日本ハム(☆5対1★)オリックス =リーグ戦7回戦(2020.07.28)・札幌ドーム=
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ORIX
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日本ハム
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勝利投手:上沢 直之(1勝1敗0S)
敗戦投手:アルバース(2勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(11号・3回裏2ラン),中田 翔(12号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは3回裏、中田の2ランで先制に成功する。2-1となって迎えた7回には、中田が今度は3ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・上沢が7回1失点の好投で今季初勝利。敗れたオリックスは打線が8安打を放つも、1得点と好機であと1本が出なかった。

◆オリックスの主砲、アダム・ジョーンズ外野手(34)が、3試合連続打点を挙げた。 2点を追った4回、宗、吉田正の連打で無死一、二塁の好機。主砲が中前に落ちる適時打を放って、1点を返した。 中堅の西川がぎりぎりまで追いかけた打球だっただけに「しっかりと自分の仕事ができるようにと思って打席に入っていたよ。なんとかタイムリーになってくれてよかった!」と声を弾ませた。

◆日本ハム中田翔内野手(31)が復活勝利を目指す上沢に援護点をプレゼントした。 3回1死一塁でオリックス先発の左腕アルバースから、カウント1-1からの3球目を左翼席へ11号2ランを放った。25日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来2試合ぶりの1発。 左膝蓋(しつがい)骨骨折の大ケガを乗り越え、昨年6月11日広島戦(札幌ドーム)以来の白星を狙う上沢を援護する本塁打に「(打ったのは)チェンジアップ。これで満足せず、今日こそは上沢に勝たせてあげたいので、最後まで集中してプレーしたい」とコメントした。

◆日本ハムは上沢、オリックスはアルバースが先発。日本ハムは3回1死一塁、中田の左越え11号2ランで先制した。 オリックスは4回無死一、二塁でジョーンズの中前適時打で反撃ののろしを上げた。日本ハム1点リードで終盤に突入した。 日本ハムは7回、中田の12号3ランで突き放した。上沢は413日ぶり白星。オリックスは2連敗。アルバースは3敗目。

◆オリックスは日本ハムと入れ替わり最下位に転落した。先発アルバースが終盤まで中田の2ランによる失点だけで粘り、7回2死一、二塁で降板。だが救援した荒西が中田に左翼スタンド上段まで運ばれ、勝負は決まった。 中田の2発で全5点を奪われた西村監督はアルバースの粘投をねぎらいつつ厳しい表情。「1本目より2本目のところですね。初球ですから。バッテリーはもう少し工夫していかないといけないですね」と荒西-若月に苦言を呈した。

◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手(34)が今季最多115球の粘投を見せたが、3敗目を喫した。1、2回と得点圏に走者を背負いながらも無失点で切り抜けたが、3回1死一塁で中田に先制2ランを浴びた。中盤も毎回走者を出したが、要所を抑えて無失点。だが7回2死一、二塁で降板後、救援した荒西が初球を中田に左翼スタンド上段まで運ばれ、勝負は決まった。 アルバースは「序盤はいまひとつ、リズムを作れていなかった。中盤以降、回を重ねていくごとに少しずつリズムをつかめていたと思う。ランナーを出しながらもなんとか粘れていたけど、四球を4つ出してしまったことは反省しなければいけない」と失点にからんだ与四球を悔やんだ。だが西村監督は「頑張ってくれました」と、粘投をねぎらった。

◆昨年6月に左膝を骨折した日本ハム上沢直之投手(26)が、復帰3度目のマウンドで413日ぶり勝利を挙げた。28日オリックス7回戦(札幌ドーム)は、術後最長の7回を投げ1失点。本拠地ファンの前のヒーローインタビューでは「いつかこういう日が来ると信じて頑張ってきました」と、感慨深げだった。苦難の道を乗り越え、ようやくたどり着いた。上沢が、待望の白星をつかみ取った。「辛かったんですけど、いつかこういう日が来ると信じて頑張ってきました」。左膝骨折の悲劇に屈することなく、昨年6月11日広島戦以来、413日ぶり勝利を挙げた。選手生命さえ危ぶまれた大ケガ。復活への歩み同様、粘り強く相手打線に立ち向かった。復帰後最長7回7安打1失点、最多106球の熱投だった。 新フォームで完全復活を示した。左膝を深く曲げて力を入れることが難しくなったため、よりリリースポイントを前にして「強いフォーム」を意識。4回無死一、二塁でジョーンズに中前適時打を浴び1点差に迫られたが、顔中に悔しさをあらわにしてから、吹っ切った。「ああいう球数を投げていた時に、いかに粘れるかすごい大事だなと思っていた」。直球で攻め、テンポよく後続を断ち、ピンチから抜け出した。 感謝の思いが励みになった。久々のウイニングボールは、妻と昨年11月に誕生した第1子の長女にプレゼント。「子どものおもちゃになると思います」と父の顔をのぞかせた。試合前には、栗山監督から「背負わないでくれ」と声を掛けられたが、その重みが強さになった。「今日の1勝は家族と支えてくれた人に献げたいなと思います」。指揮官は瞳をうるませ「本当の意味の強さが、身につき始めている」と成長した姿で帰ってきたことを喜んだ。 「もう野球が出来ないかもしれないと思った」。絶望から、かすかな光を見つけるところから始まった復活ロード。「これからはリハビリ明けの選手としてではなくて、チームをしっかり引っ張っていかなきゃいけない選手としてしっかりやっていきます」。精神的にも強さが増した足取りで、再びプロ野球人生を歩き始めた。【田中彩友美】 ▽日本ハム木田投手コーチ(復活勝利の上沢に)「今日は本当に丁寧に投げてくれた。(次回登板は)状態を確認しながら決めていきたい。前回はアクシデントがあったので間を空けたけど、これからは徐々に間をあまり空けずに投げていけるんじゃないかなと思う」 ▽日本ハム宇佐見(上沢とバッテリーを組み)「ボール先行になっても、ファウルでカウントが取れたりできた。しっかり、ストライクゾーン内で打たせるボールを投げてくれる。計算がしやすかったので、最少失点につながったと思う」

◆主砲が上沢の復活勝利に花を添えた。日本ハム中田翔内野手(31)が、オリックス7回戦(札幌ドーム)で今季初の2本塁打を放った。「今日は本当に上沢に勝ちをつけてあげたいという気持ちが強かった。本当によかった」。先制2ラン&ダメ押し3ラン。全5打点を挙げる活躍で上沢を援護し、自身も12本塁打でリーグトップに浮上した。 3回1死一塁で先発左腕のアルバースに対し、カウント1-1から130キロのチェンジアップを左翼席へと突き刺した。「集中することだけを心掛けて。上沢に気持ちを楽にした状態で投げてもらいたかった。狙っていない、自然と」。1点リードの7回にも、替わったばかりの荒西の初球を豪快に左翼スタンド上段へ放り込んだ。 前カード福岡でのソフトバンク戦では、5戦目まで21打席連続無安打と調子を落とした。「さすがにメンタル的には相当きつかった」が、25日に待望の1発。そこから8打数4安打、3本塁打と吹っ切れた。「誰かが打てない時は誰かがカバーするというのを、みんなで心がけてやっていきたい」。ここからは、周囲を助ける番だ。 試合後、栗山監督は「今日は4本、本塁打を打つと思いましたけどね。今日の2本の本塁打は大きかった」と称賛した。中田は「上沢が久々に勝てたのはチームとしても大きいと思いますし、こういう試合をどんどん重ねていきたい」と言い切った。やはり4番のバットからの1発は、チームを加速させる。【山崎純一】

◆日本ハム大田泰示外野手のレーザービームがさく裂した。 1点リードの6回1死一、二塁の守備で、右前打を処理し、本塁を狙った二塁走者を正確なワンバウンド送球でアウトにした。「結果として、しっかりそこでアウトにできたのはよかったし、上沢を助けられたと思う」。好守で上沢を盛りたて、2カード連続の初戦勝利に貢献した。

◆日本ハム杉谷拳士内野手が汚名返上のハッスルプレーで追加点をお膳立てした。 7回1死一塁の場面でプッシュバントを試み、一塁へヘッドスライディングして内野安打。中田の12号3ランへつなげた。3回には、けん制に誘い出されて盗塁死となり、チャンスをつぶしていただけに「僕がミスして変な流れになったところを、コンちゃん(近藤)が出て中田さんが打ってくれた。どうにか取り返そうと思った」と振り返った。

◆主砲が上沢の復活勝利に花を添えた。日本ハム中田翔内野手(31)が、オリックス7回戦(札幌ドーム)で今季初の2本塁打を放った。「今日は本当に上沢に勝ちをつけてあげたいという気持ちが強かった。本当によかった」。先制2ラン&ダメ押し3ラン。全5打点を挙げる活躍で上沢を援護し、自身も12本塁打でリーグトップに浮上した。 3回1死一塁で先発左腕のアルバースに対し、カウント1-1から130キロのチェンジアップを左翼席へと突き刺した。「集中することだけを心掛けて。上沢に気持ちを楽にした状態で投げてもらいたかった」。1点リードの7回には、替わったばかりの2番手荒西の初球を豪快に左翼スタンド上段へ。「なんとなく近めの球でストライクをとりにくるだろうなと、冷静に頭の中で考えられていた。その初球をとらえられたというのはすごく大きかった」と振り返った。 試合後、栗山監督は「今日は4本、本塁打を打つと思いましたけどね。今日の2本の本塁打は大きかった」と称賛した。中田は「上沢が久々に勝てたのはチームとしても大きいと思いますし、こういう試合をどんどん重ねていきたい」と言い切った。やはり4番のバットからの1発は、チームを加速させる。【山崎純一】

◆昨年6月に左膝を骨折した日本ハム上沢直之投手(26)が、復帰3度目のマウンドで413日ぶり勝利を挙げた。千葉・鎌ケ谷特有の強い日差しを、気持ちよさそうに受けていた。左膝を覆う装具が外れたばかりの昨年8月。上沢は、積極的に日の光を浴びていた。「太陽光に含まれるビタミンDが、ケガの治りを早くしてくれるみたいなんです」。盆地の2軍本拠地。蒸し暑く、多くの選手が悲鳴を上げる環境を喜んでいた。 右足と比べて、ほっそりした左足。ぎこちない姿でも、トレーナーに励まされながら復活へ歩みを進めてきた。先週まで再調整していた鎌ケ谷をたつ際には、トレーナー陣から「今までリハビリお疲れさまでした」など声を掛けられ、胸を打たれた。 「結構、文句言いながらやっていたんですけどね。しんどいから。僕の膝の骨折は前例がない。これで活躍したら、学会とかでトレーナーが褒められるかなと思いますし、頑張らなきゃなと思います」。新たな目標に向けて、力強く歩き出した。【日本ハム担当 田中彩友美】

◆日本ハム杉谷拳士内野手が大活躍だ。積極的休養のため欠場した西川に代わって、今季初めて「1番中堅」に抜てき。 1-1の5回、2点目の起点となる右翼への二塁打を放つと、8回には死球で出塁し、近藤のダメ押し打につなげた。死球の瞬間はスタンドから笑いがもれたが「自分で言うのも何ですが、本当にあそこはよくつないだ」と自画自賛。「本人はいたって真面目にプレーさせていただいています」と、満足そうだった。

◆日本ハムの中田が0-0の三回1死一塁で11号2ランを放った。左投げのアルバースの低めのチェンジアップをすくい上げ、左翼席へ豪快にたたき込んだ。  先週のソフトバンクとの6連戦はわずか2安打と苦しんだ。「フルスイングできる球を振っていない」と反省していたが、25日に22打席ぶりの安打となる3ランを放ってから3試合連続安打と復調の気配を見せている。

◆日本ハムの中田翔内野手(31)が28日、オリックス戦で今季自身初となる1試合2本塁打を放ち、全5得点をたたき出した。  「前回(14日のロッテ戦)は援護できなかったので、本当に上沢に勝ちをつけたい気持ちが強かった。打席で集中できました」  まずは三回1死一塁で先制の11号2ラン。アルバースの低めのチェンジアップをすくい上げ、左翼席に運んだ。2-1の七回2死一、二塁で迎えた第4打席は「代わりばなで、近めの球でストライクを取りに来る。その後にスライダー、カットボールで勝負してくるだろうなと冷静に考えられた」と荒西の初球を完璧に捉え、左翼席上段へリーグトップとなる12号3ランを放った。  前カードのソフトバンク6連戦はわずか2安打と苦しんだ。それでも25日の試合は22打席ぶりの安打となる10号3ランを放っていた。「メンタル的には相当きつかった。1試合1試合ファイターズらしい野球をして這い上がっていくだけ」と力を込めた。(東山貴実)

◆投打にもろさが出て、最下位に転落した。先発のアルバースが三回、中田に先制2ランを許し、七回には2番手の荒西が中田に3ランを打たれた。西村監督は特に2本目に「初球ですから。バッテリーで工夫していかないといけない」と嘆いた。打線は0-2の四回に1点を返し、なおも無死一、二塁の好機から3者連続凡退。六、七回も三塁まで走者を進めながら無得点に終わった。

◆昨季の開幕投手が帰ってきた。日本ハム・上沢直之投手(26)が7回1失点の好投。昨年6月11日の広島戦(札幌ドーム)以来、413日ぶりの復活勝利を挙げた。  「いつか、こういう日が来ると信じてやってきた」  万感胸に迫った。昨年6月18日のDeNA戦(横浜)。ソトの打球が直撃し、左膝蓋(しつがい)骨骨折。プロ球界の投手としては復帰の前例がない大けがだった。  長期に及んだリハビリ。復帰前には、トレーナー陣から「しっかりやってくれて、ありがとう」と送り出された。その瞬間、心で泣いた。  「本当は自分がお礼を言う立場。リハビリがしんどくて、つい文句を言ったこともあったのに...。グッときました。だから、今日の勝利はトレーナーの方々にささげたい」。以前のように膝を深く曲げて力を入れることはできない。棒立ち気味でリリースが早くなる中、ボールをできるだけ前で離すことを心掛ける。  「ウイニングボールは奥さんに渡します。その後は、子供(昨年11月に誕生した長女)のおもちゃになりますね」。プロ9年目。13カ月分の涙が笑顔に変わった。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
19141 0.576
(↑0.013)
-
(-)
86158
(+9)
129
(+4)
39
(+2)
20
(-)
0.250
(↑0.004)
3.660
(↓0.01)
2
(-)
楽天
17151 0.531
(↓0.017)
1.5
(↓1)
87189
(+12)
149
(+13)
35
(+2)
25
(+1)
0.273
(↑0.005)
4.310
(↓0.29)
3
(-)
西武
16151 0.516
(↓0.017)
2
(↓1)
88142
(+4)
155
(+9)
27
(+1)
18
(-)
0.244
(↓0.003)
4.580
(↓0.16)
4
(-)
ロッテ
17160 0.515
(↑0.015)
2
(-)
87136
(+13)
152
(+12)
28
(+5)
30
(-)
0.244
(↑0.005)
4.530
(↓0.24)
5
(1↑)
日本ハム
14182 0.438
(↑0.019)
4.5
(-)
86128
(+5)
151
(+1)
31
(+2)
21
(-)
0.224
(↑0.002
4.030
(↑0.1)
6
(1↓)
ORIX
13183 0.419
(↓0.014)
5
(↓1)
86132
(+1)
149
(+5)
29
(-)
30
(-)
0.242
(-)
4.050
(↓0.04)