巨人(☆3対1★)ヤクルト =リーグ戦16回戦(2020.09.13)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
0001000001700
巨人
00020100X3702
勝利投手:メルセデス(4勝4敗0S)
(セーブ:デラロサ(1勝0敗12S))
敗戦投手:小川 泰弘(8勝3敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(15号・4回裏2ラン),中島 宏之(6号・6回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約
◆巨人が逆転勝利で7連勝。巨人は1点を先制された直後の4回裏、丸が2ランを放ち、試合をひっくり返す。そのまま迎えた6回には、中島のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・メルセデスが6回途中1失点で今季4勝目。敗れたヤクルトは、打線が1得点と精彩を欠いた。

◆ヤクルト中山翔太外野手が「5番右翼」で今季4試合目となるスタメンに名を連ねた。12日の同戦で、代打での2号ソロを含む3打数2安打2打点と結果を残していた。 1番坂口、2番青木、3番山田哲、4番村上の並びは、2日連続となった。 小川泰弘投手と西田明央捕手の先発バッテリー。

◆ヤクルトは、4番村上宗隆内野手の適時打で先制した。 4回、先頭の青木が四球を選んだ。山田哲の初球に盗塁をしかけ、今季初めての成功。さらに山田哲の右飛でタッチアップした。 1死三塁となり、村上はカウント1-1から巨人メルセデスの118キロ変化球をとらえ、前進守備の間を抜ける適時右前打を放ち、1点先制した。 9月9日広島戦以来、4試合ぶりの打点をマーク。「とにかくランナーを返すことだけを考えて打席に入りました。先制できてよかったです」とコメントした。

◆ヤクルトの先発小川泰弘投手は、6回を被安打7の3失点で降板した。 西田とのバッテリーで、立ち上がりは安定感抜群。3回まで巨人打線を1安打のみに抑えた。 しかし味方が先制した直後の4回、岡本に四球を与え、続く丸に高く入ったチェンジアップを右翼席へ運ばれ2ランで逆転を許した。 5回は立ち直り、坂本、松原、亀井を3者連続三振に仕留めた。 しかし6回2死、中島に甘く入ったチェンジアップを強振され、ソロ本塁打を浴びた。その後も大城、吉川尚に連打を許したが、代打立岡をチェンジアップで空振り三振にしとめ、6回を105球で投げきった。持ち味の制球力は見せたが「状態としてはよかったけども、先制をしてもらった後に4回、6回ともに変化球が甘くなり、本塁打されたのは悔いが残ります」とコメント。 自身5連勝とはならなかった。

◆序盤は両チーム無得点。巨人先発のメルセデスは3回まで1安打無失点。ヤクルト先発の小川も3回まで1安打無失点に抑えた。 ヤクルトは4回に村上の適時打で先制。巨人は4回に丸の15号2ランで逆転し、6回は中島の6号ソロで追加点を挙げた。 巨人は7回以降、大竹、高梨、中川、デラロサとつなぎ、逃げ切った。7連勝で貯金23。ヤクルトは5連敗となった。 巨人メルセデスが4勝目、デラロサが12セーブ目。ヤクルト小川が3敗目。

◆巨人が7連勝を飾り、貯金を今季最多の23に伸ばした。1日からの13連戦(1試合中止)で10勝1敗1分けとペースアップ。 原辰徳監督は「13連戦という中で、1試合雨で中止にはなりましたけど、やっぱりかなりしんどいですね。でも、非常にいい勝率を挙げられたという点において、疲れもさほど感じずに、非常に集中力を持って戦えたというのは意義のある13連戦だったと思いますね」と総括した。 6回1死一、二塁から鍵谷を投入するなど、好調の救援陣が無失点でつないだ。「やっぱり勝ち負けというのは後半の野球が非常に重要になってきますので、それぞれ少し休ませながらと言うんでしょうか、みんなが役割を持って投げてくれているという点においては、1人固定せずにと言うんでしょうかね。そういう点では非常にうまくいっていると思います」 4回は丸に逆転2ラン、6回は中島のソロで追加点を挙げた。 「その点だけだったんですけど効果的に、そうそう甘い球というのは、失投というのはありませんけど、あの2つは小川投手の失投だったのではないかなと。それを見逃さずに打った両名は素晴らしかったと思います」と評価した。 15日からは9連戦が始まる。「1戦1戦しっかりと戦って行きたいと思います」と締めた。 ▽巨人メルセデス(6回途中1失点で4勝目) 調子自体は良かったのですが6回を投げ切れなかったことが残念です。鍵谷に感謝。 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(中継ぎ陣の好投に) 連投も2連投まで。最後の追い込みになると3連投もあり得る。リリーフ陣の層の厚さは、みんなステップアップしている。13連戦の宝。宝が増えました。

◆ヤクルトは先制しながらも、逆転負けを喫した。巨人戦9連敗となり、今季3度目の5連敗を喫した。ビジター9連戦を1分け5敗で、借金は今季ワーストの14となった。高津臣吾監督は「これは明らかに実力の差になっているわけで。認めざるを得ません。毎日一生懸命、絶対勝つつもりでグラウンドには立っている。そうはいかないのが巨人(相手)であり、今のスワローズなのかなと思います」と話した。 今季初めて、中山翔太外野手を5番スタメンで起用。坂口、青木、山田哲、村上と並べ、上位打線で得点を奪う作戦だった。 4回は先頭の青木が四球と今季初の盗塁、村上の適時打で1点を先制。見事に結果につながった。 しかし6回は1死一、二塁のチャンスから中山、西浦が連続三振で無得点。8回も先頭坂口が中前打を放つも、青木が三併殺打。山田哲、村上の連打も得点にはならなかった。 安打をマークしたのは坂口と青木、中山が1本ずつ。山田哲と村上が2本で、1~5番の5人のみだった。指揮官は「どうしても今は4、5番くらいまでしか出塁等々難しくなっていて、下位打線がなかなかヒット1本であったり、出塁ができないので、下位からの出塁ができなくなっている」と課題を挙げた。 15日からは、9連戦となる。本拠地神宮での6連戦もあり「いろんな手は尽くして、頑張ってはいるんですけど。なかなか結果に結びつかないのが現状。一生懸命やっているのが、結果として表れるゲームをしたいと思う。簡単ではないですけれども。気持ちをしっかり強く持って、絶対勝つという気持ちでグラウンドに立つことが大事じゃないかなと思います」と話した。

◆巨人が1点リードの6回に中島宏之内野手が左中間に特大6号ソロを放ち、追加点を奪った。「しっかり振ることと、3人で終わらないよう次につなげる打席になることを意識した」と喜んだ。 原監督は「好投手でしょ。多分あれは失投だったのでは。中島、丸、両名が見逃さずに打った」と評価した。

◆ヤクルトエース小川泰弘投手でも止められなかった。逆転負けを喫し、引き分けをはさんで今季3度目の5連敗。 小川は丁寧な投球も、甘くなった変化球を狙われ2被弾。チームで92被本塁打はセ・リーグワースト。巨人戦9連敗で、高津監督は「2発は巨人の野球というか、そういう点の取られ方をしてしまった。(9連敗は)明らかに実力の差になっているわけで、認めざるを得ません」と話した。

◆巨人丸佳浩外野手が、1点を追う4回に逆転の15号2ランを放った。 ヤクルト小川のチェンジアップを右翼スタンドに運び「久しぶりにいい感じで打てたと思います。いいピッチャーなので少ない失投を一振りで仕留められる準備をしていたつもりです」と喜んだ。 先発メルセデスが序盤から好投を続ける展開に、丸は「試合前から今シーズンはなかなかCC(メルセデス)に勝ちをつけられていなかったので、何としても今日、勝ちをつけてあげようと、チームで言っていたので、勝ちをつけられて本当によかったと思います。何とか流れを変えられて良かったと思います」。 4番岡本の後を打つ5番については「非常に光栄だと思います。僕なんかでほんとうに大丈夫かなと、いつも思ってるんですけど、そこはしっかりと岡本さんの打撃を手本にしてやっています」と笑いを誘った。

◆ヤクルト・青木宣親外野手(38)が「2番・左翼」で先発出場。四回先頭で四球を選ぶと、「足」で魅せた。  続く山田哲の初球にいきなり二盗に成功し、好機を広げる。今季初盗塁を決めると、山田哲の右飛で三進。4番・村上の右前適時打で先制のホームを踏んだ。  2006年に盗塁王のタイトルを獲得した足は健在。今季から「主将」の肩書が加わり、1月に38歳を迎えたベテランは、プレーでもチームを引っ張る。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が「4番・一塁」で先発出場。四回1死三塁から、先制の右前適時打を放った。  先発左腕・メルセデスが投じた118キロのスライダーを捉え「とにかくランナーをかえすことだけを考えて打席に入りました。先制できてよかったです」。オフの米ロサンゼルスでの自主トレーニングに同行する先輩・青木の四球と二盗などでできた好機で、若き4番が仕事を果たした。

◆ヤクルトは、今季好調の小川泰弘投手(30)が先発。序盤から力強い直球とフォークボールやチェンジアップを有効に使い、巨人打線と相対した。  三回までは無失点と順調な立ち上がりを見せたが、1点を先制してもらった直後の四回だ。1死一塁から、丸に高めに浮いたチェンジアップを右翼席に運ばれ、逆転を許す。さらに六回には、2死後から中島に左翼席へのソロを浴びた。  決して大崩れはしなかったが、痛恨の2被弾に「状態としては良かったけど、先制してもらった後に、四回、六回ともに変化球が甘くなり、本塁打されたのは悔いが残ります」と小川。試合前の時点で8勝(2敗)を挙げていた右腕だが、9勝目は次回以降にお預けとなった。

◆ヤクルトは5連敗。エース・小川泰弘投手(30)をもってしても連敗を止めることはできなかった。  今季はここまで12試合に登板し8勝2敗と、先発事情が苦しい中、チームを引っ張っている小川が満を持して登場。ヤクルトは四回に村上のソロで先制。しかし、裏の巨人の攻撃、1死から岡本を四球で出すと、続く丸に右中間席へ運ばれ、1-2と逆転された。  小川は六回にも中島に左中間席へソロ本塁打を浴びて3失点。七回に回ってきた打席で代打が送られて降板した。ヤクルト打線は巨人投手陣の前に1点に抑えられた。

◆巨人が全打点を本塁打でたたき出し、このカード3戦全勝。引き分けをはさみ7連勝で貯金を23とした。  巨人は1点を先取されて迎えた四回、1死一塁で打席に入った丸が、ヤクルト先発・小川のチェンジアップを強振。ボールを右中間席中段へ運び、逆転に成功した。  六回には2死ランナーなしの場面で、中島が左中間席へ豪快な一発を放ち、3-1と突き放した。巨人先発のメルセデスは六回途中1失点と勝利投手の権利を取って降板。鍵谷、大竹、高梨、中川と中継ぎ陣が無失点に抑え、最後はデラロサがピシャリと締めた。

◆巨人が全打点を本塁打でたたき出し、このカード3戦全勝。引き分けをはさみ7連勝で貯金を23とした。  原監督は試合後のインタビューで、13連戦(6日の阪神戦は雨天中止)を10勝1敗1分で終えた心境を問われると、「1試合雨で中止にはなりましたけど、やっぱりかなりしんどいですね。けれども、非常にいい勝率だったということは気持ち的にも疲れをさほど感じなかった。集中力を持って戦えたということは非常に意義があった」と振り返った。

◆ヤクルトは引き分けを挟んで今季3度目の5連敗を喫し、借金は今季最多の「14」。先発の小川泰弘投手(30)は6回3失点と粘ったが、四回は丸に決勝2ラン、六回は中島にソロと2被弾。「悔いが残ります」と肩を落とした。  今季ここまで5度、チームの連敗を止めてきた"連敗ストッパー"の右腕に託したが、痛恨の2発を浴びて3敗目(8勝)。高津臣吾監督(51)も試合後、厳しい表情で切り出した。  「長打を警戒しながら、先頭をなんとかという意識の中でのピッチングには見えました。でも、ジャイアンツとやるときはホームラン、長打というところがどうしてもついて回る。一生懸命投げていたんですけど、2発というのはジャイアンツの野球というか、そういう風な点の取られ方をされてしまいました」  これで巨人戦は、7月25日から白星がなく9連敗。指揮官は「これは明らかな実力の差になっているわけで、そこはもちろん認めざるを得ません。毎日一生懸命、絶対に勝つつもりでグラウンドに立っているのですけど、そう簡単にいかないのがジャイアンツであり、いまのスワローズなのかなと思う」と嘆いた。

◆救援投手陣は、10勝した13連戦を3連投なしで乗り切った。2連投の投手には試合前に起用しない方針を伝えていた原監督は「特殊な日程ですから。そこは初志貫徹。時期がくれば解除される可能性があります」と説明。また、宮本投手チーフコーチは15日からの9連戦中にプロ2年目の右腕、直江を再昇格させて起用する方針を示した。

◆セ・リーグ首位の巨人は13日、ヤクルト16回戦(東京ドーム)に3-1で勝ち、7連勝。丸佳浩外野手(31)が四回に逆転の15号2ランを右翼席へ運んだ。千葉経大付高時代の恩師、松本吉啓さん(62)が見守る中での決勝弾だった。チームは1日から続いた13連戦を10勝1敗1分け(1試合は雨天中止)の好成績で締めくくった。  手応え十分の打球を見つめ、丸は悠然と走り出した。右翼席中段を直撃した打球の迫力に、スタンドのどよめきはしばらく収まらなかった。  「久しぶりにとてもいい感じで打てた。いい投手なので、少ない失投をひと振りで仕留める準備をしていた。CC(先発のメルセデス)に勝ちをつけられてよかった」  1点を追う四回1死。岡本を一塁に置き、今季ノーヒットノーランを達成した小川のチェンジアップを狙い打ち。10試合ぶりの15号2ランでチームを7連勝に導いた。  活躍を見せたい人がいた。千葉経大付高時代の野球部監督で、昨年で定年退職した松本さんが今年初めて東京ドームの三塁側席で観戦。試合前に「ホームランを打ってください」とメールを受けた丸は「監督さんにいいところを見せられるように頑張ります!」と返信。"有言実行弾"をプレゼントされた松本さんは「すごい当たりだった。元気をもらいました」と感激しきりだった。  1日から続いた13連戦は雨天中止となった1試合を除き、10勝1敗1分けで終えた。原監督はこの日の全体練習を取りやめるなど過密日程に配慮し、好結果につなげた。  「個人に任せて、プレーボールにコンディションをつくってやってくれと。メジャーリーグでよく使う(フレーズで言えば)Show and go」とニンマリ。リーグ2連覇へのマジックは最短で15日に、38で点灯する。首位を独走する巨人は、全てがうまく回っている。(谷川直之)

◆ヤクルトは、1引き分けを挟んで今季3度目の5連敗。借金は最多の「14」に膨れた。チームの連敗を今季5度止めている小川が先発したが、2発を浴びて6回3失点で3敗目(8勝)。  巨人戦9連敗に高津監督は「明らかな実力の差になっているわけで、そこはもちろん認めざるを得ません」と厳しい表情だった。また、新加入の歳内(四国IL香川)が15日からの9連戦中に先発する見込みとなった。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
45224 0.672
(↑0.005)
-
(-)
49339
(+3)
229
(+1)
93
(+2)
43
(+1)
0.258
(-)
3.170
(↑0.04)
2
(-)
阪神
36324 0.529
(↑0.007)
9.5
(-)
48305
(+7)
290
(+6)
72
(+1)
48
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.520
(↓0.04)
3
(-)
DeNA
35345 0.507
(↓0.008)
11
(↓1)
46322
(+2)
293
(+3)
73
(+1)
14
(-)
0.273
(↓0.001)
3.780
(↑0.01)
4
(-)
中日
33375 0.471
(↑0.007)
13.5
(-)
45250
(+3)
305
(+2)
41
(+1)
19
(-)
0.239
(-)
3.760
(↑0.02)
5
(-)
広島
27378 0.422
(↓0.007)
16.5
(↓1)
48310
(+6)
345
(+7)
71
(+1)
30
(+3)
0.264
(-)
4.410
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
26406 0.394
(↓0.006)
18.5
(↓1)
48298
(+1)
362
(+3)
65
(-)
44
(+1)
0.251
(↓0.001)
4.610
(↑0.01)