ORIX(★1対4☆)日本ハム =リーグ戦12回戦・大阪ドーム=
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日ハム
30010 0000 472
ORIX
00000 1000 150
勝利投手:有原 航平(6勝2敗2S)
敗戦投手:西 勇輝(5勝8敗0S)
  DAZN
◆日本ハムが4連勝。日本ハムは初回、アルシアの3ランで先制に成功する。そのまま迎えた4回表には、2死二塁から石川亮の適時二塁打でリードを広げた。投げては、先発・有原が9回1失点完投で今季6勝目。敗れたオリックスは、打線が5安打1得点と精彩を欠いた。

◆後半戦こそ、フル回転だ。日本ハム有原航平投手(25)が今日16日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する。後半戦の"開幕投手"に指名された右腕は15日、チームとともに空路で大阪入りした。2軍落ちや守護神への配置転換も経験するなど、波に乗れなかった前半戦の借りを返すべく、まずは投手陣の先陣を切って2年ぶりのリーグ制覇へ勢いづける。  リラックスした表情で、内に秘めた闘志を言葉にした。有原の口調は強かった。「前半戦はチームに迷惑をかけた分、後半戦で取り返したいと思います」。今日16日から逆転優勝へのリスタートを切るチームの先陣を任された。「すごく期待してもらっている」と、意気に感じている。あとは、結果で示すだけだ。  本来の実力を発揮できる状態に戻ってきた。9日ソフトバンク戦(東京ドーム)では約1カ月半ぶりの先発で、7回5安打1失点の内容で5勝目。「抑えをやらせてもらった時に分かったことを生かせている」と、振り返る。強い真っすぐを取り戻すことをテーマに、交流戦期間中は4試合で守護神として登板。気づいたことがあった。「めちゃくちゃ力むのではなく、うまく力を抜いて投げるのが大事」。  150キロを軽く超える直球が持ち味だが、力みすぎて威力が半減していた。多彩な変化球も生きない負の連鎖で防御率は一時、6・65まで落ちていた。結果が出なかった日々を受け止め、向き合った末にたどり着いたのが「脱力」。ムダな力みを排除すると「前より、いい球が行っていると思う」と、投球全体にキレがよみがえった。  2月の春季キャンプ中には右肩痛を発症するなど、いばらの道を歩んだ日々は終わった。守護神の経験は、プレーヤーとしての幅を広げた貴重な経験となった。チームは64試合を残している。いつでも、どこでも、勝利に貢献する準備は出来ている。「しっかり投げられるように頑張ります」。まずは、後半戦初戦を勝利で飾る。【木下大輔】

◆オリックスは16日、西日本豪雨の被災地支援のため、日本ハム戦(京セラドーム大阪)の試合前に、募金活動を行った。  福良監督や安達らが参加。日本ハムからも栗山監督らが加わった。安達は「僕らができることはこんなことしかない。1日でも早く復興できるように願っています」。試合開始直前には両軍がベンチ前に並んで黙とうも行われた。

◆試合前に日本ハム栗山英樹監督(57)、村田透投手(33)、ニック・マルティネス投手(27)、上沢直之投手(24)が、オリックス福良監督らとともに、平成30年7月豪雨災害の募金活動を行った。  栗山監督は「募金、ありがとうございました。ウチも何か出来ないかと思っていた」と、福良監督と並び、募金をしてくれた来場者へ頭を下げていた。

◆日本ハム有原航平投手が、今季初の完投勝利を飾った。  6回、味方の守備の乱れから失点を許すもテンポを崩さなかった。オリックス吉田正ら中軸に決定打を許さず、9回5安打1失点(自責は0)で、6勝目を挙げた。完投勝利は昨年8月30日ソフトバンク戦以来。「前半戦に迷惑をかけたので、後半戦は頑張ろうと思いました。捕手の石川がしっかりリードしてくれて、バックがしっかり守ってくれた」と感謝した。

◆日本ハムが後半戦初戦に快勝した。今季5度目の4連勝で貯金は今季最多の「11」に伸ばした。  初回にアルシアの先制9号3ランで先行。4回には石川亮の適時二塁打で追加点を挙げた。投げては先発の有原が9回5安打1失点(自責0)で今季初完投勝利を飾った。  栗山英樹監督(57)は「素晴らしかったね。本当にボールも良かった。いいピッチングでした」と、有原を称賛。さらにバッテリーを組み、適時打を含む2安打の石川亮に「前回(9日ソフトバンク戦)も含め、亮の感じが、いい形で(有原)航平のいいものを引き出してくれていた。よく、攻撃の方も頑張りました」と、たたえていた。

◆日本ハムのオズワルド・アルシア外野手(27)が初回、先制9号3ランを放った。  読み勝ちだった。オリックス西が投じた真ん中高めへの145キロ直球を、右中間スタンドへ運んだ。「前回のカードから同じ配球をされていたので、インコースのストレートを待っていた。ミスショットしないようにいい当たりを打とうと考えていた結果、ホームランになりました」。後半戦最初の打席で、最高の結果を残した。

◆女優川栄李奈(23)が特別始球式に登板した。  オリックス入社4年目のOL役で同社グループのCMに出演中。オリックス安達とキャッチボールをしてマウンドに上るも投球はワンバウンドになった。  昨年8月1日オリックス-ソフトバンク14回戦(京セラドーム大阪)以来、2度目の大役を務め、「2年連続でこの場に立たせてもらって光栄。今回の方がすごく良かった」と笑顔だった。

◆日本ハム石川亮捕手(22)が3年ぶりの打点を挙げた。  4回2死二塁で、オリックス西から左中間へ適時二塁打を放った。今季初打点でリードを4点に広げた。「追加点が欲しかったので、ランナーを返すことができて良かったです。センター返しを意識していました。たまたま良い形で打てたかなと思います。守備の方でもしっかり有原さんをリードできるように頑張ります」と、コメントした。  打点はプロ2年目の15年9月23日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来、1027日ぶり。適時打は、同1年目にプロ初出場した14年10月2日西武戦(西武ドーム)で、初打席初安打初打点となった3点適時三塁打以来、1383日ぶりだった。

◆日本ハム中田翔内野手(29)がベンチスタートとなった。  13日の球宴第1戦(京セラドーム大阪)の初回、左肘に死球を受けた影響。この日はティー打撃で患部の状態を確認、キャッチボールなども行った。栗山監督は「けっこう、しっかり(患部に)当たっている。(状態は)本人も1番、分かっている。彼の判断を1番、尊重する。無理をする時はさせるけど...。かなり痛いのは事実」と説明した。  中田がスタメンから外れるのは、右太もも違和感で代打出場となった、5月27日西武戦(メットライフドーム)以来、今季2度目。

◆オリックスが後半戦黒星スタートで4位に転落した。今季の開幕投手も務めた先発西が7回7安打4失点と8敗目。1回2死からレアードに四球を与えると、アルシアに右越えの3ランを被弾。4回には石川亮に適時二塁打を許した。西は「後半戦の初戦、大事な試合だということは分かっていた。カード頭をいく人間として悔しいでは済まされない」と唇をかんだ。  チームはこれで開幕から81試合完投ゼロ。04年日本ハムのプロ野球記録まで、あと1試合となった。鉄壁リリーフ陣を武器とする今季オリックスの特徴でもあるが、救援陣の負担はやはり気がかりだ。この日は「Bs オリ姫&オリ達デー」として開催され、満員御礼となった。打線も元気なくずっとできない完投を、日本ハム有原にあっさりと許す展開。福良監督も「いいところがなかったですね」とガックリだった。

◆日本ハムが16日、オリックス12回戦(京セラドーム大阪)に快勝し、後半戦は幸先のいいスタートを切った。勝利の立役者はプロ5年目の石川亮捕手(22)だ。4回に自身3年ぶりの打点となる適時二塁打を放ち、守備では先発有原を好リードして、今季初完投勝利に導いた。昨季は右肩痛も影響して1軍出場ゼロ。雌伏の時を過ごして成長した期待の成長株の活躍で、チームは今季5度目の4連勝&同最多の貯金11となった。  最後まで、マスクの下の眼光は鋭かった。最終9回2死一、三塁。石川亮は最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、ようやく相好を崩した。「チームの(後半戦)スタートとして、チームの顔のピッチャーで、とにかく勝ちたかった」。バッテリーを組んだ有原とマウンド上で力強く握手。テンポよく返球してリズムを作り、大きなジェスチャーで低めも意識させた。プラン通りのゲームメーク。今季のスタメンマスクは5戦全勝と、大事な後半戦開幕でも不敗を継続させた。  打撃でも貢献した。4回2死二塁で左中間へ適時二塁打。「甘い球だけに絞って、積極的にいこうと思った」。3年ぶりの打点。適時打は初打席初安打初打点だった14年10月以来、1383日ぶり。7回にも中前打を放ち、攻守で光った。

◆オリックスは投打に精彩を欠き、後半戦を黒星スタートとなった。 福良監督は「いいところが無かったですね」と話した。  先発の西が一回にアルシアに3ランを献上。四回には石川亮に適時二塁打を浴びてリードを広げられた。攻めても六回1死一塁で福田の二ゴロが2失策を誘って1点を返し、なおも1死三塁と攻めたが、追加点を奪えなかった。福良監督は「いつも言うように、(内容の)いい凡退(がほしい)というところ」と悩ましげだった。
西(7回4失点で8敗目) 「後半戦の初戦、大事な試合だということが分かっていた。次の登板こそ、チームの勝ちを呼び込める投球をできるようにしたい」

◆日本ハムは粘り強い攻撃で連勝を4に伸ばした。一回二死無走者から近藤の内野安打とレアードの四球で好機をつくり、アルシアが西の出はなをくじく先制3ランを放った。  三回二死一、二塁のピンチをしのいだ直後の四回には、二死二塁で石川亮の適時二塁打で加点して試合の流れをつかんだ。3年ぶりの打点を挙げ勝利に貢献した石川亮は「追加点が欲しかった。たまたまいい形で打てた」と喜んだ。 栗山監督(有原に) 「素晴らしかった。ボールが良かった」 アルシア(9号3ラン) 「ミスショットしないようにいい当たりを打とうと考えていた」

◆オールスター第1戦で左腕に投球を受けた日本ハムの中田が今季初めて欠場した。ベンチ入りメンバーには入ったが、試合前はトス打撃など軽めの練習で終えていた。栗山監督は「明日(17日)の準備をしてもらうように言った」と話し、中田は「日に日に良くなっている」と軽症を強調した。

◆打線が振るわず、4位に転落。福良監督は「チャンスらしいチャンスもなかった。最後はよう粘っていたけど」と渋い表情だ。0-4の六回に相手の適時失策で1点を返し、なおも一死三塁で西野は投ゴロ。相手の内野陣は前進守備をせず、内野ゴロでも1点奪えただけに「いつも言っているようにいい凡打じゃないと」と指摘した。トレードで加入した白崎も八回に代打で3球三振。指揮官は「1打席じゃわからない。またどこかで」と次回以降に期待した。

◆西は7回を7安打4失点で今季8敗目(5勝)。初回に浴びたアルシアの先制3ランが響いた。今季チーム初の完投を目指していたが、7回で107球を要して降板。「自分の力がなかった。悔しいの一言で済まされないのがカードの頭にいく人間(の責任)」と唇を噛んだ。チームは開幕から81試合連続無完投となり、プロ野球最長記録となる2004年の日本ハムの82試合まであと「1」となった。

◆日本ハムは16日、オリックス12回戦(京セラ)に4-1で勝利し4連勝。先発した有原航平投手(25)が、1失点完投で今季6勝目(2敗)を挙げた。  「(九回も)いくつもりでした。前半戦は迷惑をかけたので、後半戦は頑張ろうという気持ちでした」  期待の表れから託された後半戦の開幕マウンドで、昨年8月30日のソフトバンク戦(旭川)以来の完投勝利。六回には味方の失策が重なり1点を失ったが、最少失点で踏ん張った。150キロを超える力強い直球に、堂々としたマウンドさばき。今季は右肩炎症で出遅れ、4月中旬に先発復帰も安定感を欠き、6月には救援に。7月9日のソフトバンク戦から再び先発を任され、本来の姿を取り戻しつつある。  121球の熱投は、西日本豪雨で被害を受けた故郷、広島にも届いたはずだ。この日の試合前には栗山監督らが募金活動を行い、直前には犠牲者への黙祷(もくとう)がささげられた。実家は無事だったものの「何て言っていいのか分からない。勇気とか元気を与えられるように必死にプレーしたい」と心を痛めていた。  栗山監督がキーマンに挙げる背番号16の好投で、後半戦を白星発進し、首位西武とは1・5ゲーム差。2016年以来のリーグ制覇に向けて、有原の存在は欠かせない。 (中田愛沙美)
オールスター戦で左肘に死球を受けて今季初めて欠場した日本ハム・中田 「日に日に良くなっている」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
463210.59
(↓0.007)
0
(-)
64440
(+4)
378
(+16)
100
(+2)
90
(-)
0.275
(↓0.001)
4.46
(↓0.16)
2
(-)
日ハム
453410.57
(↑0.006)
1.5
(↑1)
63348
(+4)
303
(+1)
91
(+1)
55
(-)
0.249
(-)
3.44
(↑0.04)
3
(-)
福岡
403700.519
(↑0.006)
5.5
(↑1)
66336
(+16)
325
(+4)
111
(+8)
47
(-)
0.253
(↑0.004)
4.04
(-)
4
(↓1)
ORIX
393840.5065
(↓0.007)
6.5
(-)
62303
(+1)
306
(+4)
62
(-)
51
(-)
0.239
(↓0.001)
3.55
(-)
5
(-)
ロッテ
403920.5063
(↓0.007)
6.5
(-)
62323
(+2)
319
(+3)
43
(+1)
81
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.61
(↑0.02)
6
(-)
楽天
304910.38
(↑0.008)
16.5
(↑1)
63274
(+3)
329
(+2)
72
(+2)
43
(-)
0.24
(↑0.001)
3.89
(↑0.03)