日本ハム(☆11対4★)西武 =リーグ戦4回戦(2020.08.04)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:上沢 直之(2勝1敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(2勝4敗0S)

本塁打
【西武】栗山 巧(4号・2回表ソロ)
【日本ハム】大田 泰示(4号・3回裏2ラン),大田 泰示(5号・6回裏3ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは同点の3回裏、大田に2ランが飛び出しリードを奪う。6-4となって迎えた6回には、大田の3ランなどで4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・上沢が6回途中4失点で今季2勝目。敗れた西武は、先発・高橋光が5回途中6失点と誤算だった。

◆日本ハム近藤健介外野手(26)が、自己最長に並ぶ13試合連続安打を記録した。1回1死二塁から先制の左越え適時二塁打で、同期入団の先発、上沢を援護。外の変化球に逆らわず、逆方向へはじき返した。持ち前の打撃で貢献。 「理想的な形で迎えたチャンスで、しっかり一振りで捉えることができて良かった」と振り返った。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が、昨年5月以来の1試合2本塁打。まずは1-1の3回、勝ち越しの4号2ランを左中間席へと架け「思い切り振りにいった結果、最高の形で勝ち越すことができてよかったです」と満足そう。7-4の6回には、5号3ランでリードを広げた。 この日から恒例の「北海道シリーズ 2020 WE LOVE HOKKAIDO」がスタート。北海道白老町にオープンしたアイヌ文化復興・創造の拠点「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を記念して、期間中はアイヌ文様がデザインされた限定ユニホームを着用する。すっかり打撃の調子を取り戻した背番号5は「ウポポイのユニホームがホームランを打たせてくれました」と、アピールしていた。

◆西武はスライド登板の高橋光成投手が制球に苦しんだ。3回まで毎回四球で3失点。5回1死二塁から3者連続四球で押し出しによる追加点を許したところで降板した。2日ソフトバンク戦で先発予定も、新型コロナウイルスの影響で中止となり、日本列島縦断移動で迎えたマウンド。 「攻める時は強い気持ちを持って投げたい」と話していたが、4回1/3を投げ3安打7四球6失点の背信投球となった。 ▽西武高橋光(4回1/3、3安打7四球6失点で4敗目)「5回を投げきることすらできませんでした。本当にふがいないです」

◆日本ハムは初回、近藤の適時二塁打で先制。2回に西武栗山の4号ソロで同点とされたが、3回に大田の4号2ランで突き放した。 日本ハムは5回に横尾の犠飛などで3点を追加。6回に3点を返されたが、その裏に大田の5号3ランなどで4点を奪った。 日本ハムは救援陣が無失点でつなぎ快勝。先発の上沢は2勝目。西武は6投手で15四球と、投手陣の制球が定まらなかった。西武高橋光は4敗目。

◆西武はチーム10三振を喫し、7月28日からのチーム三振数が16、14、12、10、13、10と6試合続けて10三振以上となった。 2桁三振の連続記録は06年ロッテ、07年ソフトバンク、18年巨人がマークした6試合連続で、プロ野球記録に並んだ。

◆日本ハム大田泰示外野手がプロ12年目で、キャリアハイ6打点と爆発した。 3回に決勝弾となる4号2ラン。6回には5号3ランでダメ押しだ。「今日は本当にバットの芯にしっかり当たって、いい本塁打になった」と会心の一撃になった。チームは3カード連続でカード頭を勝利し、4位浮上。反攻の夏の火付け役になった。 日本ハム栗山監督(2本塁打6打点の大田に)「見ている側もびっくりするような2本のホームラン。それがタイシらしさ」

◆西武は40日ぶりに5位に転落した。先発高橋光が5回途中3安打7四球6失点の背信投球で、序盤から主導権を握れないまま敗れた。打線も中村と栗山のベテラン2人が2打点ずつの奮闘を見せるも、上位打線が沈黙。6試合連続2ケタ三振でプロ野球記録に並び、3連敗で借金2とした辻監督は「もう今はどん底だと思うから、どうにかしてね。まだまだこれから、踏ん張っていきます」と切り替えた。

◆日本ハム堀瑞輝投手がイニングまたぎで好救援し、今季2ホールド目を挙げた。 6-4と2点差に迫られた6回、なお2死二、三塁で、先発上沢に代わってマウンドへ。源田を一ゴロに打ち取り「悪い流れを断ち切れて良かった」とひと安心。7回は1死一塁からスパンジェンバーグ、森を2者連続三振に仕留め「自分なりには良かった」と、納得していた。

◆日本ハム上沢直之投手が、カード初戦できっちり仕事を果たした。強力な西武打線を相手に6回途中4失点で2勝目。「今日は、とりあえず勝てたのがよかった。でも、もう少し長いイニングを投げないといけない」と反省したが、降板までにやるべきことは、やった。 有言実行で、立ち上がりから意識的に内角を攻めた。登板前から「(連戦の)最初に、インコースはいかなきゃいけない」と話していた通りに、初回の3番山川には内角へツーシームを2球。2回は5番中村にも初球に内角高めのツーシームでえぐった。「あと5試合あるので。先に(体に)近いボールを見せておかないといけないと思ったので、それはできてよかったです」とカード2戦目以降も並み居る強打者に踏み込ませない布石を打った。 故障明けで初めて中6日の先発を任されて連勝も「もう少し長いイニングを投げないとダメ」。喜びは控えめだが、重要なカード初戦で力を発揮できる、頼りになる右腕の力投で4位に浮上。借金返済、上位浮上へ、今カードも幸先よくスタートを切った。 ▽日本ハム横尾(5回に6点目の中犠飛)「上沢が頑張っていたので、なんとか1点ずつ追加点を取りたいという気持ちが、結果につながった。最低限の仕事はできたので良かったです」

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が、プロ12年目でキャリア新記録の6打点と爆発した。4日西武4回戦の3回、決勝弾となる4号2ラン。6回には5号3ランでダメを押した。2打数2安打6打点、2四球の大活躍。チームは3カード連続でカード初戦を勝利し、4位に浮上。反攻の夏の、火付け役になった。渾身(こんしん)のマッスルポーズを、さく裂させた。1-1の3回2死一塁。大田が、会心の一撃を飛ばした。内角への直球147キロを完璧に捉え、左中間席に突き刺した。決勝の4号2ラン。「今日は本当に、バットの芯にしっかり当たって本塁打になった」。両腕で力こぶをつくる、本塁打後の恒例の「マッスルポーズ」で歓喜した。 勢いは止まらない。6回には、左手1本で豪快にアーチを架けた。「この先、あの打ち方で本塁打になるのかな。もう打てないと思います」。左翼席まで一直線の5号3ランに、自らも目を丸くさせた。プロ12年目で最多6打点。栗山監督は「度肝を抜くような...ってものが出始めたというのは、すごく本人も安心するだろうし、こっちもその人の特長が出るのが1番安心材料になる」と胸をなで下ろした。 不振からの脱出を示した。焦りからスイングが小さくなるなど、打撃スタイルを見失った。転機は7月21日ソフトバンク戦から。小笠原ヘッド兼打撃コーチからの助言で、直球を打つことで自らのスイングを取り戻そうとしてきた。直前まで打率1割8分3厘だったのが、7月21日以降は打率3割5分6厘の快進撃。「結果がついてきてくれて、打席で振れるようになってきた」と地道な取り組みが結実し始めた。 今季は4番の座を見据えながらシーズンを迎えた。本塁打と打点を強く意識。「みんなが作ってくれたチャンスを、しっかり返すっていうのが一番の4番の仕事だと思う」と胸に刻んできた。5番に就きながら、言葉通りの仕事ぶりでチームを4位に浮上させた。今年も始まった北海道シリーズ。「僕も北海道大好きなので。WE LOVE HOKKAIDOなので」。力強い両腕で、反攻の火ぶたを切った。【田中彩友美】

◆日本ハムの近藤が13試合連続安打をマークした。0-0の一回1死二塁で甘い速球を逃さず、左翼手の頭を越える適時二塁打を放った。開幕直後こそ不振だったが、7月は打率3割4分1厘と復調。8月に入っても本来の打棒を発揮している。  1番西川が四球で出塁して2番中島がバントを決めてつくってくれた好機での一打。「理想的な形で迎えたチャンスで、しっかりと一振りで捉えることができた」とうなずいた。(札幌ドーム)

◆日本ハムが4位に浮上した。1-1の三回に大田の2ランで勝ち越し。6-4と詰め寄られた直後の六回に中田の犠飛と大田の3ランで突き放した。上沢が六回途中まで4失点で2勝目。西武は3連敗で5位に転落した。

◆日本ハムの上沢が5回2/3を投げて4点を失ったが、打線の援護を受けて2勝目を挙げた。落ちる変化球がさえて五回まで8三振を奪い、1失点でしのぐ好投だったが、六回に「慎重にいきすぎてカウントを悪くした」ところを狙われた。「中継ぎに負担をかけてしまった」と反省した。  これまでは過去の故障が考慮されて間隔を大きく空けての登板だったが、今季初めて中6日でマウンドに上がった。今後は有原と並んで先発陣の柱として期待されそうだ。 栗山監督(2本塁打の大田に) 「見てる側もびっくりするようなホームラン」 中田(六回に中犠飛) 「(安打を)打ちたかったが、最低限の仕事はできたと思う」

◆西武は投手陣が10四球で11失点と崩れた。先発の高橋光は1-1の三回2死から四球を与えて大田に2ランを許し、五回は1死二塁から3連続四球で降板を告げられた。7四球6失点で4敗目を喫し「5回を投げきることすらできず、本当にふがいない」とうなだれた。  六回は中継ぎに配置転換となった今井が大田に3ランを浴びて大勢が決した。甘く入ったチェンジアップを痛打され「もっともっと低めにという意識が足りなかった」と自らを責めた。 辻監督(6失点の高橋光に) 「150キロを超える直球が投げられて、調子がいいという話も聞いていたのに。何でだろう。こっちが聞きたいよ」

◆日本ハム・大田泰示外野手(30)が三回に左中間席へ4号2ラン、六回にも左越えに5号3ランを放つなど、自己最多6打点の活躍で、チームの大勝に導いた。  「バットの芯に当たって、自分のスイングができた。なかなかないホームランを1試合に2本打ててよかった」  昨年5月15日の楽天戦(楽天生命パーク)以来の1試合2発。この日から外野席に入った北海道のファンのもとへ、アーチを届けた。アイヌ文様がデザインされた白の限定ユニホームを身にまとい、前日まで打率・224と不振だった男が、ついに目覚めた。  「この日をきっかけに残りの試合も活躍して、このカードを勝ち越せるように気を引き締めていきたい」と大田。チームは連勝で借金を1とし、西武と入れ替わって4位に浮上。さらに上位を目指す。(樋口航)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
22161 0.579
(↓0.016)
-
(-)
81177
(+6)
148
(+7)
43
(+1)
21
(-)
0.250
(↑0.001)
3.690
(↓0.1)
2
(-)
楽天
21171 0.553
(↑0.012)
1
(↑1)
81223
(+7)
171
(+6)
45
(+1)
27
(-)
0.274
(↑0.001)
4.150
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
19191 0.500
(-)
3
(↑0.5)
81157
(+5)
184
(+5)
33
(+1)
35
(+2)
0.241
(↑0.003)
4.590
(↑0.03)
4
(1↑)
日本ハム
18192 0.486
(↑0.014)
3.5
(↑1)
81157
(+11)
168
(+4)
35
(+2)
21
(-)
0.231
(↑0.002
3.920
(-)
5
(1↓)
西武
17191 0.472
(↓0.014)
4
(-)
83158
(+4)
179
(+11)
35
(+1)
21
(+1)
0.238
(↓0.001)
4.670
(↓0.2)
6
(-)
ORIX
14214 0.400
(-)
6.5
(↑0.5)
81150
(+5)
172
(+5)
31
(-)
34
(-)
0.245
(↑0.002)
4.120
(↓0.01)