ロッテ(☆7対3★)ソフトバンク =リーグ戦7回戦(2020.08.21)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:石川 歩(4勝2敗0S)
敗戦投手:高橋 礼(2勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】中村 晃(3号・3回表2ラン),柳田 悠岐(16号・6回表ソロ)
【ロッテ】井上 晴哉(12号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは3-3で迎えた6回裏、角中の適時打で勝ち越しに成功する。続く7回にマーティンの犠飛などで2点を加えると、8回には中村奨の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石川が7回3失点の好投で今季4勝目。敗れたソフトバンクは、投手陣が振るわなかった。

◆日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)がロッテ、ソフトバンクの首位攻防戦をライブ評論しています。ソフトバンク先発東浜の立ち上がりは、非常に慎重に投げている印象です。3イニング連続で走者を出しているのは、左打者のアウトコースの制球に苦しんでいるからだと感じます。左打者のインコースに厳しく行けない分、外への制球で勝負していくケースが多いですね。それが、しっかり外に決まるかどうか。逆に言えば、ロッテの左打者はそこをどう仕留めていくか、そんな序盤ですね。

◆日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)がロッテ、ソフトバンクの首位攻防戦をライブ評論しています。4回に和田の中前どん詰まりのヒットが出ましたが、この日のZOZOマリンは風速7メートル。これはこの球場では強風とは言えません。僕は2ケタなら吹いているなと感じてました。上空で風が舞ったり、地上近くで風が吹いていたりと、いろんなケースがありますが、和田の打球は風の影響ではないと思います。でも、一般的には7メートルだと風速が気になる人もいるでしょうし、仮にソフトバンクの外野陣が気にするようになると、フライに対して過敏になるかもしれませんね。

◆日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)がロッテ、ソフトバンクの首位攻防戦をライブ評論しています。スイングからは、グラシアルはインコースは見えているが、アウトコースは見えているのかな、という感想ですね。デスパイネも同じで、まだアウトコースのボールを引っ張り込めるスイングじゃないのかな、という感じですね。まだ強く振ってるだけですね。ロッテバッテリーからすれば、インコースでファウルを打たせて、外で勝負していきたいところですね。その中で、外角を狙ったボールが逆球となって中に入るケースには気をつけないと。スイングが強いだけに1発の危険性が出てきますね。

◆日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)がロッテ、ソフトバンクの首位攻防戦をライブ評論しました。ソフトバンクからすれば、ミスが目立つロッテ戦となりました。この状況を抜け出すためには、ソフトバンクの投手陣は「打てるもんなら打ってみろ」という気持ちで、ストライク先行での勝負する状況をつくることが大事になります。強い時のソフトバンクは、ストライクゾーンで勝負できるピッチャーが多いと記憶しています。また、そういう勝負の中でのロッテとの熱戦を見せてもらいたいですね。

◆日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(44)が同率で首位に並ぶロッテとソフトバンクの一戦を注目プレーをライブ評論で解説します。ロッテが1分け挟み4連勝で貯金を今季最多8とし、単独首位に。石川4勝目。ソフトバンクは3位に後退。

◆先発はロッテ石川とソフトバンク東浜。ソフトバンクが3回、中村晃の3号2ランで先制。ロッテはその裏、安田が適時二塁打。 ロッテは5回、井上が12号ソロ。6回にソフトバンク柳田の16号ソロで同点とされるも、角中の適時打で勝ち越した。 ロッテが終盤も加点して快勝。1分け挟み4連勝で貯金を今季最多8とし、単独首位に。石川4勝目。ソフトバンクは3位に後退。高橋礼が今季初黒星。

◆ソフトバンクの1番中村晃外野手が、先制の3号2ランを放った。3回1死一塁。カウント0-1から石川のツーシームを右翼スタンドへライナーで突き刺した。「走者が一塁だったので、引っ張る気持ちでいった」。 20日は延長10回に痛恨のサヨナラ負け。「やられていたので、先制できてよかった」とうっぷんを晴らす1発だったが、終わってみれば逆転負け。肩を落として球場を後にした。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手の6試合ぶりの1発も、勝利に結びつかなかった。 1点を追う6回。先頭打者でロッテ石川の146キロ直球を豪快にバックスクリーンに運び、16号の同点弾に。「打ったのはストレート。試合前に平石(打撃兼野手総合)コーチにアドバイスをしてもらって、打つことができました。いいスイングができたし、同点に追いつけて良かった」と笑顔も出たが、ヒットはこの1本だけ。8回無死一塁では中途半端な打撃で三ゴロに倒れ、顔をしかめた。 対ロッテ7試合で23打数5安打、打率2割1分7厘と元気がない。「鬼門」突破は、ギータのバットにかかっている。

◆ソフトバンクが、3位に転落した。相性の悪いロッテ相手に先発東浜巨投手(30)が5回9安打3失点で降板すると、2番手以降の救援陣が乱れて完敗。2ケタ10四死球を与える投壊だった。楽天が勝ったため、一気に3位に転落。ZOZOマリンではついに引き分けを挟んで6連敗と、呪縛は続く。立ちはだかる大きな壁を、自らぶ厚くしてしまった。「呪縛」を解く以前の問題だった。先発東浜をはじめ、ソフトバンク投手陣が2ケタ10四死球を与える「投壊状態」で自滅した。東浜が5回で4四死球。6回からの高橋礼が4四死球、4番手奥村が2四死球。全投手5人が許した14安打と合わせると、24出塁を許したことになる。3回から毎回失点。初回から1回も三者凡退がなかった。これでは勝てるわけがなかった。 工藤監督 四球はヒットと同じ。仕方ない四球もありますが、もったいない。ユニホーム着て、球場に来るからには戦闘モードにならないといけない。悪いときもあるが、少しでもよくするための準備も大事だ。私もしっかりアドバイスしていかないといけない。 ZOZOマリンでは、昨季が2勝10敗。昨年から続く連敗がこれで6連敗(1分け含む)となった。このロッテ遠征4試合で与えた四死球は31。東浜も「ボール球が多く球数が増えてしまい、5回しか投げることができなかった。自分自身、最近の試合は長いイニングを投げられてないし、ここ数試合のチームの状況を考えても、もう少し中継ぎの方の負担を減らしたかった」と下を向いた。対ロッテの戦績も、1分けをはさんで連敗は5まで伸びた。 不振のバレンティンを2軍に降格させて、デスパイネを1軍に昇格させたが、3打数無安打。打線のテコ入れ策も、実を結ばなかった。8回守備では柳田の本塁送球が、珍しく捕手の上をはるかに越えて7失点目を献上してしまった。 試合前には王球団会長が「鬼門」に苦しむナインを激励に訪れたが、結果で報いることはできなかった。工藤監督は「まだ(シーズンは)半分も終わってないし、立て直さないといけない」と唇をかみしめた。ZOZOマリンの「呪縛」を解く前に、自らを見つめ直す必要があるのかもしれない。【浦田由紀夫】

◆ロッテ石川歩投手が7回3失点で自身4連勝の4勝目を挙げた。 ソフトバンク中村晃と柳田に被弾したが、粘った。先発した10試合すべてで6回以上を投げている。 3日連続の連投をさせない投手起用の中、2連投していた唐川とハーマンを休ませ、4点差で守護神益田の温存にも成功。「神経を使いました。柳田の打席はやばかった」と言いながら、開幕戦で投げ合った東浜との再戦を白星で飾った。

◆逆転のロッテが50年ぶりの8月単独首位に立った。ソフトバンクとの首位攻防戦で連日の劣勢をひっくり返し、14安打7得点の快勝。4番安田尚憲内野手(21)が適時二塁打で反撃ののろしを上げ、5番井上晴哉内野手(31)にバックスクリーン弾が飛び出し、最後は6番角中勝也外野手(33)が決めた。1分けを挟んで4連勝で、貯金は今季最多の8に伸びた。角中は思わず振り抜いていた。同点に追いつかれた直後の6回2死一、二塁。サブマリン高橋礼の外角低め113キロを中前に落とした。「普段見ないアンダースローなんで、とりあえず1球見ようと思ったんですけど。タイミング合ってんなーと思って、気付いたら振り終わってました」。想定外? の初球打ちを殊勲打にしてみせた。 打棒とともに角中節も健在だった。二走は前夜決勝の場面で代走を出された安田。「あの当たりでホームにかえれなかったら後で説教しようと。ちゃんとした4番にするために、普段から自分らが鍛えてます」。21歳らしい滑り込みで余裕のセーフだった若武者を、愛あるいじりで迎えた。 じわじわと着実に攻め立てた。3割をゆうに超える打者はいないが、線となり4度満塁をつくった。井口監督は「戦略として球の見極めに力を入れている。それができている」とうなずく。14安打に加えて四死球10個。新スピードスター和田が出て、2番中村奨が得点圏へ進ませる。安打のなかった3番マーティンも2本の犠飛で2打点を挙げるなどし、打点は2番から6番全員に付いた。今年と同じように1番荻野が7月に離脱した18年は、夏からずるずる失速した。レアードがいない。種市もいない。西野も田中もいない。でも今夏は主力の不在を感じさせない。 初回の攻撃は3日連続でゲッツーだった。それでも巻き返せる地力がある。1分けを挟み4連勝で、7年ぶりのリーグ最速30勝に到達。例年と試合消化数の割合こそ違うが、前後期制の73年から82年を除き、リーグ優勝した1970年以来の8月単独首位となった。 よど号ハイジャックに大阪万博、2度目の安保闘争-。選手はもちろん、1軍首脳陣も誰も生まれていない。浮かれることもない。「選手は多分、そこまでうれしいとかはない。何なら僕は、昨日の時点で単独首位だと思ってました。選手は意外とそんなもんです。目先の勝利と、終わった時に一番上にいること。それだけ考えてやってます」と角中。まだまだ日差しも強い8月。一番「熱い」夏はこれからだ。【鎌田良美】 ▽ロッテ安田(3回に適時二塁打)「追い込まれていたので、何とか食らい付いていった結果がヒットにつながってくれたと思う」 ロッテ井上(5回、バックスクリーンへ12号ソロ)「チャンスを2回つぶしていたので、何とかしたかった。決まり手? 寄り切りです。ごっちゃし!」

◆ロッテが17年9月3日日本ハム戦以来の毎回安打を放ち、13年以来7年ぶりのパ・リーグ30勝一番乗り。 ソフトバンク戦は6月20日の2回戦から○○○△○○となったが、このカードで5連勝したのは12年5~9回戦以来になる。前日20日に続く2点差逆転勝ち。今季の逆転勝ち16度は、西武の14度を上回り両リーグで最も多い。

◆逆転のロッテが50年ぶりの8月単独首位に立った。ソフトバンクとの首位攻防戦で連日の劣勢をひっくり返し、14安打7得点の快勝。4番安田尚憲内野手(21)が適時二塁打で反撃ののろしを上げ、5番井上晴哉内野手(31)にバックスクリーン弾が飛び出し、最後は6番角中勝也外野手(33)が決めた。1分けを挟んで4連勝で、貯金は今季最多の8に伸びた。 角中は思わず振り抜いていた。同点に追いつかれた直後の6回2死一、二塁。サブマリン高橋礼の外角低め113キロを中前に落とした。「普段見ないアンダースローなんで、とりあえず1球見ようと思ったんですけど。タイミング合ってんなーと思って、気付いたら振り終わってました」。想定外? の初球打ちを殊勲打にしてみせた。 打棒とともに角中節も健在だった。二走は前夜決勝の場面で代走を出された安田。「あの当たりでホームにかえれなかったら後で説教しようと。ちゃんとした4番にするために、普段から自分らが鍛えてます」。21歳らしい滑り込みで余裕のセーフだった若武者を、愛あるいじりで迎えた。 じわじわと着実に攻め立てた。3割をゆうに超える打者はいないが、線となり4度満塁をつくった。井口監督は「戦略として球の見極めに力を入れている。それができている」とうなずく。14安打に加えて四死球10個。新スピードスター和田が出て、2番中村奨が得点圏へ進ませる。安打のなかった3番マーティンも2本の犠飛で2打点を挙げるなどし、打点は2番から6番全員に付いた。今年と同じように1番荻野が7月に離脱した18年は、夏からずるずる失速した。レアードがいない。種市もいない。西野も田中もいない。でも今夏は主力の不在を感じさせない。 初回の攻撃は3日連続でゲッツーだった。それでも巻き返せる地力がある。1分けを挟み4連勝で、7年ぶりのリーグ最速30勝に到達。例年と試合消化数の割合こそ違うが、前後期制の73年から82年を除き、リーグ優勝した1970年以来の8月単独首位となった。 よど号ハイジャックに大阪万博、2度目の安保闘争-。選手はもちろん、1軍首脳陣も吉井投手コーチ以外は生まれていない。浮かれることもない。「選手は多分、そこまでうれしいとかはない。何なら僕は、昨日の時点で単独首位だと思ってました。選手は意外とそんなもんです。目先の勝利と、終わった時に一番上にいること。それだけ考えてやってます」と角中。まだまだ日差しも強い8月。一番「熱い」夏はこれからだ。【鎌田良美】

◆ソフトバンク・東浜巨投手(30)が21日、ロッテ7回戦(ZOZOマリン)に先発登板。2-3とリードされ、5回3失点(自責点2)で降板。今季チーム最多の132球を投げたものの、3勝目をつかむことはできなかった。  「ボール球が多く球数が増えてしまい、5回しか投げることができなかった。慎重になりすぎた部分はありますが、慎重にならないといけない場面を作ってしまったことが反省です」  登板4試合連続で白星なし。同点に追いついた直後の六回から2番手・高橋礼がマウンドへ。2死一、二塁から角中に中前適時打を浴び、再び勝ち越しを許した。

◆小刻みに得点を重ねたロッテが競り合いを制し4連勝。今季は開幕が6月19日にずれこんだが、8月では1970年以来50年ぶり(前後期制だった73年から82年を除く)の単独首位に立った。7回を投げ4安打3失点の石川が今季4勝目(2敗)。ソフトバンクは投手陣が粘りを欠いた。  ソフトバンクは三回一死一塁から中村晃が3号2ランを放ち先制。ロッテはその裏、一死一塁から安田が左中間へ適時二塁打。続く四回、マーティンの犠飛で同点すると、五回には井上のバックスクリーンに運ぶ12号ソロで勝ち越しに成功した。  ソフトバンクは六回に先頭の柳田がバックスクリーンへ同点の16号ソロを放ったが、ロッテはその裏、二死から2つの四死球で一、二塁とし角中の中前適時打で再度勝ち越し。さらにロッテは七回に1点、八回に2点を加え差を広げた。

◆ロッテの角中が3-3の六回2死一、二塁で、下手投げの高橋礼の初球を中前に運ぶ適時打を放った。今季の1本塁打は、楽天の牧田から記録しており、アンダースローと相性がいい。「1球は見ていくつもりだったが、気付いたらタイミングが合っていたので振ってしまった」と苦笑交じりに話した。  2012、16年に首位打者を獲得した実力者としては、今季は開幕から調子がいまひとつ。それでも七回は押し出し死球で、今季5打点目をマーク。チームは単独首位に立つ好調ぶりで「勝っていますからね。雰囲気はいい」と笑顔だった。

◆ソフトバンクは3-7で敗戦。昨季から敵地で続いている連敗が「6」に伸びて、首位から3位に転落した。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --投手陣が四球から崩れてしまった  「(10与四死球が)シングルヒットと同じと考えれば(被安打14と合わせて)24安打を打たれたことになる。仕方のない四球もありましたけど、もったいない。ユニホームを着て球場にきたら、戦闘モードにならないといけない。勝つにせよ負けるにせよ、隙のない野球をしていかないと」  --打線ではクリーンアップにヒットがなかった。キューバ勢の状態は  「体的には問題ないので。どうなんでしょう。1軍でやるという慣れが、そういうところも少し必要なのかなとみています」  --3位転落だが、また挑戦者の気持ちで  「そうですね。この時期の3位がシーズンの3位ではない。まだ半分も終わっていません。ここから立て直して、やっていかないといけない」

◆ロッテは21日、同率首位で並んでいたソフトバンク7回戦(ZOZOマリン)に7-3で勝利。パ・リーグ最速で30勝に乗せ、単独首位に立った。8月以降の単独首位は1970年以来、実に50年ぶり(73年から82年の前後期制を除く)。21歳の4番打者、安田尚憲内野手が2安打1打点で勝利に貢献した。  半世紀のときを経て、8月に単独首位に立った。ロッテが首位で並んでいたソフトバンクを撃破。21歳の若き4番、安田が勝利を呼び寄せた。  「追い込まれていたので何とか食らい付いていった結果がヒットにつながってくれた」  2点を先制された直後の三回、左中間へ適時二塁打。追いつかれた六回には2死から四球で出塁し、角中の中前打で勝ち越しのホームを踏んだ。2安打1打点。今季はコロナ禍で開幕が遅れたとはいえ、8月以降で単独首位に立つのは1970年以来50年ぶり(73年から82年の前後期制を除く)となった。  大阪・履正社高からドラフト1位で入団して3年目。開幕直後は主に3番や7番だったが、井口監督から勝負強さと将来性を見込まれ、7月21日の西武戦から4番を任されている。6月の月間打率は・053だったが、7月は同・289、3本塁打、12打点。8月は・250ながら、既に先月を上回る16打点を稼いでいる。  先輩からも愛される若者だ。ロッカーが隣同士の角中から「あの当たりで(安田が)ホームにかえれなかったら、後で説教しようと思っていました」とジョーク交じりにコメントされた。続けて「厳しい言葉をみんなで投げかけて鍛えています。本物の4番にするために」と明かされた。  チーム一丸の勝利で単独首位に立った井口監督は「何とかあと2つ勝てるように」と、ここまで3勝1分けのソフトバンク6連戦に目を向けた。角中は「シーズンが終わったときに一番上にいることだけを思っている」とチームの思いを代弁した。50年前はレギュラーシーズン1位で優勝。井口ロッテが新たな歴史を作る。(湯浅大)

◆ロッテは1番に俊足の和田が座り、安田は4番の働きができ始めた。若手の台頭で層が厚くなり、チームのバランスがよくなっている。大砲はいなくても、1番から9番まで各打者が自分の仕事をして、打つべきところで打っている印象だ。  ソフトバンクは今宮ら故障者が出ているとはいえ、それでも強い。しかし、ロッテ戦だと別のチームのようになる。  先発の東浜は決して悪い出来ではなかったが、慎重になりすぎた。三回に中村晃の2ランで先制点をもらっても、際どいコースを狙って球数が増えた。5回で132球は多すぎるし、これではチームにリズムが出ない。  大事にいかなければという意識は、野手にも伝染。四回の守りでは1死一、二塁から中村奨の併殺コースのゴロを遊撃手・川瀬がファンブルしてピンチを広げ、マーティンに同点犠飛を許した。  昨季8勝17敗と大きく負け越した「苦手意識」だけでは済まされないだろう。そうさせているのは、ロッテの力だ。今季もこの日で5勝1敗1分け。強いチームに勝てば乗っていけるし、なにより自信になる。今季のロッテは楽しみだ。 (本紙専属評論家)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
30222 0.577
(↑0.008)
-
(-)
66242
(+7)
245
(+3)
49
(+1)
46
(-)
0.250
(↑0.003
4.380
(↑0.02)
2
(1↑)
楽天
29223 0.569
(↑0.009)
0.5
(-)
66296
(+4)
238
(+1)
59
(+1)
37
(+1)
0.274
(-)
4.160
(↑0.06)
3
(2↓)
ソフトバンク
29232 0.558
(↓0.011)
1
(↓1)
66233
(+3)
205
(+7)
60
(+2)
36
(-)
0.239
(↓0.001)
3.520
(↓0.06)
4
(-)
日本ハム
25263 0.490
(↓0.01)
4.5
(↓1)
66229
(+1)
243
(+4)
47
(-)
26
(-)
0.245
(↓0.001)
4.090
(-)
5
(-)
西武
23272 0.460
(↓0.009)
6
(↓1)
68229
(+1)
241
(+3)
52
(+1)
32
(-)
0.248
(↓0.003)
4.490
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
17334 0.340
(↑0.013)
12
(-)
66190
(+3)
247
(+1)
36
(+1)
39
(-)
0.246
(↑0.002)
4.320
(↑0.06)