西武(★3対4☆)オリックス =リーグ戦5回戦(2020.07.04)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:田嶋 大樹(1勝0敗0S)
(セーブ:ディクソン(0勝1敗1S))
敗戦投手:小川 龍也(1勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】ロドリゲス(2号・5回表ソロ),吉田 正尚(3号・8回表2ラン)

  DAZN
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◆オリックスが逆転勝利。オリックスは3点ビハインドの5回表、ロドリゲスのソロで2点差とする。そのまま迎えた8回に、大城の適時打と吉田正の2ランが飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・田嶋が7回3失点の好投で今季初勝利。敗れた西武は、3番手・小川が痛恨の一発を浴びた。

◆西武森友哉捕手が3試合連続打点をマークした。4回1死一、二塁、オリックス田嶋の初球ツーシームを右前に先制適時打。 「いいスイングができた。チャンスだったのでなんとか走者をかえそうと。(松本)航を援護したいと思っていた」と今季初めて入った5番でポイントゲッターの役割を果たした。

◆オリックスのアデルリン・ロドリゲス内野手(28)が、5回に2号ソロを放った。 「打ったのはカーブ。しっかりと捉えることだけ考えて打席に入っていたよ。まずは点が入ってくれてよかった」と振り返った。西武バッテリーに3球カーブを続けられたが、持ち前の対応力でアーチを描き、1点を返した。

◆西武が松本、オリックスは田嶋が先発。1回にオリックスが2死から吉田正が中前打も後続が続かず。西武も3回まで1安打。 西武は4回に森、中村の適時打で3点を先制。オリックスは5回にロドリゲスが2号ソロを放ち、2点差で終盤に入った。 オリックスは8回の吉田正の3号2ランで逆転勝ち。田嶋が今季初勝利。西武は先発松本が7回1失点の好投も今季初勝利を逃した。3番手小川が初黒星。

◆勝機を嗅ぎつけた。1点を返して2-3で迎えた8回1死一塁。オリックス吉田正尚外野手(26)が小川の甘い球を呼び込んだ。 内角にきた初球132キロを強振。高々と舞った打球は、右翼ポール間際に吸い込まれる逆転3号2ランとなった。「最初はファウルに見えたのでホームランか分からなかった」。時が止まったかのように打球を目で追った直後、笑顔を咲かせてダイヤモンドを周った。これでここ4戦3発。打率も3割8厘まで上昇させてきた。「チームが負けているのは責任を感じている。まだまだここから」。仲間を思う主軸の言葉は重い。 リベンジ成功弾だった。西武の左キラー小川とは4日連続で対戦。ここまで四球、二ゴロ、投ゴロ併殺だったが、1球で仕留めて苦い残像も振り払った。「相手も抑えてくる起用。若いカウントから行こうと思ってました」。同一カード6連戦ならではの一撃で、今季初の逆転勝利に導いた。 打席に立つまでに神経を研ぎ澄ませる。ネクストバッターズサークルで滑り止めのスプレーは使わない。メジャーで主流の「パインタール」を試合直前にバットへ塗って、勝負に挑む。「スプレーだとベタベタするので、自分でロジンを付けて調節するんです。(17年まで在籍した)ブレント・モレルに伝授してもらってからですね」。グリップ部分には塗らず、打席ごとにそれを手につけてなじませる。白いバットの真ん中部分が茶色に変わっているのは、そのためだ。 昨季リーグ王者相手に2勝2敗1分けと五分に戻した。「明日は(山本)由伸が投げる。あと1試合しっかり戦っていきたい」。カード勝ち越しを狙う。【真柴健】 ▼オリックスが0-3の劣勢から、今季初の逆転勝ち。今季12球団最遅での逆転勝利となった。なお今季の球団別最多の逆転勝ちは5度で、ヤクルト、DeNA、楽天、ロッテが記録。

◆西武松本航投手が、7回を投げ1失点の好投も今季初勝利を逃した。「アウトを1つずつという意気込みでマウンドに上がった。その意識を持ち続けることができた」と勝ち投手の権利を持って降板。 だが、中継ぎ左腕の小川が4戦連続対決となった吉田正に2ランを浴び逆転負けを喫した。今カードは2勝2敗1分けの五分に戻された。

◆オリックスの守護神ブランドン・ディクソン投手が今季初セーブをマークした。1点リードの9回に登板。 2死三塁のピンチを背負うも、無失点で試合を締めた。西村監督は「(8回に)勝ち越したので、ヒギンスとディクソンにつないだ。なかなか(勝ちパターンが)決まらなかったのでね。そこが決まっていくとチームとしても乗っていける」と、勝利の方程式に組み入れている助っ人救援陣を信頼した。

◆オリックス田嶋大樹投手が、7回5安打3失点で今季初勝利を手にした。「全体的には調子自体も悪くなかった。四球も少なく、テンポよく投げることができました。7回まで最低限ゲームを作ることができたところは良かったと思います」。 58球目を投じるまで山賊打線から空振りを奪うことはできなかったが、与四球は1つ。7回100球の力投を見せた。西村監督は「ずっと田嶋が良いピッチングをしていたのでね。(田嶋に)勝ちがついてくれて良かったですね」と笑顔を見せた。

◆オリックス・吉田正尚外野手が4日、西武戦(メットライフ)に「3番・右翼」で出場。八回に逆転の2ランを放った。  大城の適時打で2-3の1点差と迫り、なおも1死一塁。代わったばかりの西武3番手・小川の初球をとらえ、右翼ポール際へ滞空時間の長い3号2ランを放った。  前日3日の一戦では好機で小川の前に併殺打に仕留められていただけに、すぐさまリベンジを果たした形だ。

◆オリックスは1-3の八回に大城の適時打、吉田正の3号2ランで3点を奪い逆転した。田嶋が7回5安打3失点で今季初勝利を挙げ、九回はディクソンがしのぎ今季初セーブ。西武は松本が7回1失点と好投したが、救援陣が崩れた。

◆西武の森が3試合連続で打点を挙げた。0-0の四回1死一、二塁で右前へ適時打。田嶋の内角寄りの初球を積極的に打ち返し「いいスイングができたと思う。チャンスだったので、何とか走者をかえそうと思った」と振り返った。  6月はやや低調だったが、7月に入って2日の試合で今季1号を含む3安打4打点をマークするなど上り調子。チームは逆転負けを喫したが、昨季、パ・リーグの首位打者と最優秀選手(MVP)に輝いた本領を発揮し始めた。

◆オリックスの田嶋は3試合目の登板で今季初勝利を挙げた。コースを丁寧に突いて7回を5安打3失点で粘ると、1-3の八回に打線が逆転してくれた。「テンポ良く投げることができた。四回の失点した場面は反省しないといけないが、最低限、ゲームをつくることができたところは良かった」とうなずいた。  チームは八回をヒギンス、九回を不調だったディクソンが抑え、勝ちパターンの継投で逃げ切った。西村監督は「そこが決まらないでいたので決まっていくとチームとしても乗っていける」と目尻を下げた。

◆今年も夏男は健在だ。オリックス・吉田が逆転の3号2ラン。右翼ポール際へ滞空時間の長いアーチを描き、チームに勝利をもたらした。  「最初、ファウルか本塁打か分からなかったので必死に走っていたんですけど、(審判の)手が回っていたので。入って良かったです」  1-3で迎えた八回、1点を返してなお1死一塁で、前夜は好機で併殺打に抑えられた小川の初球を仕留めた。7月に入り、4試合で3発目。打率4割(15打数6安打)、6打点と打ちまくっている。昨季も7月は打率・357で7発、21打点。夏男ぶりに「誕生日月(15日)ですし、そういうのもあるのかな」と笑った。  「チームが負けているのは責任を感じますし、得点圏打率(・222)も低い。まだまだです」。向上心を燃やす主砲が、チームを上昇気流に乗せる。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1040 0.714
(↑0.022)
-
(-)
10685
(+3)
44
(+1)
15
(+1)
15
(+1)
0.299
(-)
2.980
(↑0.1)
2
(1↓)
ロッテ
950 0.643
(↓0.049)
1
(↓1)
10657
(+1)
56
(+3)
14
(-)
15
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.960
(↑0.01)
3
(-)
西武
761 0.538
(↓0.045)
2.5
(↓1)
10663
(+3)
65
(+4)
13
(-)
8
(+2)
0.245
(↓0.003)
4.040
(↑0.08)
4
(-)
ソフトバンク
671 0.462
(↑0.045)
3.5
(-)
10660
(+8)
61
(+3)
16
(+1)
11
(-)
0.233
(↑0.009)
4.290
(↑0.11)
5
(1↓)
日本ハム
581 0.385
(↓0.032)
4.5
(↓1)
10649
(+3)
74
(+8)
13
(-)
6
(-)
0.213
(-)
4.870
(↓0.17)
6
(-)
ORIX
3101 0.231
(↑0.064)
6.5
(-)
10647
(+4)
61
(+3)
12
(+2)
8
(-)
0.222
(↑0.001
3.980
(↑0.08)