楽天(★1対8☆)ソフトバンク =リーグ戦14回戦(2020.09.09)・楽天生命パーク宮城=
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ソフトバンク
0110600008902
楽天
0000000011800
勝利投手:和田 毅(5勝1敗0S)
敗戦投手:涌井 秀章(8勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(1号・2回表ソロ),デスパイネ(2号・5回表3ラン)

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◆投打のかみ合ったソフトバンクが完勝。ソフトバンクは2回表、デスパイネのソロで先制する。2-0で迎えた5回には、デスパイネの3ランなどで一挙6点を奪い、試合を優位に進めた。投げては、先発・和田が6回途中無失点で今季5勝目。敗れた楽天は、先発・涌井が中盤に崩れた。

◆楽天涌井秀章投手(34)が5回67球9安打、今季ワーストの8失点と崩れた。 2回1死にソフトバンク・デスパイネに1号ソロを被弾。3回1死二塁から中村に右前適時打を打たれ、追加点を許した。 5回には大きく崩れた。先頭真砂にスライダーを捉えられると中堅手辰己が懸命に追いかけるが、つかめず三塁打に。続く高谷に右前適時打を打たれ、2死一、二塁から柳田に右中間フェンス直撃の2点適時二塁打。一瞬「あっ」と表情をゆがめた。グラシアルの四球を挟み、2死一、二塁からデスパイネにこの日2本目の2号3ランを浴び、この回6失点とつかまった。「今日は何もないです」と広報を通じコメントした。 チームは前日、千賀の前に無得点負けを喫し首位ソフトバンクに5ゲーム差をつけられた。この日は石井ゼネラルマネジャーの誕生日。リーグ最多8勝をマークする右腕で勢いを作りたかったが、苦戦を強いられた。

◆ソフトバンクの大砲が目を覚ました。アルフレド・デスパイネが今季1号本塁打を放った。2回1死、楽天涌井の高め直球を捉え、打球はふわりと高く上がり、右翼スタンドまで届いた。先制の1号ソロに「少し差され気味だったけど、入ってくれてよかった。今年の1本目が出たので少しホッとした気持ちと、もっと打ってチームに貢献していきたい」と分厚い胸を張った。 新型コロナウイルスの影響でキューバからの再来日が遅れ、1軍初昇格は8月21日。だが、左膝に違和感が出たため同26日から2軍調整となっていた。前日8日から再合流し、工藤監督からは「少し絞れたと思います。動けている」と評され、復帰2戦目で快音が出た。5回にも涌井から右越えに2号3ランを放ち、この回6点のビッグイニングに貢献。前回対戦で9回1死まで無安打投球を許した難敵を打ち崩してみせた。

◆ソフトバンクは2回にデスパイネの1号ソロで先制。3回に中村晃の右前適時打で加点。楽天は3回まで3安打無得点。 ソフトバンクは5回にデスパイネのこの試合2発目の2号3ランなどで一挙6点。楽天の先発涌井は5回9安打8失点で降板。 ソフトバンクが大勝し2連勝。先発和田が5勝目。楽天は3連敗で首位ソフトバンクに6ゲーム差。涌井は5回8失点で2敗目。

◆ソフトバンク渡辺雄大が緊急降板した。8回に登板し、1死から浅村に四球を与えた後、いったん治療のためベンチに下がったがそのまま交代した。 工藤監督は「投げていて肘に違和感が出たということだった。無理はさせたくないので、代えました」と説明。今後については10日以降の状態を見て判断する。

◆楽天がソフトバンクに連敗し、ゲーム差を6に広げられた。 先発涌井が今季ワーストの8失点。前回対戦で9回1死まで無安打に抑えた打線に、積極的にスイングを試みられ、捉えられた。デスパイネに2発を浴びるなど9安打を打たれた。三木監督は「立ち上がりよかったんですけども、相手チームが積極的に仕掛けてくるところで少しボールが集まってしまい、つかまってしまった。涌井本人も今までのいろんなキャリア、経験の中で今回のことはエネルギーに変えてくれると思う。本人としても僕としても正直残念ですけども、これをどうしていくかが大事になると思う。涌井自身は今までもチームにたくさん貢献してくれているので、また次の登板に向けて調整してもらって、改善点は改善してもらいたい」と次回へ期待を込めた。 前日無得点負けを喫した打線はソフトバンク和田から6安打を放ちながら、あと1本が出ない。9回に1点を奪ったが、つながりを欠いた。指揮官は「選手たちはいろんなことを準備して臨んでくれて、みんな向かっていってくれていますけど、こちらもしっかりまとめてというか、いい方向に導いていかないとダメ。チームとしてもしっかり僕自身も選手の力になれるようにやっていかないと、というところ。昨日今日はいろいろ申し訳ない」と悔やんだ。 優勝へ向け、首位ソフトバンクから1つでも白星を奪いたい。「明日が東浜投手で好投手なので、いろんな対策をしますけど、昨日今日と頭に入れて、強い気持ちで向かいたい。明日の勝利に向けてまず準備したい」と前を向いた。

◆楽天涌井秀章投手が5回9安打今季ワースト8失点で2敗目を喫した。 前回対戦で9回1死まで無安打投球のソフトバンク打線に積極的に攻められた。2回にデスパイネに先制ソロ。5回にも3ランを浴び、この回6失点。67球で今季初の100球以下での降板に「今日は何もないです」。チームは今季6度目の3連敗で2カードぶりの負け越し。貯金1で首位ソフトバンクに6ゲーム差がついた。

◆ソフトバンク和田毅投手(39)が最多勝と最高勝率のタイトルを取った16年以来、自身4年ぶりのシーズン5勝目、通算135勝目を挙げた。 楽天打線を6回途中まで6安打無失点。打線が大量得点する援護にも恵まれ、通算141勝の涌井と通算勝利数で現役2、3位による投げ合いを制した。初回の強気の攻めからベテランの気迫が伝わった。1死一塁で打席には主砲の浅村。直球2つで追い込むと、最後も高めへの直球で空振りを奪い、3球三振に仕留めた。魂のこもった投球が味方打線の爆発を誘った。 2回以降も走者は出しても粘った。4回2死二塁では田中からこの日5個目となる空振り三振。これが日米通算1700個目の奪三振となった。6回2死を取ったところで100球を超え降板。「味方打線が先制してくれて、とても心強かったです。球数は多くなってしまいましたが、0点で次のピッチャーにつなぐことができて良かったです」。6回途中無失点の好投で約1カ月ぶりとなる今季5勝目を手にした。 今季2度目のマッチアップに燃えていた。楽天涌井は通算141勝で現役投手2位。和田は試合前時点で同3位の134勝だった。2人合わせて275勝の対決に「相手はワク(涌井)ですし、本当にいいピッチャー。我慢比べというか、なかなか点の取れない投手ですから」と気合が入っていた。前回対戦した8月5日は涌井が9回1死まで無安打無失点という完璧な投球を見せる中、和田は5回に一挙3失点。悔しさのあまりベンチでグラブを投げつけるほどだったが、この日は雪辱を果たした。 和田が5勝以上を挙げるのは15勝5敗で最多勝、最高勝率を獲得した16年以来4年ぶりだ。18年には1試合も投げられなかった左肩痛も乗り越え、「1年間、先発ローテーションを守る」と掲げた目標を実践している。シーズンも残り半分を切り、このまま最後まで走り抜けるだけだ。 チームは連勝で2位ロッテと0・5差のまま単独首位を維持。終盤戦もベテランの力が大きなカギとなる。【山本大地】

◆ソフトバンクが打線の起爆剤と期待するアルフレド・デスパイネ外野手が、今季1号を含む2本のアーチを放って勝利に導いた。 リーグ最多の8勝を挙げている涌井に先制弾を見舞った。2回1死。カウント1-1からの3球目。145キロの直球を右翼席前列へライナーで突き刺した。「少し差され気味だったけど、入ってくれてよかった。今年1本目が出てホッとしているよ」。1号弾に気をよくした大砲は5回に巡ってきた3打席目にもダメ押しの2号3ランを右翼席に運び去った。「とにかく甘い球を見逃さないように右方向を狙って打った」。試合前の練習から逆方向への打球を意識。1軍再復帰2試合目にして待望の2発のアーチを描いてみせた。 キューバから再来日後、1軍合流したものの、左ひざ痛のため出場3試合で出場選手登録を抹消。チームが2位ロッテに3連敗を喫して0・5ゲーム差と肉薄されたこともあって再昇格。「1戦1戦、全力で頑張っていきたい」。助っ人は分厚い胸を張った。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手のバットが5回、一挙6点のビッグイニングをアシストした。 3点差をつけてなお2死一、二塁で涌井の142キロの直球をはじき返し、右中間フェンス直撃の2点適時二塁打。「打ったのはストレートです。前の打席のゲッツーを取り返そうと思って打ちました」。3回の2打席目には1死一塁から投ゴロ併殺に終わっていただけに雪辱の一打ともなった。

◆2軍で調整していた楽天・岸孝之投手(35)が1軍に合流し、試合前練習で汗を流した。1軍では約2カ月ぶりとなる13日の日本ハム戦(楽天生命パーク)に先発する。三木監督はオンライン取材に応じ、「日曜日(13日)に向けて準備をしてもらいたい。皆にいえることだが、自粛期間があって、調整不足で大変な思いをしたと思う。いまは状態が上がっている」と説明した。

◆ソフトバンク・松田宣浩内野手(37)がスタメンから外れた。8月5日の同戦(同)以来、今季2度目。ここまで打率・213、7本塁打、26打点。相手先発の涌井との相性も考慮したと見られる。平石洋介打撃兼野手総合コーチ(40)は「何がベストかわかりませんが、コンディションも含めて人選を」と話した。

◆ソフトバンク・東浜巨投手(30)が、先発する10日の楽天戦(楽天生命パーク)に備えて練習。意気込みを明かした。  「(首の状態は)全然問題ないです。ずっと投げたい、ローテで回りたいという思いでやってきたので、悔しい思いもありますね」  今季はここまで10試合に登板して2勝1敗、防御率2・96。8月21日のロッテ戦(ZOZOマリン)の後、首の張りもあり登録抹消。中19日で1軍に戻ってくる。首の状態について「寝違えでもなくて、イレギュラーなことでびっくりしたんですけど。しっかり準備はしてきています」と意気込んだ。

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(34)が9日、楽天戦(楽天生命パーク)で「5番・指名打者」で先発出場。二回1死、右翼席に今季1号ソロを突き刺した。  「入ってくれてよかった。今年の1本目が出たので少しホッとした気持ちと、もっと打ってチームに貢献していきたい」  相手先発は8月5日(同)に1安打完封負けを喫した涌井。しかし新型コロナウイルスの影響で来日が遅れたデスパイネとグラシアルは、ここにはいなかった。二回1死に打席へ。外角145キロ直球を振り抜くと右翼席最前列に着弾。ベンチ前ではヘルメットと片足をスタンドに掲げる恒例のポーズも決めた。  昨年はリーグ2位の36発を放った鷹の大砲。試合前、工藤監督は「心配しなくてもいつか出ます」と信頼を寄せていた。厚みを増してきた打線が、踏ん張りを見せている投手陣を助ける。

◆ソフトバンクが快勝した。二回にデスパイネの1号ソロで先制し、三回は中村晃の適時打で加点。五回にデスパイネの3ランなどで6点を加えた。和田が六回途中無失点で8月12日以来の5勝目。楽天は涌井が8失点と崩れ、3連敗。

◆楽天が今季6度目となる3連敗。三木肇監督(43)が、試合後にオンライン取材に応じた。一問一答は以下のとおり。  --ソフトバンクに連敗  「すべての試合は大切だけど、きのう、きょうと、こういう形になってしまった。選手は頑張ってくれたが、いい試合運びができなくて申し訳ない」   --先発した涌井について  「立ち上がりはよかった。相手チームが積極的に仕掛けてくる中で、少しボールが(甘いコースに)集まって、つかまってしまった。今までチームに本当にたくさん貢献してくれている。次の登板に向けて、しっかり調整をしてもらいたい」  --10日のソフトバンク戦に向けて  「東浜投手は好投手なのでいろいろな対策をしていく。あしたは強い気持ちで、向かっていきたい。選手と一緒になって、勝利に向かって、しっかり準備をしたい」

◆楽天の涌井は要所で制球が甘く、今季ワーストの8失点で2敗目を喫した。0-2の五回はデスパイネの3ランなど4長短打を集められて6点を失い、この回限りで降板した。今季の登板全11試合で100球以上を投げてきたが、最少の67球でKOされた。  前回ソフトバンクと対戦した8月5日は九回1死まで無安打の快投で1安打完封。今度は打ち込まれ「何もないです」と言葉少な。首位ソフトバンクとのゲーム差は6に広がった。

◆8-1で快勝したソフトバンク・工藤公康監督(57)が試合後、取材に応じた。  --デスパイネが(二回と五回に)2発  「逆方向にね。無理に引っ張るのではなくて、逆方向にしっかり打ったことがね。あの2本の本塁打は本人もほっとしたと思いますけどチームにとっても非常に大きなホームランを打ってくれてよかったと思います」  --松田宣が(スタメンから)外れたが相性を優先した  「相性も確かにあります。僕の考えなんですけど、グラシアルの守備もどこかで必要になってくるというのもあって。もう(残り)50試合と考えれば。調子のいい人を打席に立たせてあげて、いい形で勝っていかないといけない。松田君がもうないということではなくて。きょうはこういう形でさせてもらった。彼のタイミングが合う投手もいるし、彼自身に奮起してほしい思いもある」  --降板した(3番手の)渡辺雄は  「投げていて肘に違和感が出たということだった。無理はさせたくなかったのですぐに代えました。投げていて(負傷を)やったときはなかなかいい結果はならないので、心配なんですけど。あした病院にいくのか、本人がおかしいと思うのか。これからです」  --和田が好投  「(捕手の)高谷君がさすがだなと思う。チェンジアップをうまく使いながら、直球も見せて。変化球を入れていきながら打者のタイミングを外して、投げていたところはさすがだなと。捕手の意図をくんで、投手がそこに投げるのは難しいと思うんですけど。くみ取ってしっかり投げたのがゼロで抑えられたというところ」

◆蒸し暑さの残る杜の都で、ようやくお目覚めだ。ソフトバンク・デスパイネが今季1号を含む2発4打点。「大砲」に恥じない打球で、鷹を勝たせた。  「直球を狙っていました。結果的には、よかったですね」  二回1死、涌井の145キロをフルスイングし、右翼席最前列へ先制ソロ。5点リードの五回2死一、二塁でも、右翼席に「完璧」という2号3ランを放って試合を決めた。昨年9月4日の楽天戦(当時ヤフオクドーム)以来の1試合2発。8月5日にチームが1安打完封負けを喫した涌井を沈めると、明かしたのはここまでの苦悩だった。  「(左手首は)完治しなければ手術という話もあった。向こうの医者に素晴らしい仕事、治療をしていただいた」  東京五輪の米国大陸予選に出場するため3月に帰国するも、新型コロナウイルスの影響でキューバから出国できず。そこに左手首痛も重なったが、キューバ政府が練習場所も提供してくれたといい、コンディションを保つことができた。  7月下旬にようやく来日。8月26日に左膝違和感で登録抹消されると、チームは4日からのロッテ戦(ペイペイドーム)で3連敗を喫した。デスパイネの力が必要-。今月8日に再昇格させた工藤監督は「前回は(涌井に)1安打だったので。非常に大きな本塁打」と最敬礼だ。負ければ首位から陥落という試合で、前日8日はエースの千賀が、この日は助っ人砲が勝利に導いた。2位のロッテとは0・5ゲーム差のまま、残りは50試合。ここからまた、鷹がひとつになる。  「第一はけがをしないこと。1打席を大切にしていきたいです」とデスパイネ。後れを取り戻すのは、ここから。投手陣を助ける秋にする。 (竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
40273 0.597
(↑0.006)
-
(-)
50301
(+8)
248
(+1)
85
(+2)
45
(-)
0.239
(-)
3.220
(↑0.04)
2
(-)
ロッテ
40282 0.588
(↑0.006)
0.5
(-)
50297
(+2)
312
(+1)
62
(-)
57
(+1)
0.244
(↑0.001)
4.260
(↑0.05)
3
(-)
楽天
34333 0.507
(↓0.008)
6
(↓1)
50346
(+1)
316
(+8)
72
(-)
42
(-)
0.263
(↓0.001)
4.320
(↓0.05)
4
(1↑)
西武
32342 0.485
(↑0.008)
7.5
(-)
52307
(+13)
304
(+5)
69
(+2)
46
(+1)
0.249
(↑0.002)
4.360
(↓0.01)
5
(1↓)
日本ハム
32353 0.478
(↓0.007)
8
(↓1)
50298
(+1)
303
(+2)
55
(-)
36
(-)
0.253
(↓0.001)
3.960
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
22435 0.338
(↓0.006)
17
(↓1)
50249
(+5)
315
(+13)
46
(+1)
53
(-)
0.241
(↑0.002)
4.300
(↓0.12)