楽天(☆3対2★)日本ハム =リーグ戦10回戦・楽天宮城球場=
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日ハム
10100 0000 280
楽天
20010 000× 390
勝利投手:岸 孝之(7勝1敗0S)
(セーブ:ハーマン(1勝1敗6S))
敗戦投手:高梨 裕稔(4勝4敗0S)
  DAZN
◆楽天は1点を追う1回裏、島内の適時二塁打などで2点を挙げて逆転する。その後は同点を許すも、4回に今江のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・岸が8回2失点で今季7勝目。敗れた日本ハムは、先発・高梨が試合をつくるも、打線がつながりを欠いた。

◆日本ハム杉谷拳士内野手が、初の先頭打者アーチとなる2号ソロを放った。  1回に楽天岸の4球目、142キロの直球を捉え、左翼から右翼へ吹いていた強風に乗って右中間席に運んだ。前日に決勝打を放った不動のリードオフマン西川が、自打球による痛みが響き欠場。杉谷は今季2度目の「1番」に抜てきされ、5月25日西武戦以来の1発を放った。「ずっと試合に出る準備はしていましたし、1打席目から集中して打席に入りました。本当にこういう形で先制につながってくれて良かったです」と納得していた。

◆日本ハム高梨裕稔投手(27)が、リードを許して降板した。  1点を先制した直後の1回、3連打を浴び逆転を許した。2-2の4回には、今江に勝ち越しソロを献上。「ボールが先行してストレートを狙い打ちされてしまい、もったいなかったです」。6回7安打3失点で白星はお預けとなった。  「全体的にボール球が多く、打者有利のカウントにしてしまいました。もっともっと長いイニングを投げないといけないのに、後ろのピッチャーに申し訳ないです」と猛省した。

◆モーニング娘。'18の石田亜佑美(21)とアンジュルム佐々木莉佳子(17)が、「イーグルスガールデー」と題されたこの試合の始球式に登板した。2人はイーグルスガールのイメージキャラクターを務める。  石田さんは「練習の時は真っすぐ投げることができたのですが、本番は右にそれてしまい悔しいです。ただ、イーグルスガールデーで、沢山の楽天イーグルスの女性ファンの前で始球式ができたことはうれしいですね。女性の黄色い声援は絶対に選手を後押ししてくれるはずなので、最後まで一生懸命応援します。シーズンはまだまだ長いので、選手の皆さんにはけがなく、またここからの巻き返しを信じています」とコメント。  佐々木さんは「兄が野球をしていたこともあり、宮城出身の私にとって楽天生命パーク宮城はなじみのある場所です。とても緊張しましたが、本番はうまく投げることができて良かったです。選手の皆さんの緊張やプレッシャーはこんなレベルではないですよね。そのプレッシャーに負けず、楽天イーグルスの女性ファンの声援を味方に頑張ってください。最後にもう一度言わせてください。今日は日本武道館のコンサート以上に緊張しました」とコメントした。

◆打率トップの日本ハム近藤が1点を追う3回1死一塁から、一時は同点に追いつく左翼線適時二塁打を放った。  11試合連続の安打に「追い込まれていましたが、何とか食らいついていくことを意識していました」。一塁走者・杉谷の全力疾走で得点につながり「拳士さんが一生懸命走ってくれたおかげです」と感謝した。

◆日本ハムは1点差負けで連勝が止まった。楽天10回戦(楽天生命パーク)は、先発の高梨裕稔投手(27)が要所で失点を重ねた。1点リードの初回は、田中、茂木、島内に3連打を浴びて同点。1死二、三塁からは、銀次の投手返しの打球に右手を出し、手のひらに当てて二ゴロになった間に逆転を許した。  2-2で迎えた4回には、先頭の今江に決勝ソロを献上した。「(ストライクを)取りにいったストレートを、簡単に持っていかれた」。2球連続で直球を投げ、2ボール。カウントを悪くしたくないと、3球目も直球を選択した。捕手・清水は低めに構えたが、投球は浮き、ど真ん中の145キロを左中間スタンドへ運ばれた。  前日22日に「ストライク先行で自分有利の投球が出来れば、いい結果が出る」と話していたが、実践できず。6回まで投げて3失点とはいえ、投げ合った相手は楽天のエース岸。ちょっとしたミスが、取り返しがつかない結果に結びついてしまった。  打線も3回までに2点と天敵相手に食らいついたが、4回以降は振り切られた。栗山監督は高梨について「良く粘っていたと思うけど...」と、その後の言葉は飲み込んだ。連勝は2で止まったが、首位西武も敗れたためゲーム差は1のまま。まずは連敗しないことが、早期の首位奪取の絶対条件。今日24日の3戦目は、何が何でも落とせない。【木下大輔】

◆楽天は2-2の四回に今江の5号ソロで勝ち越した。先発した岸がコーナーを丁寧に突いて8回2失点と好投し、6連勝で7勝目を挙げた。ハーマンが最後を締めて6セーブ目。日本ハムは打線が四回以降、二塁を踏めなかった。

◆日本ハムは岸を攻略できず競り負けた。一回に杉谷の先頭打者本塁打で幸先良く1点を先制し、1-2の三回にも近藤の二塁打で追い付いたが四回以降は単打3本のみで無得点。これで岸が西武時代の2016年から6連敗となった。  今季も3度対戦して計25イニングで2点しか奪えていない。栗山監督は「難しいけど何とかしないといけない。食らいついていかないと。監督が悪い。すみません」と険しい表情で話した。
杉谷(10年目で初の初回先頭打者本塁打) 「ずっと試合に出る準備はしていた。1打席目から集中して打席に入った」
日本ハム・高梨(6回3失点で4敗目) 「もっと長いイニングを投げないといけない。申し訳ない」

◆日本ハムの西川が今季初めて欠場した。22日の試合で延長十二回に勝ち越し打を放った打席で、自打球を右足に当てていたという。栗山監督は「大事を取って。相当強く当たっていたみたい。(24日以降は)大丈夫だと思う」と話した。

◆楽天の今江が勝ち越しの5号ソロを放った。2-2の四回、2ボールから高梨の直球をフルスイングで捉え、低い弾道で左中間へ運んだ。約1カ月ぶりのアーチに「自分にとってもチームにとってもいい一発になって良かった」と白い歯を見せた。  平石監督代行が就任後、4試合続けて4番で起用され、役割を果たした。監督代行は「勝負強さがあるし、つなぐこともできる。4番の一発が大きかった」とたたえた。
山崎(ドラフト3位新人は初の先発出場で3打数無安打) 「先発はやっぱり楽しい。いい経験になった。次はしっかり結果を残せるようにしたい」

◆杉谷の先頭打者本塁打で先制も、競り負けた。今季ここまで2試合で無得点に抑えられていた岸から8安打を放ったが、2点止まり。栗山監督は「(攻略は)難しいけれど、何とかしないといけなかった」と唇をかんだ。首位・西武も敗れたためゲーム差は1のまま。指揮官は「監督の責任です。しっかりやります」と言葉に力を込めた。
6回3失点で4敗目(4勝)を喫した日本ハム・高梨 「四回の(今江の決勝)本塁打はボールが先行して直球を狙い打ちされてしまい、もったいなかった」 自身初の先頭打者本塁打となる右越えの2号ソロを放った日本ハム・杉谷 「久しぶりの先発だったし、(岸は)いい投手だと分かっていた。真っすぐを打ち返そうと思った」

◆岸が8回2失点で6連勝を飾り、7勝目。8安打を許しながら無四球と粘り強い122球で1点差勝利をもたらし、「嶋がよくリードしてくれた」と感謝した。防御率は1.94とリーグトップを守った。チームは前夜、延長十二回まで戦い、ベンチ入りした全8投手が登板。平石監督代行は、救援陣を休ませた右腕を「エースと言っていい存在」と絶賛した。

◆楽天は23日、日本ハム10回戦(楽天生命パーク)に3-2で競り勝った。4試合連続で「4番・三塁」で先発した今江年晶内野手(34)が四回に勝ち越しの左越え5号ソロを放った。  男はつらいよ。今江が左かかとの激痛に耐えて全力疾走。勝利の打球が左翼席に着弾すると、スピードを緩めた。  「風が逆っぽくて、打球の弾道も低かった。打ったら走るのが、野球の基本ですから」 苦笑いで振り返った場面は同点の四回先頭。バックネット裏から観戦した父・浩二さんの前で決勝弾。「頑張っている姿を見せられてよかった」。1週間遅れで父の日のプレゼントを渡した。  PL学園高の先輩、平石監督代行とは"鬼のおきて"がある。指揮官は「元気でシーズンを戦える選手はいない」と左かかと痛を抱える今江にハッパをかけ、指揮を執った4戦すべてで「4番・三塁」で起用。後輩は体に鞭を入れ、監督代行の4戦3勝に貢献だ。  この日は「イーグルスガールデー」と銘打ち、女性の来場者全員にピンク色のユニホームが配布された。最後に、岸と一緒に臨んだヒーローインタビューでも、スタンドを沸かせた。  「僕は岸みたいに男前ではないです。野球で活躍して、女性ファンを増やしたいです」。青年監督は「あの一発は大きかった」と持ち上げた。波に乗るベテランが、平石楽天を支えている。 (広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
382700.585
(↓0.009)
0
(-)
78363
(+3)
284
(+4)
73
(+1)
79
(-)
0.277
(-)
4.08
(↓0.03)
2
(-)
日ハム
382900.567
(↓0.009)
1
(-)
76290
(+2)
265
(+3)
77
(+1)
52
(-)
0.246
(-)
3.71
(↑0.01)
3
(-)
福岡
353000.538
(-)
3
(↑0.5)
78285
(-)
265
(-)
90
(-)
41
(-)
0.254
(-)
3.88
(-)
4
(-)
ORIX
343120.523
(-)
4
(↑0.5)
76252
(-)
246
(-)
53
(-)
39
(-)
0.236
(-)
3.43
(-)
5
(-)
ロッテ
333200.508
(↑0.008)
5
(↑1)
78255
(+4)
255
(+3)
30
(+1)
69
(+1)
0.257
(-)
3.57
(↓0.01)
6
(-)
楽天
244210.364
(↑0.01)
14.5
(↑1)
76211
(+3)
277
(+2)
56
(+1)
37
(-)
0.233
(-)
3.88
(↑0.03)