原にも2点二塁打が出て初回に3点を先制した。  工藤監督も「内川君のあのヒットで、昨日(16日)の勢いがグッときた。内川君の一打が、今日は一番大きかった」とたたえた。内川はここまで、決勝犠飛や相手失策による決勝点はあったが、決勝タイムリーは今季初。それでも「試合に勝てば、誰が決めてもいい」とクールに振り返った。  チームは前日16日に球団最多タイの8発で大勝。後半戦開幕を前に、工藤監督の掲げた「野球を楽しむ」方針を体現し、チームには笑顔が絶えなかった。内川自身も本塁打を放ったが、必要以上に喜ばなかった。「チームが勝っているときに、明るくなるのは当たり前。ぼくたちはそれを、どんなときでも常に続けないといけない」。目の前の勝利に一喜一憂することなく、逆転優勝を見据えている。この日も7回無死二塁では右打ちを意識し、粘った末の三振。「やろうとした事実だけ」と、気を緩めることはなかった。  右膝を痛めリハビリ中だった6月、東京まで足を運びインソールをオーダーメードした。自分の足型に合わせて作ったもので「足元がしっかりすれば、プレーが安定するかなと思って」。球宴期間の練習では、米国から取り寄せた「ナイキ ジョーダン」のスパイクも履いてみた。「気分転換ですよ」と話したが、下半身の故障で前半戦は苦しんだだけに、最良の足元を模索し続けた。  後半戦を連勝スタート。しかも首位西武を倒した。ゲーム差も4・5にまで縮め、獅子のしっぽも見えてきた。工藤監督は「明日も明るく楽しく。野球は楽しく真剣に」と陽気に締めた。【山本大地】

◆ソフトバンクの松田が2点リードの六回に得意とする十亀から今季4本目の16号ソロを放った。外角の速球を狙い澄ましたかのように強振して中越えに運び「しっかり捉えたので、打った瞬間に入ると思った」と気持ちよさそうだった。  対十亀は通算で40打数24安打の打率6割、8本塁打と無類の相性の良さを誇る。前半戦は打率2割2分7厘と低調だったが、前夜も2ランを含む3安打を放っており、本領を発揮し始めた。

◆ソフトバンクの石川は、11三振を奪い7回4安打1失点で8勝目を挙げた。一回に内川の適時二塁打、牧原の2点二塁打で3点を先行。六回は松田の16号ソロ、今宮の適時打で2点を追加した。西武は十亀が5失点と崩れ2連敗。

◆ソフトバンクの牧原が存在感を示した。1-0の一回二死満塁で内角のカーブを右前にぽとりと落とす2点二塁打を放つと、六回は二塁への泥くさい内野安打で出塁し、得点も記録。プロ初本塁打を含む3安打だった前夜に続いてお立ち台に上がり「何回立ってもうれしい」と笑顔だった。  熊本・城北高から育成ドラフト5位で入団したプロ8年目だが、8日に1軍に昇格してからは「ルーキーぐらいの気持ちでいく」と試合に臨んでいる。チームは二塁手を固定できていないだけに、大きなアピールとなった。 工藤監督(石川に) 「彼自身、自信を取り戻せたのでは」 内川(一回に先制二塁打) 「1打席目で打てて、チームも先制できて良かった」

◆西武の十亀は六回途中を7安打5失点で、7敗目を喫した。一回に3点を失い、2点を追う六回には苦手の松田にソロを浴び、今宮の適時打で5点目を失った。16日の多和田に続き、先発が早々に失点して降板し「野手にも中継ぎにも、迷惑をかけて申し訳ない」とわびた。  痛かったのが松田の本塁打。「高さとコースが甘い」と反省した。これで自身は黒星が二つ先行し「しっかりやらないといけない」と話した。 辻監督(十亀に) 「松田の本塁打が痛かった。本当に打たれる。しっかりインコースに投げ切らないと、勝負にならない」 山川(石川に3三振を喫し) 「高低で、甘いところがなかった」

◆強力打線が相手先発、石川に4安打1得点と封じられた。11三振を奪われ、右腕相手に今季3敗目。3三振の4番山川は「高めの強い球と低めのカーブがあって難しい。(カーブは)落差と変化量がありすぎる」と脱帽。「全く攻略できていない。あと何回かしかないけど、どうにかしたい」と雪辱を誓った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
463310.582
(↓0.008)
0
(-)
63441
(+1)
384
(+6)
100
(-)
90
(-)
0.274
(↓0.001)
4.48
(↓0.02)
2
(-)
日ハム
453510.563
(↓0.007)
1.5
(-)
62348
(-)
314
(+11)
91
(-)
55
(-)
0.247
(↓0.002)
3.5
(↓0.06)
3
(-)
福岡
413700.526
(↑0.007)
4.5
(↑1)
65342
(+6)
326
(+1)
112
(+1)
47
(-)
0.254
(↑0.001)
4
(↑0.04)
4
(-)
ORIX
403840.513
(↑0.007)
5.5
(↑1)
61314
(+11)
306
(-)
63
(+1)
51
(-)
0.241
(↑0.002)
3.51
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
404020.5
(↓0.006)
6.5
(-)
61324
(+1)
325
(+6)
43
(-)
82
(+1)
0.255
(↓0.001)
3.63
(↓0.02)
6
(-)
楽天
314910.388
(↑0.008)
15.5
(↑1)
62280
(+6)
330
(+1)
73
(+1)
43
(-)
0.24
(-)
3.85
(↑0.04)