西武(★2対4☆)ソフトバンク =リーグ戦3回戦(2020.06.25)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
0101010014603
西武
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勝利投手:バンデンハーク(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝0敗2S))
敗戦投手:本田 圭佑(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】バレンティン(1号・2回表ソロ),バレンティン(2号・4回表ソロ),川島 慶三(1号・6回表ソロ)

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◆ソフトバンクは2回表、バレンティンのソロで先制する。その後は、4回にバレンティンが2打席連続となるソロを放つと、6回には川島のソロが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・バンデンハークが8回途中2失点の好投で今季初勝利。敗れた西武は、終盤に追い上げを見せるも、反撃が遅かった。

◆ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(35)があと6人のところでノーヒットノーランを逃した。8回先頭の西武山川に内野安打を許した。 達成なら19年大野雄大以来、史上93人目の快挙に名を連ねるところだった。

◆先発した西武本田圭佑投手がソロ2本に泣いた。 2回と4回、バレンティンにソロ本塁打を打たれた。1回、5回は3者凡退に抑えただけに悔やまれる2発。「1本目は、ボール先行からフルカウントになって最後ストライクを取りにいった球。2本目は初球の真っすぐを捉えられてしまいました。結果論ではありますが、2本とも打たれずに済んだのでは、と悔いが残ります」と振り返った。

◆西武山川穂高内野手が、執念の激走を見せ内野安打でノーヒットノーランを阻止した。ソフトバンク・バンデンハークの前に、7回まで1四球無安打に抑えられた山賊打線。8回先頭の山川が二遊間へゴロを打ち猛ダッシュした。 二塁手・川島が体勢を崩しながら素早く投げるも、激走した山川が一瞬早くベースを踏んでセーフの判定。西武としては00年以来20年ぶりとなるノーノーはまぬがれた。

◆ソフトバンクは2回、バレンティンが1号先制ソロ。4回にも特大の2号ソロで追加点を挙げた。西武はバンデンハークに苦戦。 ソフトバンクは6回、2番川島が左翼ポール際へ1号ソロを運び追加点を挙げた。西武打線は6回まで1四球無安打に抑えられた。 西武は8回に2点かえすも届かず2連敗を喫した。逃げ切ったソフトバンクは、2連勝で勝率5割に戻した。バンデンハークが今季初勝利、森が2セーブ目。西武本田が今季初黒星。

◆西武は20年ぶりの不名誉をまぬがれた。相手先発バンデンハークに7回まで無安打。8回に山川が執念の内野安打で出塁し糸口をこじ開けた。ノーヒットノーランとなれば、西武にとって00年以来(近鉄エルビラ)だった。 辻発彦監督は「あれだけストライク先行されて、変化球も乱れることなくきっちり投げられたらそう打てるもんじゃないね。本当にヒット1本も打てないんじゃないかと思うぐらい球数も少なかった」と脱帽。「明日から3つ(3連戦)だと思ってやるしかないでしょ」と切り替えた。 ▽西武栗山(バンデンハークに)「真っすぐが強かったし、いつでもストライクが取れていました。数少ない甘い球を仕留め切れなかったので、このような結果になってしまいました」 ▽西武本田(バレンティンに2被弾)「1本目はボール先行からフルカウントになって最後ストライクを取りにいった球。2本目は初球の真っすぐを捉えられてしまいました。結果論ではありますが、2本とも打たれずに済んだのでは、と悔いが残ります」

◆ソフトバンクの今季の主砲が目覚めた。ヤクルトから移籍のウラディミール・バレンティン外野手(35)が開幕23打席目での移籍後初アーチから、2打席連続弾。4回の2発目は左翼席上段への推定飛距離145メートルの特大弾だった。先発勝利のバンデンハークとの"オランダ人コンビ"の活躍で西武に連勝。主砲のお目覚めで借金もゼロに戻して、連勝モード全開だ。けた違いのパワーだった。4回、ソフトバンク4番のバレンティンが、ゆうゆうと一塁へ歩き出す。左翼席ポール際上段の奥深い座席で乾いた音が響いた。場外へと消えていきそうな推定飛距離145メートル弾。ソフトバンクでの"アーチデビュー"は、特大弾を含む2打席連発で飾った。 「1本目は自分のポイントに来た球はしっかりと強いスイングをしようと思っていた」。移籍初アーチは2回の第1打席。134キロのスライダーに反応した打球が一直線に左翼席に突き刺さった。先制ソロでチームに勢いをつけた。「2本目は簡単なボールではなかったけど、完璧に捉えることができました。距離は関係ない。チームが勝つことが大事だ」。開幕6戦目。23打席目での移籍初アーチで感覚が戻ったのか、2発目は初球138キロ直球をピンポン球のように飛ばした。 2打席連発はともにイニングの先頭打者だった。この日、移籍後初めて左翼でスタメン出場。指名打者でなく、セ・リーグでは当たり前だった守備をこなしながらの打席で自分を取り戻した。「感覚も良かったね」。本塁打パフォーマンスの「ピーポーピーポー」も満面の笑みで2度繰り返した。 チームメートへのアドバイスを忘れない。キャンプでは当時育成だったリチャードに打撃理論を伝授した。開幕してからも不振の松田宣に24日試合前の練習で、通訳を交えて直接"アドバイス"を送っていた。「憧れの王さんのチームで野球がしたい」。自分が打つだけでなく、チームの勝利のために自分が存在していることを心得ている。工藤監督も「ずっと指名打者は感覚も鈍るのでたまにレフトを守ってもらうように話している。1号、2号はチームに元気を与えてくれた」と5割復帰をもたらした4番打者を絶賛した。 バレンティン 試合数が少なくなって(120試合)も30本は打ちたいね。 来日9年でシーズン30本以下だったのは15年の1年だけ。16年から4年連続30本以上の本塁打を放っている。この日の2発で通算290号。300号の通過点は、あっという間に訪れそうだ。【浦田由紀夫】

◆ソフトバンクの助っ人右腕、先発リック・バンデンハーク投手が「山賊打線」の前に仁王立ちだ。198センチの長身から角度ある直球に加え、落差とブレーキの効いた自慢のナックルカーブを中心に山賊たちを手玉に取った。 立ち上がりから力で押した。先頭スパンジェンバーグを空振り三振に切り、あっさり3者凡退。2回に1四球を許したものの、7回まで7三振を奪い無安打無得点に封じ込んだ。「ノーヒット? もちろん、知っていた。でも、意識はしていなかった。西武打線だから1球1球、1人1人、1つのアウトを取っていくことだけを考えていた」。8回、先頭山川に初安打となる二塁内野安打を許すと、1死後、中村にも左中間二塁打。モイネロの救援を仰いでマウンドを降りたが、チームを勝率5割に引き戻す好投だった。 6年目のバンデンハークは新たな気持ちでシーズンに臨んでいる。昨秋に第1子となる息子ライアン君が誕生。昨シーズンは故障禍もあって来日最低の2勝に終わっただけに、雪辱を誓っていた。パパになって初勝利。「スペシャルな1勝になった」。ズボンのポケットに忍ばせたウイニングボールは博多で待つ息子へ、頼もしいパパからのプレゼントだ。【佐竹英治】

◆ソフトバンクのバレンティンが2打席連続のソロ本塁打を放った。二回にヤクルトから移籍後初アーチを左翼スタンドに運び「良い結果になって良かった」と舌を出して喜ぶ。四回は初球の内角速球をジャストミートし、左翼席奥の通路まで届かせ「簡単な球ではなかったけど、完璧に捉えることができた」と満面の笑みを浮かべた。  これまで指名打者での出場が続いていたが、この日は初めて左翼を守った。ヤクルトで慣れ親しんだ定位置に就き、持ち前の怪力を発揮。デスパイネ、グラシアルのキューバ勢が新型コロナウイルスの影響で来日できない中、4番を任される男が新天地で輝き始めた。

◆ソフトバンクはバンデンハークが八回途中2失点と好投し、勝率を5割に戻した。バレンティンの二回と四回の2打席連続ソロ本塁打で先行。六回の川島のソロなどで加点し、逃げ切った。西武は終盤に反撃したが及ばなかった。

◆西武の本田は粘り強く5回2失点にしのいだが、味方の援護がなく黒星を喫した。バレンティンに二回にフルカウントから左翼席へのソロ本塁打を浴びると、四回は初球を左越えの特大ソロとされた。2球とも不用意にストライクゾーンに投げた球で「結果論ではあるが、2本とも打たれずに済んだのではと悔いが残る」とうなだれた。  2本目の本塁打の後は制球もまとまり、打者6人を無安打に抑えた。「四、五回はテンポ良くいつもの自分らしい投球ができたので、次回登板では序盤から実践できるよう心掛けたい」と改善を期した。

◆西武は打線がバンデンハークの前に七回まで無安打と封じられた。二回に外崎が四球で出塁したが、次打者の中村が遊ゴロ併殺打に倒れると、三~七回は一人の走者も出せない。0-3の八回に先頭の山川が二塁への内野安打でようやく初安打とし、2点を返すのがやっとだった。  辻監督は「球威があって、あれだけストライク先行で変化球も乱れることなく投げられたら、そう打てるものではない」とお手上げの様子だった。

◆ソフトバンクのバンデンハークが八回途中2安打2失点と好投し、先発陣で一番乗りの白星を挙げた。二回に四球で初めて走者を出したが「ストライク先行で真っすぐでどんどん攻めていくプランができた」と、七回まで安打を許さない。無安打無得点試合の予感が漂ったが、八回に先頭の山川の弱い打球が二塁内野安打となり、グラブをたたいて悔しがった。  昨季は右肘痛などで3試合の登板に終わったが、150キロ台の剛球を軸に快調に滑り出した。昨年11月に生まれた第1子の長男にウイニングボールは渡すといい「スペシャルな1勝になった」と笑顔だった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
510 0.833
(↑0.033)
-
(-)
11426
(+5)
14
(-)
7
(+1)
9
(+3)
0.232
(↓0.005)
2.300
(↑0.46)
2
(1↓)
楽天
420 0.667
(↓0.133)
1
(↓1)
11425
(+5)
16
(+8)
3
(-)
8
(+3)
0.244
(↑0.003)
2.670
(↓1.07)
3
(-)
ソフトバンク
330 0.500
(↑0.1)
2
(-)
11421
(+4)
28
(+2)
8
(+3)
3
(+1)
0.237
(↓0.01)
4.330
(↑0.47)
3
(-)
日本ハム
330 0.500
(↑0.1)
2
(-)
11424
(+8)
20
(+5)
6
(+2)
1
(-)
0.227
(↑0.034)
3.180
(↑0.03)
5
(2↓)
西武
240 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
11425
(+2)
30
(+4)
3
(-)
4
(-)
0.226
(↓0.022)
5.000
(↑0.2)
6
(-)
ORIX
150 0.167
(↓0.033)
4
(↓1)
11415
(-)
28
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.215
(↑0.005)
0.000
(-)