1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日ハム |
0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 5 | 1 |
DeNA |
0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | × | 5 | 9 | 1 |
勝利投手:東 克樹(5勝2敗0S) 敗戦投手:高梨 裕稔(4勝3敗0S) |
◆DeNAが連敗を5で止めた。DeNAは1点を追う4回裏、宮崎の2ランで逆転する。そのまま迎えた6回には、2死二三塁から代打・中川大の適時打で2点を加えた。投げては、先発・東が6回1失点の好投で今季5勝目。敗れた日本ハムは、打線が5安打2得点と振るわなかった。
◆DeNA宮崎敏郎内野手が、逆転の11号2ランを放った。 1点を追う5回、日本ハム高梨のカーブを左中間スタンドへ運んだ。好投する先発東を援護。「ルーキーじゃないような度胸あるピッチングで、僕らも勇気づけられる」と、15本塁打の昨季に比べハイペースでアーチを重ねる。「連敗していたので、今日の勝ちを明日、明後日と伸ばしていきたい」と、連勝を誓った。
◆DeNA中川大志内野手が、28歳の誕生日を自ら祝う、2点適時打を放った。6回2死二、三塁の場面、投手の東に代わって代打で打席に入った。するとスタンドから、ファンが歌うバースデーソングが流れた。お返しとばかりに左翼線へ運び、お立ち台に立った。 中川大は「最高の気分。打てる球がきたら自分のスイングしようとだけ考えた」と興奮気味に話した。昨季まで楽天に所属したパ・リーグ経験者とあって、戦い慣れた日本ハムを撃破した。
◆DeNA東克樹投手が、カード頭の抜てきに応えて5勝目を挙げた。 立ち上がりこそ連続四球を出したが、毎回奪った三振は9個。6回3安打1失点でチームの連敗を5でストップさせた。 アレックス・ラミレス監督が「間違いなく今チームでNO・1の投手」と、唯一開幕ローテを守るルーキーを今季初めて、金曜日のカード初戦に組み替え。チームトップとなる5勝目という結果を残した東は「今日、自分がチームの連敗を止めるんだという気持ちでマウンドに上がりました。ストレートにも強さを感じていましたし、スライダーも制球よく投げることができて、調子は良かったです」と、確かな手応えをつかんだ。
◆日本ハム高梨裕稔投手(27)は、"海賊打線"を相手に6回を7安打4失点(自責2)で今季3敗目を喫した。 1点リードの4回、DeNA宮崎に逆転2ランを許すと、6回には2死二、三塁から、この日が誕生日の中川大に痛恨の2点二塁打を浴びた。 自身も5日に誕生日を迎えたばかりで、27歳になって初の登板だったが、白星で飾れず。3回以外はすべて先頭打者を出塁させ「そこが、すべて。投球のリズムに乗れなかった」と、残念がった。
◆今や柱だ。DeNAドラフト1位ルーキー東克樹投手(22)が、チームの連敗を5で止める5勝目を挙げた。日本ハム戦に先発した左腕は、初対戦の相手に本来の力勝負を徹底。強い直球を軸にノビノビと押し、6回を1失点。三振も9個奪い、防御率2・01は巨人菅野を抜いてリーグトップに躍り出た。前日7日に4位に転落したチームを1日でAクラスに復帰させる好投で、ラミレス監督を最敬礼させた。 右手に握る、こぼれそうなスポーツドリンクを気にすることなく、東は両手を上げて叫んだ。1度は打席に向かいながら代打投入で退いたベンチ。代わって入った中川大の左翼線へ運ぶ2点適時打に、降板の悔しさは吹き飛び、喜びをはじけさせた。「追加点が取れれば大きい場面。自分を代えて正解だったと思う」。本職のマウンドでは、堂々たる投球で、チームの連敗を5で止めた。 新人ながら初のカード頭に抜てきされた。2連続四球で始まったマウンドだったが、毎回奪三振で躍動。9奪三振積み上げた。唯一、打たれた3回。1点先制され、なおも中田に連打を浴びて2死一、二塁のピンチ。5番アルシアをつり球で右飛に打ち取り、最少失点で切り抜ける。「コンディションはよかったが変な力みがあった。4回以降は力感なく投げられたと思う」。前回登板で投げ合った楽天岸の力感のないフォームをイメージし、最速150キロの直球を披露。防御率2・01は巨人菅野を抜き再びリーグトップに立った。 登板10日前、少年時代を思い出した。5月29日、選手会行事で横浜市内の小学校をサプライズ訪問。泣きだす児童もいる中、夢を聞き自分自身と重ねた。小学6年のとき大会直前に左足首を骨折。さらに腰の疲労骨折もした。足や腰をかばって投げていたら肘も故障した。満身創痍(そうい)の1年の記憶をよみがえらせ「どとうの1年。小学校最後の年で頑張らないといけない1年なのに。でも、しっかりと体と向き合わないといけないと思える機会になった」。その考えがプロでの礎となっている。 初の交流戦白星は、消費カロリーが多かったのか、ベンチでの"もぐもぐタイム"は、いつもより多い3本のバナナを消化。引き換えにチーム最多の5勝目を手にし「自信のある真っすぐで勝負できたことがよかった。ただ3回は反省」。地に足つけて、早くも2桁勝利折り返し地点に到達した。【栗田成芳】
◆いつの間にか"海賊"の波にのまれていた。日本ハムは、先発の高梨裕稔投手(27)が6回を7安打4失点(自責2)で今季3敗目。1点リードの4回に逆転2ランを浴びると、6回には自らの失策も絡んで決定的な2点を失った。登板6試合連続の被弾。飛球で打ち取るタイプの投手とはいえ、リーグワーストタイの11被弾と1発に泣いている。打線は相手投手陣に14三振を喫するなど、2点を奪うのがやっと。2-5と、先制しながら惜しい星を落とした。 生ぬるい雨が落ち始めた6回、何かが起こりそうな気配はあった。2万8922人で埋め尽くされ、真っ青に染まった横浜スタジアムは不気味だった。高梨は、DeNAの4番筒香に左前打され、この日5度目の先頭打者出塁を許した。「ピッチングのリズムに、なかなか乗れなかった」。続く5番宮崎の打席で犯したミスで、傷口はさらに広がった。大きく跳ねた投ゴロをグラブではなく素手で取りに行き、まさかのお手玉。「焦って手で取りにいってしまった。グラブで取りにいっても間に合ったのに」。悔やんでも遅かった。 失策でピンチを招くと、2死二、三塁から、代打中川大に初球を痛打された。ちょうど100球目。外を狙った145キロの直球が、ど真ん中に入ってしまった。「ファウルでカウントを取りにいこうとしたのが抜けて、真ん中に入ってしまった。僕の失投」。4回にもカーブが真ん中に入り、宮崎に逆転2ランを浴びていた。被弾は自身6試合連続。フライアウト投手とはいえ、リーグワーストタイの11被弾と1発に泣かされている。 栗山監督は「ボールは良かった。何とか先に点を取ってあげたかった」と、開幕から必死に先発ローテーションを守る背番号39を思いやる。高梨は「もっと勉強をして、次に生かしたい」。自身3戦ぶりとなった黒星の重みを、しっかりと受け止めていた。【中島宙恵】
◆DeNAの宮崎が交流戦3発目となる11号2ランを放った。0-1の四回1死一塁で高梨のカーブを捉えた打球は左翼席の最前列へ。4番筒香が三振に倒れた直後の価値ある一打に「打った瞬間はフライと思い伸びてくれと思って走っていた」と照れ笑いした。 ロペス、梶谷と主力打者2人を故障で欠く苦境で、昨季のセ・リーグ首位打者に対する首脳陣の期待は増している。
◆日本ハムは新人の東に力負けし、6回を3安打1得点に抑えられた。栗山監督は「球は良かったが、何とかしないといけなかった。自分たちの野球ができなかったのは事実」と悔しさを押し殺した。 一回に連続四球で無死一、二塁としたが、中軸が倒れた。四回以降は完璧に抑えられ、計9三振を喫した。城石打撃コーチは「速いのは分かっていたが、打席に立つとそれ以上に球が強かったというのはある」と東の球威を認めた。
◆日本ハムの高梨は6回7安打4失点で3敗目を喫した。先頭打者の出塁を5度も許し「それが全て。リズムに乗れなかった要因かなと思う」と反省した。 1-2の六回無死一塁では投前のゴロが手に付かず失策となり、2死後に代打中川大に2点二塁打を浴びた。「手で捕りにいってしまった。グラブでいけば良かった。ああいうミスで試合の流れが向こうに行く」と自らを責めた。
◆DeNAの中川大が貴重な追加点をたたき出した。2-1の六回2死二、三塁で好投を続けていた東の代打として打席にたつと、初球を振り抜き、三塁線を破る2点二塁打を放った。この日が28歳の誕生日。お立ち台で「ハッピーバースデーソングをありがとうございました」と応援団に感謝した。 昨季、楽天を戦力外となった長距離砲は新天地では全て代打で15打数6安打と好成績を残している。ラミレス監督は「誕生日だから大事な場面で使ったわけではない」と信頼を口にした。
◆右の代打の切り札、中川大が試合を決めた。2-1の六回二死二、三塁で、東の代打で登場し、左翼線へ貴重な2点二塁打を放った。楽天を自由契約となり、今季から加入。28歳の誕生日を自ら祝った仕事人は、新天地で初のお立ち台で「最高の気分です。皆さん、バースデーソングをありがとうございました!!」と叫び、大歓声を浴びていた。
◆相手先発の東を攻略できず、栗山監督は「ボールはよかったけど、何とかしないといけなかった」と悔しがった。先制した三回以外は打線がつながらず、六回まで毎回の9三振を献上。5月11日以来の先発出場を果たしたアルシアも新人左腕に3打数無安打と手を焼き、「投げたいところに投げてきていて、打ちにくかった」と振り返った。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 | 31 | 22 | 1 | 0.585 (↑0.008) | 0 (-) | 89 | 263 (+7) | 234 (-) | 54 (+2) | 31 (-) | 0.261 (↑0.002) | 3.97 (↑0.08) |
2 (-) |
阪神 | 25 | 27 | 0 | 0.481 (-) | 5.5 (↓0.5) | 91 | 169 (-) | 193 (-) | 26 (-) | 30 (-) | 0.232 (-) | 3.25 (-) |
3 (↑1) |
DeNA | 24 | 26 | 2 | 0.48 (↑0.011) | 5.5 (-) | 91 | 213 (+5) | 212 (+2) | 66 (+2) | 32 (+1) | 0.25 (↑0.001) | 3.7 (↑0.03) |
4 (↑2) |
中日 | 26 | 30 | 1 | 0.464 (↑0.009) | 6.5 (-) | 86 | 234 (+5) | 264 (+4) | 39 (+1) | 31 (-) | 0.265 (↑0.001) | 4.39 (↑0.01) |
5 (↓2) |
ヤクルト | 24 | 28 | 1 | 0.462 (↓0.009) | 6.5 (↓1) | 90 | 220 (-) | 249 (+3) | 49 (-) | 30 (-) | 0.249 (↓0.002) | 4.19 (↑0.04) |
6 (↓1) |
巨人 | 25 | 30 | 1 | 0.455 (↓0.008) | 7 (↓1) | 87 | 251 (+4) | 232 (+5) | 50 (+1) | 27 (+1) | 0.268 (-) | 3.91 (-) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 | 34 | 20 | 0 | 0.63 (↑0.007) | 0 (-) | 89 | 319 (+5) | 236 (+4) | 60 (+1) | 69 (-) | 0.279 (↑0.001) | 4.06 (↑0.01) |
2 (-) |
日ハム | 32 | 24 | 0 | 0.571 (↓0.011) | 3 (↓1) | 87 | 230 (+2) | 213 (+5) | 60 (-) | 43 (+1) | 0.236 (↓0.002) | 3.58 (-) |
3 (-) |
福岡 | 29 | 26 | 0 | 0.527 (↓0.01) | 5.5 (↓1) | 88 | 242 (+4) | 222 (+5) | 71 (-) | 38 (-) | 0.258 (↓0.001) | 3.98 (↓0.03) |
4 (-) |
ORIX | 29 | 27 | 1 | 0.518 (↑0.009) | 6 (-) | 86 | 200 (+3) | 209 (-) | 43 (+1) | 33 (-) | 0.233 (↓0.001) | 3.45 (↑0.06) |
5 (-) |
ロッテ | 26 | 28 | 0 | 0.481 (-) | 8 (↓0.5) | 89 | 229 (-) | 230 (-) | 27 (-) | 53 (-) | 0.259 (-) | 3.86 (-) |
6 (-) |
楽天 | 19 | 36 | 1 | 0.345 (↓0.007) | 15.5 (↓1) | 87 | 172 (-) | 248 (+7) | 46 (-) | 29 (-) | 0.228 (↓0.001) | 4.16 (↓0.06) |
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (↑1) |
西武 | 7 | 2 | 0 | 0.778 (↑0.028) | 0 (↑1) | 9 | 65 (+5) | 45 (+4) | 14 (+1) | 13 (-) | 0.281 (↑0.004) | 4.87 (↑0.11) |
2 (↓1) |
ヤクルト | 7 | 2 | 0 | 0.778 (↓0.097) | 0 (-) | 9 | 35 (-) | 25 (+3) | 10 (-) | 3 (-) | 0.231 (↓0.015) | 2.52 (↑0.07) |
3 (-) |
福岡 | 6 | 3 | 0 | 0.667 (↓0.083) | 1 (-) | 9 | 43 (+4) | 37 (+5) | 14 (-) | 8 (-) | 0.247 (↓0.004) | 4.07 (↓0.18) |
4 (↑1) |
ORIX | 6 | 3 | 0 | 0.667 (↑0.042) | 1 (↑1) | 9 | 29 (+3) | 26 (-) | 8 (+1) | 5 (-) | 0.251 (↓0.011) | 2.74 (↑0.34) |
5 (↓1) |
日ハム | 5 | 4 | 0 | 0.556 (↓0.069) | 2 (-) | 9 | 54 (+2) | 37 (+5) | 11 (-) | 9 (+1) | 0.236 (↓0.01) | 3.68 (↑0.03) |
6 (-) |
ロッテ | 5 | 4 | 0 | 0.556 (-) | 2 (↑0.5) | 9 | 38 (-) | 32 (-) | 5 (-) | 5 (-) | 0.303 (-) | 3.16 (-) |
7 (-) |
広島 | 4 | 5 | 0 | 0.444 (↑0.069) | 3 (↑1) | 9 | 47 (+7) | 55 (-) | 8 (+2) | 5 (-) | 0.299 (↑0.011) | 5.4 (↑0.68) |
8 (↑1) |
中日 | 4 | 6 | 0 | 0.4 (↑0.067) | 3.5 (↑1) | 8 | 40 (+5) | 56 (+4) | 6 (+1) | 3 (-) | 0.276 (↑0.005) | 5.66 (↑0.19) |
9 (↑1) |
DeNA | 3 | 5 | 0 | 0.375 (↑0.089) | 3.5 (↑1) | 10 | 37 (+5) | 42 (+2) | 13 (+2) | 3 (+1) | 0.242 (↑0.006) | 5.27 (↑0.48) |
10 (↓2) |
巨人 | 3 | 7 | 0 | 0.3 (↓0.033) | 4.5 (-) | 8 | 33 (+4) | 39 (+5) | 10 (+1) | 6 (+1) | 0.243 (↓0.002) | 3.63 (↓0.04) |
11 (-) |
阪神 | 2 | 6 | 0 | 0.25 (-) | 4.5 (↑0.5) | 10 | 24 (-) | 33 (-) | 2 (-) | 3 (-) | 0.238 (-) | 3.34 (-) |
12 (-) |
楽天 | 2 | 7 | 0 | 0.222 (↓0.028) | 5 (-) | 9 | 21 (-) | 39 (+7) | 6 (-) | 6 (-) | 0.225 (↓0.008) | 4.12 (↓0.43) |
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