ロッテ(☆12対5★)日本ハム =リーグ戦10回戦(2020.08.14)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:石川 歩(3勝2敗0S)
敗戦投手:北浦 竜次(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】田村 龍弘(2号・3回裏3ラン)

  DAZN
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◆ロッテは初回、マーティンの適時打など打者一巡の猛攻で5点を先制する。そのまま迎えた3回裏には、田村の3ランが飛び出すなど、この回一挙6点を加えて試合の大勢を決めた。投げては、先発・石川が今季3勝目。敗れた日本ハムは、先発・北浦が誤算だった。

◆日本ハム高卒3年左腕の北浦竜次投手が期待に応えられなかった。 2軍戦での好結果を買われて今季初登板初先発したが、1/3回を6安打5失点(自責4)でKO。試合前に栗山監督が「(2軍で)やってきたことを思い切ってやるしかない」とハッパをかけたが、実らず。2番手の西村も3回に6失点で3回までに計11失点と今季2度目の2桁失点を喫した。

◆日本ハム先発の北浦竜次投手(20)が1回を持たずにKOされた。 1回先頭の福田秀に二塁内野安打、続く中村奨に左前打と連打され、無死一、二塁からマーティンに詰まりながらも左前へ落とす先制適時打を献上。4番安田にも左前打を浴び、無死満塁からは井上の右犠飛で1点を失った。さらに清田に左翼線への適時二塁打、菅野の二塁への内野安打には、味方の送球エラーも絡んで失点を重ねた。 今季初先発のマウンドだったが、奪ったアウトはわずかに1。打者7人に27球、6安打5失点(自責4)で降板に「久しぶりに1軍で登板する機会をいただいたにも関わらず、試合をつくることができず申し訳ない気持ちでいっぱいです。投げるリズムも悪く、課題がたくさん見つかった登板になりました。今日見つかった課題を1つ1つクリアしていけるように、これから必死に練習したいです」とコメントした。

◆ロッテは初回、今季初の4連打などで、一気に5点を先制。3回には田村の3ラン、安田の3点適時二塁打でさらに差を広げた。 日本ハムはロッテ石川に食らいつき、4回に3連打で1点を、6回には4連打で4点を返した。救援陣も中盤は無失点に抑えた。 中盤に詰め寄られたロッテだが、救援陣がしっかり締めて連勝した。石川は3勝目。敗れた日本ハムは勝率5割となった。 日本ハム北浦が1敗目。

◆日本ハム福田俊投手がパーフェクト投球で存在感を示した。 6点を追う劣勢での登板ではあったが、6、7回をともに3者凡退に抑えた。自身は4試合連続無失点。「結果的に2回を3人ずつで抑えることができたことはよかったと思うけど、まだ3-2カウントになることが多い。ストライク先行で投げられるように修正したい」と気を引き締めた。

◆日本ハムがロッテ10回戦(ZOZOマリン)に大敗し、1カ月ぶりの連敗を喫した。通算600勝達成が再び足踏みとなった栗山監督は「連敗だけ、避けていこうと思ってやっているけど...明日精いっぱい、がんばります」と声を絞り出した。 メモリアル勝利への道は、初回から険しかった。今季初登板初先発に抜てきした3年目・北浦が、いきなりつまずいた。先頭の福田秀のバットを144キロ直球でへし折りながら、不運にも内野安打に。ペースをつかめないまま、犠飛を挟んで6連打を食らった。1死しか取れずに5失点(自責4)。「投げるリズムも悪く、課題がたくさんみつかった登板になりました。今日、みつかった課題をクリアしていけるように、これから必死に練習したいです」と受け止めた。 続く2番手の西村も2回1/3を投げて6失点。打線は中盤に5点を返し、ロッテと同じ13安打ながら、終わってみれば7点差の大敗。投手陣は被安打以外に7四死球で出塁を許し、野手にも2つの適時失策があった。無四死球、無失策の相手に立ち向かうには、厳しかった。 栗山監督は、2軍戦で完封勝利を挙げてから中12日での登板となった北浦について「合わせるのも難しかったのかもしれないけど、持っているものは大きいと思う。いいも悪いも生かしてくれると信じている」と成長の糧にすることを求めた。15日同戦は、開幕投手の有原が先発。「また(貯金が)ゼロに戻って、有原からスタートするって気持ちで頑張っていきます」。3連敗阻止での節目の1勝をエースに託した。【木下大輔】 ▽日本ハム杉谷(途中出場で2安打2打点)「一方的な展開になって、なんとか悪い流れを打破したいという気持ちでやるべきことに集中しました」 ▽日本ハム北浦(今季初登板初先発も1/3を6安打5失点で黒星)「試合をつくることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。今日みつかった課題をクリアしていけるように、これから必死に練習したいです」 ▽日本ハム村田(7月25日ソフトバンク戦以来の登板で2回1/3を2安打無失点)「調子自体は以前よりも良かったですし、投げた感じは手応えもつかめました。このマウンドを次につなげたいですし、つなげないといけないです」

◆日本ハム大田泰示外野手が3安打2打点と気を吐いた。 11点差をつけられた直後の4回に左前適時打。6回にも左前適時打で加点し、反攻の火を燃やした。「粘ることができたり、思い切りスイングできたりと、いい形でバットを振ることができている。明日はどうなるかわからないが、いつも通りの準備をしっかりとして試合に臨みたい」と頼もしかった。

◆ロッテに"時代"を感じさせる記録が生まれた。 主役は、若き4番の安田尚憲内野手(21)だ。3安打3打点の活躍でプロ入り後初めて、本拠地でのヒーローインタビューを受けた。「ビジターの時もうれしかったですけれど、本拠地に戻って、ホームで温かい声援の中でうれしかったです」と初々しかった。 初回、先輩野手の3連打の後にレフトへ転がした。3回には2死満塁で走者一掃の適時二塁打を放った。いずれのイニングも、打者一巡の猛攻となった。 ロッテが1試合で2度、打者一巡の攻撃をしたのは、21年前までさかのぼる。99年4月7日、北九州市民球場でのダイエー戦。小坂、平井、堀、初芝...と続く打線が3回と7回に打者一巡した記録が残る。3回は打者16人をつぎ込んで11得点。試合は22-2で大勝した。 代走で途中出場した松本尚樹・現球団本部長(49)も安打を放った。井口資仁監督(45)はダイエーの主軸として、3番遊撃で出場し、こちらも安打をマークしている。 21年ぶり、7800日ぶりの記録。さらに時代を感じさせるのが、球団史に残る猛攻のわずか8日後の99年4月15日、安田が生まれているのだ。 ロッテの新時代を担うスラッガーに成長しつつある21歳が、初のヒーローインタビューに喜んだ理由の1つにも、時の移ろいを感じさせられる。 「姪っ子と甥っ子が3人いるんですけれど、(ヒーローインタビューでもらえるマスコットの)マー君を持ってきてほしいとずっと言われていたので、今回初めてゲットできてよかったです」。 球団創設70周年に、いろいろなドラマが生まれている。【金子真仁】

◆ロッテ田村龍弘捕手(26)がプロ8年目で初めて、2試合連続本塁打をマークした。 前夜は日本ハム河野から左中間へ1号ソロ。この日は3回に日本ハム西村のフォークを捉え、左翼席へ3ラン。初回に5点を先制して迎えた第2打席での1発に「もう1点ほしいなと思っていたので、一番いい結果になったかな」と喜んだ。 柿沼との併用が続き、3試合連続でスタメンを外れることもあった。「必死です」と口にしながらも「与えられたところで当たり前のことを当たり前にやるだけ」と日々の準備を丁寧に続けている。 オリックスとの6連戦を行った大阪遠征で、練習での強い打球が増え、実戦にも生き始めている。井口資仁監督(45)は「本来なら開幕からこういう状態でいなくちゃいけない選手。調子がいいというか、これが普通だと思っています」と正捕手の復調に手ごたえを感じていた。

◆ロッテの田村がプロ8年目で初となる2試合連続本塁打を放った。5-0の三回1死一、二塁で西村の落ちる変化球を左翼席に運んだ。2号3ランに「打てて良かった」と短い言葉に喜びを込めた。  青森・光星学院高(現八戸学院光星高)時代にスラッガーとして甲子園を沸かせた。プロ入り後は3本塁打がシーズン最多で、井口監督からは「もっと打てる選手」と奮起を求められている。柿沼との競争に勝ち、再び正捕手の座を固めつつある中で潜在能力の高さを見せつけた。

◆ロッテが序盤に2度の打者一巡の猛攻を見せて快勝した。一回にマーティンの適時打などで5点を先制。三回には田村の3ランと安田の3点二塁打など6点を奪った。石川が6回5失点で3勝目。日本ハムは勝率5割に落ち込んだ。

◆日本ハムの北浦が先発で今季初登板し、1死しか奪えず6安打5失点でKOされた。制球が甘く、先頭打者から4連打を浴び、犠飛の後にさらに長短打を浴びて降板。「試合をつくることができず申し訳ない気持ち。投げるリズムが悪かった」と肩を落とした。  2018年に栃木・白鴎大足利高からドラフト5位で入団して3年目の左投手。期待に応えられず「課題がたくさん見つかった。一つ一つクリアしていけるように、必死に練習したい」と話した。

◆8月に入って波に乗るロッテ打線が、一回から打者10人による猛攻で一挙5得点。今季初先発の相手左腕、北浦をKOした。先頭の福田秀、中村の連打で無死一、二塁の好機をつくると、続くマーティンが左前へ運び、3連打で1点を先制した。  「打ったのはカーブ。まずは先制できてよかったよ」とマーティン。前日13日までの5試合で打率・412、5本塁打と絶好調で打線を牽引(けんいん)している。  その後も打線の勢いは止まらず、1死一、二塁から清田の左2点打などでこの回6安打で一挙5点を加え、先発・石川を援護。三回にも田村の2号3ランなど打者11人の猛攻で6得点のビッグイニングとし、11-0とリードを広げた。  前日13日も4点差をひっくり返し逆転勝利を飾るなど、打線が絶好調。井口監督は「1イニングに大量得点できているし、集中力を持ってやってくれている。この形を続けていきたい」と首位追走に意欲を示す。(石井孝尚)

◆ロッテの石川は6回を9安打5失点と苦しい投球だったが、味方の大量援護もあり自身3連勝を飾った。五回まで1失点でしのいだものの、六回に4点を失って降板。中継ぎ陣の助けを借り「もっと長いイニングを投げたかったし、投げないといけない」と反省した。  開幕から9試合連続で6回以上を投げ、着実に試合をつくっている。直球の精度やカットボールの切れ味は増しており「感じはここ最近では一番良かった」と復調への手応えを口にした。 井口監督(序盤の大量点で快勝) 「一回から高い集中力で試合に入ってくれて、石川も投げやすい展開になったんじゃないか」 マーティン(一回に先制打) 「試合を優位に進められた」 安田(三回に3点二塁打を放つなど3安打) 「会心の当たりではなかったが、何とか食らい付いていった。毎日使ってもらっているので、結果を残し続けていきたい」

◆日本ハムは序盤に投手陣が打ち込まれて7月14日以来、1カ月ぶりの連敗で勝率5割に落ちた。栗山監督は「連敗を避けてやろうとはしているけどね。やり返す」と挽回を誓った。  15日の先発は今季1勝5敗にとどまっているエース有原。悪い流れを止めるためにも快投が期待される。栗山監督は「また(勝ち越しが)ゼロに戻ったので、有原からスタートするという気持ちでやっていく」と努めて前向きに話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
28191 0.596
(↑0.009)
-
(-)
72212
(+4)
175
(+1)
52
(+1)
30
(-)
0.244
(↓0.001)
3.390
(↑0.05)
2
(1↓)
楽天
27201 0.574
(↓0.013)
1
(↓1)
72269
(+8)
209
(+13)
55
(+4)
36
(-)
0.276
(↑0.001)
4.110
(↓0.13)
3
(-)
ロッテ
26211 0.553
(↑0.01)
2
(-)
72216
(+12)
218
(+5)
45
(+1)
38
(-)
0.247
(↑0.002
4.430
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
23232 0.500
(↓0.011)
4.5
(↓1)
72200
(+5)
214
(+12)
41
(-)
24
(-)
0.242
(↑0.002
4.050
(↓0.14)
5
(-)
西武
19261 0.422
(↑0.013)
8
(-)
74201
(+13)
226
(+8)
46
(+1)
28
(+2)
0.241
(↑0.004)
4.760
(↓0.08)
6
(-)
ORIX
15294 0.341
(↓0.008)
11.5
(↓1)
72169
(+1)
225
(+4)
34
(-)
37
(-)
0.242
(-)
4.460
(-)