広島(★3対9☆)阪神 =リーグ戦1回戦(2020.07.04)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:岩貞 祐太(1勝1敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(2勝1敗0S)

本塁打
【阪神】マルティネス(2号・1回表2ラン),大山 悠輔(1号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆阪神が連敗を4で止めた。阪神は初回、マルテの2ランで先制に成功する。その後は4回表に近本の2点適時打、7回には糸井の適時打が飛び出すなど、小刻みに加点した。投げては、先発・岩貞が6回3失点の好投で今季初勝利。敗れた広島は、先発・大瀬良が誤算だった。

◆阪神の4番ジェフリー・マルテ内野手(29)が先制2ランを放った。 初回、1番近本が内野安打で出塁し、2死二塁の先制機。マルテは広島先発の右腕大瀬良が投じた初球、甘く入った144キロ直球を完璧に捉えた。打球は弾丸ライナーで左中間席に飛び込む2号2ラン。開幕から2試合連続完投勝利を挙げている相手エースから幸先よく先制点を奪った。 「チャンスで自分の仕事がしたかったし、最高の結果になって良かったよ」 チームは開幕から12戦で2勝10敗。4連敗中と苦しんでいるが、2勝はいずれもマルテが打点を挙げている。データ的にも、勝利に近づく4番の一打となった。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)にアクシデント発生か? 4番三塁で出場したマルテが不可解な途中交代だ。3回守備からベンチに下がり大山に交代した。 先制弾を放っていた。初回、1番近本が内野安打で出塁し、2死二塁の先制機。マルテは広島先発の右腕大瀬良が投じた初球、甘く入った144キロ直球を完璧に捉えた。打球は弾丸ライナーで左中間席に飛び込む2号2ラン。開幕から2試合連続完投勝利を挙げている相手エースから幸先よく先制点を奪った。 「チャンスで自分の仕事がしたかったし、最高の結果になって良かったよ」 チームは開幕から12戦で2勝10敗。4連敗中と苦しんでいるが、2勝の試合はいずれもマルテが打点を挙げている。データ的にも、勝利に近づく4番の一打だったが、打ったマルテはまさかの途中交代となった。

◆広島大瀬良大地投手(29)が4回8安打5失点で降板した。開幕から2試合続けて完投勝利を挙げていたが、この日は精彩を欠いて責任投球回数を投げきることもできなかった。 前日のナイター試合からスライドして午後2時にマウンドに上がった。今季初めて1回の先頭打者を内野安打で出塁を許すと、2死後にマルテへの初球が甘くなり左中間席へ運ばれた。2回も1点を失うと、4回は連打から招いた2死二、三塁から近本に右翼線にはじき返されて2失点。4回まで毎回安打を浴び、降板となった。

◆阪神が1週間ぶりとなる勝利を挙げた。初回に4番ジェフリー・マルテ内野手(29)が2号2ランを放ち、2回には近本光司外野手(25)の中犠飛、4回には近本の今季初タイムリーとなる右前2点適時打。広島のエース大瀬良から5点を奪った。 前カードの中日3連戦では今季2度目の「3タテ」を食らい開幕から4カード連続の負け越し。2勝10敗と両リーグ最速の2桁黒星を喫していた。チーム打率はこの試合まで2割1厘。中でも近本は規定打席到達者ワースト2位の打率1割4分9厘と深刻だった。 近本は7回の4打席目にも遊撃手のグラブをはじく左前打をマーク。今季初の猛打賞を記録した。低空飛行を続ける矢野阪神の象徴となっていたリードオフマンが、チームを勝利に導いた。 先発岩貞祐太投手(28)は6回3失点と力投で今季初勝利。リードを広げた試合終盤も7回岩崎、8回スアレスと勝ちパターンを惜しみなく投入した。 1番近本、4番マルテ以外も6番ボーア、7番梅野の2人が今季初の猛打賞を記録。9回には途中出場の大山に今季1号が飛び出した。苦しんでいた打線がともに今季チーム最多の15安打9得点と活発だった。

◆最下位阪神が広島を破り連敗を止めた。先発岩貞が今季初勝利。

◆阪神が1回にマルテの2号2ランで先制。2回には近本の犠飛で1点を追加した。マルテは3回の守備から途中交代した。 阪神は4回に2点を加点。ここまで2戦連続完投の広島大瀬良を4回でKO。広島は6回に鈴木誠の2点打などで3点を返した。 阪神が7回に2点を挙げるなど終盤の加点で突き放し、連敗を4でストップ。先発岩貞は6回3失点で今季初勝利。広島先発の大瀬良は今季初黒星で2勝1敗。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手(29)が左足ふくらはぎの張りで途中交代した。4番三塁で出場し、初回に先制の2号2ランを放ったが、3回守備から大山に交代した。 矢野燿大監督(51)は「無理させても、それが余計に長くなるということも考えられたんで、すぐに出すという感じではなかった。ちょっと様子を見ます」と説明した。

◆阪神先発の岩貞祐太投手(28)が、故郷熊本を勇気づける今季初白星だ。開幕から3度目の先発マウンドで6回3失点。過去3度の対戦でいずれも負けていた広島のエース大瀬良との投げ合いで力投した。 「先制してくれていたので、思いきって腕を振っていくことだけを考えて投げました」 初回に2点の先制点をもらうと、課題の立ち上がりは丁寧に入った。1番ピレラから3者凡退。ここ2戦とも失点している初回を無失点に抑え、流れに乗った。2回以降は毎回走者を背負ったが、5回まで無失点と粘った。「梅野が配球でいい部分を引き出してくれた」。伸びある直球にチェンジアップ、フォークと落ちる2球種を使い分け、的を絞らせなかった。6回に3失点したが、9安打を浴びながら無四球で試合をつくった。 地元を思い、懸命に左腕を振った。出身の熊本を含む九州南部は3日夜からの大雨で大きな被害が出ている。ヒーローインタビューでは「やっぱり心配が第一。これ以上、被害が大きくならないことを祈るしかないという気持ちです」と不安げな表情を浮かべた。16年に熊本地震が発生した後、故郷へ支援金や野球道具の寄付を行っている。「地震の時もそうですが、今が(被害の)ピークじゃない」。離れた広島の地から、エールを白球に込めた。 チームの連敗を止める好投は、自身の嫌なデータも振り払った。試合前まで広島戦は1勝12敗と苦手にしていたが、関係なかった。矢野監督は好投をたたえた上で「ナイスピッチングと言ってあげたいけど。やっぱりサダにはもっと高いところを目指してほしい」と高い期待を込めた。 岩貞自身も90球での降板に「6回までしか投げられなかったのは大いに反省しないといけない」と、課題も持ち帰った。虎党が待ちわびた1週間ぶりの勝利。「今日の1勝を明日以降にしっかりつなげて、チームが浮上していけるキッカケに」。チームにも地元熊本にも、勇気を与える1勝となった。【奥田隼人】 ▼岩貞は広島戦で、18年9月5日以来の通算2勝目。前年までこのカード12敗と、大の苦手としていた。また大瀬良と投げ合った過去3試合でいずれも敗戦投手となっていたが、ようやく一矢報いた。 ▼岩貞は6イニング3自責点のクオリティースタート(QS)。阪神先発投手陣は今季13試合中7試合でQSを満たしており、QS率53・8%はセ・リーグ最高だ。

◆完全復活や~! 阪神近本光司外野手(25)が、今季初の猛打賞に3打点の活躍で、チームの連敗を4で止めた。前日3日は雨天中止。打率1割台と苦しんでいた男は、福留から「打撃指導」を受け、すぐに結果につなげた。近本で活気づいた打線は、これまでの貧打がうそのように、ともに今季最多の15安打9得点。広島に大勝し、過酷な9連戦の初戦を白星で飾った。近本の目の色は変わっていた。3点リードの4回2死二、三塁。広島の先発大瀬良の2球目だった。この日最速で渾身(こんしん)の150キロ直球を引っ張るダメ押しの2点適時打。「あそこで1点取れるかどうかで大きく流れも変わってくると思った」。試合前時点で得点圏では9打数無安打だったが、ようやく勝負強さを発揮。2試合連続完投勝利と、波に乗っていた鯉のエースを打ち砕いた。 初回は先頭で二塁への内野安打で出塁し、7回には4番手今村の直球を左前へ運んで今季初の猛打賞。直後にリーグトップタイとなる4個目の盗塁も決めた。「勝利にしっかりつながったという点で、チームとしても良い流れを持っていきたいなと思った」。2回には犠飛、8回には四球を選び、この日は全5打席で役割を全うした。 前日3日は雨天中止。打率1割台と苦しむ男は、プロ17年目の福留からマツダスタジアムの室内練習場で助言を受けた。足の上げ方やタイミングの取り方など、ひと言ひと言に熱心に耳を傾けた。「技術って(1日では)そんなに変わらないと思うんですけど、気持ちで動き方も変わる。昨日の練習が良かったかなと思います」。球界現役最年長43歳の金言を胸に一夜明けの試合前もバットを振り続け、「福留塾」をすぐに結果につなげた。 チームの連敗は4でストップ。これまでの貧打がうそのように、15安打9得点で広島に大勝した。矢野監督も「本当にいい内容の中身のある試合ができた。チーム全体として、何とか明日につなげたい、つなげられるような内容だった」と納得顔だ。昨季リーグの新人最多安打を更新した近本もようやく打率が2割台に乗り、復調の気配が漂う。過酷な9連戦の初戦は白星。近本の上昇に連動し、チームもここから巻き返していく。【只松憲】 ○...猛打賞の近本にひやりとする場面があった。4回に二塁を狙って盗塁死となった際、遊撃手田中広と接触して左膝を痛めた。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、心配した矢野監督やトレーナーが駆け付けた。その後は中堅守備を無難にこなし、試合後は膝の状態について「大丈夫です」と力強く話しており、軽傷だったようだ。 ▼近本の1試合3打点は自己最多タイで、昨年7月21日ヤクルト戦以来プロ4度目。今季の打点は6月21日巨人戦の初回先頭打者ソロ本塁打以来。今季は前試合まで得点圏に走者を置き11度打席に立ち、9打数ノーヒット、打点も0。この日は2回1死一、三塁での犠飛、4回2死二、三塁からの2点適時打と、初めてチャンスを生かした。 ▼近本の猛打賞は今季初で、19年9月18日ヤクルト戦3安打以来。昨年は13度あり、これはセ新人では2位タイだった。

◆開幕から2試合連続完投だった広島大瀬良大地投手が4回74球、毎回の8安打5失点で今季初黒星を喫した。 1回2死二塁から4番マルテへの初球が甘く入った。完璧に捉えられた打球は左中間最深部への先制2ラン。さらに2回に近本の犠飛で1失点。4回は無死二、三塁から2つのアウトを奪うも、近本に右翼線への二塁打を許し2点を追加された。昨季被打率4割の近本に、1回の先頭打者安打を含め2安打3打点1得点とやられた。 開幕から2試合で116球、132球を投げ、登板予定だった前日3日は午後5時45分に中止が決定。ナイターゲームからデーゲームへのスライド登板だった。「そこを言い訳にするのは簡単。いろいろ考えながら準備してきた。自分の中ではそんなに影響があったとは思わない」。チームを背負うエースとして、疲労の影響は否定した。 開幕からの完投記録も止まり、今季初黒星でチームは3連敗で借金1となった。佐々岡監督は「開幕から2試合とも完投してくれた。切り替えて次の登板に備えてくれと伝えました」と励ました。次回は中5日で10日中日戦が見込まれる。【前原淳】

◆途中出場の阪神大山悠輔内野手が今季1号を放った。 負傷交代のマルテに代わって3回の三塁守備から出場し、先頭打者の9回に中崎の直球を右翼席に運んだ。 「自分のスイングをすることが出来ました。点差は何点あってもいいですし、追加点を取ることが出来て良かった」。7回には二塁内野安打を放っており、今季初のマルチ安打となった。

◆阪神の4番ジェフリー・マルテ内野手が、V弾のち途中交代となった。鮮やかな先制パンチは初回。2死二塁で広島大瀬良の初球、甘く入ってきた直球を一振りで完璧に仕留めた。左中間席へ先制2号2ラン。「チャンスで自分の仕事がしたかったし、最高の結果になって良かったよ」。相手エースにダメージを与える会心アーチだった。 だが、その後は今後が心配される交代シーンとなった。3回の第2打席で遊ゴロに倒れると、その裏の守備を迎える際に交代がコールされた。左ふくらはぎの張りを訴えたため、大事をとった措置とみられる。矢野監督は「無理させても、余計に長くなるということも考えられたんで。ちょっと様子見ます」と説明。5日以降の出場については「ケガというのは今日の今日で、それは分からないから。明日になって悪くなる場合もあれば、思ったよりも(軽傷)というのもあるので。今日の段階で言えることはない」と語り、当日の様子を見て決める。 マルテはここまで打率2割8分9厘、2本塁打、5打点。開幕3戦目から4番に座るスラッガーの負傷の程度が注目される。

◆阪神と広島の上本兄弟が初めて同試合に先発出場した。 そろって「2番二塁」でスタメン。34歳の誕生日を迎えた阪神の兄博紀は2犠打を決め、8回には追加点となる犠飛。「1点でも多く取っておきたい試合展開だったので、最低限の仕事をすることができて良かったです」。今季初先発となった広島の弟崇司は、6回に中前へ今季初安打。ユニホームを分けた上本兄弟が、同じグラウンドで躍動した。

◆阪神近本が、今季初の猛打賞に3打点の活躍で、チームの連敗を4で止めた。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -打線が得点機でつながった 矢野監督 こういう流れを作りたい。こういう野球なので、うちは。もちろん先制も大きかった。マルちゃんの1発も大きかったけど、その次の流れで言うと(4回の)チカの2死から、あそこで点取れないと、流れが向こうにいっちゃうところで、チカが打った。(近本は)昨日、(福留)孝介も一生懸命教えてくれて、ヒントになった部分もあったと思うし、これで吹っ切っていってくれたらなと思います。 -ボーアも3安打 矢野監督 やっぱり振っていって怖いバッターなんでね。今日みたいにどんどん打ちにいって。 -ヘッドスライディングも 矢野監督 本人も行く気満々でね。チャレンジするというのは俺の野球としてはOK。いいんじゃないですか。 -岩貞も好投 矢野監督 (6回は)俺の中でアイツに求めるところっていうのは、2点で帰ってきてくれるところまで。打線がリズム作って、サダがリズム作って、というのは俺も重々承知の上だけど、そこまで投げ切ってほしいなっていうのは思っています。 -打線は大瀬良に対して早めのカウントから 矢野監督 みんなの思い切っていこうというところが、結果につながったと思う。もともとそういう気持ちでやっているのだけど、なかなか結果が伴ってこない中で慎重になりすぎていた部分があるんでね。本当にいい内容、中身のある試合ができた。(大山)悠輔もいいホームランが出た。みんなそれぞれいい絡みをした。攻撃とか、(岩崎)優もね、落ち着いたピッチングだったと思う。チーム全体としてね、何とか明日につなげたい、つなげられるような内容だった。 -明日はエース西勇に白星をつけたい 矢野監督 もちろんね、打線の援護はいると思うけど、そこがないとね、うちも上にはいけない。今日みたいな、後の選手が出ていける場面も作れるし、どんどん点とるっていうのは必要だなと思います。

◆広島中村恭平投手は8回に今季初登板し、1回1失点だった。安打と2四球などで1死満塁とし上本に犠飛を打たれた。 「いい球もあったが、まだまだ確率が悪いので、いい球の確率を上げていきたい。無駄な四球から失点したので反省です。次は抑えられるように頑張りたい」。まずはビハインドの展開から結果を残して信頼を獲得する。

◆広島菊池涼介内野手が2試合連続でスタメン落ちした。 佐々岡真司監督は「たいしたことはないんだけどね。今日まで様子を見た。練習もしているし、明日からはしっかりと出てくれると思う」。

◆広島大瀬良大地投手(29)が4回8安打5失点で今季初黒星を喫した。球団の開幕投手では84年北別府以来となる3試合連続完投を目指した登板で、立ち上がりから精彩を欠き、責任投球回数を投げ切れなかった。今季の本拠地初戦をエースで落とし、チームは3連敗で借金1となった。まだ4回裏。広島の攻撃が終わっても、大瀬良は一塁側ベンチで両腕を組んでしばらくグラウンドをじっと見つめた。開幕から2試合、最後まで立ち続けたマウンドを4回で降りた。74球を投げ、毎回の8安打と打ち込まれて5失点。無観客で赤く染まらなかった本拠地開幕で、今季初黒星を喫した。 精彩を欠いた。1回2死二塁から4番マルテへの初球が甘く入り、左中間席へ運ばれた。得点圏で迎えた中軸相手にあまりにも不用意な1球で「僕がやっちゃいけない投球」と猛省。先制2ランが、今季初の1試合複数失点となった。2回は近本の犠飛で1失点。4回も無死二、三塁から2アウトを奪いながら、近本に1ストライクから150キロを右翼線にはじき返された。今季初となる1回の先頭打者安打を含め、昨季被打率4割の天敵に、2安打3打点1得点とやられた。 開幕から116球、132球を投げ、連続完投中だった。登板予定だった前日3日のナイター中止から、デーゲームへのスライド登板。「そこを言い訳にするのは簡単。いろいろ考えながら準備してきた。自分の中ではそんなに影響があったとは思わない。野手も中継ぎもギリギリまで戦って移動している。僕よりもしんどい。言い訳にできない」。エースとして、疲労面の影響は強く否定した。 開幕からの連続完投記録は止まり、今季初黒星でチームは3連敗となった。佐々岡監督は「開幕から2試合とも完投してくれた。切り替えて次の登板に備えてくれと伝えました」と背中を押す。次回は中5日で10日中日戦が見込まれる。「(完投を)2回はできたけど、(いい投球を)続けることができなかった。まだまだ成長していく過程にいる。この悔しさを糧にして次回頑張ります」。真のエースへの険しい道のりで立ち止まっていてはいられない。【前原淳】

◆敗戦の中で広島4番鈴木誠也外野手が5試合ぶり猛打賞で気を吐いた。 阪神先発岩貞から4回は中前打。6回無死二、三塁で143キロを右中間にはじき返す2点二塁打に「ランナーをかえせて良かったです」とコメント。5点ビハインドの8回にもスアレスから中前打を放って意地を見せ、打率は3割8分3厘に上昇した。

◆広島上本崇司内野手が実兄の阪神博紀と同じ「2番二塁」で先発出場した。 チームメートから「アニキに負けるな」と声が掛かる中、安定した守備備を披露。打撃でも6回に中前打を放ち、チーム初得点のホームを踏んだ。「練習でもやることはやっていた。違和感なくすんなり入れたと思います」。菊池涼の先発復帰が見込まれる5日には「代走で頑張ります」と、再び切り札として準備する。

◆阪神近本光司外野手(25)が、今季初の猛打賞に3打点の活躍で、チームの連敗を4で止めた。▼阪神が今季最多の9得点で快勝を収めた。打線が得点圏に走者を置く場面を14度作り、ここから8得点。前試合までチーム得点圏打率1割5分6厘(64打数10安打)だったが、ようやくチャンスを生かす攻撃ができた。 ▼上本が8回1死満塁から記録した犠飛は、阪神が今季満塁から挙げた初の得点。これまで延べ6人の打者がいずれも凡退していた。なお今季12球団唯一の満塁での無安打は継続中。そろそろ絶好機に大量点を挙げたい。

◆広島-阪神戦で阪神の兄博紀、広島の弟崇司の上本兄弟がともに2番二塁で先発した。上本兄弟が同じ試合でそろって先発は初めてになる。 兄弟が敵味方に分かれて同じ打順、同じポジションで先発は珍しく、55年の広岡富夫(広島)と達朗(巨人)以来、65年ぶり。6月5日に6番遊撃、7月7日に7番遊撃、8月14日に7番遊撃と、この年の巨人-広島戦で3度同じ打順、同じポジションで先発した。

◆広島・上本崇司内野手(29)が4日、マツダスタジアムでの阪神戦(マツダ)に「2番・二塁」で今季初スタメンを飾った。兄・上本博紀内野手(34)も「2番・二塁」でスタメン出場しており、故郷広島での仁義なき戦いに注目が集まる。  上本がスタメン出場したのは6月23日のオリックス戦(マツダ)以来377日ぶり。不振の菊池涼介内野手(30)の代役として期待に応えたい。

◆阪神は一回、「4番・三塁」で出場したジェフリー・マルテ内野手(29)が今季2号の2ランを放ち先制した。  広島の先発は、この試合まで2試合連続で完投勝利を挙げているエースの大瀬良。2死二塁からその初球だった。真ん中付近に甘く入った144キロ直球を一閃。打球は左中間スタンドへ弾んだ。6月23日のヤクルト戦(神宮)で放って以来の一発に「ずっと先制点を取れていなかったので、自分の仕事がしたかったし、最高の結果になってよかったよ」とうなずいた。  4連敗中と苦しいチーム状況のなか、打撃不振で苦しんでいた近本光司外野手(25)が先頭で二塁内野安打を放ち作った好機を、4番のひと振りでものにした。チームに勢いをつける幸先のいい滑り出しとなった。

◆阪神のジェフリー・マルテ内野手(29)が4番・三塁で先発した4日の広島戦(マツダ)で三回の守備からベンチに退いた。一回には先制の2号2ランを放ったが、三回1死からの第2打席は遊ゴロ。その裏に大山と交代した。アクシデントが発生したもようだ。マルテは開幕3戦目からボーアに変わって4番に座り、貧打にあえぐ打線の中で打率・279と好調をキープしていた。

◆ボーアが大ハッスルのプレーで士気を高めた。三回の第2打席、2死から打席に向かうと、大瀬良の136キロカットボールを引っ張った。打球はあと少しでホームランという大飛球。打球が右翼フェンスに直撃すると、迷わず二塁へ突き進んだ。広島の右翼は強肩の鈴木誠。気迫のヘッドスライディングも届かずアウトにはなったが、新助っ人のハッスルプレーに、矢野監督も苦笑いだ。しばらくグラウンドに倒れこんだボーアだが、すくっと立ち上がり軽やかな足取りでベンチへ戻った。  B砲の身体は無事だったがのだが...。193センチ、122キロの巨体が繰り出したヘッドスライディングに耐えきれなかったのはベルト。バックル部分が破損し、慌てて北條らが代わりのベルトを用意。4連敗中と沈みがちなチームにB砲が"珍"プレーで元気を与えた。

◆広島・大瀬良大地投手(29)が4日、本拠地開幕となる阪神戦(マツダ)に先発し、8安打5失点で今季最短となる4回で降板した。  一回先頭の近本に中前打、上本の犠打で1死二塁のピンチを招き、2死後、マルテに先制2ランを被弾。近本には二回1死一、三塁で中犠飛、四回2死二、三塁でも右翼線2点打を許し、さらに3点を失った。佐々岡監督はこの回限りでエースの降板を決断した。  6月19日のDeNAとの開幕戦(横浜)では4安打1失点、同26日の中日戦(ナゴヤドーム)では8安打1失点と開幕2試合連続で完投勝利をマーク。この試合では球団記録である1984年の北別府以来、開幕から3試合連続完投勝利に注目が集まっていた。

◆阪神は広島に9-3で快勝。今季最多9得点&15安打と打線に火が付き、連敗を4で止めた。  2試合連続完投中だった相手先発・大瀬良に対し一回2死二塁から4番・マルテの2号2ランで先制。3-0の四回には2死二、三塁で近本が2点適時打を放ってリードを5点に広げ、鯉のエースをこの回限りで降板させた。マルテが負傷で退いた後に4番・三塁についた大山が九回に1号ソロを放つなど終盤も得点を重ね、新外国人ボーアは来日後初の猛打賞も記録した。  先発・岩貞は6回9安打3失点で粘り、今季初白星。七回から岩崎、スアレスと勝ちパターンでつなぎ、6点リードの九回は馬場が無失点に抑え、今季3勝目をつかんだ。

◆阪神の岩貞が6回3失点で今季初勝利を挙げた。決め球のフォークボールを有効に使い、五回までは走者を出しながらも無失点。「先制してくれたので、本当に楽な展開になった」と打線の援護に感謝。「チームが浮上していけるきっかけになる一歩だと思う」と言葉に力を込めた。  地元の熊本が豪雨に見舞われ、多くの被害を出した。朝には家族とLINEで連絡を取ったという。「やっぱり心配が第一。これ以上被害が大きくならないことを祈るしかない、という気持ち」と不安げに話した。

◆広島の先発・大瀬良が4回8安打5失点と打ち込まれ、今季初黒星を喫した。一回にマルテに2ランを浴びると、二回以降も修正できず失点を重ねた。チームにとっての今季の本拠地初戦で白星を飾れず「思うようにボールを操れなかった。チームにリズムをもってくることができず責任を感じる」と反省した。  前回登板まで2試合連続完投勝利を挙げており、疲労の蓄積が心配されたが「いろいろ考えて準備をし、責任を果たせればと思っていた。そんなに影響があったとは思えない」と言い訳しなかった。 佐々岡監督(大瀬良に) 「痛かったのは四回。もう一踏ん張りしてくれたらまだまだ投げられた。切り替えて次の登板に備えてくれと言った」 鈴木誠(六回に2点二塁打) 「打ったのはストレート。ランナーをかえせてよかった」 メヒア(六回に適時打) 「高めに浮いてきたところを、しっかり上からつぶすことができた」

◆広島・上本崇司内野手(29)と兄の阪神・上本博紀内野手(34)が4日の阪神戦(マツダ)でそろって「2番・二塁」でスタメンを飾った。  「スタメンで出たいと思っていた。(兄については)僕は意識していなかったですが、(スタメン発表のときには)周りから『兄貴に負けるな』と言われました」  弟の崇司は六回先頭で岩貞から中前打を放ち、鈴木誠の2点二塁打で生還するなど4打数1安打1得点と躍動した。兄の博紀も負けじとは2打数無安打も一回と七回には送りバントを決め、八回には右犠飛を放って打点1を挙げた。  「あしたは代走でがんばります。スタメンではないでしょう」とジョークを飛ばす弟の崇司。同じ打順、同じポジションでの珍しい兄弟対決は一歩も譲らぬ互角の勝負だった。

◆阪神のジェフリー・マルテ内野手(29)が4日の広島戦で左ふくらはぎに違和感を覚え、途中交代。三回1死で遊ゴロに倒れた後、退いた。  矢野監督は「今日の様子だけでは分からへんから。あしたになってすぐ悪くなる場合もあれば、思ったよりも(問題ない)っていうのもある」と説明。マルテは一回2死二塁で先制の2号2ランを放ち「チャンスで自分の仕事がしたかったし、最高の結果になってよかった」と喜んでいたが...。  打率・289と好調の4番の離脱だけは避けたいところだ。

◆和製大砲が久々に存在感を発揮した。  マルテの左ふくらはぎへの違和感により途中出場した大山が九回、1号ソロ。今季最多の9点目を豪快に決めた。  「しっかり自分のスイングをすることができました。点差は何点あってもいいですし、追加点をとることができてよかったです」  この回からマウンドに上がった中崎の5球目。外角高めの150キロに逆らうことなく、右翼席にほうり込んだ。無観客で静かなスタンドを背にダイヤモンドを一周する。歓喜のエアハイタッチで迎えられ、昨年10月11日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナル、巨人戦(東京ドーム)以来の一発に酔いしれた。  出番は突然やってきた。先制2ランを放ったマルテが三回の打席後に異変を訴えた。今季は左翼にまわされ、1日の中日戦(ナゴヤドーム)ではプロ初の中堅も経験。今季の公式戦では初めて本職の三塁を任された。  守備機会はなかったが、肝心のバットで五回に四球を選び、七回には二塁後方へ内野安打。3打席全出塁で巡ってきたチャンスをものにした。  矢野監督は「悠輔(大山)もいいホームラン出たし、みんなきょうはそれぞれ何かしらいい絡みをした」と納得顔。今季は14打数5安打(打率・357)。打席に立てば結果を出す。何より今年のオープン戦で打率・378で首位打者だったのは大山だ。マルテの状態次第で出番が増えることは確実。反撃のキーマンになりそうだ。

◆小気味よく、左腕を振った。一球一球に思いを込めた。広島を抑えた。大瀬良に投げ勝った。先発の岩貞は3失点で6回を投げ終えると、少し表情を緩ませてベンチへ跳ねるように小走りした。  「(味方が)先制してくれていたので、思いきって腕を振っていく、ということだけを考えて投げました」  最大のピンチは5点リードの六回だった。  先頭の上本、西川、鈴木と3者連続で安打を許し、2点を返された。力のある直球で序盤から鯉打線を封じていたが、それが通用しなくなった。  9連戦の始まりとあって、中継ぎ陣の多投はできない。ベンチも動けない中、今季初めてバッテリーを組んだ梅野と変化球中心の配球に変えた。  2死後、メヒアには適時打を許し、2点差まで詰め寄られたものの、何とか6回を投げきった。  最も苦手としていた相手が広島だった。試合前まで通算20試合に登板し、1勝12敗。同い年の大瀬良とは過去3度対戦し、全敗していた。2013年のドラフト会議で阪神が1位指名した右腕に、外れ外れ1位の岩貞が、ついに完勝した。  特別な思いがあった。  この日、九州南部や地元・熊本では記録的な大雨に見舞われた。川は氾濫し、土砂崩れなどの被害に遭っていることをニュースや家族からの連絡で知り「これ以上被害が大きくならないことを祈るしかないという気持ち」と心境を吐露。故郷の無事を祈りながら、マウンドで気迫を見せ、勝利という吉報を届けた。  試合前まで先発投手に8戦連続で白星がつかない苦境だった。嫌な流れを断ち切る投球に矢野監督は「ナイスピッチングって言ってあげたいけど...」と前置きしながらも「もっと高いところを目指してほしい」と注文。求めるところは高い。  敵地でのヒーローインタビューを受けた岩貞は「今日の1勝を明日以降にしっかりつなげて。チームが浮上していけるきっかけになる一歩だと思う」と話した。昨季2勝に終わった。苦手を克服し、今季初勝利を挙げた手応えを次につなげる。(織原祥平)

◆勝った! 阪神は広島を相手に今季最多の15安打9得点で爆勝。不振に陥っていた近本光司外野手(25)が今季初の3安打3打点と大暴れし、4連敗で止めた。勝負の9連戦を好発進。打線はいよいよ梅雨明け!? まだまだシーズンは107試合もある。ここから猛虎祭りの始まりや!  明るい光を感じる打球が右翼線に飛ぶ。長い間降り続いた雨は止んだ。ついに、近本のバットに快音が戻ってきた。やはり勝利を演出できるのはこの男しかいない。暗いトンネルを抜け出したリードオフマンが眠っていた虎をたたき起こした。  「あそこで1点取れるかどうかで大きく流れも変わってくる。なんとかランナーをかえすことができてよかった。チームとしても15安打ですかね。しっかり打ててよかった」  3-0で迎えた四回だった。2死二、三塁と何しても追加点が欲しい場面。今季得点圏では試合前まで9打数無安打だったが、その悔しさをバットにぶつけた。昨季15打数6安打(打率・4000)、1打点と得意としていた大瀬良の150キロ直球を引っ張る。サンズに続き、梅野も生還。二回の犠飛を含め、今季初の3打点をマークした。  直後に二盗を試みたが、失敗。足がブロックされ、左膝を抑えたまま立ち上がれなかったが、心配するベンチを横目に歯を食いしばって、守備へ-。七回には左前に運び、リーグトップタイの4盗塁目を成功させた。  「(左膝は)大丈夫です」  プレーボールの瞬間から目の色が変わっていた。一回、3球で追い込まれてもファウルで粘る。9球目を二塁内野安打。マルテの先制2ランにつなげた。  試合前まで打率・149(47打数7安打)と低迷し、雨天中止だった前日3日には福留からアドバイスを受けた。詳細について、この日も近本は「それはちょっと...。いっぱいあるんで」と企業秘密であることを貫いた。「技術ってそんなに変わらないと思うんですけど、気持ちで動き方は変わると思う」と精神的な教えだったことを匂わせたが"福留効果"を強調したのは矢野監督だ。  「昨日、孝介(福留)も一生懸命教えてくれて、それがヒントになった部分もあったと思うし、これで吹っ切っていってくれたら。調子悪い時は迷いがあるから、こうやって打っていこうというのを昨日、練習の中で(近本が)試して」  結果が出ないと、バットが出なくなる。でも、振らないと底なし沼にはまる。春季キャンプから納得するまで居残り練習をしていた背番号5は原点を思い出したのかもしれない。「きのう(3日)の練習がよかったのかな」。球場を離れる際、近本がつぶやいた。  5カード連続のビジターで、この日から9連戦がスタート。開幕から最下位と低迷するが、近本が引っ張り、今季最多の15安打9得点で快勝だ。  「チームとして、いい流れにもっていきたい。きょう勝てたというのがよかった」  連敗を4で止めた。勝負はここから。近本が奏でる進軍ラッパ音とともに、虎が生まれ変わる。(原田遼太郎)

◆♪パパパラパ~ラ~(アメリカ国歌)  ハロ~、ボーアデース! トゥデイ、7月4日は、ワガアメリカノ独立記念日デース! デ、ミーは3ヒット&犠飛。ベリーハッピーデスネー!!  マルテもセンセイ2ラン、サンキュー!! カープのエース、オオセラを「ケセラオオセラ」(なるようになるのさ、のダジャレを言っています)  アメリカ人、バンザーイ!! ベリーグー!!  「マルテデス、ウレシイケド、アノ...」  フシンのオージー、3アンダ3ダテン。ナイスバッティング!!  「オージーじゃなくてコージ! 近本光司です!!」  オー、ソーリー、スチールもキメタシ、スランプダッシュツネ、ホージー!!  「だから、コージだって!!」  ソーリー、デモ、オナジ、アメリカ人トシテ、ベリーベリー、ナイスデイネ。スージー!!   「スージーって女の子だろー!! コージ!! てか、アメリカ人じゃねーし!!」  「アノ、マルテデスケド...。ミーモ、ドミニカナンダケド...」  日本でもアメリカでもドミニカ共和国でもいいから、きょうの勢いで走り出せー!!

◆野球なんて、こんなもんだ。マツダスタジアムのカープは強いとか、相手の先発はエース大瀬良だとか、阪神打線はみんな低調だとか、マイナス要素をズラズラ並べていると、こんな勝ち方をしてしまう。実に簡単。  「僕の当番デスクの日は、今季2試合ともに完封負けでした。どうやって新聞を作ったらいいでしょうか?」  顔面蒼白で"針のむしろ"のデスク席に座っていたのが阿部祐亮。だが一回、マルテの先制2ランで"不吉データ"が吹っ飛ぶと、おびえていたことがウソのようにテキパキと指示を出し、ご覧のように1面から4面までの大展開紙面に。  試合前、意外な方から現場の情報提供電話が入った。サンケイスポーツ専属評論家の小早川毅彦氏。NHKラジオ解説でマツダにやってきていた。  「いま、放送席からグラウンドを見てるんだけれど、一塁側はベンチ前から外野まで、アンツーカーの部分にしっかりシートが敷かれている。ところが、三塁側は、ベンチ前から外野まで、全くかぶせてないから、きのうから降り続いた雨が、まだ地面に浮き上がっている状態になってるぞ」  えっ、阪神ベンチ前が水浸し? それって、嫌がらせですかね?  うちのトラ番記者発より100倍興味深い情報です。その時刻、大石豊佳キャップ率いるトラ番は球場に隣接する室内練習場付近で取材中だから、グラウンド状況など知る由もないのだが。  さっそく、ことの真偽をカープ番・柏村翔に問いただすことにした。  「えぇっと、カープはですね、きょうが本拠地開幕戦で、グラウンド整備の方も一生懸命やっているのですが、三塁側までは気が回らなかったんだと思います。甲子園球場の阪神園芸ほど慣れていないので」  ホンマかいな、その説明? まあ、試合開始直前には、水もほぼ引いて、何の支障もなくゲームが行われ、オマケに快勝したから、事を荒立てる気など毛頭ないけど。  何でもかんでもマイナスに考えてしまう、弱い時代のタイガース担当的発想は、冷静になって振り返ると、恥ずかしくなるもんです。  ただ、これだけ負けが込むと、マイナス思考もやむを得ないのかも。これも試合前のこと。キャップ大石が漏らした。  「阪神が負けたケースはどうしましょうか? きょうはJリーグが再開します。いきなりガンバとセレッソの大阪ダービー。阪神とオリックスが低迷している今こそ、両チームにはドンドン盛り上げてもらって、ついでに紙面も大展開してもらえたら...」  元サッカー担当らしくエールを送りつつ、「もしも、万が一、阪神が負けたとき」に大阪ダービーの大展開まで"提案"。気持ちは分からなくもない。  そういえば、小早川さんが付け加えていた。  「ことしはサンスポ紙面でもガンバを応援してくれよ。俺の同級生が社長だから」  今季からガンバ大阪の社長に就任した小野忠史氏は、小早川さんのPL学園高時代のチームメート。1979年選抜4強時は3番・小野、4番・小早川だった。本拠地パナソニックスタジアム吹田まで応援に来い、という連絡が入るのだとか。  わかりました、「虎のソナタ」は応援します! ガンバを。タイガースの次、ぐらいに。

◆岩貞-梅野のバッテリーは今季初めての組み合わせ。梅野が、岩貞の良さを引き出したのが勝因だろう。  岩貞の投球のバロメーターは、チェンジアップが低めに決まるかどうか。注目したのは、梅野の大きな、分かりやすい動きだ。立ち上がり、全体的に高めに浮く球が多かった岩貞に対して「もっと低めに」と体全体の動きでリード。岩貞の意識も明確になり、いい高さに決め球が制球されるようになった。調子に乗る前に崩れた大瀬良と対照的だった。  梅野は、外の球を要求するときも、はっきりコースに寄って構えた。これも岩貞にリズムよく投げさせた要因の一つだ。  今季は開幕から矢野監督が、バッテリーの相性を重視して、一時は"日替わり"スタメンになった。監督の決断だから尊重するが、梅野の立場からすれば、モヤモヤがたまっていたはず。ここ数試合、梅野に固定されつつある。ベンチから眺めて、いろいろ勉強した成果だろう。正捕手固定は、チームが乗っていく一つの条件になる。(サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1031 0.769
(↑0.019)
-
(-)
10679
(+7)
43
(+3)
19
(+3)
11
(+1)
0.277
(↑0.002)
3.070
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
860 0.571
(↓0.044)
2.5
(↓1)
10668
(+8)
56
(+10)
15
(+3)
3
(+2)
0.293
(↑0.009)
3.730
(↓0.29)
3
(-)
ヤクルト
760 0.538
(↑0.038)
3
(-)
10764
(+10)
65
(+8)
17
(+2)
9
(+2)
0.257
(↓0.003)
4.270
(↓0.22)
4
(-)
広島
561 0.455
(↓0.045)
4
(↓1)
10854
(+3)
49
(+9)
15
(-)
3
(-)
0.288
(↑0.001
3.980
(↓0.47)
5
(-)
中日
680 0.429
(↓0.033)
4.5
(↓1)
10646
(+3)
61
(+7)
7
(-)
1
(-)
0.250
(↓0.006)
4.310
(↓0.25)
6
(-)
阪神
3100 0.231
(↑0.064)
7
(-)
10733
(+9)
70
(+3)
11
(+2)
12
(+1)
0.220
(↑0.019
5.180
(↑0.2)