日本ハム(★3対5☆)ロッテ =リーグ戦18回戦(2020.09.20)・札幌ドーム=
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ロッテ
00000200125701
日本ハム
30000000003820
勝利投手:益田 直也(2勝2敗23S)
(セーブ:澤村 拓一(0勝0敗1S))
敗戦投手:鈴木 健矢(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】佐藤 都志也(2号・6回表2ラン)

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◆ロッテは1点を追う9回表、2死一二塁から相手の捕逸と失策が重なる間に二塁走者が生還し、土壇場で同点とする。そのまま迎えた延長10回には、加藤の2点適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、最後を締めた3番手・澤村が移籍後初セーブ。敗れた日本ハムは守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆ロッテ美馬学投手(34)は8月11日から5連勝中で、5連勝は楽天時代の19年5~8月に並ぶタイ記録。 FA移籍1年目に6連勝以上すれば12年杉内(巨人)以来になるが、美馬が移籍初年度に自己記録を更新できるか。

◆日本ハム中田翔内野手(31)が、今季初めてスタメンを外れた。 今季はここまで79試合全試合で4番に座り、ともにリーグトップの25本塁打、82打点(19日現在)と打線をけん引してきた。 今シーズンは6連戦が続くなど過密日程で、チームでは18日に渡辺、前日19日には大田と、主力選手をベンチに控えさせ休養の機会をつくってきた。この日は主砲が休養目的で先発から外れたとみられる。 代わってキャプテンの西川遥輝外野手(28)がプロ初の4番に座る。

◆日本ハム西川遥輝外野手(28)が初の4番で先制打を決めた。 1回1死一、二塁のチャンスで、ロッテ美馬の変化球を左前に落とす適時打。「4番でなく"4番目"の打者として仕事ができました。4番(中田選手)を休ませてあげられるよう頑張ります」とコメントした。 この日、ベンチスタートとなった主砲中田に代わって4番に座ったキャプテンが、初回から試合を動かした。

◆日本ハム王柏融外野手(27)が追加点を挙げた。 先制した直後の1回1死満塁から、ロッテ美馬の144キロ速球を中堅フェンス手前まで運ぶ犠飛。「チームのためにどうしても追加点が取りたくて、高めの球をしっかりと打ちにいけました。犠牲フライだけど、チャンスで1点奪うことができてよかったです」とコメントした。 16日ソフトバンク戦(札幌ドーム)以来のスタメン出場で、結果を出した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が"ナイスアピール"で、ピンチの芽を摘んだ。 3点リードで迎えた3回の守備。1死からロッテ和田が中前適時打で出塁し、2番手の村田が1ストライクから一塁へけん制。塁審の判定はセーフだったが、一塁手の清宮が、味方ベンチへ向かってリプレー検証をアピール。栗山監督がリクエストを要求し、判定はアウトに覆った。

◆日本ハムは1回に西川の先制打、王柏融の犠飛などで3点を先取。先発金子は2回無安打無失点で降板し、3回から村田に継投。 日本ハムは3イニングを無失点に抑えた2番手村田から、6回に公文に継投。ロッテは6回に佐藤の2号2ランで1点差に迫った。 ロッテは1点を追う9回に敵失で同点。日本ハムはその裏、2死一、三塁から代打中田が遊飛に倒れ、延長戦に入った。 ロッテは延長10回に加藤の2点適時三塁打で勝ち越し。その裏、沢村が3四球を与えながらも無失点でしのぎ、チームの連敗を2で止めた。日本ハムは手痛いミスで3連勝を逃した。ロッテ益田が2勝、沢村は移籍後初セーブ。日本ハム鈴木健は今季初黒星。

◆日本ハムは手痛すぎる逆転負けを喫した。6回は石井、9回は清水の失策で初回に奪った3点リードを守りきれなかった。 休養のため4番中田を今季初めてスタメンから外し、西川をプロ初の4番で起用。2連投中だったブルペンの大黒柱の宮西も起用を回避して勝利寸前まで迫るも、結末は痛恨の1敗。栗山監督は「このままではいけないので、しっかりやっていきます」と厳しい表情だった。

◆日本ハム王柏融外野手がバットで存在感を示した。 6番左翼で16日ソフトバンク戦以来、今季12試合目の先発出場。1回1死満塁のチャンスでは、先発美馬の144キロ速球を中堅フェンス手前まで運ぶ中犠飛で追加点をもたらした。「高めの球をしっかりと打ちにいけた。犠牲フライだけど、チャンスで1点奪うことができて良かった」。 4回には右中間二塁打で復調気配をうかがわせた。

◆日本ハムドラフト4位ルーキー鈴木健投手にプロ初黒星がついた。 同点の延長10回のマウンドを託されたが、先頭の代打鳥谷に左前打を許すなど2死一、二塁のピンチを背負い、加藤に勝ち越しの2点適時三塁打を打たれた。痛打される前にカウント3-1とした投球内容を悔やみ「打たれたくないという思いが強すぎて、コースを狙いすぎてしまいました。大事な場面で失点して本当に悔しいです」と唇をかんだ。

◆プロ初4番の先制打も実らなかった。日本ハム西川遥輝外野手(28)が、ロッテ18回戦(札幌ドーム)で初の4番に起用された。1回1死一、二塁の第1打席で、ロッテ美馬から先制の左前適時打。開幕から全79試合で4番の中田が休養でスタメンを外れ、その代役を務めたが、悔しい逆転負けを喫した。延長10回、逆転での苦い敗戦も、ファンにとっては心に残る試合になったかもしれない。西川が今季最多1万307人が集まった本拠地札幌ドームを沸かせた。6連戦が続くなど過密日程の中、主砲中田が休養目的でスタメンから外れベンチスタート。開幕から79試合で4番を打ってきた男に代わって、10年目でプロ初の4番に座ったキャプテンがゲームを動かした。 1回、平沼と近藤の連続安打で1死一、二塁と広がったチャンスで、鮮やかに打ち返した。今季7勝の先発美馬に対して、カウント2-1からの4球目、やや高めに入ってきた変化球をとらえ逆方向へ。打球は左翼手の前で弾む先制の適時打となった。試合中のコメントで「4番でなく"4番目"の打者として仕事ができました。4番(中田)を休ませてあげられるよう頑張ります」。チームを勇気づける一打で一挙3得点につなげた。 美馬との相性の良さを発揮した。7月14日にマルチ安打を記録するなど、今季3試合で8打数4安打1打点、打率5割とした。月間打率3割5分4厘の西川を4番で起用した意図について、栗山監督は「今日のメンバーで1番勝ちやすい形」と説明。西川は延長10回には四球で出塁し、反撃のチャンスを広げたが、勝利にはつながらなかった。 今季残り40試合となり、シーズンの3分の2を消化した。チームは休養日を挟んで明日22日から敵地での西武戦を控える。「いろんなことがあるけど、このままではいけないのでしっかりやっていきます」と話す指揮官から全幅の信頼を得ているキャプテンが、オールマイティーに駆け抜ける。【山崎純一】

◆日本ハムがロッテ18回戦(札幌ドーム)で手痛すぎる逆転負けを喫した。 初回に奪った3点のリードを2つのミスで失い、延長10回に2点を勝ち越された。中田翔内野手(31)を今季初めてスタメンから外して積極的休養を与え、2連投中だったブルペンの大黒柱、宮西尚生投手(35)も起用を回避。シーズン残り40試合へ向けた布石を打つと同時に今季初の同一カード3連勝を狙って勝利寸前まで迫ったが、結末は痛恨の今季40敗目となった。試合後の栗山英樹監督は、さまざまな気持ちをのみ込むように、言った。 栗山監督 本当に、いろんなことがあるけど、このままではいけないので、しっかりやっていきます。 残りの40試合での大まくりを見据えた勝負の布陣で臨み、大きな勝利を逃した。全試合で4番を託してきた中田をスタメンから外した。疲労が蓄積する主軸を休ませ、4番に西川を据えた打線は初回に3得点。好スタートを切った。一方で、2連投中だった宮西も起用は見送った。投打の絶対的な柱を休ませながら勝利も得る、二兎(にと)を追った試合だったが、野球の神様は、そんな考えを許してはくれず、逆に大きな課題を突きつけられた。 痛恨の黒星はミスから始まった。3点リードの6回は石井が先頭打者の遊ゴロを捕球ミス(記録は失策)。ムダな走者を許して、ロッテ佐藤の2号2ランを誘発して試合の流れを失った。1点リードの9回は清水が捕逸。直後に飛び出した一塁走者を刺そうとした送球もそれ、一塁手の清宮もカバーしきれずに二塁走者が生還(記録は清水の失策)。自らつくった負の流れにあらがえず、9回裏は代打中田も不発。延長10回は新人鈴木健に託したが、荷が重かった。 勝負どころでのミスは、過去2年のシーズンでも見られた、チームが克服しなければいけない課題だ。夏場に失速した18年と19年も、手痛い失策で落とした試合から黒星が立て込んだ。栗山監督もデジャヴのような光景に「分かっている、それは。なんとかするしかないので」と語気を強めた。この、痛恨の1敗を生かすには、残り40試合で昨季までとの違いを見せなければいけない。最後にアクセルを踏むために残した余力が、無意味になってしまう。【木下大輔】 ▽日本ハム西川(プロ初の4番で初回に先制打) 4番でなく"4番目"の打者として仕事ができました。 ▽日本ハム鈴木健(10回に2失点。プロ初黒星に) 打たれたくないという思いが強すぎて、コースを狙いすぎてしまいました。大事な場面で失点して本当に悔しいです。 ○...先発金子弌大投手が緊急降板した。2回2死、井上との対戦中に、体に違和感を覚えるようなしぐさをみせ、木田優夫投手コーチとトレーナーが駆け寄った。 右ふくらはぎがつったもようで、この回を抑え、ベンチに戻った後も手で顔を覆うなど、悔しさをにじませる場面もあった。3回が始まる前、ベンチ前でキャッチボールは行ったものの、登板することなく退いた。

◆ロッテ加藤翔平外野手が23度目の逆転勝ちを決めた。延長10回2死一、二塁で、前進守備の左中間を割る2点三塁打を放った。 9回から代走で途中出場。荻野や福田秀が負傷離脱している外野で出場機会を増やし、全力を燃やす。「投手が頑張っても打線が打てない試合が続いていた。ここで決めるぞって気持ちで立ちました」と喜んだ。

◆冷や汗の移籍後初セーブだ。ロッテ沢村拓一投手(32)が日本ハム戦の延長10回に3番手で登板し、巨人からトレードで加入後、初の火消しを全うした。 2死から3連続四球で満塁のピンチを招いたが、無失点でしのぎ今季初セーブ。チームは9回2死からの逆転で3連敗を防ぎ、首位ソフトバンクと1・5ゲーム差に詰めて8連戦を締めくくった。苦しみながらも「ロッテ沢村」の歴史に「S」を刻んだ。2点を勝ち越した延長10回2死。沢村は日本ハム平沼へ全5球直球で四球を与えた。巨人から移籍後、走者を出すのは救援4試合目で初めて。続けて四球、その次も四球...。あっという間に満塁だ。吉井コーチが間を取った。続く渡辺への初球、外角低め真っすぐが二塁正面を突くと、ようやく安堵(あんど)の笑みを浮かべた。 巨人時代の19年5月17日中日戦以来となるセーブも「大反省です。(四球は)1つくらいならしようがないと思うけど、3つ。もっと大胆に行けば良かった」。仙台移動のため新千歳空港へ急ぎながら、喜びより反省が口を突いた。全22球中2死からが15球。うち直球10球、スプリット2球がボール球だった。近藤には外角、西川には低め。際どいコースに集めて7球連続ストライクが入らないピンチを、何とか無失点で切り抜けた。 それでも起用は信頼の証し。シーズン途中で加入した投手のセーブ自体、ロッテでは38年ぶりだ。井口監督は「任せてマウンドに出している。それでいこうと思ってましたんで」。17試合無失点の唐川も準備していた。だが同点の9回に守護神益田を投入した時点で、最後は16年セーブ王に託すと腹をくくっていた。 逆転勝ちは45勝中、過半数の23度目を数える。この日も土壇場でひっくり返した。あとストライク1つで3連敗決定という9回2死。相手のバッテリーミスで追いつくと、延長10回、沢村と同じ移籍組の鳥谷が代打安打で口火を切り、途中出場の加藤が決めた。沢村が最初の四球を出した時、真っ先に三塁から声を掛けに行ったのも鳥谷だった。井口監督は「8連戦の最後、何とか全員で頑張りたい」と言っていた。ベテランも新戦力も、不可欠なピースとして溶け込んでいる。 セットアッパーだったハーマンが右手人さし指を負傷し、沢村は今後「8回の男」として浮沈のカギを握る。直球は移籍後最速タイの156キロを計測。無安打無失点で中大の2学年先輩、美馬の8回粘投に報い、3タテを阻止した。「チームが勝てたのでほっとしています。1つ勝てたのはチームにとっても良かった」と沢村。8連戦を4勝4敗で乗り切り、首位ソフトバンクに1・5ゲーム差で食らい付いた。【鎌田良美】 ▽ロッテ美馬(初回3失点も立ち直り、以降8回まで無失点の粘投。自身5連勝中で負けも消え) 初回がとても悪かったので、何とか切り替えて、2回からは投げられたかなと思います。 ▽ロッテ佐藤(6回にプロ2号2ラン) 打ったのは直球。打てるボールだけを待って、しっかり自分のスイングを心掛けました。完璧でした。

◆日本ハム・中田翔内野手(31)が今季初めてスタメンを外れた。中田は開幕から19日までの79試合にすべて4番で先発出場していた。ベンチ入りはしている。  栗山英樹監督(59)は試合前、「一生懸命やる選手ほど疲弊が強い。翔もすごく一生懸命やっているから。そこは考える。きょうの試合みていたら分かるけど、考える」と休養によるスタメン外しを示唆していた。  中田は試合前の時点で本塁打(25)と打点(82)でリーグトップ。8月15日からずっと"2冠"をキープしている。19日のロッテ戦では大田泰示外野手(30)が休養でスタメンを外れ、六回に代打で登場して貴重な中前適時打を放った。20日は「1番・右翼」でスタメンに復帰。中田に代わって西川遥輝外野手(28)が4番に入った。

◆プロ入り初の4番に座った日本ハム・西川遥輝外野手(28)が一回1死一、二塁で迎えた1打席目にロッテ先発・美馬から先制の左前適時打を放った。  日本ハム入団10年目の西川は「4番・中堅」でスタメン出場。4番として初打席で初安打、初打点、初タイムリーといきなり活躍した。  開幕から19日までの全79試合に4番でスタメン出場していた中田翔内野手(31)が休養のため今季初めてスタメンを外れてベンチスタート。代わって西川が4番に入った。

◆日本ハム先発の金子弌大(ちひろ)投手(36)が二回を投げ終えて緊急降板した。二回の投球時に、トレーナーがマウンドへ足を運ぶ場面があった。  金子は2回を無安打無失点。打者6人から3三振を奪って計35球を投げた。三回から村田透投手(35)が登板した。  栗山英樹監督(59)は試合前、先発の金子について「球数もある程度は投げられるんじゃないかと期待してるし。冗談じゃなく完封してほしい」と話していた。

◆日本ハム・大田泰示外野手(30)が3-2の九回1死でロッテ先発・美馬から右前打を放ち、自己最長を更新する14試合連続安打を記録した。9月5日の西武14回戦(札幌)から続けている。  19日は休養のためスタメンを外れ、六回に代打で貴重な左前適時打を放った。直後に代走・中島と交代。時間にして"3分"の活躍だった。  20日の試合前は、栗山英樹監督(58)から「泰示、きょうは3分じゃないからな」とスタメンを示唆され「3時間半くらいで」と答えてフル出場に意欲。「1番・右翼」でスタメン復帰した。  大田は8月25日の西武10回戦(メットライフ)から9月3日の楽天15回戦(札幌)まで9試合連続安打。4日の西武13回戦(札幌)は無安打だったが、翌5日から14試合連続安打をマークし、直近の24試合中じつに23試合で安打を記録した。

◆ロッテ・沢村が5-3とリードした延長十回からマウンドに上がり、巨人から移籍後では初となるセーブを挙げた。ロッテ移籍後4試合目の登板となった沢村。先頭の代打・杉谷を遊飛、大田を空振り三振に仕留める。あと1人の場面で平沼を四球で出塁させ、近藤、西川も歩かせたものの、続く渡辺を二ゴロに打ち取った。沢村は移籍後、安打を許していない。

◆ロッテの沢村が5-3の延長十回のマウンドを任された。簡単に2死を取った後に3者連続四球。満塁のピンチを招いたが、渡辺を直球で二ゴロに仕留めて巨人から移籍後初となる通算75セーブ目を挙げた。  米大リーグや巨人で投手として活躍した上原浩治氏(45)はこの日、自身のツイッターで「ロッテ、澤村選手 らしいピッチングだったみたいで...でも守り切ったわけだし、いい感じじゃないかなぁ」と評価した。

◆加藤が3-3の延長十回2死一、二塁で勝ち越しの2点三塁打を放った。右横手投げの鈴木健のスライダーを捉え、前進守備の中堅手の頭を越えて左中間へ運んだ。「投手が頑張っても、野手が打てない試合が続いていた。『ここで試合を決めるぞ』という気持ちだった」。開幕から2カ月以上を2軍で過ごしたが8月29日に昇格してからは打率・288。「ファームの選手の励みになれれば」と一層の活躍を期した。

◆パ・リーグ2位のロッテは20日、日本ハム18回戦(札幌ドーム)に5-3で逆転勝ちした。延長十回に加藤翔平外野手(29)の2点三塁打で勝ち越すと、沢村拓一投手(32)が3四球を与えながら無失点に封じて巨人から移籍後初セーブ。首位・ソフトバンクとのゲーム差を1.5に縮めた。  最後は肝を冷やす展開だった。沢村が5-3の延長十回にマウンドへ。簡単に2死を取った後に3者連続四球。満塁のピンチを招いたが、渡辺を155キロの快速球で二ゴロに打ち取り、巨人から移籍後初となる通算75セーブ目を挙げた。  「(3四球は)大反省です。チームが勝てたのでホッとしている」  負けていれば同一カード3連敗。優勝争いの最中、首位・ソフトバンクの背中が遠のきかけた。それでも九回2死から敵失に乗じて追いつき、延長十回に加藤の三塁打で2点を勝ち越し。九回に抑えの益田が登板しており、十回は経験豊富な沢村に託された。制球難が顔をのぞかせたが、何とか試合を締めた。  プロ10年目の今月7日、トレードでロッテに加入。翌8日の入団会見で「(目標は)優勝です」と宣言し、同日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で3者連続奪三振に仕留める圧巻の新天地デビューを飾った。  150キロ台中盤の直球とスプリット・フィンガード・ファストボールを武器に、移籍から3試合はいずれも1回を三者凡退。無安打は続いているが、この日の乱調について「(四球は)1つくらいならしようがないと思うけど...。もっと大胆にいけばよかった」と首をひねった。  それでも勝てばいい。チームは十回の攻撃で捕手の江村に代打・鳥谷を送ったため、その裏にドラフト2位・佐藤(東洋大)のDHを解除し、捕手を守らせた。内野手の茶谷を除く野手16人を起用する総力戦を制し、ソフトバンクまで1・5ゲーム差に迫った。  4時間13分の熱戦を終えた井口監督は「(沢村は)任せて出している。8連戦を4勝4敗。何とか乗り切った。次にいい形で入れる」と安堵の表情。22日から3位・楽天と敵地で3連戦に臨む。25日からは本拠地でソフトバンクを迎え撃つだけに、何としても眼下の敵をたたく。 (山口泰弘)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
46313 0.597
(↓0.008)
-
(-)
40343
(+2)
274
(+3)
93
(+1)
56
(+2)
0.242
(-)
3.110
(-)
2
(-)
ロッテ
45332 0.577
(↑0.006)
1.5
(↑1)
40337
(+5)
340
(+3)
69
(+1)
61
(-)
0.241
(-)
4.070
(↑0.02)
3
(-)
楽天
39383 0.506
(↑0.006)
7
(↑1)
40383
(+3)
360
(+2)
83
(+3)
46
(+1)
0.259
(-)
4.320
(↑0.03)
4
(-)
日本ハム
37403 0.481
(↓0.006)
9
(-)
40336
(+3)
344
(+5)
60
(-)
44
(-)
0.253
(-)
3.880
(↑0.03)
5
(-)
西武
36402 0.474
(↑0.007)
9.5
(↑1)
42336
(+5)
358
(+4)
81
(+1)
48
(-)
0.245
(-)
4.410
(-)
6
(-)
ORIX
27485 0.360
(↓0.005)
18
(-)
40292
(+4)
351
(+5)
55
(+3)
61
(-)
0.241
(↓0.001)
4.160
(↓0.01)