DeNA(★6対7☆)阪神 =リーグ戦12回戦(2020.08.12)・横浜スタジアム=
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阪神
01050010071112
DeNA
21000200161300
勝利投手:青柳 晃洋(5勝2敗0S)
(セーブ:スアレス(0勝0敗7S))
敗戦投手:濵口 遥大(3勝2敗0S)

本塁打
【阪神】中谷 将大(2号・4回表3ラン),サンズ(8号・4回表ソロ)

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◆阪神は2点を追う4回表、2死一二塁から近本の適時打で1点差とする。なおも続く好機で中谷の3ランが飛び出すなど、この回一挙5点を奪い、逆転に成功した。投げては、先発・青柳が今季5勝目。敗れたDeNAは、9回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆両チームのスタメンが発表された。先発投手は阪神が青柳晃洋(26)、DeNAが浜口遥大(25)。阪神青柳は中4日で5勝目を狙う。援護したい打線は、DeNA浜口に対し、対戦打率が17年2割5分7厘、18年2割2分、19年1割8分3厘と年々下がるなど苦しんでいるが、今回はどうか。「2番右翼」に中谷将大外野手(27)を組み込んだ。また、阪神は水曜日6試合で5敗1分けで、今季の水曜日初勝利なるか。

◆雨柳(あめやぎ)さんが本領発揮!? 阪神青柳晃洋投手(26)がまた雨に降られた。2回に1-2と追い上げなお1死一塁の場面。9番青柳が打席に立つと空からポツポツと雨が降り出した。これまでにも登板日の荒天が多くチーム屈指の雨男である右腕。同僚からはいつの間にか「雨柳さん」と呼ばれるようになった。7月28日には傘を差したイラストが映える「雨柳さん」フェイスタオルが発売され、即日完売。中4日で登板となったハマスタでもまた雨に降られた。 ◆阪神青柳の「雨男」アラカルト 7月7日(対巨人=甲子園) チームの甲子園開幕が雨天中止に。青柳の登板は翌8日にスライドとなり、室内で調整。昨季も3度の予告先発が雨天中止となった経験があり、動じない。「明日はできると思って、気持ちをぶつけるだけ」。 同8日(対巨人=甲子園) 一夜明けたこの日も雨天中止。9日も巨人戦予定だったが、青柳の再スライドはなくなった。 同10日(対DeNA=甲子園) 土砂降りの中で先発。5回裏途中降雨コールドとなり、ぬかるむマウンドに足をとられながらも5回2失点で完投勝利を挙げた。 同27日 雨男である青柳にちなんだ「雨柳さん」フェイスタオルを28日から発売すると発表。 同31日(対DeNA=甲子園) 開始前の大雨で57分遅れ。影響を感じさせず7回途中3失点も勝ち負けつかず。

◆強攻策が特徴的なラミチャンス打線が"超・スモールベースボール"で追加点をもぎとった。 1点差に迫られた2回、先頭の柴田が1度もバットを振ることなく四球を選ぶ。無死一塁で高城、浜口が2者連続で犠打を決めて、2死三塁。無安打、ノースイング、9球で走者を三塁まで進めると、1番神里が2球目を捉えて右前適時打で走者を本塁に迎え入れた。好投手の阪神青柳から真夏の"怪奇現象"で追加点を奪った。 神里は「送りバントで作ってくれたチャンスだったので、強い気持ちを持って積極的にいきました。追加点を挙げることができてうれしいです」と話した。 試合前時点でチーム犠打数はリーグ最多の広島が36。DeNAは最少の13だった。

◆プロ10年目で初の先発2番出場となった阪神中谷将大外野手(27)が、逆転弾を放った。 2点ビハインドで迎えた4回。1点差に迫り、なお2死一、二塁でDeNA浜口の変化球を捉え、2号3ランを左翼席に運んだ。 「2番ライト」でスタメン出場。1回の守備で適時失策を記録していたが、持ち味の長打力で試合をひっくり返し「初回に自分のミスで、ヤギ(青柳)にもチームにも迷惑をかけていたので、絶対に取り返すという気持ちで打席に入りました。最高の結果になって良かったです」とコメントした。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手(32)がねらい澄ました一撃だ。4回。2番中谷の3ランで5-3と逆転した直後に打席を迎え、1ボールからの高めに浮いた緩い変化球を仕留めた。2者連続アーチとなる8号ソロ。 「打ったのはチェンジアップ。前の中谷がすばらしいホームランを打って、同じようなボールが来ないかと待っていたら狙い通りにチェンジアップが来てくれたね。いい感触だったし、青柳のためにも追加点を取ることができて良かったよ」と振り返った。

◆阪神近本光司外野手(25)が価値ある一打を放った。2点を追う4回2死一、二塁。DeNA浜口の1ボールからの2球目変化球を引っ張り、一、二塁間を抜く適時打。 「打ったのはフォーク。負けている場面で得点圏にもランナーがいたので、絶対にランナーをかえすという気持ちで打席に入りました」とコメントした。 この回は無死一、二塁から8番植田がバスター失敗の捕邪飛、9番青柳が送りバント失敗の一ゴロと走者を進められずにいた。近本のの直後に中谷の逆転3ラン、サンズの8号ソロが飛び出しただけに、大きな意味をもつ一打となった。 また、近本はこの安打で今季自身最長の連続試合安打を「11」に伸ばした。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(31)が、右手首付近に死球を受けて負傷交代した。 2点を追う7回に先頭で打席に入ると、阪神ガンケルの投球が直撃。打席にうずくまった。代走に大和が送られ、ベンチに退いた。 DeNAは梶谷が左足かかとの打撲でスタメンを外れ、ソトが腎盂(じんう)腎炎でベンチ外。オースティンは脳振とう、むちうちで離脱中と主力が相次いで離脱している。

◆小さな大魔神が"9回のマウンド"に戻ってきた。DeNA山崎康晃投手が9回から6番手で登板。だがクローザー復帰ではない。2点を追う展開での登板だった。7月29日の巨人戦(東京ドーム)から中継ぎに入った。ここまでは、いずれもリードの場面だったが、7戦目で初めてリードを許してのマウンド。ボーアを見逃し三振、梅野を空振り三振、木浪を平凡な二ゴロに仕留め、3者凡退に抑えた。 2点を追う9回に乙坂、佐野の安打で好機をつくり、代打山下幸の適時打で1点差まで迫った。ラミレス監督は「ヤスがあれだけいい投球を見せてくれたのは久しぶり。しっかりと抑えてくれて9回の攻撃に流れがきたと思う」と評価した。

◆DeNAは1回に佐野の先制打で先制。相手失策も絡み2点をリードした。1点差に迫られた2回には神里の右前適時打で追加点。 阪神は4回に近本の適時打、中谷2号3ラン、サンズの8号ソロで逆転。DeNAは6回に戸柱の2点適時打で1点差に迫った。 阪神が8月初の連勝で5カードぶりの勝ち越し。スアレスが9回を締めてリーグトップタイの7セーブ目。阪神青柳は5勝目、DeNA浜口は2敗目。

◆強攻策を多用してきたDeNAラミチャンス打線が「超・スモールベースボール」を披露した。 1点リードの2回、先頭の柴田が1度もバットを振ることなく四球。高城、浜口が2者連続で犠打を決めて2死三塁。無安打、ノースイングでつくった好機で1番神里が右前適時打で本塁に迎え入れた。試合前時点でリーグ最少のチーム13犠打も真夏の"怪奇現象"で加点。逆転負けを喫したがラミレス監督は「状況によってベストな戦略を考える。1点を取りにいくことも必要になる」とした。

◆阪神ジェリー・サンズ外野手が2者連発となる8号ソロでダメージを与えた。4回に2番中谷の3ランで5-3と逆転した直後だ。 1ボールから高めに浮いた浜口の緩い変化球を仕留め、左翼席に運んだ。「打ったのはチェンジアップ。前の中谷がすばらしいホームランを打って、同じようなボールが来ないかと待っていたら狙い通りにチェンジアップが来てくれたね。いい感触だったし、青柳のためにも追加点を取ることができて良かったよ」。狙い澄ました一撃で流れを呼び込んだ。7回には先頭打者として、三塁線を襲う安打で追加点の機会をつくりだした。

◆「雨柳(あめやぎ)さん」こと阪神青柳晃洋投手(26)が、今季5敗1分けだった"魔の水曜日"に初白星を運んだ。 立ち上がりは苦しんだ。前回7日の広島戦で3回6失点KO。中4日でリベンジを期しながら3回までに3失点。4回に味方打線が逆転してくれたが、6回に先頭打者に安打されたところで能見と交代した。青柳は「逆転してくれたので、5回までは粘ることができました。ただ、早いイニングで降板してしまったので、リリーフの方々に負担を掛けてしまい申し訳ないです」と今季5勝目を手にしたとはいえ、先発としての仕事を十分に果たせなかったことを反省。矢野監督は「嫌な登板の後、こうやって一応、勝ちが付いていけたというのは、また次の登板にも流れというのはあるところなんでね」と評価し、次回の快投を期待した。 登板予定試合が雨天中止になったり、降雨コールドゲームになったりと天候不良になることが多く、チームメートから「雨柳さん」と呼ばれる。横浜でも雨男ぶりは健在で、2回1死一塁で青柳が打席に入ると、雨がポツポツ...序盤の3失点で"涙雨"になりそうなところを、打線に救われた。次は、晴れ渡る夏空のようなナイスピッチで、チームを勝たせてみせる。

◆阪神ロベルト・スアレス投手が5試合ぶりに失点するも、リーグトップタイの7セーブ目を挙げた。 9回1死から乙坂に左翼へ二塁打を許し、2死二塁から佐野に中前適時打を浴びて1点差に迫られた。続く代打山下には左翼へ二塁打を運ばれ、二、三塁のピンチを招いた。それでも最後は倉本を158キロ直球で空振り三振。7月22日広島戦(甲子園)以来の失点だったが、ハラハラの9回を締め勝利を守った。

◆阪神馬場皐輔投手が8回を完璧に抑えた。先頭柴田を捕ゴロに打ち取ると、代打楠本を初球で投ゴロ。最後は戸柱を140キロスプリットで空振り三振に仕留めた。 「ボールを低めに集めることができましたし、1人1人落ち着いて投げることができました。3人で抑えることができて良かったです」。DeNA3連戦は3連投とフル回転した。

◆阪神が今年初めて水曜に勝った。立役者は中谷将大外野手(27)だ。プロ10年目で初めて2番で先発起用され、4回にDeNA浜口から逆転の3ランを左翼席へ運んだ。集中打によるこの回の5得点が効いて1点差で逃げ切り、8月初の連勝。5カードぶりに勝ち越し、3位に浮上した。9連戦を終え、14日からは京セラドーム大阪で広島と戦う。矢のような鋭い打球が、雨を切り裂き、左翼へ伸びた。4回に近本の適時打で1点差とし、なお2死一、二塁。中谷は浜口のチェンジアップをすくい上げた。「最高の結果になって良かったです」。今季2度目の先発で、逆転のV3ランの大仕事をやってのけた。 7月17日に1軍に昇格。8月6日巨人戦で代打満塁本塁打を放つなど、代打で10打数5安打9打点と結果を残してスタメンを勝ち取った。「しっかり準備できている。それがいい結果につながっている」。ただ、2番は10年目で初めて。矢野監督は「井上コーチが『2番どうですか』って言ってくれたから、じゃあいってみようか」と経緯を明かす。慣れない打順にも「全然関係ない」と臨んだ中谷だったが、1回1死二、三塁では佐野の右前打をファンブルして二塁走者の生還を招いた。「ヤギ(青柳)には迷惑をかけて、取り返すと言っていた。取り返せてよかった」。一振りで適時失策も帳消しにした。 17年に自己最多20発を放った男が、今春キャンプは7年ぶりに2軍発進。「ファームで過ごす時間が長かったですし、悔しさは持っていました」。北川2軍打撃コーチらが苦しい練習でも明るい雰囲気を作ってくれ、支えられた。「その中でいろいろ教えてもらった。感謝していますし、結果で恩返しすることができて良かった」。2軍首脳陣にもうれしい活躍だった。 9連戦の最終戦を勝利で締め、3位に浮上した。14日からは広島3連戦。矢野監督は「状態も上がってきている選手もいる。帰って京セラから『ヨシいくぞ』というところは、この勝ち越しで出来た」と言った。上り調子の1人、中谷が誓った。「休み明けのカード頭が大事。そこに必死に勝てるようにやっていきたい」。首位巨人を猛追するピースになるつもりだ。【只松憲】 阪神矢野監督(中谷の2番起用について)「井上コーチが『2番どうですか』って言ってくれたから、じゃあいってみようかということで」

◆阪神が今年初めて水曜に勝った。8月初の連勝。5カードぶりに勝ち越し、3位に浮上した。阪神ベンチの執念のタクトが勝利につながった。9回。1点差に迫られ、一打逆転のピンチまで背負ったが、最後はストッパーのスアレスがリードのまま締めくくった。ポイントになった1つに、救援登板の3番手ジョー・ガンケル投手を好機で打席に立たせ、回またぎのイニングとなった7回を無失点で切り抜けたことがある。 7回の攻撃。リードを2点に広げ、2死満塁。打順は9番に回ってきた。指揮官は代打策ではなく、6回途中からマウンドに上がっていたガンケルをそのまま打席に送り出し、回またぎ登板を選択。試合後、その意図を語った。 矢野監督 9連戦でなかなかピッチャーの使い方も難しい...。なかなか(使い方を)決められていない状態なんで。その中で、こうだと思ったことをやった。イニングをまたいでいってくれたし。すごく助かっているよ。 救援陣は抑えスアレスが決まっているものの、勝利時の継投パターンががっちり固定されているわけではない事情もある。その中で、ガンケルは3点リードの6回1死二、三塁から登板。来日初のイニング途中でのマウンドとなった6回は2安打され、1点差まで迫られたが、7回は先頭打者こそ出塁させたものの無失点に抑えた。「(6回は)ゼロで抑えないといけない場面で、失点をしてしまったことは悔しい。最近はゼロで抑えることができていたから、今日もそれを続けたかったね」。本人は悔しさをのぞかせたが、リードを保って最後まで勝利の流れを手放さなかったことが大きかった。 ガンケルは、9日広島戦に続いて救援では今季2度目の回またぎとなったことについても言葉を続けた。「チームの勝ちにつながるのなら、どんな場面でも投げたいと思っているよ。それが長いイニングを投げることならば、これからもどんどん投げていきたいね」。今季4ホールド目は、なんとも価値ある登板となった。【松井周治】

◆阪神が今年初めて水曜に勝った。立役者は中谷将大外野手(27)だ。プロ10年目で初めて2番で先発起用され、4回にDeNA浜口から逆転の3ランを左翼席へ運んだ。集中打によるこの回の5得点が効いて1点差で逃げ切り、8月初の連勝。5カードぶりに勝ち越し、3位に浮上した。阪神井上打撃コーチ(中谷について)「昨秋の練習も必死にやっていた中で、春季キャンプに呼ばれなかったことを発奮材料にして頑張ってきた。練習でもルーティンをしっかり決めて取り組んでいるし、あっさりアウトになることも減ったように感じる。中谷なりに打席でいろいろ考えながら、しっかり準備して試合に臨めていると思う」

◆阪神が今年初めて水曜に勝った。8月初の連勝。5カードぶりに勝ち越し、3位に浮上した。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -4回近本の適時打がポイントになった 流れも止まりそうなところでいってくれたのはもちろん大きかったし、で将大(中谷)がね。 -中谷らしい思い切りのいい打撃 状態もずっといいしね。2番という打順もたまたまというか、結果的にすごく試合の流れで将大が打ったということも大きかった。 -2番起用の意図は それは井上コーチが2番どうですかって言ってくれたから、じゃあいってみようかということで。 -サンズも振れている 自分の形っていうのがある。あんまり追っかけたりとかしないので。そういうところでは相手にとっては不気味なところもあるし、こっちからすると心強い。 -ガンケルがイニングまたぎ 9連戦でなかなかピッチャーの使い方も難しい。なかなか(使い方を)決められていない状態なんで。その中で、こうだと思ったことをやっただけ。 -ガンケルも粘った ロペスを打ち取ってね。もちろん、あそこをゼロでいってくれたらもっと最高やってんけど。イニングをまたいでいってくれたし。すごく助かっているよ。 -5カードぶり勝ち越し 9連戦苦しかったけど、なんとか借金1か? でやれたというのはまあまあ踏ん張れたと思う。状態も上がってきている選手もいる。そういうところでは帰って京セラから「ヨシいくぞ」というところは、この勝ち越しで出来たと思います。

◆阪神が今年初めて水曜に勝った。8月初の連勝。5カードぶりに勝ち越し、3位に浮上した。珍しいシーンを挟んだ阪神の継投策は勝利につながっていた。最後は1点差に迫られたが、ストッパーのスアレスがリードのまま締めた。中4日登板だった先発青柳からバトンを受けた4人の救援投手。中でも、目を引いたのは、3番手ガンケルだった。 ◆登板状況 3点リードの6回1死二、三塁。代打ロペスが告げられたところで登板。来日初のイニング途中でのマウンド。ロペスは打ち取ったが、2死後に連打され、1点差に詰め寄られた。自身の失点はついていないが、本人は「(6回は)ゼロで抑えないといけない場面で、失点をしてしまったことは悔しい。最近はゼロで抑えることができていたから、今日もそれを続けたかったね」。 ◆打席へ 7回の攻撃。リードを2点に広げ、2死満塁。打順が9番に回った。阪神ベンチは代打策ではなく、ガンケルをそのまま打席へ。救援投手を打席に立たせた上での回またぎ登板を選択した。救援登板時の打席は初で空振り三振。 ◆2イニング目 ガンケルの回またぎは9日広島戦に続いて今季2度目。7回は先頭打者を出塁させたが、スコアボードに0を刻んだ。「(回またぎについて)チームの勝ちにつながるのなら、どんな場面でも投げたいと思っているよ。それが長いイニングを投げることならば、これからもどんどん投げていきたいね」(ガンケル)。 矢野監督は言った。「9連戦でなかなかピッチャーの使い方も難しい...。なかなか(使い方を)決められていない状態なんで。その中で、こうだと思ったことをやった。(6回は)ロペスを打ち取ってね。もちろん、あそこをゼロでいってくれたらもっと最高やってんけど。イニングをまたいでいってくれたし。すごく助かっているよ」。 救援陣は抑えスアレスが決まっているが、リード時の継投パターンが固定されているわけではない台所事情がある。現在セットアッパーとして中心的な存在がガンケルと馬場。外国人選手のベンチ入り人数の関係上、ガンケルはガルシア先発の前日11日は試合メンバーから外れるなど2日間登板がなかった。そして試合前の時点で救援登板7試合連続で無失点。その右腕に2点のリードを保つ7回のミッションが託された。 今季4ホールド目。珍しい状況の中でも仕事を果たした。【松井周治】

◆阪神が今年初めて水曜に勝った。立役者は中谷将大外野手(27)だ。プロ10年目で初めて2番で先発起用され、4回にDeNA浜口から逆転の3ランを左翼席へ運んだ。集中打によるこの回の5得点が効いて1点差で逃げ切り、8月初の連勝。5カードぶりに勝ち越し、3位に浮上した。9連戦を終え、14日からは京セラドーム大阪で広島と戦う。中谷は非凡な才能を持つ野球少年だった。私と同じ福岡・小郡市出身で、のぞみが丘小の4学年上にあたる先輩は有名人。地元チーム「みくに野ハニーズ」の太田圭祐さん(24)は「ずっと捕手で肩はとても強かった。パワーは桁違い」と証言する。小6で遠投80メートルを投げたその体は身長160センチ、靴のサイズは28センチだった。サッカーをすればフットサル用の高さ2メートルのゴールを悠々と覆った。太田さんは「試合でピンチになっても『楽しんでいこうぜ』と声をかけるような人だった」とリーダー性も思い返す。中谷はプロ入り後も同小のグラウンドでキャッチボールをしたり小郡市野球場で自主トレを行っている。市出身のプロ野球選手は元西武、ソフトバンクの帆足ら数少なく地元で注目されている。同小のフェンスには「がんばれ中谷将大」と記した横断幕が掲げられている。横浜で描いたアーチのニュースは1000キロ以上離れた故郷にも届いたはずだ。【阪神担当 只松憲】

◆阪神木浪が反撃ののろしをあげた。 2点を先制された直後の2回。無死二塁のチャンスに、DeNA浜口の直球をセンター前へ運んだ。「点を取られた後に、すぐ点を取ることができて良かったです」。4回には無死一塁から四球を選んでつなぎ、5点を奪う逆転劇にも貢献した。

◆阪神大山がヒヤリのちマルチ安打だ。 1回の守備。1死一塁から宮崎の三塁線への打球に反応。捕球を試みた一連の動作で三塁の審判員と接触し、一時は治療のためベンチ裏に下がるシーンがあった。ただ、大事には至らなかったようで、戦列に復帰。3回の打席で左前打、4回の打席では中前打を放った。

◆阪神梅野が逆転の口火を切った。 2点を追う4回、先頭打者で右前打。ここから打線がつながり、5点を奪うビッグイニングとして一気に試合をひっくり返した。2回にも先頭打者で右二塁打で出塁し、木浪の適時打で生還。守備でも青柳はじめ投手陣をリードし、1点差勝利に貢献した。

◆阪神・中谷将大外野手(27)が2番・右翼で7月24日中日戦(ナゴヤドーム)以来の先発。2番は9番を除くと唯一経験してなかった打順で、プロ10年目で初となった。前日同戦で途中出場して1打数1安打、今季は代打で10打数5安打など勝負強さを発揮。相手先発の左腕・浜口には昨季5打数2安打1本塁打ということもあり、抜擢された。

◆阪神・木浪聖也内野手(26)が12日のDeNA戦(横浜)に「7番・遊撃」で出場。0ー2で迎えた二回無死2塁で、浜口から中前に適時打を放った。「打ったのはストレート。点を取られた後にすぐに点を取ることができてよかったです」。中4日の先発・青柳が一回に2点を失っていただけに、チームを勢いづかせるタイムリーだった。

◆阪神・中谷将大外野手(27)がプロ初の「2番」(右翼)に入った12日のDeNA戦(横浜)の四回2死一、二塁で浜口から左越えに逆転の2号3ランを放ち、笑顔がはじけた。  「打ったのはチェンジアップ。(2点を奪われた)初回に自分のミス(失策)で迷惑をかけたので、取り返す気持ちで打席に入りました。最高の結果になってよかったです」  2点ビハインドの、この回はまずは近本の右前適時打で1点差。「打ったのはフォーク。絶対にランナーを返すという気持ちで打席に入りました」と語った11試合連続安打男に負けじと中谷が放物線を描き、さらに続くサンズも8号ソロを放って、一気に5点を奪った。 8号ソロの阪神・サンズ 「前の中谷が素晴らしいホームランを打って、同じボールが来ないかと待っていたら、狙い通りにチェンジアップがきてくれたね」

◆今季4勝2敗の阪神・青柳晃洋投手(26)が12日のDeNA戦(横浜)に先発し、勝ち投手の権利を残したまま、5回0/3を投げて7安打4失点(自責は3)で能見にマウンドを譲った。「立ち上がりから失点してしまい、リズムも悪くなってしまいましたが、野手の方々が逆転してくれたので、5回までは粘ることができました」。一回に2点を失うなど、苦しい展開だったが、粘りの投球で意地を見せた。

◆阪神が競り勝ち、5カードぶりの勝ち越しを決め、ヤクルトが敗れたため、7月29日以来の3位に浮上した。  プロ初の2番に入って四回に逆転の2号3ランを放った中谷は試合後のインタビューで「打順は関係ありません。後悔のないバッティングをしたかった」と心境を吐露。また中4日で先発した青柳は一回に2点、二回に1点を失ったが、三回以降は立ち直って六回途中7安打4失点(自責3)で5勝目を挙げた。

◆DeNAは12日、阪神12回戦(横浜)に6-7で敗れ、連敗を喫した。「3番・三塁」で出場した宮崎敏郎内野手(31)が七回の第4打席で、ガンケルの投球を右手首に受け、しばらく立ち上がれず。患部を抑えながら険しい表情でベンチへと戻り、代走に大和が送られた。  死球で途中交代となった宮崎について、ラミレス監督は試合後「トレーナーの治療を受けているので、それが終わってからこちらにも情報が入ってくる」と説明した。  開幕から重量打線を形成してきたソトが「腎盂腎炎(じんうじんえん)」のため6試合連続、梶谷も左かかとの打撲で2試合連続の欠場。抹消中のオースティンも脳振とうの診断を受け、長期離脱の可能性もあり、ここまで打率・330、28打点、9本塁打をマークしている宮崎まで離脱となれば、一気に攻撃力が低下する。  7カードぶりの負け越しで、首位・巨人とのゲーム差は3・5に広がった。そして、チームは故障者が続出。夏場に調子を上げてきた2位・DeNAが、一気に窮地に立たされた。

◆DeNAの浜口は得意球のチェンジアップを捉えられた。3-1の四回に2死までこぎつけながら一挙5点を奪われてKOされた。中谷の逆転3点本塁打、続くサンズの一発とも浮いたチェンジアップだった。2敗目を喫し「テンポが単調になった。2本の本塁打は一番やってはいけないこと」と唇をかんだ。  4回、6失点はともに今季ワースト。ラミレス監督は「四回を迎えるまではいい投球だった」と評したが、6回に届かない投球がこれで7試合連続と、先発の役割を果たせずにいる。

◆阪神・矢野耀大監督(51)は7ー6の接戦を制した12日のDeNA(横浜)の試合後、5カードぶりの勝ち越しと9連戦を4勝5敗で終えたことについて、安どの表情を浮かべた。  「もちろん、9連戦苦しかったけど、なんとか借金1(21勝22敗2分け)か? でやれたというのは、まあまあ何とか踏ん張れたと思うし。まあ、状態も上がってきている選手もいるし。そういうところでは帰って京セラかな? 京セラからヨシいくぞというところは、この勝ち越しで出来たと思います」  中4日の先発・青柳が粘投。プロ初の2番に指名した中谷の逆転3ランなど、采配が的中。「状態もずっといいしね。2番という打順もたまたまというか、結果的にすごく試合の流れで将大(中谷)が打ったということも大きかったし」と冷静に振り返った。  近本は11試合連続安打、サンズも好調をキープするなど、やりくり采配が続く中で光明が見えてきている。これで3位に浮上。14日からは京セラドームで広島との3連戦が控える。ファンを歓喜させる夏はこれからが本番だ。   中谷について阪神・井上打撃コーチ 「春季キャンプに呼ばれなかったことを発奮材料にして頑張ってきた。中谷なりに打席でいろいろ考えながら、しっかり準備して試合に臨めていると思う」 3番手で登板し、1回2/3を無失点でしのいだ阪神・ガンケル  「(イニングまたぎは)チームの勝ちにつながるのなら、どんな場面でも投げたいと思っている」 4番手で八回を1回無失点の阪神・馬場  「一人ひとり落ち着いて投げることができました」

◆6-5の七回2死満塁。代打で登場した陽川が押し出しの死球で、1打点を挙げた。エスコバーの157キロの直球が腰の付近にズドン。顔をゆがめて痛がったが、ベンチから見つめるナインは手をたたきながら大爆笑。2点リードの九回に登板したスアレスが1点を失っただけに、チームを勝利に導く貴重な死球となった。

◆木浪が追撃の一打でチームを勢いづけた。5試合ぶりに2番から7番に打順を下げ、迎えた二回の第1打席。先頭・梅野の右翼線二塁打に続き、浜口の141キロ直球を中前にはじき返すタイムリーを放った。「点を取られた後に、すぐ取ることができてよかったです」。七回からは8試合ぶりに二塁守備につくなど、マルチに活躍して連勝に貢献した。

◆水曜も任せろ! とばかりにサンズのバットが火を噴いた。四回、中谷の3ランに続き、2者連続となる8号ソロ。8試合ぶりの一発で連日の大活躍だ。  「青柳のためにも、追加点をとることができてよかったよ」  直前に中谷がチェンジアップを打ったのを見て「同じようなボールが来ないかと待っていた」。1ボールからの2球目、高めに浮いた119キロチェンジアップをフルスイングで左翼席に運んだ。  3試合連続打点で、5カードぶりの勝ち越しに貢献。前日は勝ち越し打でヒーローになり、火曜日の打率は・667と驚異の数字を記録した。その理由を「わからない」と笑い飛ばしたが、水曜日も打率・333(21打数7安打)、2本塁打、4打点と立派な成績だ。  七回には三塁強襲の内野安打で4打数2安打。マルチ安打も8試合ぶりだ。これで大山を抜いてチーム単独トップの28打点。矢野監督も「相手にとっては不気味なところもあるし、こっちからすると心強い」と大きな信頼を寄せた。(大石豊佳)

◆虎党のため息を、ひと振りで歓喜の声に変えてみせた。四回、近本が起死回生のタイムリー。流れを一気に引き寄せ、中谷の逆転3ラン、サンズの2者連続ソロと猛虎花火大会に"着火"した。  「負けている場面で得点圏にもランナーがいたので、絶対にかえすという気持ちで打席に入りました。いい結果になってよかったです」  1-3の四回2死一、二塁。カウント1-0から浜口の高めに浮いたスライダーを見逃さなかった。振り抜いた打球は一、二塁間を抜けて右前へ。二走の木浪が生還して、1点差に迫った。  反撃ムードが一気にしぼみかねない場面だった。この回先頭の梅野が右前打。木浪が四球で続き無死一、二塁のチャンス。しかし、続く植田は初球をバスターして捕邪飛。青柳もバントを試みたが、打球は勢いよく一塁・中井の前に転がり、二走の梅野が三塁封殺とジリ貧の攻撃が続いた。  植田と青柳のミスを帳消しにする一打で、中谷の3ランをおぜん立て。サンズのホームランにもつなげた。自身はこれで11試合連続安打と絶好調。自己最長は昨季に記録した「13」。この調子なら更新も見えてくる。  八回先頭では粘って左前にはじき返し、2試合連続の複数安打。8月は全試合で打ち、月間打率は・435(46打数20安打)と絶好調だ。  開幕直後の打率が2割を切っていたときの姿はもうない。井上打撃コーチが「ほうっておいてもいろんなこと考えて練習するタイプ」と話すように、不調から脱するために工夫を凝らした。試合前練習ではスローボールも打つ。球が緩い分、バットのヘッドを利かせないとボールは飛ばない。練習で修正し、不振から脱出してきた。  矢野監督は四回のタイムリーを「流れも止まりそうなところでいってくれたっていうのは、もちろん大きかった」と評価。ノリにノる背番号「5」が、虎をもっと高みに引き揚げていく。(菊地峻太朗)

◆雨が降り出すと、水を得た魚のようにマウンド上で落ち着きを取り戻した。中4日で先発した青柳が粘って粘ってチームトップの5勝目をゲット。試合後は満面の笑みを浮かべて、仲間とエア・ハイタッチした。  「立ち上がりから失点してしまい、リズムも悪くなってしまいましたが、野手の方々が逆転してくれたので、なんとか5回までは粘ることができました」  不安定な滑り出しだった。一回1死二、三塁で4番・佐野に高めの直球を右前へ運ばれると、右翼手・中谷の失策も絡んで2失点。二回にも先頭打者への四球から2死三塁のピンチを招き、3点目を献上した。  三回以降から雨が降り出すと"雨柳さん"の異名を取る雨男ぶり? を発揮して上り調子に。しかし、六回先頭の中井に安打を許したところで交代を告げられた。「早いイニングで降板してしまったので、リリーフの方々に負担をかけてしまい申し訳ない」。バトンを受け取った能見とガンケルが打たれたが、5回0/3を7安打4失点(自責3)で自身3試合ぶりの勝利を挙げた。  前回登板した7日の広島戦(マツダ)では3回6失点と炎上。広島との相性(通算3試合で0勝2敗、防御率11・57)などを考慮し、中4日で起用した矢野監督は「きょうは野手に感謝して、次はヤギ(青柳)のピッチングで、チームを引っ張っていってくれたら」と次回登板に期待した。  横浜市出身の青柳は、横浜スタジアムで昨季から3連勝となり、相性の良さは健在。ここでの勝利をきっかけに、再び調子を上げる。次こそ快投で勝利の原動力となる。(織原祥平)

◆ドッカ~ン! 阪神はDeNAに7-6で競り勝った。初めて2番で起用された中谷将大外野手(27)が、四回に逆転2号3ラン。2017年に20本塁打を放った大砲が、存在感を示した。チームは5カードぶりの勝ち越しを決め、ヤクルトが負けたため借金「1」ながら3位に浮上。9連戦を4勝5敗で終え、14日からの広島戦(京セラ)に臨む。  ミスを帳消しどころか、3倍返しだ! 中谷が今季2度目のスタメン出場で、値千金の逆転2号3ラン。打球が左翼席に飛び込んだ瞬間、頭に浮かんだのは、青柳の顔だった。  「初回に自分のミスでヤギ(青柳)に迷惑をかけて。『取り返す』ということを(ベンチで)いっていたので、取り返せてよかったです」  一回1死二、三塁の右翼守備では、目の前に飛んできた佐野の打球をファンブルし、二走の生還も許してしまった(記録は失策)。それだけに、気合が入っていた。  四回、近本の右前適時打で1点差とせまり、なお2死一、二塁。1ボールからの2球目、浜口のチェンジアップをすくいあげた。左翼席に飛び込んだ一発は、青柳の5勝目とチームを勝利へ導く本塁打となった。  プロ10年目で初の2番だった。「打順は関係ない。しっかり結果を出すことだけを考えて、1球1球、後悔のないようにプレーしようと考えていました」。ドン底をみた男の意地でもあった。  2017年に20本塁打を記録したが、それ以降は思うような結果を残せなかった。今春キャンプは1軍ではなく、2軍の安芸スタート。当時、平田2軍監督は「あいつは打つ確率を高めようとして、バッティングを崩してしまった。打撃コーチもまじえて『お前の持ち味は、打球を遠くへ飛ばすパワーだろ』と何度も言ったよ」と語った。ファームの北川、日高両コーチと、復活への道を探る日々が始まった。  開幕から約1カ月後の7月17日、ようやくつかんだ1軍昇格だが...。結果を気にするあまり打てない時期が続いた。8月6日の巨人戦(甲子園)で代打満塁アーチを放ってから、打撃の調子が上向いてきた。それが井上打撃コーチの目に留まった。矢野監督は2番起用が井上コーチの推薦だったことを明かし「状態もずっといいしね。2番という打順はたまたま。試合の流れの中で将大(中谷)が打ったのは大きかった」とねぎらった。  4日から甲子園→広島→横浜と続いた9連戦のラストを白星で締め、5カードぶりの勝ち越し。借金を「1」として、ヤクルトと入れ替わって7月29日以来の3位にも浮上した。水曜日の初勝利(これまで0勝5敗1分け)のおまけ付きだ。  「(2軍では)悔しさはすごく持っていました。北川さんや日高さんには本当に感謝しています。(今後も)必死に、(チームが)勝てるようにやっていきたい」  笑顔もなければ、コメントも控えめ。2軍生活が長かっただけに、一日ぐらいの活躍で浮かれることはない。もっともっと打ってレギュラーの座を奪い、チームの勝利に貢献してみせる。(三木建次)

◆わが阪神の守護神スアレスが1点差に迫られ、なお2死二、三塁とワンヒットで逆転サヨナラ負けの場面...。ヒャ~、ブルブルブル...って、いくらコロナで不要不急の外出を控えるためでも、そーいうテーマパークのお化け屋敷みたいな演出はいらんからー!!  2017年に虎の生え抜きの右打者としては浜中以来11年ぶりの20本塁打を放った頼れる和製大砲、中谷将大の3ランに、久々にしびれた~!!  まだまだ27歳、老け込むんやないでェ!! 日本の投手陣の高めのストレートと低めの変化球という徹底的な攻めにやる気がうせたのか、手打ち打法を始めた5番ボーアに代わって、一塁でのスタメン出場を矢野監督に直訴しても、阪神ファンは決して怒りませ~ん!!  両チームの先発がピリッとしなかったところもあって、試合がタラタラと長~い!! 米大リーグは今季からダブルヘッダーで七回までの試合をやっている。その方が野球の醍醐味(だいごみ)が濃縮されるのだったら、それもまたありなのではないだろうか? もっとも、俺は最後まで納得しないだろうけど...ま、それが時代というものさ!!

◆試合を決めたのは好調・中谷の逆転3ランだ。だが、直前に近本が放った適時打が、苦しい流れの展開を阪神に引き寄せた、隠れた殊勲打だ。  四回無死一、二塁から植田がバスターで捕邪飛。青柳もバントするも三封で失敗。近本が凡退していれば、ムードは悪くなる一方だった。  好調維持の最大の要因は、難しいコースをファウルで粘れるようになったこと。八回の5打席目(左前打)が象徴的だが、粘って最後は外寄りの球を左方向へ強い打球が打てる。その一方で、四回の打席のように、甘い球が来れば早いカウントから引っ張れる。  開幕時は「2番打者」で考えすぎていたが、今は打席で自信満々に映る。1番で活躍した昨年のリズムを、自分の中でも取り戻せたのだろう。スイングに力強さが出てきた分、昨年の絶好調時を上回っている。  2番・中谷は首脳陣の大ヒット。常識的には木浪を2番に置きたくなるが、左が並ぶよりも右打者が入ることで、相手には嫌な打線になっている。 (本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
25153 0.625
(↑0.01)
-
(-)
77204
(+8)
146
(+1)
62
(+4)
25
(+1)
0.251
(↑0.002)
3.340
(↑0.05)
2
(-)
DeNA
24212 0.533
(↓0.012)
3.5
(↓1)
73198
(+6)
175
(+7)
55
(-)
9
(-)
0.275
(↑0.002
3.580
(↓0.07)
3
(1↑)
阪神
21222 0.488
(↑0.012)
5.5
(-)
75194
(+7)
185
(+6)
44
(+2)
36
(-)
0.248
(↑0.002
3.670
(↓0.03)
4
(1↓)
ヤクルト
19205 0.487
(↓0.013)
5.5
(↓1)
76192
(+1)
221
(+8)
37
(-)
29
(-)
0.250
(↓0.001)
4.570
(-)
5
(-)
広島
18234 0.439
(↓0.011)
7.5
(↓1)
75202
(+1)
211
(+4)
48
(-)
19
(-)
0.275
(↓0.002)
4.310
(↑0.03)
6
(-)
中日
19254 0.432
(↑0.013)
8
(-)
72147
(+4)
199
(+1)
23
(-)
10
(-)
0.239
(-)
3.830
(↑0.06)