西武(☆8対3★)ロッテ =リーグ戦6回戦(2020.07.21)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:今井 達也(2勝3敗0S)
敗戦投手:美馬 学(2勝2敗0S)

本塁打
【西武】中村 剛也(4号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は1―3で迎えた5回裏、スパンジェンバーグの適時打と鈴木の犠飛で3点を奪い、逆転に成功する。続く6回には、スパンジェンバーグと鈴木の適時打などで4点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・今井が今季2勝目。敗れたロッテは、先発・美馬が8失点と精彩を欠いた。

◆ロッテは1回、4番安田の中前適時打で先制。2回は藤岡の適時打で追加点。西武は2回、中村の4号ソロで1点を返した。 2点追う西武は5回、無死満塁でスパンジェンバーグが同点右前適時打。鈴木が勝ち越し犠飛。6回は4得点で突き放した。 大量リードを守りきった西武は、2試合ぶりの勝利で3位に浮上した。今井が2勝目。2連敗を喫したロッテは、4位に転落した。美馬は2敗目。

◆ロッテ安田尚憲内野手がプロ3年目にして初めて4番でスタメン出場。 初回2死二塁で、フルカウントから西武今井の151キロ外角直球をはじき返し、強烈な先制の中前適時打を放った。4番については「気負わず頑張ります」とあくまで平常心で、5回2死一塁の第3打席でも今季3度目のマルチ安打となる右前打をマーク。井口監督も「チャンスにしっかりとしたバッティングをしている」と評価した。一方、第2、第4打席では見逃し三振で、一塁走者が盗塁死し、いずれも三振ゲッツー。それでも井口監督は「安田が今、一番ボールが見えている。三振した球もおそらくボール球だと思う」とかばった。

◆西武中村剛也内野手が起死回生の4号ソロを放った。2点を追う2回に左中間スタンドへアーチ。1発で追い上げムードを演出して、逆転劇へつなげた。 本拠地有観客試合初日に、ファンの前で代名詞の本塁打を届け「メットライフドームで久しぶりにお客さんが入った中で打てたことは、すごくうれしかったです」と喜んだ。

◆西武が2人の"汚名返上打"で3位に浮上した。初回に鈴木将平外野手(22)とコーリー・スパンジェンバーグ外野手(29)が、左中間へのフライをお見合い。先制点献上につながるミスとなったが、5、6回に2人で計6打点を挙げる活躍をみせ、名誉挽回した。本拠地メットライフドームで初の有観客試合となった"開幕戦"をファンとともに勝利で飾った。汚名をぬぐい去るには、十分だった。2点を追う5回無死満塁の絶好機。スパンジェンバーグは初球を狙い打ちした。右前へ運び同点。さらに犠打で二、三塁とすると、もう1人の挽回を期す男、鈴木が初球を狙う。右犠飛で勝ち越しに成功。6回にも2人でダメ押しし、3打点ずつを挙げた。プロ初のお立ち台に立った鈴木は「取り返してやろうという気持ちはあったので、それが結果につながってよかった」と胸をなで下ろした。 今季初めてファンを迎えてのホーム戦。その瞬間だけは、歓喜がため息に変わった。1回の守備。打ち取ったマーティンの左中間への平凡な当たりを、2人がお見合いする形で二塁打とした。打球を見失ったスパンジェンバーグ。中堅としてフォローしきれなかった鈴木は、先発今井と同期入団。「同い年の今井なので、悪いことをしたな、と多少は思っていた。今井を勝ち投手にできてよかった」と気遣った。 「ポスト秋山」が3連覇へのカギになる。特に9試合連続で「1番中堅」を任される鈴木は、レッズ秋山の直系の後輩として期待を受ける。それでも「もちろん、なっていかないと、とは思いますが、自分は自分なので。すぐに求めすぎずにやれたらいい。1番センターって期待されることが多いけど、それをはね返して、無視してやれたらいいと思う」。周囲の雑音には耳を傾けず、地に足つけて強気に言い切る。 本拠地"開幕戦"を、ライオンズ70周年記念の復刻ユニホームで勝利。新たな戦力を熟成させながらチームは3位浮上した。「"1番鈴木将平"が新鮮な感じに思われているかもしれないので、どんどんそれが当たり前のようになればいい。早く山賊打線の一員になれたらいい」。今季の山賊は、戦いながら強くなっていく。【栗田成芳】 ▼西武辻監督(鈴木について)「将平は勉強中です。今そういう形で1番打っていますけど、皆さんご覧のように、左中間の打球をお見合いするような、ボーンヘッドもしますし。ただ彼のいいところは前向きに向かっていく気持ちが非常にいい。非常にいいヒットでした」

◆ロッテ・安田尚憲内野手(21)が21日、メットライフドームで行われた西武戦の一回に先制適時打を放った。  「打ったのはストレート。先制点が取れて良かったです。初の4番ですが気負わず頑張ります」  一回2死二塁で迎えた第1打席。8日の対戦で2安打を放った相性のいい相手先発・今井の外角真っすぐを捉え、強烈な打球を中前に弾き返した。  強豪・履正社高から入団3年目。初の4番を任された21歳がチームに流れを呼び込んだ。

◆西武が3位に浮上した。1-3の五回にスパンジェンバーグの2点適時打と鈴木の犠飛で3点を奪い逆転。六回に鈴木の2点適時打などで4点を加えた。今井が5回3失点で2勝目。ロッテは美馬が六回途中8失点と崩れて4位に転落。

◆西武の今井は5回3失点で2勝目を手にした。一回、打ち取ったかに見えた飛球を左翼手と中堅手がお見合いして二塁打とされ、安田の適時打で先制を許す。二、四回もピンチで粘れず、1点ずつを失ったが、味方打線の援護に恵まれて勝利が転がり込んだ。  大崩れしなかったことも勝因だが、大事な6連戦の初戦を任されただけに5回での降板には「最低限の仕事しかできなかったので悔しい」と反省を口にした。

◆開幕から約1カ月。西武にとって今季初の本拠地有観客試合で、鮮やかな逆転勝利をファンにプレゼントした。  「声援に背中を押されている感覚があったし、初球から何の迷いもなくバットが出た。"山賊打線"の仲間入りができるよう、これからもどんどん打ちたい!」  静岡高から入団して4年目。初めてお立ち台に上がった鈴木将平外野手(22)の声が自然と弾む。3-3の同点に追いついた直後の五回1死二、三塁。美馬が投じた初球のフォークボールをたたいて決勝の右犠飛。続く六回2死満塁では再びフォークを捉え、右前に駄目押しの2点打を放った。  10日のロッテ戦(ZOZOマリン)から9試合連続で「1番・中堅」として起用され、39打数13安打7打点とチームをけん引する。今季からレッズに移籍した秋山翔吾に弟子入りしたのは、プロ2年目の秋季キャンプ。師弟関係は海を隔てて続いており、新型コロナによる自粛期間にも「練習は、きついなと思ったときにそこからもう一押しできるかどうか」などと助言を受けた。だからこそ、"ポスト秋山"との周囲の期待にも「嫌じゃない」と堂々としたものだ。  この日、ナインは1985~94年で9度のリーグVを果たした黄金期をほうふつさせる「ライオンズ70周年ユニホーム」を今季初着用。当時の1番打者といえば石毛宏典(85~89年)、そして現監督の辻発彦(90~95年)。もっとも、鈴木は「(松井)稼頭央さんがこのユニホームで躍動しているイメージが強い」。98年生まれの22歳らしい感想だった。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16110 0.593
(↓0.022)
-
(-)
93158
(+3)
107
(+10)
28
(+1)
22
(-)
0.276
(↓0.001)
3.780
(↓0.28)
2
(-)
ソフトバンク
15121 0.556
(↓0.021)
1
(-)
92127
(+1)
109
(+2)
34
(+1)
15
(-)
0.246
(↓0.001)
3.760
(↑0.07)
3
(1↑)
西武
13121 0.520
(↑0.02)
2
(↑1)
94127
(+8)
133
(+3)
24
(+1)
14
(-)
0.253
(↑0.002
4.770
(↑0.08)
4
(1↓)
ロッテ
14130 0.519
(↓0.019)
2
(-)
93110
(+3)
129
(+8)
22
(-)
26
(+1)
0.240
(↑0.001
4.640
(↓0.07)
5
(-)
日本ハム
11152 0.423
(↑0.023)
4.5
(↑1)
92107
(+2)
128
(+1)
25
(-)
19
(-)
0.225
(-)
4.100
(↑0.12)
6
(-)
ORIX
10162 0.385
(↑0.025)
5.5
(↑1)
92102
(+10)
125
(+3)
25
(+1)
24
(+1)
0.237
(↑0.006)
4.080
(↑0.05)