西武(☆4対3★)ソフトバンク =リーグ戦6回戦(2020.06.28)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:増田 達至(1勝0敗3S)
敗戦投手:泉 圭輔(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(3号・1回表ソロ)
【西武】山川 穂高(5号・6回裏ソロ)

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◆西武が劇的なサヨナラ勝利。西武は1点ビハインドの6回裏、主砲・山川のソロが飛び出し、同点とする。そのまま迎えた9回には、森が値千金の適時打を放ち、試合を決めた。投げては、4番手・増田が今季初勝利。敗れたソフトバンクは4番手・泉が誤算で、3連敗を喫した。

◆下手投げの西武与座海人投手が好投するも、初勝利はお預けとなった。 初回にソフトバンク柳田に先制ソロを浴び、2回にも2点を許す立ち上がり。それでも3回以降は4イニング連続無安打に抑え、尻上がりに調子を上げて6回を4安打3失点。同点のままマウンドを降りた。 プロ3年目で2度目の先発マウンド。「緊張はほぼなかったです。むしろ落ち着きすぎたのか、慎重に行きすぎたのか、もっとガツガツ攻めてもよかったかな、と思っています。初対戦のホークス相手だったので、大胆さが必要だったかもしれません。何とか6回まで粘ることができましたが、今日も立ち上がりで失点してしまいました。次回登板まで、初回の入り方や、どうしたら大胆に攻められるかを、ゆっくり考えたいと思います」と振り返った。

◆ソフトバンクは1回、2番柳田が先制ソロを放った。2回2死満塁で栗原が2点適時打。西武は2、3回に1点ずつかえす。 ソフトバンクは3回以降、打線が沈黙。西武は1点を追う6回、先頭の山川が3試合連発となる5号同点ソロを放った。 西武は同点の9回無死満塁から森の中前適時打でサヨナラ勝ち。3連勝で6連戦のカード勝ち越しを決めた。 西武増田が1勝目、ソフトバンク泉は1敗目。

◆ソフトバンク嘉弥真新也投手が完璧なリリーフを見せた。同点の7回にスパンジェンバーグ、源田、森を3者三振。1番からの攻撃を断ち切った。 「ストレートも変化球も良い状態をキープできています。同点の場面だったので、チームに流れが来るような投球を心がけました。自分らしい投球ができたと思います」。 今季は4試合で打者10人と対戦しここまで8奪三振で1人の走者も出していない。

◆ソフトバンク先発二保旭投手が山川への1球を悔やんだ。1点リードの6回無死で同点ソロを被弾した。 「勝っている状況で中継ぎにバトンを渡したかった」。危険球退場もあった前回登板の21日ロッテ戦から立て直し、6回3失点と粘投。強力打線を相手に試合を作っていただけに「6回3失点という結果以上に反省点の多い投球だったと思います」と悔しがった。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手の今季初となる2戦連発は空砲となった。 2試合続けて「2番中堅」で先発すると、初回1死で西武与座の直球を中越えに運ぶ3号ソロ。前日のリプレーかのような打球で先制し「自分のいいスイングで打つことができました」。 2試合続けて逆転負けとなり、いずれも勝ちにはつながらず。それでも連敗の中で主砲のバットに当たりが出てきたことは明るい材料だ。

◆ソフトバンクが、今季初のサヨナラ負けを喫し、16年4月7日以来、工藤ホークスワーストタイの借金3となった。 同点で迎えた9回。4番手泉が2四球と犠打野選で無死満塁の大ピンチを招き、西武森に初球をセンター前に運ばれた。工藤監督は「投手は打たれる時もある。日頃からバッテリーでのミーティングもしてくれている。ただ、今日(28日)みたいな(連続四球)投球でなく攻めていってほしかった」と肩を落とした。2リーグ制後、ホークスが開幕9戦で借金3以上となったことは過去10度あるが、そのうち8度はBクラス。すでに2度目の3連敗。工藤監督の言葉に力がないのは当然だった。 6連戦の怖さも痛感した。6回山川に同点ソロを浴び、この6戦で5発を許した。「勢いのある打者を作ってしまった」。6連戦で2勝4敗と負け越す要因のひとつにもなった。 投手力だけの問題でもない。3回以降は無安打に抑えられた。7回1死後からは平井、ギャレット、増田の西武リリーフ陣から6者連続三振を喫した。前日(27日)も4回から無得点。「序盤はうまく点が取れるが、そのあとの1点が、ですね...」。開幕9戦で8パターン目の打線で臨んだが後半に得点が取れない。 30日からは札幌で日本ハムと対戦する。再び敵地6連戦となり「ひとつひとつ勝っていくことだけを考えていきたい。選手は頑張っているので打線がつながるようにしていきたい」。工藤監督の静かな口調には、雪辱の思いが込められていた。【浦田由紀夫】 ▽ソフトバンク栗原(2回に2点適時打)「追い込まれていたので、何とか粘る気持ちで打ちにいきました」 ▼ソフトバンクは今季9試合を戦い3勝6敗。この時点で3勝以下は、前身球団を含め2リーグ分立後11度目。過去10度中優勝は1度もなく、Bクラスが8度もある。

◆山賊が鷹狩りで6連戦を4勝2敗と勝ち越した。西武が森友哉捕手(24)の決勝打で今季初のサヨナラ勝ちし、3連勝を決めた。28日は、3年前に亡くなった森慎二氏(当時投手コーチ)の命日。宿敵ソフトバンクとの6連戦では教え子の中継ぎ陣が抜群の安定感を発揮し、3連勝すべてが逆転勝ち。今季初の貯金1とした。継投でつないだ勝機を、初球から打ちにいった。同点で迎えた9回無死満塁。これ以上ない絶好機に、3番森に迷いはなかった。「すごい楽な気持ちで、初球から。外野フライ打てば1点入るんで、もう思い切っていきました」。ソフトバンク泉のフォークを捉え中前へ。ウオーターシャワーも、もみくちゃにされることもない。「でも、みんな喜んでくれてよかった」と、今季初のサヨナラ勝利を分かち合った。 1、2回に3点を失ったものの、3回以降は投手陣が強力打線を無安打無失点に抑えた。先発与座から代わった平井が7回、新戦力の剛腕ギャレットは8回、最後は守護神の増田がいずれも3者凡退に抑える盤石の投球。5回以降は宿敵ソフトバンク打線を13人連続凡打に抑え、6回に山川の同点弾、9回のサヨナラ劇勝へとつないだ。辻監督は「非常に気持ちが入っていて、平井もそうだし、ギャレットも非常にここにきて3試合素晴らしく、自信をつけてくれた。増田も安定しているし、いいと思います」と、2連覇したここ2年にはない手応えを口にした。 あの日からちょうど3年。17年6月28日、投手コーチだった森慎二氏が多臓器不全で42歳という若さで亡くなった。当時新人だった平井が「アニキみたいな存在。何かあればいちいち相談していた」と慕っていた恩人。増田は「打たれても次の日は切り替えろ。9回を任せてるんだから」と叱咤(しった)激励された。当時の教え子が中継ぎの大黒柱と守護神としてブルペンを支え、そこに新戦力ギャレットが加わった。平良、小川らを含めたリリーフ陣が、猛打で勝ち続けてきた西武に安定感をもたらそうとしている。 プレーボール前、君が代演奏。同監督は「それは自分の心の中で最初、国歌が流れるときにそういう思いはしました。6月28日だな」。誓った勝利を、天へ届けた。【栗田成芳】 ▽西武増田(9回を3者凡退に抑え初白星)「常にチームに貢献することだけを考えていますので、今日はしっかり無失点に抑えられ、貢献できてよかった」

◆西武山川穂高内野手が得意のソフトバンクからアーチを量産した。 1点を追う6回、左中間スタンド上段へ特大の5号同点ソロ。6連戦で今季1号を含む5発。昨季もソフトバンクからチーム別最多の11本打っている。「相手がホークスかどうかは関係なく苦しい試合がこの先も続く。個人的には、自分のスイングがしっかりできている。たとえホームランを打てなかったとしても、勝利に貢献していきたい」と次を見据えた。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が28日の西武戦(メットライフ)で「2番・中堅」で先発。一回1死からバックスクリーンに3号ソロを突き刺した。今季初の2試合連発で、いきなり先制に成功した。  「自分のいいスイングで打つことができました。きょうは絶対勝ちたいし、まだまだこれからです」  西武の先発はアンダースローの与座。真ん中に入ってきた直球を振り上げた。大股でダイヤモンドを1周し、テレビカメラに両手で「L」字のポーズだ。先発・二保は前回登板となった21日のロッテ戦(ペイペイドーム)で危険球を与え、わずか26球で降板。うれしい先制点を、鷹の顔がプレゼントしてくれた。  柳田は5月30日の紅白戦(ペイペイドーム)でも高橋礼から左翼席に特大アーチ。「結果はたまたま」と笑って振り返っていた。アンダースローとの相性のよさを、レギュラーシーズンでも見せつけた。

◆西武・山川穂高内野手(28)が28日、ソフトバンク6回戦(メットライフ)に「4番・一塁」で先発出場。3戦連発となる5号ソロを放った。  1点を追う六回。ソフトバンク・二保の137キロを捉え、左翼席中段までかっ飛ばした。  主砲は「打ったのは、たぶんシュート。打ててよかったです」と笑顔で振り返った。

◆西武・与座海人投手(24)が28日、ソフトバンク6回戦(メットライフ)でプロ2度目となる先発のマウンドに上がり、序盤に柳田のソロ本塁打、栗原の2点適時打で3点を失うなど、6回4安打3失点。3回以降は無安打に抑える粘りの投球を見せたが、初勝利はまたもお預けとなった。  24歳下手投げ右腕は、「何とか6回まで粘ることができましたが、今日も立ち上がりで失点してしまいました。次回登板までに、初回の入り方や、どうしたら大胆に攻められるかを、ゆっくり考えたいと思います」と次の登板を見据えた。

◆西武が今季初のサヨナラ勝ちで3連勝。2-3の六回に山川の3戦連発となる5号ソロで追い付き、九回無死満塁から森の中前適時打で試合を決めた。ソフトバンクは三回以降は無安打に終わり、全て逆転負けでの3連敗を喫した。

◆日本野球機構(NPB)の沢崎大輔公式記録員(39)が28日の西武-ソフトバンク6回戦(メットライフドーム)で通算500試合出場を記録した。

◆1点を追いかける六回に山川が、左越えに3戦連発となる同点の5号ソロを放った。ソフトバンクとの6連戦では計5発を放つ活躍で、カード勝ち越しに貢献。主砲は「自分のスイングがしっかりできていますし、四球も選んで出塁もできている。まだまだ先は長いので一戦一戦を大事に戦っていきたい」と先を見据えた。(メットライフ)

◆西武は28日、ソフトバンク6回戦(メットライフ)に4-3でサヨナラ勝ち。逆転で3連勝を飾り、同一カード6連戦を4勝2敗で勝ち越した。今季から選手会長を務める森友哉捕手(24)が九回無死満塁で中前打を放ち、試合を決めた。3年前のこの日に亡くなった森慎二さん(享年42、当時1軍投手コーチ)にささげる劇的勝利。それは、同姓の森の一打でもたらされた。  七回表1死から八回裏2死まで両軍合わせて10者連続三振と、互いの救援陣が力を発揮した試合。最後は森が狙い澄まし、鷹を沈めた。3-3の九回無死満塁で泉の初球を振り抜き、値千金の一打を中前に転がした。  「外野フライを打てば1点入るので、楽な気持ちで初球から思い切っていきました。何とか抜けてくれてよかった」  2018年8月14日以来、自身5度目のサヨナラ打に満面の笑みを浮かべた。チームとして今季初のサヨナラ勝ちだったが、そこは常勝軍団。もみくちゃにされることもなく、ソーシャルディスタンスを保つ冷静なエアハイタッチで静かに祝福され「本来なら水を浴びせられたりして派手になるところだけど...」と口元を緩めた。  初めて経験する同一カード6連戦。同じ打者との対戦が続く中、捕手として「打撃よりも配球面をどうするか」を考えていたという。試合前まで打率・222(27打数6安打)と苦しみ、27日は負担を考慮されて欠場したが、休養明けに2安打2打点と昨季首位打者の本領を発揮した。  恩師にささげる1勝だ。3年前の6月28日、通算50セーブを挙げるなど救援投手として活躍し、当時1軍投手コーチを務めていた森慎二さん(享年42)が急逝した。その命日に、同姓の森が劇打を放ったのも何かの縁か。辻監督は「自分の心の中で、ちょっとそういう思いはした」と言葉を詰まらせた。  同一カード6連戦を「めっちゃきつかった」と振り返る森だが、昨季日本一チームを相手に3試合連続の逆転勝ち、6連戦勝ち越し(4勝2敗)を飾った。V3へ、頼れる選手会長が今季も攻守でチームをリードする。(樋口航) ★2017年に森コーチ急逝  ブルペン担当の投手コーチを務めていた森慎二氏が、6月28日に福岡市内の病院で多臓器不全のため42歳で急逝した。25日までチームに帯同し、27日に休養が発表されたばかりだった。辻監督は、沖縄で行われたロッテ戦の試合前練習後に説明を受け、試合後に「数日前まで一緒に戦っていた仲間。頑張ってくれていた」と目を赤くした。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
810 0.889
(↑0.014)
-
(-)
11140
(+6)
25
(+5)
9
(+1)
13
(+1)
0.241
(↑0.006)
2.610
(↓0.17)
2
(-)
楽天
630 0.667
(↓0.083)
2
(↓1)
11154
(+4)
27
(+6)
6
(+1)
9
(-)
0.285
(↓0.006)
2.890
(↓0.26)
3
(-)
西武
540 0.556
(↑0.056)
3
(-)
11144
(+4)
44
(+3)
9
(+1)
5
(+1)
0.251
(↑0.009
4.670
(↑0.21)
4
(-)
日本ハム
450 0.444
(↑0.069)
4
(-)
11135
(+6)
49
(+4)
10
(+2)
2
(-)
0.214
(↑0.002)
5.330
(↑0.18)
5
(1↓)
ソフトバンク
360 0.333
(↓0.042)
5
(↓1)
11135
(+3)
47
(+4)
11
(+1)
6
(-)
0.227
(↓0.011)
5.190
(↑0.08)
6
(-)
ORIX
180 0.111
(↓0.014)
7
(↓1)
11126
(+5)
42
(+6)
6
(+1)
6
(+2)
0.219
(↑0.009)
4.500
(-)