楽天(★3対6☆)オリックス =リーグ戦8回戦(2020.07.25)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
10000020361002
楽天
0200001003631
勝利投手:山田 修義(2勝1敗0S)
(セーブ:ディクソン(0勝1敗5S))
敗戦投手:森原 康平(1勝2敗4S)

本塁打
【オリックス】ロドリゲス(5号・7回表ソロ),宗 佑磨(1号・9回表ソロ)
【楽天】内田 靖人(3号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆オリックスは1点ビハインドの7回表、ロドリゲスのソロなどで2点を挙げ、逆転する。同点とされて迎えた9回には、宗のランニングホームランと小田の適時打で3点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・山田が今季2勝目。敗れた楽天は、4番手・森原が誤算だった。

◆今季の楽天塩見貴洋投手(31)は楽天生命パークで3試合を投げて0勝3敗。同球場では18年0勝1敗、19年0勝1敗で、17年8月9日の日本ハム戦以来勝利がない。 今日はオリックス打線を封じ、1081日ぶり本拠地白星を挙げられるか。

◆楽天浅村栄斗内野手(29)が25日、オリックス8回戦(楽天生命パーク)で今季初めて4番を外れ、3番に入った。 開幕から30試合で4番に座り、11本塁打、36打点と2部門でリーグトップ。打率3割と打線の軸として活躍していた。だが、21日から続くオリックスとのここ5試合では13打数1安打1打点、打率7分7厘と調子を落としていた。 また4番にはロメロが入り、茂木が今季初の2番に入った。

◆楽天内田靖人内野手(25)が5試合ぶりの1発となる3号逆転2ランを放った。 1点を追う2回1死二塁、オリックス田嶋の初球、真ん中高め速球を右翼席へ運んだ。2試合ぶりのスタメン起用に応え「打ったのはストレート。甘い球をしっかりたたけました。チャンスだったので、まずは同点と思っていたのですが、それ以上の結果になって良かったです」と振り返った。

◆オリックスは初回、ジョーンズの併殺崩れの間に1点を先制。楽天は2回、内田の5試合ぶりの1発となる3号2ランで逆転。 楽天先発塩見が6回まで88球で3安打1失点。オリックス先発田嶋も6回まで80球で3安打2失点と中盤は投手戦が続いた。 オリックスが9回先頭宗の1号ランニング本塁打で勝ち越し。引き分けを挟み今季初の4連勝。楽天森原が2敗目。最長の4連敗。 オリックス山田が2勝目、ディクソンが5セーブ目。

◆オリックス宗佑磨外野手(24)が、チーム18年ぶりのランニング弾で今季初の4連勝に貢献した。同点の9回、二塁ベースを蹴ってさらに加速。グンと速度を上げ、本塁目がけて滑り込む。球審が両手を広げると、手をたたいた。 「ライト側の打球だったので(守備が)見えなくて。二塁を回ったところでも(風岡コーチが)手を回していたから、半信半疑でしたけど走りました」 9回。先頭で打席に向かった。楽天守護神の森原が投じた2球目、149キロ直球を捉えた。打球が右翼席に向かって伸びると、右翼ブラッシュは思い切ってジャンプ。しかしグラブは届かず、フェンスを直撃した打球は無人の外野グラウンドに転がった。一塁側のオリックスベンチは総立ちで手を回す。チームでは02年8月25日西武戦(神戸)の進藤以来のランニング弾が決勝点となった。なおも2死二、三塁で、宗と同じく途中出場の小田が2点適時三塁打を放ち、試合を決定づけた。 西村監督は「何があっても最後まで諦めない。ベンチでも声が出ている。(26日は)週の締めくくりですし、また全員で戦っていきたい」と、ベンチで声を張る伏見や白崎ら中堅組の存在感も評価した。 今カードは4勝1分け。引き分けを挟んで今季初の4連勝と波に乗る。最大8あった借金を3に減らし、5位ながら首位ソフトバンクまで3ゲーム差。控え組の奮闘も目立つ。ムードは良い。大混戦の主役は、オリックスだ。【真柴健】

◆楽天三木肇監督(43)が失点の続く救援陣へ変わらぬ信頼を示した。 先発塩見が6回1失点と試合を作り、1点リードの7回から牧田へスイッチ。だが、オリックス・ロドリゲスに初球を捉えられ同点ソロを被弾。その後重盗で勝ち越しを許した。 同点に追いついた後の9回、守護神森原が登板。しかし、宗の右翼フェンス直撃のランニング本塁打で決勝点を許し、小田の2点適時三塁打で追加点を与えた。 今カード5試合を終え、7回以降は26失点。三木監督は「信頼しているリリーバーなので、牧田から3人で今日は何とか、という気持ちがあった。今日はうまくいきませんでしたけど、明日からしっかりやってもらおうと思います」と期待を込めた。 開幕からフル回転するブルペン陣への負担については「疲れが出てくる時期というふうには思いたくない。やっぱりプロなので、疲れていてもいろんなことがあっても、プロとしていろんな手を尽くすことが大事。疲れていたからダメだとか、調子が悪いから無理だとかそういうことは僕は違うと思う。僕自身もしっかりそう思うところもありますから、チームとしてその日にできることに最善を尽くすことが大事。勝負事なので結果が悪いとなかなか思い切ってプレーできなくなることもある。僕も含めて明日の試合に向けてしっかり準備したい」と前を向いた。

◆楽天藤田一也内野手(38)が背面キャッチで連敗中のチームを勇気づけた。 同点の8回の守備から途中出場。1死一、三塁、オリックス・ロドリゲスが右翼と二塁間へ放った飛球へ猛ダッシュ。後ろ向きのままランニングキャッチし、勝ち越しを防いだ。 三木監督は「さすがですね。いろんなキャリア、経験がある。点差があったり自分のペースでできている時はいいプレーができるんでしょうけども競った時、緊張感、プレッシャーのかかる時にあのようにしっかりしたプレーができるというのはナイスプレーだと思う。若い選手は藤田の背中を見ながら、いろんなことを考えてほしいなと思います」と称賛した。

◆楽天は引き分けを挟み、今季最長の4連敗を喫した。 先発塩見が6回1失点と試合を作るも牧田、森原が失点。3失策も重なり終盤に崩れた。浅村が4番から今季初の3番に入るなど打線も組み替えたが決定打が出なかった。最大8の貯金は2。三木監督は「競った時に細かいプレーを詰め切れていない。1つのプレーの意味を念頭において、自信を持って気持ちで負けないようにやることが大事」と選手へ投げかけた。

◆オリックスの田嶋は3-2の七回の失点を悔やんだ。2安打と四球で1死満塁のピンチを招いて代打銀次に犠飛を許して追いつかれ「失投が多く目立っていて、それが失点につながった。味方が勝ち越した直後だっただけに何とか抑えたかった」と唇をかんだ。  7回3失点で3試合ぶりの2勝目はならなかった。それでも今季の全6試合で失点は3以下。チームは4連勝し「七回までゲームをつくることができたという部分では良かったと思う」と手応えも感じていた。

◆楽天は救援陣が踏ん張れず今季ワーストの4連敗を喫した。2-1の七回に牧田を投入して逃げ切りを図ったが、2点を失い逆転された。3-3の九回も抑えの森原が3失点と打ち込まれた。  先発塩見の6回1失点の好投を生かせなかった。開幕から快進撃を支えた救援陣の不安定さが目立ち、三木監督は「疲れていても、いろんなことがあっても、プロとして手を尽くすのが大事」と奮起を促した。

◆オリックスが今季初の4連勝を飾った。3-3の九回に宗の1号ランニング本塁打と小田の2点三塁打で3点を勝ち越した。八回を抑えた山田が2勝目。九回はディクソンが締めた。楽天は抑えの森原が崩れて4連敗を喫した。

◆ボールの行方を見ながら、迷わず俊足を飛ばした。途中出場のオリックス・宗がプロ初のランニング本塁打。決勝点をたたき出し、チームを今季初の4連勝に導いた。  「行けるところまでは走ろうと思って頑張った。うれしい」  七回に代走で出場して迎えた3-3の九回だ。先頭打者でこの日初打席に立った。楽天・森原の低めの直球を振り抜くと、打球は右翼フェンスを直撃。跳ね返った球が転々とする間に一気に生還すると両手を上げて喜びを爆発させた。球団では2002年の進藤達哉以来、18年ぶりのランニング本塁打だ。  自慢の足で流れを呼び込んだ。2-2とした七回1死一、二塁で代走として出場。2死一、三塁で、三塁走者として一塁走者のスタートに合わせて本塁に突入し、捕手と激しく衝突しながらセーフとなり、見事に重盗を決めて得点した。  神奈川・横浜隼人高から2015年にドラフト2位で入団して6年目。外野手登録だが、元々は遊撃手で三塁手としても起用されている。スタメン出場は15日のソフトバンク戦(京セラ)から遠ざかっているが、内外野をこなす万能選手としてチームへの貢献度は高い。「最近スタメンで試合に出ることが少ない中で、いいプレーができて良かった」と目尻を下げた。  チームは逆転勝利で4連勝とし、借金を3まで減らした。西村監督は「何があっても最後まで諦めていない。ベンチも声が出ている」と納得の表情。反撃の夏はこれからも続く。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
17141 0.548
(↓0.019)
-
(-)
88143
(+7)
124
(+9)
37
(+2)
18
(-)
0.243
(↑0.003)
3.730
(↓0.14)
2
(-)
楽天
16141 0.533
(↓0.019)
0.5
(-)
89172
(+3)
132
(+6)
33
(+1)
23
(+1)
0.267
(↓0.002)
4.020
(↓0.03)
3
(-)
西武
15141 0.517
(↓0.019)
1
(-)
90134
(-)
144
(+5)
26
(-)
16
(-)
0.244
(↓0.003)
4.500
(↓0.02)
4
(-)
ロッテ
16150 0.516
(↑0.016)
1
(↑1)
89121
(+5)
136
(-)
23
(-)
30
(+2)
0.240
(↓0.001)
4.280
(↑0.15)
5
(-)
ORIX
13163 0.448
(↑0.019)
3
(↑1)
88127
(+6)
139
(+3)
28
(+2)
30
(+4)
0.245
(↑0.001
3.960
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
13172 0.433
(↑0.019)
3.5
(↑1)
88122
(+9)
144
(+7)
29
(+3)
21
(+1)
0.221
(-)
4.090
(↓0.1)